庚辰(かのえたつ)相場について−炎のファンドマネージャー−
 2000/01/05(水)発行分
  株式市場は98年の「底打ち」、99年の「底値からの離脱」を経て2000年相場の幕開けとなった。2000年相場は世界経済も回復の方向にあり、世界同時株高が期待されているが2000年相場を今年の干支である「庚辰(かのえたつ)」から傾向を探ってみよう。

 「庚辰」は中国の古典では「庚」は「更」に通じ、「物更マリ堅強ナル形」。「辰」は「伸」に通じ、「物ミナ伸ビ出ズル意」、又「震」に通じ「雷電ノ振フ象」を意味する。 「庚」は継続、償う、更新の意味で、前年から引継いだものを断絶することなく継続し、思い切って更新しなければならない。
 又、「辰」は振、伸、震に通じ、陽気に震い立ち万物伸長の時となり、理想に向けて辛抱強く且つ慎重に抵抗、障害と戦いながら歩を進めていくといった意味合いがある。

 昨年明るさを見せた株式市場だが、今年は更に拡大を示す年となるのかどうか過去の「庚辰相場」を検証してみよう。
 戦後東証が再開された昭和24年以降、「庚辰相場」は4回有ったが、年間を通じての上昇率は平均43.1%と十二支中トップであり、戦歴も4勝0敗の好成績。
 月別で見ると高値が12月の3回、一方安値は1月の3回であり前半安、後半高を如実に表わしている。第2Qと第3Qが11勝13敗であるから、N字型相場の上昇相場ということになり、「庚辰相場」は明るい相場といった位置付けが出来る。

 年前半は米国のインフレ予防的な金融スタンスと、持合い解消売りに上値は抑制されることが予想されるが、年後半はバブル崩壊後の戻り高値である96年6月26日の2万2666円にチャレンジする展開を想定しておこう。


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