インターQ(2) −両津勘吉−
 2000/01/11(火)発行分
  昨日、「インターQの会員数は決して多くはないが、広告・電子商取引手数料は大手と肩を並べる、もしくはそれより多い」と話したが、プロバイダーの評価はどのようにしたらいいのか。プロバイダーの収入源は会員からの収入と広告・電子商取引手数料がある。米国においては広告・電子商取引手数料の額がプロバイダーの価値を決めると言い、つまりユーザーが多いプロバイダーほど評価が高いということになり、世界ナンバーワンはAOL。

 では日本においてはというとインターQなのか!?別の指標を見てみよう。
 ユニークユーザー数(延べ人数でなく実際の人数)国内トップはヤフー。次いでgoo、infoseek、excite、まぐまぐ、nikkei.co.jpの順で、まぐまぐは第5位でポータルサイトに匹敵する。この地位を買収・提携・合併などを通じ来年にはヤフーを抜き国内ナンバーワンの座を奪うと言い、実際そうなればすごいことだ。

 その為に広告インフラ事業へ進出し、メディアグループ化を図り、相乗効果により現行サービスの売上を加速し、更なる広告収入と電子商取引手数料を見込み、連結ベースでの業績拡大に拍車をかけるというもの。

【戦略について】
 サーバービジネスにおいて法人275万社、個人2000万のマーケットがあり、この個人の層を獲得しに行く。同社のレンタルサーバーは月7500円+メールアドレス1つに付き300円だが、個人に限り月3000円でレンタルサーバーが借りられるコースを先月から開始、またwww.ryotsu.comのように個人名COMが今年大ブレークすると言われ、同社のスキのない行動には脱帽だ。

 広告においてはヤフーなどのブラウザ広告がプル型なのに対し、同社は強制的なプッシュ型戦略だ。現在プッシュ型は本格的にどこもやっていない。
 またブラウザとメールソフトではメールソフトの方が利用時間が長いらしく、プッシュメディアを制する企業がインターネットを制覇すると同社は言っており、メルマガ・個人メール・メーリングリストの3大プッシュメディアを押えにいく(メーリングリストについては近々材料発表)。
 特許戦略において、アナログではライセンスを取れず、デジタルであれば裏に技術が入っているのでライセンスが取れるという。ビル・ゲイツが欲しいと言ったハイパーネットを買収したのもそのためという。

 以上、同社の戦略を同社社長との会話及び資料から引用して簡単に記載したが、私と同じ世代の人達がエネルギッシュに働いている姿が目に浮かぶ程で非常に好印象であった。(数字等は同社資料より)

 さて、このまま「レポートまとめてファンドマネージャーに"買い"であると報告しよう」…では単なる普通のアナリスト。ここからが本当のリサーチの開始なのです。
 まずは手始めに一般ユーザー・法人ユーザー・代理店・コンペティター・ハード会社など、色々な方に色々な方向から意見を述べて頂き、インターQグループの良い子・ 悪い子(メリット・デメリット)を指摘していただきましょう。

 読者の皆様、明日から3連休です。10分ほどお時間を割いて頂き、同社について是非意見を述べて下さい。メール先は「億の近道」発行プロジェクトまで。chikamichi_oku@hotomail.com
多数のご意見をお待ちしております。

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