カウンターの向こうから(2) −秋本カトリーヌ麗子−
 2000/01/18(火)発行分

  最近は投資信託を購入するための新規口座が増えてきました。一時の「投資信託アレルギー時代」を知っている私としては驚きの限りです。メディアでも紹介され、上昇率35%なんて見ると、ちょっと手を出してみようかなと思うのは当然でしょう。

 ただ今まで証券会社に入った事のないお客様は、窓口でどのように切り出したものか・・・と、迷われるのではないでしょうか。

お客様: 「あの…投資信託の事で…ちょっと…運用を考えているのですが…」
カウンターレディ: 「はい、どの銘柄へかお決まりですか?」
お客様: 「いや、全くわからないのですが、雑誌とかで投資信託で良いのがあるって見たけど、どれを、いつ買って、いつ売ると、いくらぐらい儲かるの?」
カウンターレディ: 「…それは…」
こんな会話が見受けられるんです。

投資信託を買おうかな、という場合、次の事を考えてから窓口に行かれてはいかがでしょうか。
  • 日本株式、外国株式など、なにを投資対象にしているか?
  • 国内でしたら日経平均に連動するものか、各種業種別、ある一定のテーマに添ったものなど
  • また債券型、株式型など
  • 売買が自由にできるかどうか(クローズド期間といって、一定期間売却などに制限があるものもあります。)
  • 設定・運用が国内証券系、外資系証券系など
 ある程度条件を絞って頂きましたら、それに絞った銘柄の資料を御用意いたしますので、どんな銘柄が組み入れられているか、買付単位、価格、手数料、税金、売買の仕方など確認しましょう。

 また、リーフレットと目論見書(もくろみしょ)は、必ずもらいましょう。買い付けたあとは、時々運用経過などをチェックするのも必要でしょう。

 具体的に銘柄が決まっているときは、銘柄名を控えてきたほうが簡単です。証券会社の窓口ですべての投資信託を扱っているわけではありません。中にはA投信委託会社の設定・運用でも、同じ系列のA証券会社では取り扱っていないというのもありますから、ご注意ください。

 今問い合せが多いのは、国内の情報関連・介護・バイオ・医薬品、海外ではインターネット関連などです。
(大手証券会社現役フロントレディ)

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