カウンターの向こうから(3) −秋本カトリーヌ麗子−
 2000/02/22(火)発行分

 先週、今週ととても店頭は忙しかったです。店頭が混むという事は、それはそれで良い事なのですが、少し考えた事がありました。

 目の前のお客様を応対しつつ、そのお客様の後ろに何人もお待ちになっているのが見えてしまうと、どうしても早口でしゃべってしまったり、つい証券会社特有の専門用語で説明してしまったり、聞いてしまったり…。
 その昔(大昔)新人の頃、専門用語はお客様に使わないように教わっていたのに。

 例えば株式の注文を受ける時、頂いた注文は今日のみの注文で良いのか(当日)、その週の終わりまで出すのか(出合)、私たち証券会社にいるものは、当たり前のように使っている言葉でも、証券会社に馴染みのなかったお客様からみれば、聞き慣れない、または聞いた事のない言葉でしょう。

 特に聞き慣れない言葉は「約定報告」ではないでしょうか? 株式の注文を頂いた時、その注文が成立したか、しないか?成立した場合はいくらで買えて、いつまでにいくら払えば良いのか(売れた場合はいつ代金をいくら受け取れるのか?必要な書類はあるか?)受渡はどうするか?成立しなかったら注文はどうするのか?など連絡する事です。

  漢字で見ると大体の意味は推察できるかもしれませんが、電話で
「ヤクジョウホウコクハ、ドウシマショウ?」 では、ますます「?????」ですね。 「買えた(売れた)場合の連絡はどうしましょうか?」と普通に聞けば良い事でも、つい「約定報告」と言ってしまいます。

 忙しいからとか混んでいるからとかを理由にしないで、丁寧な応対を忘れてはいけないと改めて思いました。

 お客様は、店頭や電話などでの私たちの言葉づかいなどを、どのように受け取っていられるのか、お聞きしてみたいです。機会がありましたら、よろしくお願いします。

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