カウンターの向こうから(4) −秋本カトリーヌ麗子−
 2000/03/13(月)発行分

  最近証券会社へ、友達や同僚と一緒に来る人たちが多いのです。食事とか、買い物に映画・・・・に一緒に行く事はあっても、銀行や郵便局への私的な用事の時は、たいてい一人で行くものと思っていたのですが・・・。

 確かに証券会社は敷居が高いと言われますが、本当にそんなに入りにくいですか?資料を取りにきたり、なんとなくMMFの話を聞きにきたり・・・

 別に誰かと来てはいけないとか、そんなことを言うつもりはありません。ただ、いざ口座を作ったり、何か取り引きをする時は一人でいらっしゃった方が良いのではないか・・と思うのは私の余計なお世話でしょうか?

男性同士… どうするOOするつもり、話を聞いてOK!だったら買ってみるつもり・・・誰かと一緒に来ても実は結構それなりに心決めている方もいます。
ただ迷っているのに、友達に「どうした?買った?」なんて聞かれて、「買うよ!!」なってしまう事もあり、ちょっと後悔しちゃうかも・・というケースもあります。

女性同士… 話を聞いた後「ねえねえ、どうするー??」「どうする?」「どうしようか?」何度かこのフレーズを繰り返した後、どちらかが「あたしもう少しかんがえる」と言うと、「じゃーあたしもー、様子見るー」となります。
この場合、後に返事した人は、実は買うつもりだったりするんですよね。先に「あたしもう少しかんがえる」と言った人が、あとで「やっぱり買います」なんて電話があるともう一人の人はどうしたかな・・と思ってしまいます。
結果、あの時が絶好のタイミングだったときは・・・証券会社に、もしとか、たら、れば・・は禁句ですが)

 お財布の中身や、自分の財産状況を胸に秘めているのと同じように、投資もひそやかに・・・ とは最近思わない方が増えたと言う事でしょうか?

 証券会社の資料や、受益証券説明書、目論見書には必ず「・・・投資の判断は、お客様御自身の判断で・・・」と言うような文章が記載されています。たとえ一緒に話を聞きに来た二人の片方がどういう取り引きをしようとも、私たちには守秘義務がありますから、「AさんはOOしましたよ」なんてことは絶対に申し上げません。

 でも人の心の中の複雑さ・・・ちょっと垣間見てしまいます。

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