ヒューネット −両津勘吉−
 2000/03/22(水)発行分

  店頭のヒューネット(8836)が、ついに1170円は高値をつけてまいりました。「なんだ、両津は仕手株をまた書き出したのか」と言われそうですが、まじめに書かせて頂きます。

 同社の持つカラー液晶は、巷ではカラーフィルターがなく透過率がアップで消費電力が少ないといわれておりますが、実際はもっと技術が使われているようです。

 まず、液晶はTN液晶で応答性を上げるため工夫がされているらしいです。LCDドライバーからの信号で液晶の端から端まで指示を出す際、通常の液晶だと反応が鈍いため、液晶自身のねじれを防ぐということを含め、液晶の厚さを従来の半分にしているそうです。また液晶も少し固めのものを使っている様子です。

 次にLCDドライバーですが、これはセイコーエプソンないしTI製が用いられそう。発光はRGBの3色の豊田合成製LEDを1秒間に60回以上点滅させることより、人間の目にはフルカラーで見えるそうです。この前、このRGBのLEDを山洋電機のモーターで回す…というレポートが街の投資顧問から出たそうですが、携帯電話の中にモーターが入っているという、全くナンセンスな話です。山洋電機製モーターは2cm×2cmが最小のものです。また市光工業が絡んでいるという噂も流れていたようですが、生産は海外メーカーが担当するようです。

 モノはきちんと出来ているようですが、問題は端末メーカーが採用するかどうかです。

  前述の内容は、あるアナリストが真剣にリサーチした内容を私に教えてくれたのですが、私は半信半疑です。ある一定の量が出なければコストパフォーマンスの面で、また歩留まり良く生産できるのか?いずれ結果が出よう。

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