新四季報の見方
 
−炎のファンドマネージャー−
 2000/06/21(水)発行分

先日発売された新しい四季報は、もうご覧になりましたか?これをご覧になる際の参考までに、炎のファンドマネジャーが一言アドバイス。

 四季報の価値は、発売日にまずある。
 発売された日に皆さんがまずチェックされて、株価が割安に放置されているのかどうかを確認してみて下さい。今回は特に、連結決算について来期見通しまで掲載してありますので要注目です。でも、今回の見通しについては記者が大盛りで見込んであるケースもありそうですので注意して下さい。

 取り敢えずは数字だけを見ると、連結PERが極端に低い銘柄が数多く出てきます。今回ではPERが7倍前後というのもざらにあります。そうした企業の株価は、バリュー株と言ってPERを余り上げられないことになりますので限界がありますが、下値不安がないため、ある種、こうした銘柄を好んで投資される方にとっては魅力的な銘柄が多いというのが、今回の特徴です。

意外な銘柄が多いのですが、氏は既に以前からこうした銘柄でアピールしていて、着実に成果を上げているそうです。
今回は一例ですが、以前取り上げておいた東建コーポ(1766)と、半導体組立事業を開始した藤田エンジ(1770)を紹介しておきましょう。

 東建コーポは、1400円前後の株価に対して、今6月期連結EPSは205円、来期は229円となっていて、PERは今期6.9倍、来期は6.1倍の水準。期末に20円配当を実施。10Kgのお米もついています。

 藤田エンジは802円の株価に対して、今3月期連結EPSは100円、来期は122円となる見込み。予想PERは今期8倍、来期6.6倍(但し来期の業績数字にはまだ不透明な点あり。)と低水準。半導体の組み立て事業が稼いでいる。
 それにしても、建設セクターにあると見落としてしまいます。問題はこの値段では買えない恐れがあるということ。市場性がないと、一般の方や機関投資家は売買しにくいので対象外となってしまう点には注意しておきましょう。

皆さんもこうした銘柄を見つけて、リスク限定の投資を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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