オプションと相場 |
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相場の動きを考えると、三つの動きがあると思う。それは、上昇相場、下降相場、動かない相場である。 最近は、オプション取引も認知されてきたので、プットオプションを購入することにより、下げ相場で利益を出すことも可能になってきたが、タイミング良く大相場にのれないと難しい(本マガジンのオプション戦略はとても参考に
なります)。 外貨預金の場合は、たとえ相場が動かなくても、年率6%程の金利を受け取れるので、キャピタルゲインをおまけと考えれば、まあ悪い投資ではないのかもしれないが、株式の場合は、僅かばかりの配当を貰ってもあまり嬉しくない。 最近は、相場があまり動かないことを前提にした商品が増えてきた。 そもそもオプションを売るという行為は、相場が権利行使価格まで動かないということに賭けるわけで、オプションの売り手は、オプション料の見返りと
して無限大のリスクを引き受けるという、かなりリスクが高い取引きである。 だいたい権利行使価格は、外貨預金の場合0円から7−8円(権利行使価格が近いほどオプション料も高いため、当然高い金利を受け取れる)、EBの場合7・8%から20%下の価格が多いようだ。 さて外貨預金の満期日及びEBの償還日になり損益はどうなるだろうか。
当然、権利行使価格より相場が下落していれば、損失を被る。 相場でリスクをとる場合には、それに見合うリターンを考えなければならない。年率7−10%の金利(実際これらの商品の満期は1−3月が多い為、受け取る金利は1−2%)をとりにいくために、20−30%下落リスクをとるのは、見合わないものだ。 相場が上昇した場合はどうであろうか。たしかに通常より高い金利は受け取れるかもしれないが、もしその株式が2倍3倍になっている場合でも、数%の金利しか受け取れない。同じ金額を現物株に投資した時に比べ、機会利益を放棄するわけだ。 ここまで読んだ読者は、オプションの売り及びそれを組み入れた商品というのは、労多くして益が少ないものであることが理解いただけたであろう。 オプションの売り及び類似商品に投資して良い場合は、次の二つのCaseのみである。 |
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