大原部長と証券関係者達
 
−両津勘吉−
 2000/08/31(木)発行分

 いやあ参りました。大原さんのレポートには脱帽です。
 億近のメンバー内のリサーチャーからも溜め息が漏れてきます。すごい、敵わないなど。

 昨日、某日系機関投資家のファンドマネージャーの方と話をしていたら、偶然京セラの話になり、「なんかいいらしいな」という話になり、先方ファンドマネージャーが、最近京セラのレポートが出ているぞ、とのことで野村、三和などのレポートを送って頂くことに…。その代わり、億近レポートも送ったわけですが…。
 証券会社のレポートを見て、愕然としました。会社が上方修正したから書いたレポートであり、技術的な面から薦めているわけではない。

 証券会社が書くテクノロジーセクターのレポートで、技術面から書かれたものは滅多に見ることができない。銀行の融資がなんだかんだ言っても担保主義で、企業の成長性を調査するのは難しい。だから「証券で調査をしていた人を中途で採用する」といった銀行、もしくは銀行系企業のコメントが紙面上に掲載されていたが、その証券アナリストと呼ばれる人達でも、テクノロジーセクターに関して言えば、本当の意味でのリサーチは出来ない。

 技術で生きている企業を、技術が全く理解できない人がどうやって調べるのでしょうか?

 大原部長曰く、「マクロはミクロの積み上げ」だと言います。私も同感です。大原部長もちょっと前までは、エレキ(エレクトロニクス)音痴でしたが、この3年で目茶苦茶成長してしまいました。数年前まで大原・両津コンビが拝むような存在の外資系アナリストも、現在の大原部長にとってはただのリサーチャーに過ぎないでしょう。

 何千万、億単位の年俸のリサーチャーのレポートより、大原部長のレポートの方が上だと思います。それをネットで、しかも無料でバンバン我々は流しておりますが、これからも証券会社に負けないレポートを書きます。私たちの主旨は、「個人投資家に機関投資家以上の情報提供をする」ことですから。

 それとあまり触れておりませんでしたが、生涯遊人氏もハンパではありません。本当に遊び人のようですが、私たちのチーム内では兄貴のような人です。かといって体育会系ではありません。どちらかというと「舘ひろし」のような感じかな?職業はあの内容を見ればご理解頂けると思いますが、為替のプロです。当然ヒラ社員ではございませんで、ある銀行のお偉方です。億近が無料だから書いてくれており、「有料だったら絶対に書かねえぞ!」と言い張っております。

 さて話を戻しますが、バイサイドのファンドマネージャーないしアナリストには、セルサイド(証券会社)以上にマニアックな方がいます。大原部長もその一人ですが、かつていたエイミック投資顧問の佐々木さん、野村アセットの?さん、プルデンシャルのMさんなど。
 特にMさんは印象が強く残っています。M電機のDRAM製造ラインの歩留まり調査や、自動車で有名なリサーチャーがMさんに推奨しに来た後、2人で議論したものです。当然、2人の会話は技術オンリーで、専門用語のオンパレードですが。

 こういうバリバリファンドマネージャー達の生の声が聞こえる仕組みがあれば、投資家の人達も納得・安心してお金を預けられるのでは…。
 最近、ある女性がファンドマネージャーに対し取材をし、それをネットで紹介しておりますが、こういったマニアックな年金運用担当者を尋ねて頂きたいものです。

 最後になりますが、大原部長が所属する投資顧問は国内において一任のライセンスを保有しておりますが、先行き投信のライセンスを取得することがあれば、彼に運用を任せてみたいですね。
 読者の皆様の中で、預けてみたい方、またはご意見・ご要望がございましたら、メールしてください。

PS:
【業務連絡】大原さん、豊田合成負けちゃいましたね。まだまだ訴訟が残っているから最終的にはどうなるのでしょう?米系ビッグファンドがシコタマ組み込んでいます。


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