圧電素子の用途は拡大するか? |
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日経エレクトロニクスの9月25日号に、HDDの特集「危険領域に踏み込むHDD(p189)」がありました。銘柄発掘の視点で読んでみると、p201の2段アクチュエータが目につきました。記録密度を上げるうえで、ヘッドの位置決め精度が課題になる。50Gビット/インチを達成するためには、0.03μの位置決め誤差しか許されないとのこと。ヴォイスコイルモータからのキャリッジの先に圧電アクチュエータをつけることで、誤差を保証する方法です。位置決めの問題は、今後の課題でしょうから、遅かれ早かれ、圧電素子を用いた変位制御が採用されると思います。圧電素子は、現状では、インクジェットのプリンタのノズル部分で活躍していますが、今後はHDDやマイクロモータなどの分野への応用が期待できます。 さて、圧電アクチュエータとは、なんでしょうか。電圧を印加すると振動する素子、電圧レベルで変位制御する。セラミック基板、圧電膜、絶縁膜、シールド膜、電極などで構成されるデバイス。 プロセス:グリーンシート積層法関連銘柄: 日本ガイシ、日立工機、特殊陶業、村田など。要するにセラミック部品メーカー。オリンパスなどのディスクのセットメーカー。エプソンなどのプリンタメーカ。日本電産などの精密加工・モータメーカー。 それはそうと、本日の日経1面に三菱レイヨンのDNAチップ製造のお話は、面白いですね。確かに、圧電素子をわざわざスポッティングするより繊維を束ねたほうが生産性はよいでしょうね。圧電素子にはDNAチップ関連としても期待していただけに、少し残念でした。スポッティング、リソグラフィー、繊維、いろいろな制御の仕方があるようですね。バイオ分野で日本が活躍できるのはやはり製造関連なのでしょうか。
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