ナノテク |
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最近ナノテクノロジーに関する紙面が目に付く。本日(10月2日)の日経新聞27面に東京大学の月尾教授の説明が掲載されているが、ナノテクを御存知でない方はこれを読まれれば概略が理解できるであろう。 さて、その紙面一番に出てくる物質材料研究機構とは、現在の科学技術庁金属材料技術研究所のことであり、平成13年度より改名されるようだ。この機構の研究内容を見ていると非常にワクワクしてくる。 【ジョセフソン素子】 高温超伝導ジョセフソン素子と呼ばれる素子の製作方法は、素子に用いられる高温超伝導物質にビスマス系のヒゲ状結晶を利用し、主なサイズは長さ10mm、幅が10−40ミクロン、厚み1−4ミクロン。特徴は帯状の細長い形で、一度にたくさんの及び良質な結晶が得られること。驚くことに電気炉一つで製作出来ること。 波及効果としてコンピュータに応用すれば現在の100倍程度の動作能力、また固有ジョセフソン素子として利用すればテラヘルツ帯という超高周波素子が出来るというから驚きだ。こうした研究が私たちの生活をより便利なものにしていくのであろう(便利になるものの人間は怠慢な面をもっており、逆に大きなデメリットも発生するであろう)。 そして応用論文も掲載されており、以下一部抜粋します。 【角砂糖サイズに1テラビットの記憶可能なストレージ】 話は変わりますが、成田空港で麻薬を発見する際、ワンちゃん(犬)が活躍していることは広く知られておりますが、理論的に動物以外のもので応用出来るのです。 かつて原子核は分裂しないという考えが支配的な頃、ドイツの科学者が原子核が分裂することを偶然発見してしまいました。また、膨大なエネルギーを発生させることもです。化石燃料が主体なときですから、それは正に大変なことです。この現象がヒトラーの耳に伝わったら、今ごろ世界はドイツに支配されていたかもしれません。 その科学者は米国に亡命?(私は教授からそう教わりました)し、原子核分裂の研究を続けたのです。しかしそれまでの工学の世界で、0の桁数が非常に多いのは光学で、10の10乗もしくは20乗位でしょう。しかし原子力の世界ではそんなもんでは足りません。40乗やら50乗の世界ですから、それまでの計算尺(当時は計算機として、手で回転させる機械を用いていた)で何十人、何百人動員しても追いつきません。そこでコンピュータが登場してきました。 これからナノオーダーの技術が続々と出てくると思われますが、数学は当然として化学・物理の基礎勉強をしっかりやらないと米国に水をあけられしまうかも? 話を元に戻しますが、麻薬に放射線を照射すると独特の光を発生するのです。このように放射線の可能性はまだこれからであり、ナノオーダーの時代でもきっと必要とされる技術でしょう。私たち証券界にいる者にとっても、益々企業のもつ技術を評価していかなければならない。しかもナノオーダーの技術を! |
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