株式一口メモ
 
−大原部長−
 2000/10/18(水)発行分

【住友化学LED開発記事に関して】

 日経の見出し「高輝度・高速のLED」は誤解。これは「高分子(有機)EL」。
 素子構造は多分金属電極(Al)/導電性高分子(今回はPPV)/ITO。
 ただし、キャリアの注入効率を上げるために電極上に処理を行うようだ。
 Al上にはCaをITO上にはさらに導電性高分子を付けたりする場合がある。発光層が低分子から高分子に変わっただけ。

 高分子ELの特徴は通常の低分子系に比べて
1)加工性がよい(溶液にして印刷することも可能)→大画面化
2)耐熱性が高い
3)機械的強度が高い
4)材料の選択自由度が高い(高分子の主鎖や置換基をいじるだけで任意の発光波長を得られる)
 RGB共に実現はしていますが、最大の問題点は発光効率・輝度の低さ。
  これは、
・高分子材料の精密合成(純度を上げる・分子量を制御する)
・材料構造の最適化
・通常の有機ELと同様に正孔・電子注入層を形成し、最適化等々にて対処すべき。

 PPV(ポリフェニレンビニレン)の誘導体数種類を精密合成して発光効率の高いRGBの開発に目処がついたと言うところでしょうか。(億近コンサルタントT氏)

さすが、我が億近が誇る最強コンサルタントT氏。


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