投資技術としての特許リーディング第2回
 
−大原部長−
 2000/10/18(水)発行分

 今回は検索方法についてです。

【検索方法】
 まず、特許庁のHPにアクセスします。特許庁の電子図書館は、以下のアドレスです。
http://www.ipdl.jpo-miti.go.jp/homepg.ipdl
(1)「初心者向け検索へ」をクリック。
(2)「特許実用新案を検索する」をクリック。
(3)「ワードを入力してください」の欄にキーワードを入力(キーワードは複数入力可能)。
(4)「の全てが含まれる」か、「のいずれかが含まれる」を選び、「検索実行キー」をクリック。
 キーワードとして、企業名を入力する場合は、正式名称を入力してください。例えば、「日本ガイシ」より「日本碍子」の方がヒット数が多い。

 私は、テクニックとして、特許庁の絞り込み検索機能を活用しています。

【絞込み検索】
 たとえば、有機ELを調べるとき、有機ELから入るのではなくて、ディスプレイから入る。そして、EL、エレクトロルーミネセント、エレクトロなどを入力して、「いずれかが含まれる」を選んで検索する。そうしたほうが、漏れがない。
 また、企業名で検索し、それから製品別、機能別に絞り込んでいく。漏れを防ぐためです。
 なぜ、絞り込みがよいかと言うと、ネットのツールバー「戻る」の機能が活用できるからです。絞込み過ぎるたときは、「戻る」をクリックすれば、絞込みの前の状態に戻れます。これが、最初からELなどと、検索するとさっぱり出てきません。また、やり直しで時間もかかります。

 さて、一覧表示を見るには1000件以下に絞り込む必要があります。「一覧」キーをクリックすると特許の名称が公開の新しい順に出てきます。最近公開されたものほど番号が若い。
 名称を読んで、おもしろそうなものをクリックすると、その表紙が出てきます。詳細が見たい場合は、さらに、画面下の詳細のバーをクリックすると特許の詳細が出てきます。

 企業の公開特許数、分野別の特許数などの貴重な情報が無料で手に入ります。これは、日本が世界に誇ることが出来るすばらしいシステムです。世界一の検索エンジンです。

 インターネットで取り込める情報の中にはまがいものも多くあります。特に、株に関する情報は、眉唾なものが多い。
 折角、貴重な時間を割くなら、くだらないHPより、知的財産の粋である特許情報をしっかり読むことをお勧めします。

 しかし、人気がありすぎて、アクセスできないことも多々あります。ですから、早朝など、空いている時間帯をお勧めします。早起きは三文の得。(大原)


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