モデルポートフォリオその後
 
−大原部長−
 2000/11/22(水)発行分

 先日(10/6号)、わたしのモデルポートフォーリオを公開しました。

 98年の10月に設定し、1年目はTOPIXを46%、2年目は36%アウトパフォームしました。
 しかし、3年目は設定(2000年10月4日)以来、今日まで苦戦。TOPIXが同期間11%下落しているのに対して、12.7%下落。1.7%インデックスをアンダーパフォーム。絶対金額ベースでは、10月以降、13%弱減らしてしまった。それでも98年10月から考えれば2.3倍の水準ですが、単年で負けるのはプロとして許されない。残り、10ヶ月余りですが、十分逆転できると考えています。

 個別で見れば、ディフェンシブのつもりだった、富士電機が富士通の含みが急減、ディフェンシブ足りえなかった。
 そして、苦戦した最大の原因は、日本無線。経営力の問題もさることながら、良質のGaAsチップ供給を富士通グループに依存している構造的問題がある。彼らの競争力が長期的に維持できるかは疑問だ。WB−CDMAというテーマに踊らされた感が猛省。
 ソニーも方向感がない企業だ。半導体をがんばって、東芝のようになりたいのか!?

 しかし、その他の銘柄の自信は揺らいでいない。この15銘柄で自信がすでに揺らいでいる順に正直に言えば、日本無線。自信がある順に言えば、村田、ローム、エンプラス。
 アップサイドのポテンシャルが大きいのは東北パイオニアだが、目先は設備投資の動向が気になるので、タイミングとしてはまだ先かも。
 キンセキはバリューだが、ローパスフィルタ事業が10ヶ月後には大きな確信に変わっているだろう。

 2ヶ月も経っていないのに、入れ替えたい衝動にかられる。実際は、50銘柄以上運用しているんです。消費は崩れる、ハイテクはぼろぼろ、ソフトは論外、この相場で心労はピーク。それもで、ハイテク一本槍で、1.7%の負けは、十分挽回できる。
 となるとセクターニュートラルという運用は意味があるのか?(大原)

2000/10/01
2000/11/22
1 4185 JSR
720
725
2 4203 住友ベーク
1260
1089
3 5333 NGK
1583
1425
4 6361 荏原
1595
1450
5 6504 富士電気
395
330
6 6751 日本無線
1045
680
7 6758 ソニー
10760
8010
8 6827 東北パイオニア
5080
3660
9 6949 キンセキ
1255
1300
10 6954 ファナック
11950
8690
11 6961 エンプラス
5400
4400
12 6963 ローム
29100
26400
13 6981 村田
14400
14750
14 6999 KOA
2700
2380
15 7201 日産
646
700

 


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