BSの行方
 
−両津勘吉−
 2000/12/05(火)発行分

 読者の緒方さん いつも励ましのメール有難うございます。
 「風邪に注意」と気遣いして頂いておりますが、実はもう遅いのです。最近お腹の調子が良くなかったのですが、昨晩から悪寒が始まり、朝起きたら38度。朝9時に病院に駆け込みました…。
 よって、本日はリサーチに基づく個別銘柄でなく、BSについて簡単に記載します。

 ブリジストンが急落しておりますが、米国の新聞であるUSA TODAY12月4日に、「ファイアストンに対する賠償額は500億ドルに及び、同社が破産に追い込まれる可能性がある」と報じている。更に、原告弁護団は親会社のブリジストンも訴訟に加えようとしている他、ファイアストンはリコール関連コストの発生で財政問題に直面している…など。
 この記事を100%鵜呑みにすることは適切でないと考えるものの、ある程度の死者が出ていることは事実。ファイアストンor自動車メーカーのどちらに原因があるのか現状わからないが、東芝のノートPCにおけるフロッピーディスクの不備で、死者が出ていないにも関わらず数千億円の賠償金を支払っているのが現実である。
 それを考えれば、ファイアストンの件はリスクが非常に大きいと言えよう。

 かなり前に「ブリジストンの株主資本は7000億円超あるので、何ら問題ない」と記載してあるブローカーのレポートを読んだことがあるが、米国の訴訟はそんな甘いものではない、と考えるほうが無難ではなかろうか。(両津勘吉)


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