ドウシシャ(大7483)
☆☆☆
先だって同社の決算説明会が開催された。
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売上
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営業利益
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経常利益
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NET
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EPS
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2000.3
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70,316
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4,019
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3,750
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2,104
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187.50円
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2001.3
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76,204
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4,260
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2,438
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215.85円
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終わった前期は、4.6%増収に対し40.4%営業増益・101.5%経常増益と、大幅な利益アップとなった。
売上は、消費が依然盛り上がらない中、企画提案力・販売チャンネル強化により、96年3月以来の増収を果たした。
利益面では、自社開発商品の発注タイミング・ロット及び在庫管理の的確性強化により、過剰在庫減少に努め、経常利益は過去最高を更新した。
98年3月期の在庫が70億、翌年35億、そして前期(2000.3)は25億、在庫回転も98年の8.0回転から10.6回転、18.7回転と確実に良くなっている。
今期は、更に選別消費の拡大が進むと予想される中、在庫コントロールをし、新商品の開拓・ネットビジネスなど新しいビジネス展開を図り、現在17商品分野34ディビジョンを50ディビジョンまで増やし、成長路線を維持していくという。
また、前述した在庫回転数を4.6回向上させ、23.3回転にアップ、交差主義比率を前期の381%から472%にする計画であり、上記のような二桁増益を計画している。
200円以上のEPSが期待できる同社なのに、なぜ株価は2200―2300円でPER10倍程度なのであろうか?説明会の冒頭、会社側から出た第一声である。
それに対し、あるバイサイドの方からこんな意見が出た。「先行き御社のあるであろう姿が見えない」。このあと、別のファンドマネージャーからは、「自社開発ブランドに力を入れるといったり、粗利は低いが(2−3%)ROLEXなど高額ナショナルブランドにも力を入れる。一体どっちなの?」
売上拡大を図っていくのは理解できるが、ビジョンを明確に出さないと株式マーケットは反応しないのかもしれない。
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