ドウシシャ(大7483) 2000/06/01更新

2000/06/01(木)

ドウシシャ(大7483) ☆☆☆

 先だって同社の決算説明会が開催された。


売上
営業利益
経常利益
NET
EPS
2000.3
70,316
4,019
3,750
2,104
187.50円
2001.3
76,204

-

4,260
2,438
215.85円

 終わった前期は、4.6%増収に対し40.4%営業増益・101.5%経常増益と、大幅な利益アップとなった。
 売上は、消費が依然盛り上がらない中、企画提案力・販売チャンネル強化により、96年3月以来の増収を果たした。
 利益面では、自社開発商品の発注タイミング・ロット及び在庫管理の的確性強化により、過剰在庫減少に努め、経常利益は過去最高を更新した。
 98年3月期の在庫が70億、翌年35億、そして前期(2000.3)は25億、在庫回転も98年の8.0回転から10.6回転、18.7回転と確実に良くなっている。

 今期は、更に選別消費の拡大が進むと予想される中、在庫コントロールをし、新商品の開拓・ネットビジネスなど新しいビジネス展開を図り、現在17商品分野34ディビジョンを50ディビジョンまで増やし、成長路線を維持していくという。
 また、前述した在庫回転数を4.6回向上させ、23.3回転にアップ、交差主義比率を前期の381%から472%にする計画であり、上記のような二桁増益を計画している。

 200円以上のEPSが期待できる同社なのに、なぜ株価は2200―2300円でPER10倍程度なのであろうか?説明会の冒頭、会社側から出た第一声である。
 それに対し、あるバイサイドの方からこんな意見が出た。「先行き御社のあるであろう姿が見えない」。このあと、別のファンドマネージャーからは、「自社開発ブランドに力を入れるといったり、粗利は低いが(2−3%)ROLEXなど高額ナショナルブランドにも力を入れる。一体どっちなの?」

 売上拡大を図っていくのは理解できるが、ビジョンを明確に出さないと株式マーケットは反応しないのかもしれない。

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