生化学工業(店4548) 1999/11/26更新
1999/11/26(金)
生化学工業(店4548)  ☆☆☆

 関節機能改善剤アルツ、アルツディスポを主力とする研究開発型の企業。

年間40億円以上もの資金をR&Dに投じ、糖鎖工学の世界的企業として着実な展開を図ってきた。アルツに代わる大型の製品開発は遅れてはいるが、主力のアルツや眼科手術補助剤オペガンなどがゾロ品の市場を奪いながら市場シェアを拡大したことで順調に推移。歯周組織再生誘導材料エムドゲインについても計画的な拡販努力が実を結び、着実に伸びてきている。

 この結果先般発表した9月中間決算では20%の増収、69%の大幅な経常増益を達成した。通期についても売上、利益とも期初の見通しを上回る見通し。これで98年3月期をボトムに3期連続の業績向上を果たすことになる。

 薬剤費抑制の流れは変わらず、環境そのものは相変わらず厳しいが、同社では国内市場におけるシェアアップや欧米など海外市場での展開を促進し、大型新製品の発売までをつなぐ意向だ。
 株価は上方修正に素直に反応しているが、今期予想EPSが96円へ上方修正され、PER20倍以下の水準には極めて割安感が出てきた。来期の展望次第ではPER30倍から40倍での評価も可能な状況になりつつあり、長らくの株価低迷に決別の時期も近い。当面は7月高値1800円抜けから2500円を目指す展開を期待。

11月26日引値1440円

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