サンマルク(店7479) 2001/11/12更新

2001/11/12(月) 

サンマルク(店7479) ☆☆☆

 時価3670円

 決算発表の翌日同社では八重洲富士屋ホテルにて決算説明会を実施した。その日の株価は一気に反応したがその中身はどうだろうか?皆さんも関心があると思い、以下概略を報告する。
(なお、本レポートについては既に私の有料メルマガ読者にもお送りしています。)

【中間期業績と投資コメント】

 中間期実績は27.6%増収、20.9%の経常増益となった。
 フレンチレストランサンマルクが伸び悩む中で、新たに開始したサンマルクカフェ、高級回転寿司事業が順調な立ち上がりとなってきたことが業績好調の要因。結論から言うと再び成長性が取り戻ってきたことが確認された。その日の午後からの人気化は、決算説明会を受けてのものだろう。

 片山社長は20%成長を豪語。明確なビジネスモデルで再び高い成長を目指す展開に注目が集まるところ。
 但し、通期の業績見通しは期初計画と変わらないので、多少物足らなさを感じる。時価総額も既に300億円近い水準であり、既に来期業績までも織り込んでいると思われるので、一気に上値を追うことはないだろう。

 この銘柄については、株主優待制度を取る目的で株価の穏健な時に仕込むことが、個人にとっては重要と考えている。目先のキャピタルゲインではなくじっくりと取り組む方向けのイチオシ銘柄としておく。

現状の業態別店舗は、
・ベーカリーレストランサンマルク
 直営7、FC145 計152 人口20〜30万人規模の商圏に的、布石は完了。
・和食と甘味のミモザ
 直1、FC6 計7
・パン工房
 直4、FC5 計9
・サンマルクカフェ
 直22 FC2 計 24 最終的には少なくても500店舗。
・すし処函館市場
 直8 FC10 計18 10万人規模の商都でテスト中。これに合格すれば500店舗可能

中間期末  直42 FC168 合計 210

 今期は上期にレストランサンマルクのFC店2店を閉鎖する一方で、高級回転寿司2店舗に業態変換し、合計で寿司店FC5店舗を出店。
 サンマルクカフェは直営中心に9店舗、FC1店舗を出店。通期では期初計画FC+直営=20店舗から直営22店舗、FC3店舗の出店を計画している。

 寿司もカフェも伊藤忠商事にFC加盟店募集を委託。カフェは3分の2は直営の予定。寿司は多くの希望があるがメガネに叶う相手を選定している状況。

 いずれもビジネスモデルは良好で、標準店舗でカフェは月商800万円。うち22%が原価、22%が人件費、18%が家賃、その他18%。20%が利益となっている。敷金を除くROIは60%に達している。
 寿司のROIはこれより更に高く80%。標準店で月商2000万円。うち原価が42%、人件費18%、家賃5%、その他15%。これも20%の利益を確保。6000万円の建物投資で年間4800万円がリターンとなる。オーダーエントリー制の導入や、厨房の周りを取り囲むやり方など2つの仕組みを実験中。現状は関西中心であるが、全国展開に備えている。

**20%成長の企業のバリュエーションをどうするのかがポイント。株式市場の環境が再び悪化しつつあるのでいくら好業績が復活するとしても、ここでは余り上値を追う必要はなかろう。来年3月までじっくり保有して株主優待制度の権利を取得するぐらいの感覚で臨みたい。(炎)

 

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