個別銘柄情報 バックナンバー 1999年10月分
10/20以降、情報の確度を☆印で表示します。参考にして下さい。
単なる情報提供
☆☆情報提供よりは目があるかな?
☆☆☆イケてます
☆☆☆☆かなりイケてる
☆☆☆☆☆こりゃすごいネタだ!

1999/10/26(火)
光通信(東9435) ☆☆☆☆
 99.8期の決算発表が出た。単体売上2593億(+62%)営業利益55.1億(−21%)経常利益100.9億(+104%)、前期は1397店と積極的な出店を行い累計店舗数1397店となり、携帯電話の販売台数も252万台(+69%)累計保有台数は308万台(+64%)となり収益を牽引した。
 なお営業利益が減益なのは前々期から店舗を有力代理店に運営委託する方式を始めたことにより支払手数料が計上されているため(逆に営業と経常の差が拡大しているのはロイヤリティを営業外に計上しているため)。
 今期は更に出店を加速し前期を100店上回る1500店で期末店舗数は3000店に達する見込みで携帯電話の販売台数は59%増の400万台を見込む。
 またレンタルサーバー・スカイパーフェクTV事業も更なる躍進が見込めそう。
 今期計画は30%増収。31%増益を目論むが早くも増額修正云々の声が出てきている。
10月26日引値74900円
1999/10/25(月)
データ通信システム(東9682) ☆☆☆
 PC、ワークステーション等情報関連機器販売が好調なため上期業績は計画を上回った模様。特に利益の伸びが大きく、計画を慎重に立てていたこともあるが金融機関の統合によるシステム開発が拡大しているのが主因。続く来期も二桁成長は可能でNTTドコモのW-CDMA向けにも出てきそう。
10月25日終値7,100円
1999/10/21(木)
エイベックス(店7860) ☆☆☆☆
 9月1日に中間期利益の下方修正、通期は逆に上方修正を行った。下方修正の理由は利益率の高い新譜の発表を上期から下期に変更したことと広告宣伝費の前倒し執行だ。ところが専属アーティストである浜崎あゆみのヒットで予想以上に好調、修正前の利益に近い線が出てきそうで、通期は9月1日の上方修正した以上の利益が期待できそうだ。
10月21日終値18,500円
1999/10/20(水)
セーラー万年筆(東7992) ☆☆☆☆
 業績はガタガタ、株価は70円(97年12月)とあわや紙屑同然ラインに近づいていた同社であるが今年に入って急進、年初から10倍に化けた。一体何が起こったのか。
 昨日外資系のセールストレーダーが私に連絡してきて、今までこの銘柄をフォローしていなかった私に説明してくれた。ペンばかり作っているかと思いきや何とロボットの売上が半分以上あるではないか。やっていることはCD-Rの製造マシンをシステムとして売っているという(広義でユーシン精機【6482】と競合関係)。
 台湾向け中心に好調持続で8月から月産4ラインを8ラインに増強し第三四半期は予算を大きく上回っている模様。現状DVD-RAMの設備投資が思ったほど出てこないのはCD-Rの人気が持続しているのが一因とも言われ、来年度もCD-Rは期待が出来、同社のロボットは更に売れよう。
 問題はいつCD-Rのピークが訪れDVD-RAMに移行するかだ。同社はDVD-RAMをやっておらずシフトが起きたときはマイナスと思われるが、同社曰く移行はすぐできるらしい。
 筆記用具の売上が全体の20%弱あるがこの部門は赤字(前期連結での筆記用具は8.7億円の赤字)。しかしこの部門も梃入れし収益トントンを目指す。赤字部門が収支改善した場合の全体収益は、今までの同社のイメージを一新させる可能性があり、ユーシン精機と比較してまだ上値はありそうだ。
コメント ☆☆☆にするか☆☆☆☆で迷った。
ディーラーが相当ついているが純投資組もいずれ買うだろうと判断し☆☆☆☆
1999/10/19(火)
ジャパン(大7498)
 売れ筋のナショナルブランド商品中心に豊富な品揃えと合理化によるローコストオペレーションで安値を追求している関西地盤の総合DS。関東ではドンキホーテが有名で株価も堅調に推移している最中、同社はなかなか評価されず割安感から外人投資家の物色が始まり、7月5日に4410円の高値をつけ直近で2750円まで急落している。
 買収したサリ(9958)の子会社6社(13店舗)が赤字のため連単は1倍を割れるが今期は収支トントンを目指すという。絶好の押し目でなかろうか。10月19日引値2760円
1999/10/17(日)
京都きもの友禅(店7615)
 着物という伝統はあるが保守的な業界に、ダイレクトメール方式を導入し、かつ問屋を通さずメーカーからの直接買取制で安値を実現しているカテゴリーキラーが10月1日店頭市場に公開した。
 着物の販売といえば営業担当が家庭訪問するのが一般的な時代にそれまで行っていた手法を転換、当時難しいと言われていたダイレクトメール方式に換え、創業以来19年かかって10億円に到達した売上げをその後10年で約10倍に伸ばした同社は振袖に特化、ターゲットは成人前の19歳の女性で現在成人していく人口は毎年約70万人、つまりその半分がターゲットで35−40万人にDM(カタログを含む)を送付、その内去年は6.8%、今年は8%の人が来店するという。来店した顧客のうち約60%が成約し、そのまた35%が後述する“友の会”に入会するという。
 仕入れであるがこの業界では消化仕入れという手法が取られており、問屋から仕入れた販売者は顧客に販売した時点で仕入れ販売したとする制度で、売れなかったら返品が可能。つまり問屋にしてみれば販売業者に卸したはいいが金は貰えず、しかもいつ返品されるかわからずで、これが価格の下方硬直につながっている。同社は問屋を通さずメーカーとの直接取引かつ買取りを行い(返品しない)しかも他社が2−3ロットと少ないオーダーを出すのに対し最低30ロット単位と、メーカー側にも有利な条件を出すことによって大幅な原価率の低減に成功している。
 この有利な条件を利用し顧客に安い値段で提供しており、百貨店・専門店の半額を実現している。上述した“友の会”は先行き着物を買う人の為の積立てで(いわゆる互助会)積立金額に対し約10%のボーナスが付くほか特典がある。現在の会員数は33666名で積立金額は約27億円、去年満期になった人は平均で満期金の2.4倍の買物をしておりその数字を当てはめれば約65億円が同社の業績を下支えする。
 現在の店舗数は28店。これを5年後に約2倍の50店にすると発表しているが前倒しで行く。着物マーケットは1兆円弱、振袖は1300億円で同社のシェアは6−7%、これを2−3年で10%に引上げると河端社長は公言している。つまり5年かかったとすれば年間20%成長、3年で達成とすれば恐ろしい成長率だ。ちなみに今上期の変動比率は63%で10%売上げが伸びれば利益は20%UP。売上げ倍なら利益3倍だ。7月の全店べースは20%、10月は直近まで30%伸びている。
 気になる出店費用だが主にオフィスビルの空中店舗を使用しており敷金等込みで1店当たり3千万−4千万と安い(むしろ人材が追いつくかだ)。
追撃買いだ。
10月15日85万円
1999/10/13(水)
ナガイレーベン(店7447)
【衛生白衣の最大手 ナース用白衣ではシェア5割、シルバー市場に参入】
 介護保険開始に伴いナガイレーベンのビジネスチャンスは拡大しそうだ。96年の55万人から2010年には145万人と介護者数は拡大する見込みで、量的及び質的にも付加価値がでそう。これは通常の白衣と違い病院では抗菌・静電気防止・工業洗濯が可能なタイプが出ており介護向けにも期待できるからだ。
 衣料向けシェアは高いが介護では後発組みで、現在シェア2割の同社であるが先述した高機能白衣の開発では大手繊維メーカー(複数)と共同開発した経緯が有り、独占的に調達が可能である。介護向けでも大幅なシェアアップが望めそう。業績については8月決算で近々発表されるが残念ながら減収減益が避けられない(表面上は減収増益)。
 これはメインの衣料向けが医療費抑制で数量が出なかったため。経常利益は10%位の増益模様だが事業税区分の変更で2.8億円嵩上げされており、これを取除くと若干の減益となろう(横ばいに近い線)。
 目先の円高は生地を一部海外から仕入れているため(海外拠点メーカーから糸を買いナガイレーベン子会社が生地に仕立てている)プラスに作用する(1$=700万円の増益要因)。
 今期(2000.8)は医療向けが横ばいないし減収の可能性はあるが、介護向けが大きく伸長し全体では5−6%増収が可能ではないか。営業利益・経常利益とも2桁増益が見込まれ、連結EPSは180円近く出る可能性あり。株価は9月中旬に6900円までいき昨日は4230円だ。再度高値に挑戦するであろう。
1999/10/4(月)
MTI(9438)が先週、公募価格(330万円)の約9倍3300万円で初値がついたが、商い2日目の今日も朝方から買物を集めストップ高の3200万円に。前9月期の会社予想EPSは66000円なのでPERは485倍(なかなか手が出ない)。
先週金曜日の手口は売りが主幹事の和光が筆頭。問題は買いのほうだ。買いのトップは英国系のカザノブ証券・・・ということは機関投資家、しかも外資系の可能性は大だ。
初日はフィスコの予想だと1650万円の予想であったが指値は日本証券業協会の規制で4120万円まで、となるとどうしても玉が欲しい投資家が4000万円以上の指値を入れ、 玉を吸い取ってしまったのではないか。他の機関投資家はブックで1株くらいしか当たっていないと思われマーケットで買うしかない。

 PERが高い銘柄にはもっと上手もいる。インターキュー(9449)株価28900円 PERは700倍。コンテンツ会社に対する評価は難しい。とりあえず株価はもっと上にいくのであろう。

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