クレイフィッシュ(東4747) | 2000/04/18更新 |
2000/04/18(火) メルマガ「億の近道」同時掲載分 | |||
クレイフィッシュ(東4747)
☆ −株式投資では、常識を活用しましょう− クレイフィッシュという会社があります。月々1万円で電子メールなどのサービスを中小企業向けに展開しています。サービスの内容よりも、営業を光通信が担当する、ということで爆発的な普及を予想する方も多く、一時は、3000万円を超える株価となりました。そのときのピーク時価総額3000億円です。光の重田さんは、時価総額を1兆円にすると言っていました。 さて、常識問題です。 (質問)中小企業の数は日本で何社あるでしょうか? (質問)中小企業向けの市場はそもそも独占ができる市場でしょうか? (質問)クレイフィッシュの適正な時価総額はシェアから算出されるでしょうか? これで、本来は、この話はおしまいです。しかし、続けましょう。 独占が不可能な市場でシェアを論じることはできません。しかし一歩譲って、仮に30%のシェアを取ったとしましょう。1顧客月1万の売上で売上1800億円、利益率5%として営業利益90億円、純利益50億円程度でしょう。その30倍は、時価総額1500億円。利益率は営業を光に依存する限りは、粗利の半分を持っていかれるため、一桁の利益率でしょう。 わたしは、ネット相場では、こんなことを考えました。 その0.1%のシェアをあなたは取れますか???? クレイフィッシュにとって、シェア10%をとり、それを維持するのは無理でしょう。常識的に。しかも、これからASP事業は急速に無料化の道を突き進むと見ています。みなさんもお気づきの通り、掲示板ソフトなどは無料でダウンロードできます。 クレイフィッシュが1兆円の時価総額になるときは、日本の人口が10億人になっていないと無理でしょうね。残念ながら。(大原部長) |
あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。 投資に当たっては投資家自らの判断でお願いします。 |
億の近道 on the Web | 質問・要望事項はこちらまでメールを。 |