NEC(東6701) | 2003/02/16更新 |
2003/01/28(火) | |||
NEC(東6701)
☆☆
【変われないには理由がある】 「選択と集中を徹底的に行う」としてきた西垣社長が退任した。 社内の摩擦とは、OBなど、古きよき時代の先輩たちが、現経営陣にちゃちゃをいれるということ。 日本は変わっただろうか。 従業員の意識は昨日に染まり、昨日はおとといに染まっている。 実は、グローバル経済の中で、日本の問題は、日本だけで解決できる時代が終わっている。 【なかなか株主重視とはいかない】 さて、オリンパスが日商岩井のITX株を取得した。 オリンパスは、株バブルの90年代にしこたま財テクに走った会社だ。 外科向け内視鏡ビジネスの基盤がいまひとつというのに、そのてこ入れはなし。 まったく、懲りていない。 ちょっとカメラがよくなると、もう、これか。 多くの株主は、本当に、がっかりしただろう。 【中国のグローバル感覚】 そうこういっているうちに、来た来た。 上海は精神的に日本を越えた。 日本企業は、買ってもらえるうちが華です。 心配しなくても、日本企業は買われません。精神的に変われないと見られている。(大原)
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2002/10/29(火) | |||
NEC(東6701)
☆
東芝やNECが日本の現状と重なって見える。 国際的な競争にさらされてる。 もはや、新規投資が困難と思えるほど財政が悪化。自己資本比率は10%そこそこであり、大きな借金が残った。 製造装置を共同開発し、その開発に対して装置メーカに敬意を表して、日本勢は高く装置を買ってあげる。 NECや東芝は4−5兆円という資産を有効に活用できないでいる。 これから財務内容を改善しなければならないが、それを強行すると大きく株価は下落する。(希薄化) たとえ、リストラをして、財務内容を強制的に改善させても、そのステージは国際競争の一回戦に進めるというだけ。スタートラインにつけるだけ。いまは国際競争優位性が感じられない。 さて、根本的に税率が高い国の企業と税がない国の企業との戦いなので、抜本的な税率の引き下げがないと同じ土俵にたてない。 NECも東芝も多額の研究開発費をかけて、世界に例をみない高水準の携帯や半導体を開発して、それをインテルが真似をしたり、ノキアが真似をしたりしている。 東芝やNECの問題とは、国の問題と同一のもののようである。
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2002/03/01(金) | |||
NEC(東6701)
☆☆☆☆
【燃料電池とスーパーキャパシタで新たな事業領域創出を目指す】 1.【携帯3G バッテリーがネックに】 十分に充電したつもりでも、NTTドコモのWB−CDMAのFOMA端末は1日持たない。既存機種とくらべて待ち受け時間が1/8になってしまったからだ。求められる電池の容量はこれまでの10倍が必要になっている。 このままでは3Gサービスは普及しない。大手携帯端末メーカーは開発を急ピッチで進めているようだ。 燃料電池ならすくなくとも1日はもつ。また、充電時間はゼロである。(現状は、FOMAの基地局数が少ないため、端末側のパワーアンプの出力が高くなっている。基地局が揃ってくれば、この問題も若干緩和されるかもしれない。同時に、電池容量セ−ブのために、半導体回路の改善で低消費電力化に向けた取り組みも進んでいる)
2.【燃料電池の特徴】 (1)Liの10倍のエネルギー密度 メタノール溶液(1:1モル) では、 ●電流量3200Ah/kg (2)軽量 (3)セルと燃料との分離可能によるデザインの自由度 【コストで勝っている分野】 燃料電池の研究は住宅用、自動車用で大きく先行してきたが、本命は携帯端末となる。 なぜならば、自動車なら実働5000時間サイクルの保証が必要であり、住宅なら5年間43800時間の保証が必要となる。 一方、携帯電話向けは、 【その他 疑問点の整理】 ●セルの厚みは1mm程度 設計の自由度がアップする
3.【今後の課題】 ●1:1モルの理論上のメタノール濃度は70%だが、現状の濃度は10%で0.3V/セルしか電圧がでない
4.【NECへの投資について】 NECを評価できる点は、現状では、電池陰極のカーボンナノフォーンとスーパーキャパシタだろう。 本命は、日本企業では、松下や日立になるのだろうが、東芝もなかなか侮れない。NECはカーボンナノホーンの標準化を目指し、周辺部におけるスーパーキャパシタを抑えるだけでも、つまり、部材メーカとして考えるだけでも、大きなメリットになる。 日本が一番強い高分子化学の分野とアプリケーションとしての電池の分野だけに、取りこぼしは許されない。 NECは800円台なら、半導体の回復で、短期的にも報われるかもしれない。
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2000/05/15(月) | |||
NEC(東6701) ☆☆☆
NECの2800円が高いか安いかは、難しいところです。確かに、各種投資指標で見れば割安感はありません。しかし、半導体事業の今後の盛り上がりが期待できるため、売るのも忍びない。半導体事業の活況時の迫力。これが怖くて売れないのです。 NECの半導体事業は今期2001年3月期営業利益ベースで2000億円(会社計画は1000億円)を稼ぐ可能性が高いと見ています。そして、この水準を落とすことなく、来期以降も健闘しそうです。 根拠の1つは、ロジックの回復です。前期までのNEC不振の原因は、ロジックの収益性が上がらなかったことでした。ところが、足元、ロジック部門の収益率が改善しています。ロジックといっても、ASICなどの伝統的なものです。 半導体営業利益2000億円のもう一つの根拠は、DRAMです。今までは、DRAMの需給はPCの動向を把握していればなんとかなる市場でした。つまり、PCの年間出荷台数と1台当たりメモリーの平均容量さえ外さなければ、需要見通しが外れない市場だったのです。しかし、今後は、サーバー動向が必須の条件になります。このことを明言している方はまだ少数派かもしれません。 みなさんが利用しているインターネット。そのネットサーバーというのは、メモリーを大量に消費します。PCはハイエンドで128MBのメモリー搭載ですが、ネットサーバーは、40GBを搭載するものもあるのです。ギガはメガの1000倍です。大げさでなく、サーバー1台は、DRAMにとってPCの300台に相当するのです。PCの販売が年間1億数千万台とすれば、仮にサーバーが50万台販売できれば、PC市場に匹敵する計算になります。近い将来DRAMの市場の30%〜40%程度はサーバー、つまり、インターネットの普及がDRAMの市場を左右することになるからです。 一方、供給面では、DRAMの技術的障壁も見逃せません。今までは、リソグラフィー技術の延長でセルを小さくすることができました。しかし、今後は、違う配線材料、違う絶縁材料が求められています。これは、テクノロジーのギャップであり、そう簡単には真似できません。 この6ヶ月は、半導体の収益性が話題になるはずです。売るのはもったいない。だけど、ここから買うのは勇気がいる。こういう状態をHOLDというのです。 今日のポイント
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