2000/03/01(水) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)
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本日の日経産業新聞に、米HDD大手シーゲートとミネベアの提携の記事が掲載されている。
『ミネベアは流体軸受(動圧)に参入し、米国大手HDDメーカーであるシーゲートと提携する。シーゲートの持つライセンスやノウハウを利用し、150億円の資金をタイ工場に投資。3年後を目処にHDD用モーター生産量を5倍に引き上げる計画だ。ミネベアは技術を受ける代わりに、シーゲートに対し一定量の製品供給義務を負い、将来は他のメーカーにも供給する意向』
この記事を受け、ミネベアは本日ストップ買いたいであり、1月後半からの下げを全て埋めてしまうかもしれない。かつてシーゲートは、三協精機と組んで流体(動圧)軸受を開発してきたが、この関係はどうなるのか?(最近三協精機をフォローしていなかったが、本日の株価を見る限り影響は限定的か?
それだけピックアップが評価されているのか?)
次にライバルのカンタムにどう影響が出るかであるが、現段階では評価不可能。
かつての動圧は、振動が発生・オイルが漏れるなどトラブルが多かったようだが、どうであろうか?カンタム(松下寿)にとっては昨年シーゲートの低価格戦略の煽りを受けたが、あのような値下げは当分ない事を祈る。松下寿にとってこの1−3月期が最悪期で、これを脱すると予想したい。
ちなみに、松下寿も流体をやっています。
流体(動圧)軸受
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通常の軸受は軸を複数の鋼球で支えるのに対し、エアー・オイルなどの流体で支える構造。金属と金属の接点がなく高回転に耐えられる特長をもつ。自動車のターボチャ―ジャーは毎分数万から10数万回転するため、軸受内にオイルを通しタービンが回転することにより、その浮力で軸を浮かしている。
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2000/02/21(月) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)
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同社が先週末に減額修正を行った。
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売上 |
経常利益 |
NET |
単体 |
3870億 |
32億 |
29億 |
修正後 |
3624億 |
−62億 |
−35億 |
下期の為替は、1$=105円でみているが106円に落ち着きそうで、通期ベースでみると着地は112円と、予想の範囲内だ。HDDの価格低下は2Qから3Qにかけて二桁、3Qから4Qにかけては一桁後半の下落と、予想の範囲内だと言う。
下期に利益が出ないことは、以前から言われてきたことであるが、全般単価(一部を除き)の調整が起きたと言う。
経常段階で94億円の減額修正をしたが、内訳は、DVD−ROM・CD−R・CD−ROM・その他で11億、販売面では、半導体部材の円滑な供給がなされず機械ロスを呼び、これが45億円、設計の合理化遅延(HDD中心)で38億の、計94億だという。
特損はHDD製造子会社清算で24億、過去勤務債務の一括処理で51億、同時に有価証券売却益を特別利益として35億計上する予定だと言う。前向きな特別損失計上は大いに歓迎したいが、ストレージものを多く扱う同社の来期が読みずらいのも事実。4月以降のHDD単価交渉もこれからで、様子を見守ることとする。
(連結は2/19土曜日の日経をご覧ください)
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2000/02/18(金) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)
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松下寿が減額修正をしております。直ぐに電話取材をし、原因をヒアリングしましたが、ツジツマの合わない個所があったため、再度来週TELします。
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2000/01/24(月) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)
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先週土曜日(1月22日)電波新聞に、ハードディスクドライブに関する記事が出ていた。HDD大手メーカーの米ウエスタンデジタルは、価格競争が激しくなってきたハイエンドコンピュータ向けHDDから撤退し、経営資源をインターネット中心のデータ管理システム・管理ソフトに振り向けるとある。
詳細まで記述されていないので定かでないが、ハイエンドHDDの残量分については年内一杯販売は続けるとあるので、同分野の撤退は事実であろう。
1970年設立の同社は、30年に及ぶコンピュータ向けHDD事業で事実上の幕を閉じ…ローエンドHDDについては定かでない。しかしながらライバル企業及び松下寿を推奨しようとする私にとっては、喜ばしい話である。世界でハイエンドHDDを製造する企業は以下の5社。
- シーゲート
- カンタム
- マクスター
- 富士通
- IBM
この内、IBMは2.5インチ中心のため除外すると4社。マクスターもハイエンドの規模が小さく、ウエスタンデジタル撤退のニュースは先行読みにくい業界の中で、単価が心理的にプラスに働くのでは…。
追ってフォローしていきます。
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2000/01/14(金) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)
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早速、昨日記載した同社へのフォローです。
12月22日の化学工業日報に、ハードディスクドライブ(以下HDD)についてこう記されている。
『カンタムのHDDの販売が好調で、要求数量に対して8割程度しか供給出来ない状況。理由は複数のHDDメーカーに品質問題が発生し、需要がカンタムに集中しているため。カンタムのHDDは松下寿が全量生産しているため生産ラインはフル稼動状態で、月産300万台になっているという。
10月以降HDDの市況は下げ止まったが、その背景には物不足とそれによる値下げ圧力の消滅があった。11月初めに、あるパソコンメーカーが発売を延期したが、その原因の一つが、カンタムより希望通りの数量のHDDを調達できないため。カンタムの7−9月期の販売数量はこれまでの記録となる740万枚であったが、10−12月期はそれを15%以上増えそう』
という内容だ。
カンタムの販売数量 |
7− 9月 |
740万台 |
10−12月 |
7−9月の15%以上UP |
(月産公表キャパ310万台) |
カンタム−松下寿間の単価($ベース) |
第1Q→第2Q |
−14% |
第2Q→第3Q |
−6〜−7% |
第3Q→第4Q |
良くて横ばい |
(為替は1$=105円前提) |
つまり数量は出るが、円ベースでみると利益的には辛い状況。全売上の50%がHDDなのでここが落ち込むと厳しい。
売上の25%を占めるのが松下製品(VTR)の北米事業。昨日の「松下のVTRはHD搭載で、今年録画可能なHDが出る」というのは間違い(すみません)。正確には、放送VTRでHD搭載のタイプを早ければ今年出すということ。
残りの25%の売上は、CD−ROMドライブやら血糖値を計るマシンやらで、同社はPCなど市況がブレ易い商品のウエイトが非常に高く、上期約28.5億の経常に対し下期は殆ど利益が出ないという計画だ。
今後どうなるか。HDDは年率14−15%ずつ伸長しているので、作れば売れる状況であり、問題は単価だ。またフォローさせて頂く。
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2000/01/13(木) メルマガ「億の近道」同時掲載分 |
松下寿(東6783)☆☆☆☆☆
この3連休の日経新聞上で、デジタル家電の大きな記事が出ていた。家庭内のデジタル化・マルチメディア化が、いよいよこの2000年を初年度としてスタートする。身近なところで、ネットをイメージしつつ白物家電に記憶機能(通信機能もつくか?)が付随しているものがデビューしそう。
まずは冷蔵庫で、購入したものの日付を記憶する機能を付した商品をシャープが今年出したいといっている。レシピ入り電子レンジでは松下が2002年から、シャープが松下より少し早いか?
両商品とも今までと違うのは、情報が入力されている点で、読み出しのみならDRAMが、通信機能が付いて情報のやり取りが可能なタイプならフラッシュメモリーが搭載されよう。
もっと先には、電線からデータを引っ張り、セットトップボックス経由・家庭内LANデジタル家電となるであろうが、先行き一家に最低ハードディスク1台となる時代がくるであろう。
これらの商品が出てすぐ利益が出るわけでなく、株価はまずその材料性を織り込みに行く。昨年末に申し上げたが、今年はデジタル関連に時間をかけて銘柄を探していきたい。まず本日はハードディスク関連から。
松下寿(東6783)
松下グループの一員で、松下電産が57.6%の筆頭株主。事業内容は映像機器・音響・情報機器・暖房機器と多岐に亘っており、有利子負債ゼロ・自己資本比率69.2%の優良企業だ。ハードディスク大手企業である米カンタムにハードディスクドライブを納入し、松下の北米向けVTRを担当している。このVTR用メディアにはハードディスクが用いられており、これも同社が担当。今年は録画できるハードディスクが出てくる予定で、材料性は大だ。
DVDも今年から本格的に立ち上がるといわれており、春に登場するプレステIIが楽しみだ。ソニーはDVD−RW(プラス)、パイオニアがDVD−RW(マイナス)、松下がDVD−RAMを提唱しており、そのDVD−RAMも松下寿が担当する。
同社の株価であるが、昨年1960円の安値を付け、本日は2000円トビでここ数年間での安値圏だ。ハードディスクドライブトップメーカーのシーゲートが、去年年末から売られており、昨日第2Qの決算を発表したが、競争激化が原因で単価が急激に下がり、売上低迷。NET利益が71%も減少してしまった。もうすぐライバルのカンタムも決算発表してくるが、シーゲート同様期待は出来ない(同社の株価はカンタム抜きに語れない)。おまけに。同社は輸出比率が高く、為替に左右されやすい。
ただ、株価はこの価格帯で下げ止まっており、カンタムの業績発表で押す局面があれば投資妙味は更に増す。しかし今年度のハードディスク業界がどうなるか不透明感が強く、前述の材料と睨めっこだ。
夢を追うタイプの私にとって同社株価2000円以下は魅力的なプライスだ。
(足許は決してよくないですよ)
リスクはあるものの将来性を買い、☆☆☆☆☆
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