ローム(東6963) 2001/09/19更新
2001/09/18(火) 

ローム(東6963) ☆☆☆☆☆
 

 フォローです。

 後工程はモデルラインだけを日本に残し、すべて海外移管する覚悟のようだ。設計者1300人は今後も増員する一方で、生産技術者は海外で補充していくことになるかもしれない。

 オプト棟も計画どおりオープンする。8月の数字は前月比ダウン。下期の見通しも冴えないが将来の飛躍を信じている。(大原)


2001/09/04(火) 

ローム(東6963) ☆☆☆☆☆
 

 10年後に10倍になる株
 日本における水平分業の推進者

【ポイント】

 回路シミュレーション技術と実装技術※の強さが、集積回路複数機能ブロック※の統合を可能にしている。大学やファブレス※企業への深い理解を示し、各ファブレス設計企業との提携も推進している。
 日本における数少ないアイデア量産工場となっている。社内外を問わず個人のひらめきや工夫が絶えず商品化されロームの設計力として蓄積されている。

※機能プロック:集積回路とは、文字通り、いろんな機能を集積している。データを格納し、加工する。信号を増幅したりする場所、変調したりする場所がある。

※ファブレス:生産設備を持たないで集積回路の設計を手がける企業

※シミュレーションと実装:実装とはチップをパッケージやプリント基盤に設置すること。その際、ICがどのような出入力特性になるのかをあらかじめシミュレーションで確認しておく。

【設計の本質を理解している】

 競合に勝つためには、どうしたらいいのか。
 ロームは勝つために設計する。
 シェアを取るためにはどうしたらよいのか。
 セットメーカー(顧客)に選ばれつづけることだ。
 顧客は安くしろという。
 ここで競合企業が多ければ、価格競争に陥る。
 価格競争に陥らないで、安くするためにはどうしたらいいのだ。
 不要な機能を捨てコストダウンをするか、圧倒的な付加価値をつけ周辺機能を取り込むかである。

 すべては、ワン・チップ化、ワン・パッケージ化というところに行き着く。
 ワン・チップ化によって、3つのLSIが1つになるとする。チップ総面積も1/3になるだけでなく、LSI端子数を1/3にできる。
 配線幅も3倍にとれる。高密度な配線が不要になるばかりか、プリント基板面積も1/3になる。プリント基盤は両面から片面にできる。ICだけでなく、プリント基板まで含めた部材コストは場合によっては70%以上下がる。
 仮に、マザーボードの価格が1/3にできるとしたら、セットメーカーは競ってワン・チップ化を歓迎するだろう。

 セットメーカーにおいて、高い材料費をいかに抑えるかが、最大のポイントだ。
 LSI設計の目的のひとつは、コストダウンだ。
 各機能を統合して、40−50%を超える大幅なコストダウンを実現する。それがLSI設計でできるから、粗利80%以上のカスタムLSI製品が生まれる。

 セットメーカーがどうしたら儲けることができるのか、どうしたらコストダウンができるかをセットメーカに提案できるのか。LSI設計者とセットの設計者との人間関係は、この提案力で決まってくる。最後は人間関係だろうが、ワンチップ化の提案力のある設計グループが選ばれる。

※プリント基板:もっとも細い配線で40ミクロン。両面板は150ミクロンが標準。片面では250ミクロンが標準。両面と片面では付加価値(加工時間)が2倍違う。

※ワンチップ化によるコスト削減 試算
 なぜ、IC設計が儲かるのか?
モデルケース
従来(3チップ)
ワン・チップ
IC−1  100円
IC−2  100円
IC−3  100円
IC 300円
受動部品   20円
10円
プリント基板300円

150円

 (両面300円片面150円 片面は材料も紙フェノールで両面ガラエポより安い)
実装・検査 150円
100円
合計コスト 770円
460円
    (40%コストダウン達成)


【DRAMとの違い 能力増強のための投資が報われる条件】

 微細化が重要で設備投資競争に明け暮れる半導体産業。どうして、微細化が重要かといえば、微細化によって、チップ面積が小さくなるからである。0.15ミクロンから0.13ミクロンへ凌ぎを削る。それで25%面積が小さくなる。
 ∵(0.13/0.15)^2= 0.75 それがどうだというのだ?
 マスクもハーフトーン※など苦慮に苦慮を重ね、何億円もする露光装置やCMPを取り入れて、やっと25%のシュリンクなのか?
 それが単純に線幅と線幅との違いによる競争力なのであれば、競争は果てしなく続くだけだ。勝者なしの戦いだ。
 微細化競争は意味がない。

※ハーフトーン:位相シフトマスクの一種。とにかく高い。微細化はマスク開発に負担をかけている。

※話を単純にして、わかりやすく、微細化の投資効率を説明しよう。
 モデルケースで考えよう。

 DRAMの場合:
 微細化をしたことによってチップの取れ数が1.25倍になった。月3万枚の生産でウエハー1枚からチップ480個から600個へDRAMの取れ数が拡大したとしよう。
 ひとつ240円(2ドル)なら、年間売上は約500億円だ。つまり、微細化による能力増強分は、125億円。スキャナーの時間あたりの処理を100枚とし、微細化プロセスで増加するマスクは5枚とすると、スキャナーが2台必要になる。これだけで、売上増加分の15%を超える。最終的に、20程度のマスクプロセスをすべて新しいスキャナーに変えていくと、スキャナーは8台必要になる。これだと売上増加分の60%のコストがかかる。他の負担、R/Dや設計、マスクやCMPなどの導入コストなどをあわせると、負担は馬鹿にならない。しかも、競合の誰もが同じことを考えているとなると、増大した付加価値は、すべて値下げ原資となって消えていくだろう。ビットあたりの単価は大きく下落しつづける運命にある。 儲けるためにはどうしたらよい?

 全売上500億円。売上に対して材料費15%、労働コスト20%、R/D5%、販売費5%とする。営業利益50%を確保するためには、毎年の平準的な設備投資は売上の5%、つまり、25億円に抑えなければならない。半導体前工程の場合、投資効率はほぼ1倍だから(=500億円の初期投資は500億円ということ)。これを5年で償却すると毎年のコストが維持費をゼロとしても100億円かかり、売上の20%となる。商売にならない。経営者とすれば、微細化投資の効率は若干、初期投資の効率に勝っているため、どうしても微細化に走ってしまう。みんなが同じ方向を向いて走るため、競合条件はいつも厳しい。能力増強のために投資したつもりが、値下げするために投資をすることになる。

アナログICの場合:
 セットの売上は比較的小規模だ。プレイステーションといえども、年間1000万台売れるかどうか。
 シェア100%はありえない。常識的に。
 だから、賢明な経営者なら、こう考えるだろう。

「一番売れているセットでさえ、年間1000万台だ。セットメーカーが乱立するオーディオなら、モデルで年間数万台売れれば御の字だろう。 常識で考えよう。世界でコンポを買えるのは5億世帯程度か。買い替えサイクル5年としても年間1億台。普及率50%とすれば年5000万台。メーカー数が10社としても1社あたり500万。モデルが10モデルあれば年間50万。これをシェア50%とれたとしても、年間25万。月産にすれば20万個。ウエハー能力は大ヒットして3000枚程度かなあ」と。

 経営者とすれば、売れるシリーズにターゲットを定め、LSIのシリーズも100以内に絞り込みたいだろう。
 月産数十枚から数千枚のウエハーをいかに効率よく埋めるか。それが経営者のシステムつくりのポイントとなる。

 能力増強投資とは、システム投資と同じことだ。システム構築のための投資となる。
 設備投資の思想が違う。LSIの設計と同様、製造ラインにはありとあらゆるシステム的な工夫が要求される。(お気づきだろうか。ファウンドリーはこういうことをやっている)

 2001/3時点、ロームの前工程の工場設備はわたしの想定では500億円程度(償却対象設備)だ。毎年の更新投資が前工程で150億円程度だろうと推定している。
 前期の過大な設備投資のために、現在も極端な低稼働率にあえいでいる。しかし、今後は、200億円程度の更新投資でLSI事業を拡大していける。微細化が決定的な競争力ではないので、昨年の投資はいつか生きる。ローム製品の需要は、設備投資ではなく、いかにワンチップソルーションを提供し、セットメーカー側のコストを劇的に下げることができるかにかかってる。設備投資によって競争力が増すという単純な構図ではない。いずれにしても、売上の10%程度の設備投資で数年は売上を増やしていけるだろう。価格はアイデアがあれば下がらない。いや、実質、新製品の価格は旧製品の2倍にできる。標準品志向がないからできる。標準品は大量生産の力だ。カスタムはアイデアのみの市場だ。設備投資ゼロでもあと数年は売上が増やせる。現時点のロームの投資効率は5倍程度になっていると推定している。

【ロームのワンチップ・ソルーション】

 ロームのBH7860。DVDビデオドライバ。
 DVD用ビデオドライバシリーズだ。
 従来は専用フィルタを内蔵したLSIが無かった。簡易なフィルタを内蔵したドライバを使用するか、外付けフィルタとドライバで構成していた。

 D/Aコンバータのクロックノイズを除去できる専用のフィルタを今回内蔵した。
 やったのは、これだけである。
 フィルタをドライバに内蔵。それはいままで誰もやっていなかったから。
 それにより、従来の30%の面積で実装できる。セットメーカは、70%の基盤材料の節約、外付けフィルタの節約ができる。

 微細化不要。投資不要。頭だけ。アイデアだけ。それが、70%の資源を節約、70%近いコストダウンを可能にする。
 ワン・チップソルーションが採用セットメーカの売上に直結する。劇的なコスト削減を可能にしたチップは、その採用セットの売上増に貢献する。コストダウンはますます利いてくる。

 この好循環こそが、ロームを育ててきた。日本のために、日本のセットメーカのために、ロームは頑張ってきた。ロームの設計は日本語のコミュニケーションを重視する。それが欠点でもある。でも、ロームの社員が日本語が一番得意だから、日本のセットメーカはロームを選んできた面もある。いわば、運のようなものもある。今後、日本が一番得意な光とバイポーラが融合する。日本のセットメーカはブランドがある。日本の復活は、セットメーカの設計陣が担っている。しかし、いま、セットメーカの設計者は、ブラックボックスのようにICや基盤を取り扱っている。これでは、単なる設計屋であろう。本当の設計者はLSI設計に口出すぐらいのことをやってほしい。

【メガビットレベルの集積度 VS.数十個の集積度】

 くどいようだが、また、DRAMとの比較だ。 莫大な投資と熾烈な競争。それがDRAMの世界だ。何百万というMOSトランジスタを集積するのは確かに匠の域まで来ている。でも、莫大な投資と熾烈な競争がある以上、儲からない。限界利益率がマイナス。
 一方、24ピンのどこにでもあるロームのゲジゲジパッケージ。100個に満たないトランジスタと30個に満たない抵抗とコンデンサが内蔵されているだけのものだ。
 限界利益率は80%以上だ。

※抵抗とコンデンサはMOSプロセスにしろ、バイポーラプロセスにしろ、集積が容易。コンデンサは数十ピコまで、抵抗は百オームまでをアナログIC内の等価回路ではよく見かける。コイルは以外と難しいので外付けだ。ワンチップ化はよって抵抗とコンデンサとトランジスタ(またはFET)だけ解決することになる。コンデンサはやっかいなので、ダイオード、トランジスタ、抵抗だけで構成するものが多い。それでも相当のことができる。微弱な信号を上手く増幅していけばディスクリートや受動部品の数を減らせる。今後、膨大なデータ処理が要求されるため、外付け素子も減る傾向になく、むしろ増える傾向にある。ますます、カスタムICの出番が出てくるが、同時にソルーションも難しくなる。当然、LSI設計は各社でボトルネックになるだろう。

 ロームは元来、バイポーラの会社であった。バイポーラとはPNPなどの結合型のトランジスタを意味する。結合部分を小さくできない。微細化にも限界がある。限界があることがわかっていた。誰もが将来性がないと思った。ライバルはみんな止めて低電圧化ができ集積もできるCMOSへ開発リソースをシフトした。そこから微細化競争が始まった。みんながCMOSへ行った。みんながやるものは競争が厳しいから誰も勝てなくなる。

 しかし、日本勢はロームを含めてバイポーラを捨てなかった。
 バイポーラは高精度のアナログ機能と大きな電流駆動が特徴だ。
 CMOSが凌ぎを削って、投資をする。供給過剰。不況が来る。バイポーラは廃れた設備をとことん安く手に入れることができる。ロームは、このようにシリコンサイクルを経験する度に最新の設備をもっとも安い価格で買ってきた。

 実は、数十個のトランジスタを制御するのは至難の技だ。トランジスタは特性のぶれが大きい。フィルタなどは、利得を取れば位相が犠牲になり、位相を取れば利得が犠牲になる。それが同時多発的にあちこちで起こる。1つのトランジスタの出力をいじれば、それが帰還して入力を変えてしまい、セット全体のインピーダンスを狂わせ、調整が狂ってしまう。トランジスタ一個で、基盤が動作しないことだってある。いわば、ジグゾーパズルをやっているのときに、はめ込んだ瞬間に回りのパズル片の形が変わっていく。それがアナログ。デジタルの整然さからは想像が出来ない世界なのだ。職人芸。

 ワンチップ化には職人の力が欠かせない。25%のシュリンク※と70%のシュリンクと比べよう。設備投資効率を考えよう。セットメーカは、70%のコストダウンを求めている。実際起こっていることは、DRAMは年率100%の価格の下落がある。25%シュリンクして100%の下落。カスタムICはパッケージやプリント基板を犠牲にできるから、IC自身は数%の下落ですむ。
 知恵は愚直さに勝る。

※シュリンク:チップ面積の減少。DRAMは微細化でシュリンクが可能となる。カスタムLSIは、ワンチップ化でシュリンクが可能になる。LSI端子を、そのときに一番安いプリント基盤のピッチにあわせることが重要になる。したがって、行き過ぎた微細化による狭端子ピッチは、トータルなセット価格のコストアップ要因となり、まったく、役に立たない場合も多い。 多大な投資による微細化でシュリンクするか、複数の機能をすっきりとまとめることでシュリンクするのか、同じシュリンクであっても、投資効率は雲泥の差であろう。

 DRAMやフラッシュは同じ機能を深めることもしない。とにかく小さく作ることをやっている。小さく作ることは、ビジネスの目的ではないだろう。お金なしのアイデアだけでいくらでもシュリンクできるのに、どうしてわざわざお金を使ってシュリンクしなければならないのか?ICだけで勝負するのはおかしい。ICだけでなく、基盤やパッケージ、そしてセットそのものの価格を下げられないならだめだ。ランバスDRAMは、パッケージ基盤やプリント基板が既存のものより高くなった。TSOPではくCSP、DIMMではなくRIMMを使うばかりか、高精度のテスターを買わされた。いったい、既存の安いものを捨てて、高いものを使ってよい性能がでるのはあたりまえのことではないのか?経営者が利口なら、ランバスは絶対採用しない。消費者が絶対に選ばないことを知っているからだ。ビジネスセンスの問題であり、高いものは普及しないというあたりまえのことをいっているだけだ。メモリーはメモリー。メモリー以外の機能がない以上、高く売れるはずはないではないか?

 その他の例
●FMワイヤレス ワンチップ BH1414K→従来と比べ面積を半分にできる。各デジタル機器の間でデータ転送のニーズを見込んでいた
●クロックドライバー BU2285FV→PLLに特徴。30%のコストダウン達成
●ディスクドライバー BH6546KV→ DVDなどのスピンドルモータの騒音を1/4に。PWM使いこなす。

 DRAMのように、たかだか20%のチップシュリンクを続けていってもそれは改良にすぎない。ロームが目指すのは、圧倒的なコストダウン。価格半分以下を目指しても利益率が80%取れる製品を考える。それが勝者と勝者との付き合い方だ。

 また、圧倒的な力量の差を見せつける。 圧倒的な力量と圧倒的なコストの差は圧倒的な市場シェアとして報われる。最終製品が成熟していけばいくほど、ロームは強くなる。フロッピーディスク周りのシェアは80%を越えている。DVDやCD−ROMもレーザ周りで40−50%を獲得している。劇的なコストダウンが顧客を潤すからこそ、シェアも利益も獲得できる。

【水平分業を志向する】

 立命館、京大、同志社。そして多くのファブレス企業を支援するローム。他人のアイデアであってもよいものはよい。ファブレスにとっては商品化できないよりは、ロームと共同であっても商品化できたほうがよい。ロームは設計のアドバイスに加えファウンドリーサービスも手がけている。

 携帯の着信メロディ。以前は手入力だった。これを手軽にダウンロードできるのは、ロームとギガレックス(LSI設計)とフィイス(ソフト開発)との共同で開発した音源チップがあるからだ。
 BBEサウンドイン社(US)のBBEIIを内蔵したロームのBD3860Kシリーズ。BBE回路は、ラウドスピーカーの問題点と言われるスピーカーコイルによる高周波での交流抵抗のズレと誤差を修正。具体的には、まず、入力信号をチェックして衰退した高周波をレベルアップ。そして中域・低域を高域よりも遅らせることで、聞き手には、高・中・低域が同時に届くように調整する。このICもたった44端子。BiCMOSプロセスこそ採用したが、端子付近は数十個のトランジスタとダイオード、抵抗だけだ。端子に外付けコンデンサをつけることでつじつまを合わせている。

 ICのコストが問題ではない。基盤やセット価格を含めたトータルなコストが重要だ。
 これだけのことで、月数十万個のニーズがあるのだから、馬鹿にならない。
 CMOSセンサをミノルタと組み、青色LEDは中村修二がアドバイザを務めるクリーと組む。

 このような水平分業を志向する会社は日本では珍しい。

【設計とプロセス 日本の半導体各社の甘い幻影】

 日本の半導体各社は、自前の設計と自前のプロセスを持っている。だから、有利だという甘い幻想を持っている。
 自前の設計とプロセスをもってそれが有利になる条件はただ一つしかない。世界で最高の設計者と世界で最高のプロセスを持っている場合だけである。

 最高のプロセスがあれば、最高の設計者はそのプロセスを利用るればよいと集まってくる。
 最高の設計があれば、最高のプロセスをもつものが、設計へとアプローチしてくる。
 だから、世界は水平分業になっている。水平分業になっているのは偶然ではなく、ちゃんと理由がある。

 いわば、垂直統合では絶対にやっていけない理由がちゃんとある。
 自前で全部そろえるのは、資源の無駄使いだ。
 そのことがわかっているのはロームぐらいか。だからロームはプロセスを設計にあわせている。よいファブレスがくればロームはIPを提供できるだろう。そして、さらに、よいパッケージ、よい基盤へとビジネスは広がりを見せるだろう。よい経営者は、垂直統合などしない。川下や川上に出て行くのは、自分がより弱い分野へ出て行くようなものだ。インテルがPC販売をはじめるようなものだ。ロームでさえ、設計と生産がひとつのシステムとして機能しているうちは大丈夫だが、設計は圧倒的に人数が足りなくなってきている。設計とは本質的に個人でもできるものであり、才能さえあれば、一人だってやっていける。だから将来はファブレス企業が栄える。ソフトウエアの力、ミドルウエアの力も決定的になるか、もしくは、外部のミドルウエア人材をネットなどで組織化できるセンスが重要になろう。人間は電流よりも制御が難しいからだ。

 ロームの将来は、アナログのファウンドリーをベースに、足りない設計はファブレスの力で補うしかない。ロームは日本の若いエンジニアに非常に期待している。京都の大学に数十億円も寄付するのは、世界中の優秀なエンジニアに負けない人材を育てるためには、大学の助けが必要だとわかっているからだ。危機感がロームを覆っている。学生は、ロームのBAシリーズをよく眺め、電子回路の教科書にかかれていることをじっくりと身に付けてほしい。電子回路の教科書の演習問題を解くだけではだめだ。複数の回路を集積した場合の複雑なケースにチャレンジしてほしい。もちろん、そんな複雑な演習はテキストにはない。答えは載っていない。でも、実験すれば答えは出てくる。それが演習だ。実験室は早朝や土日は空いているだろう。プリント基板だって、自分で露光できるキッドが数千円である。チップはロームにわけてもらおう。フィルターは村田に分けてもらおう。そういう学生が一人でも多くなれば、日本は変わっていくだろう。そういう学生は見たことがないが。

【ディスクリートやパッシブに強い理由】

 ディスクリートが強い。そのわけは、メカトロ。
 後工程はすべて機械を自分で作っている。装置コストは3/10になろう。金型にもうるさい。いろんな材料に慣れている。抵抗やコンデンサにつかうセラミック材、貴金属。品質を一定に保つための測定機器。ダイ・ボンボンディング、ワイヤー・ボンディング、部品実装、レーザー加工、検査、位置決め、など、あらゆる後工程の装置の開発・製造を手がける。装置開発の人員は、数百人。装置を自前で作るメリットは、1)安い、2)機械のメンテが自分でできる、3)余分な機能がついてないため、扱いやすい、4)使用する目的がはっきりしているため、機械の調整が最適化され、スピードが速い、5)よく知っている機械のため、改良が容易、6)工程間の短縮が可能、たとえば、連続する工程を別々ではなく、同じ機械でやってしまう、7)企業秘密、製造上のノウハウが社外に流出しにくい、これが、外部の製造装置メーカーに頼っていると、アイデアが装置メーカーに流出してしまう。CPUの設計、機械言語、モーター制御などの要素技術に強い。これが、LSIの開発と同時に機械の開発を進行させる「システム」として機能している。ボンダーなどは市販機の価格の10%でつくる。 モーターも、CPUも、最先端のものを使わないのです。機能を絞って最低限の性能を出す設計にしてある。しかし、生産能力は数倍になります。工程数が少ない、歩留まりが高い。ロームの場合、歩留まりは100。人員も少なくてよい。
例えば、売上の平均的な会社の減価償却費が売上の10%の場合、ロームは3%程度(受動部品の場合)でしょうね。それで、営業利益率は数%向上。平均的な会社の人件費が売上の30%の場合、ロームなら、20%程度。利益率は10%程度向上。平均的な会社の歩留まりが90%の場合、ロームなら、100%。利益率は数%違ってくる。平均的な会社の営業利益が10%なら、ロームは、40%程度が可能。 測定につぐ測定。それがディスクリートのラインだ。測定が設計へ。測定が材料開発へ。シミュレートの技術へと知識が集積されている。

●ロームはICを集積するのではなく、知識を集積する会社だ。

【組織運営のプロ】

 ロームは組織運営のコンサルタント会社だ。たとえば、工場の従業員は、ゴルフにたとえて、チームを組み、パープレイを目指す。8時間の工程なら、8時間で終えればパー、9時間なら、ボギーというように、スコアをつけているところもある。作りすぎても在庫がたまるだけ。工場は、パーでよい。優秀チームは表彰。チームは、日々ディスカッションを通じて、工程の改良を考える。ラインのメンテナンスは、それぞれの工場が行う。1人でダイボンダー4台、ワイヤーボンダー17台を管理できる、万能工だ。工場はきれいだ。ロームは、人間というものを、よく理解している。組織運営が上手。従業員は優秀ですが、地方だから給料は東京より安い。最新の設備はない。

 作っているものは難しくない。低固定費(=従業員のやる気と安価な設備)に支えられている。製造装置のノウハウが、LSIの設計にも活きる。モーター制御用LSI、電源用LSIなど、機械で培った産業用のLSIを知りつつ、民生LSIを手がける。

【ずばぬけた営業力】

 製品開発の際、設計者の力量があると、IC周辺のディスクリートや受動部品を「ここは、ロームのxxシリーズ」というように、自社のディスクリート製品を図面に書き込み、販売することが可能だ。きっちりしている。

【品質第一主義】

 品質が会社のモットーである。誰が読んでも品質は品質。それ以外に捉えようのない目的だ。この質には、製品の質も含むが、従業員の質、経営の質も含まれている。
 従業員の士気の高さは、見ていて気持ちがよい。成果主義の徹底。罰則もある。組織運営の力も、経営努力の賜物だ。

●品質が一定ということは、組織が一流ということと同義だ。組織の強さは品質に出る。

【REAL SOCKET 究極のソルーション】

 新宿の土地に大根を植えて、貧乏になったとしても、それはあなたのせいだろう。
 新宿の土地に大根を植えるな。
 それがREAL SOCKETのいわんとすることだ。

 CMOSの0.13ミクロンとバイポーラの0.5ミクロンを混載するソルーションは、ワンチップ化でない。できないものを無理やりワンチップにすると、新宿に大根を植えることになる。0.13のプロセスで0.5のトランジスタを作っていたら、誰も破産してしまう。

 その際、測定のノウハウが生きる。基盤上への実装のノウハウを示すことはロームの悲願だろう。総合ディスクリート、総合受動部品メーカに過ぎなかったロームが設計メーカへと成長していった。その集大成ともとれるからだ。REAL SOCKETの意味は、基盤面積の削減。このパッケージ技術はシミュレーション技術であって、セットメーカの測定作業を部品側が負うものである。セットメーカは、動くICを求めている。だからブロックごとに買おうとする。自分で部材を全部そろえて実装したら動かなかった。その場合、すべての部材が駄目になる。だからセットメーカは、買って組み立てたらすぐに動くものがほしい。動くかどうかが死活問題だ。設計をしてそれがすぐに動くとわかれば、開発はぐっと楽になる。ライバルに勝てる。だから、セットメーカーはロームのREAL SOCKETを採用する。

【CMOSを避けろ−量を求めず、利益を求める】

 PCを求めた者たちはどうなった?携帯を求めた者たちは、HDDを求めた者たちはどうなった? DRAMを求めた者たちはどうなった?

 同じことがCMOSロジックに言えるだろう。ここでロームが日本の威信をかけて、CMOSロジックに力を入れると宣言すれば、それは世界との前面戦争でTSMCと世界中のファブレスを敵に回すようなものだろう。

●戦は戦わずして勝たなければならない

 勝てる分野は小さくてよい。まだ、売上が3000億円のうちは。 蛍光灯を置き換えるかもしれないLEDでこんなに強い。
 太陽を置き換えるかもしれないレーザーでこんなに強い。
 アナログICでこんなに強い。
 それでは他の会社がロームに勝てるだろうか。
 アナログはどんどん複雑になっている。信号が多くなればなるほど、処理量が増えれば増えるほど、よりリアルな映像や音声を求めれば求めるほど、アナログのソルーションは難しくなる。

 一つのモータを制御するだけでも大変なのに、スピンドルだけでなく、ディスク取り出しのローディングモータやピックアップを制御するコイルモーターなどを同時に制御するのはやっかいだ。将来は自動車なんかで数十個のモータを騒音なして同時に制御しろ!という要求が出てくる。ロームに休む暇はない。

【光に特化する意味】

 後工程に強い。それは光に強いという意味だ。
 光を絞り込むのは、後工程の力だ。
 熱が圧倒的な影響を与えるレーザ出力で、パッケージングの設計は熱制御対策といってもよいだろう。
 オプトは後工程。そう気が付いたのは経営者だ。

 ロームに圧倒的なチャンスが訪れている。
 後工程が強いだけではく、前工程はバイポーラが強い。バイポーラが強いから、ヘテロ接合まで強くなった。

 ロームが力をいれているのは、化合物半導体。それはまだまた未知の世界だ。学会でもわからないことだらけ。
 だから大学と提携し、みんなと世界を解明しようとしている。
 有機ELは、実は、バイポーラと同じ特徴をもつ。あれは両極の電流制御技術がかぎを握る。ドライバーも含めて、EL素子自体、ロームにあっている。
 ロームが得意なバイポーラの技術が生きるはずだ。ELのドライバーは高耐圧部と低耐圧部に分かれる。交流駆動で上手く分極を管理する技術が重要だ。

 世界は刻々を動いている。強誘電体材料、EL材料がプロセスで重要な役割を占めるようになる。微細化の時代は終わった。設計は後工程。いかに、ロームが時代の申し子がわかるだろう。成功は運だ。でも、その運を引き寄せた経営者。さすがだ。経営者はいま、時代の風を感じているだろう。光こそ、CMOSや微細化に単純に突き進んでいった狂った世の中を正してくれるだろう。光部品は標準化できない。標準化できないときに、大量の設備投資は必要ない。そのことに気が付いている。だからロームはロームでありつづける。

●プロセスの主役は微細化ではなく、材料になる
●アセンブリの主役は動作確認になる
●光部品は量産が難しい ロームの強さが際立つ分野だ
●有機ELはバイポーラ的挙動とする。駆動部も含めて、バイポーラに強いものに追い風が吹こう

【証券会社のレポート】

 ああ。長くなった。これほどの会社を一言で言い表すのは難しい。証券会社のレポートを今、読んでみた。どうして、基本的な競争力の背景を説明しないのだろうか。みんなわかっているのに、書かないのは、やはり、機関投資家を意識するあまり、みんなが知っているような内容のレポートを書く意味はないと思っているのだろうか。ここで書いたことは、実は、ロームのホームメージに全部載っている。わたしなりに、アレンジしたところもあるが、基本的にはHPからの情報の羅列である。わたしが選択的な開示が必要ないと思うのは、常識的な判断で十分な情報が得られるからである。わざわざ根掘り葉掘り聞くものはひとつもない。ロームを勉強するなら、回路を勉強しなければならない。機械も実装も前工程も設計もすべてかかわってくる。片面プリント基板の価格動向やファブレスの動向もかかわってくる。人々は、最先端のプロセスにしか興味がなく、それがわずかに20%程度の売上の増加にしかならないということがわかっていながらわからないふりをしている。歩留まりひとつでその売上増加の夢は泡と消えるだろう。アナリストが微細化を取り上げるのは、それが機関投資家から支持されているからだろう。ロードマップやムーアの法則という奇異な法則でもない単なるトレンドを、経営の指針にするというのは、経営者としては気が狂っているとしかいいようがない。ロードマップにどういう論理性があるのか、あれは単に、技術の段階的なトレンドを延長しただけのもので、決して、経営には使えないものだ。技術が産業を切り開くとしても、それはロードマップのような段階的な改良、単なる技術の模倣である以上、新しいものは何一つ出てこないだろう。

●ロードマップは捨てろ。これが経営者へのアドバイスだ。

 投資家も人をおちょくったようなロードマップを無視すべきだろう。微細化やウエハー能力の逆算を卒業すべきだ。

 さて、ロームは世界に向かって羽ばたけるかどうか?かぎは、世界のファブレスとの連携にあるだろう。
 オプトとバイポーラという日本の伝家の宝刀があれば、この会社が末永く栄えることは今のところ、可能であろう。

 わたしもロームのBUシリーズ、BAシリーズ、ひとつひとつの性能を確かめているつもりだ。だけど、投資は失敗する。へたくそだから。

 つまらないレポートにお付き合いいただきありがとうございました。(大原)

☆☆☆ → ☆☆☆☆☆


2001/06/15(金) 

ローム(東6963) ☆☆☆
 

 あと10%の下落余地。底入れ近い。あと2年間は一進一退、その後、2003年に入れば再評価で上昇基調へ。いよいよクライマックス。

 兼松、日本電気硝子、ブラザーなど低バリュー銘柄へのシフトで凌ぐしかない。(大原)


2001/05/21(月) 

ローム(東6963) ☆☆☆
 

 他の部品会社と比べると堅調な今期見通し。

システムLSIは、
1)携帯への新規採用が貢献し、
2)CD−RWのシェアが順調に上昇している模様。

 受動部品は、もともとシェアの低いセラミックコンデンサを重点的に攻める。
 コンデンサ電極はようやくニッケル化が完了。大勢は整った。

 青色LEDについては、日亜との訴訟の終結を目指し、早期決着後ある程度のシェア取りに行く。

 ロームの強みは、設計力であり、設計力があるから、受動部品などをLSIとのセット販売を顧客にお願いできる。
 営業の踏み込みは、最初の一歩で、他の部品メーカよりリードすることができる。
 その強みは、根本には、組織運営力という企業文化が背景にある。

 そのため、多くの投資家のコアとして中心的な存在として、すでに高い評価を得ている。
 今後、数ヶ月は携帯やPCなど最終需要が芳しくない。株価は当面一進一退が続く。目先は最悪20000円割れも覚悟している。しかし、2年程度で3万円になると確信している。(大原)


2000/12/19(火) 

ローム(東6963) ☆☆☆
 

 11月売上高(連)
 トータル前年比10―15%増、前月比−5―10%
 売上高伸率は前年同月比ベースで3ヶ月連続の鈍化。前月比ベースでは3ヶ月連続のマイナス。

部門別(前年同月比)は、半導体素子:10−15%増、受動部品:20−25%増、ディスプレイ:10−15%増。

地域別では、国内:10−15%増、アジア:15−20%増、北米:10−15%増、欧州:15−20%増。

 携帯関連は国内が堅調を持続、米国は低迷、欧州はメーカーにより状況がまばら。AVはアナログが調整中の他、デジタルも調整感が出始めている PCは堅調、しかし米国マーケットが若干気になる。FDD、CD−ROMは減少。(両津)


2000/03/31(金) 

ローム(東6963) ☆☆☆
 両津さんとの取り決めで保有銘柄は書かないということになっています。
 しかし、ロームは書きたい。私共はもう10年以上保有していますが、その本質的な魅力はいささかも衰えていません。今は買う局面ではないと思います。すでにそれなりの評価が与えられているので。それでも書きたいのは、ロームの強さの仕組みが、長期的に揺らがないからです。

 ロームは、

  • 半導体後工程の製造装置メーカーです。
  • ダイ・ボンボンディング、ワイヤー・ボンディング、部品実装、レーザー加工、検査、位置決めなど、あらゆる後工程の装置の開発・製造を手がけています。
  • 装置開発の人員は、数百人。
  • 装置を自前で作るメリットは、
    1. 安い
    2. 機械のメンテが自分でできる
    3. 余分な機能がついてないため、扱いやすい
    4. 使用する目的がはっきりしているため、機械の調整が最適化され、スピードが速い
    5. よく知っている機械のため、改良が容易
    6. 工程間の短縮が可能、たとえば連続する工程を別々ではなく、同じ機械でやってしまう
    7. 企業秘密、製造上のノウハウが社外に流出しにくい。これが外部の製造装置メーカーに頼っていると、アイデアが装置メーカーに流出してしまう。
  • ですから、CPUの設計、機械言語、モーター制御などの要素技術に強いということ。
 さて、それが収益にどんなインパクトがあるのでしょうか。
 まず、減価償却費が数分の1になります。市販のボンディング機の価格の10%程度で出来るようです。つまり、モーターも、CPUも、最先端のものを使わないのです。機能を絞って最低限の性能を出す設計にしてあるからです。
 また、生産能力も数倍になります。処理能力があるのはもちろん、工程数が少ない、変動費が少ない。すなわち、歩留まりが高い。ロームの場合、歩留まりは100に近いものが多い。人員も少なくなります。
 例えば、
  • 売上の平均的な会社の減価償却費が売上の10%の場合、ロームは3%程度でしょうね。それで、営業利益率は数%向上します。
  • 平均的な会社の人件費が売上の30%の場合、ロームなら20%程度。利益率は10%程度違ってきますね。
  • 平均的な会社の歩留まりが90%の場合、ロームなら95%。利益率は数%違ってきます。
以上、平均的な会社の営業利益が10%なら、ロームは30%程度が可能と言えます。

 ロームは組織運営のコンサルタント会社です。

  • 例えば、工場の従業員は、ゴルフにたとえてチームを組み、パープレイを目指します。8時間の工程なら、8時間で終えればパー、9時間ならボギーというように、スコアをつけます。
  • 作りすぎても在庫がたまるだけ。工場は、パーでよいのです。
  • 優秀チームは表彰されます。商品は図書券だとか。
  • 地方の優秀な方が、入社します。
  • チームは、日々ディスカッションを通じて工程の改良を考えます。そして、ラインのメンテナンスは、それぞれの工場が行います。
  • 1人でダイボンダー4台、ワイヤーボンダー17台を管理できる万能工です。
  • 工場はきれいです。女性もきれいです。
 ロームは、人間というものをよく理解していると思います。組織運営が上手。従業員は優秀ですが、給料は安い。最新の設備はありません。作っているものは難しくありません。だから、コスト競争力があります。それは、低固定費(=従業員のやる気と安価な設備)に支えられています。
 製造装置のノウハウが、LSIの設計にも活きています。モーター制御用LSI、電源用LSIなど、アナログ回路設計に強い。LSIといっても、DC/DCコンバーターのようなものが多いのです。
 みなさんが創造するような「高級な」MPUなどの製品とは違います(高級な製品が儲かるとは限らない)。
 あとは、製品開発の際、設計者の力量があると、IC周辺のディスクリートを「ここは、ロームのxxシリーズ」というように、自社の製品を図面に書き込めるのです。とにかく、きっちりしています。

 あと、

  • 数字を外部に漏らさない。製品の生産能力などを教えてくれない。
  • 競合のないところを攻め、幅広く、拾い集める。
  • 後発で、徐々にシェアを上げていく。慎重。
 投資家として、安心して長期保有できる会社です。当面、業績動向は堅調で、大きく崩れることはないと思いますが、買い場でないのは、確かです。
でも、HOLD。

 おっと、誤解があったらごめんなさい。装置メーカーとかいって、装置なんか売ってないじゃない、とお叱りを受けるかもしれません。装置は外販しておりません。
ロームはディスクリートの王様と呼ぶほうがふさわしいかも。(大原部長)

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