太平工業(東7250) 2001/07/11更新

2001/07/11(水)

太平洋工業(東7250) ☆☆☆☆

 7月10日の日経産業新聞に、松下電池工業がタイヤ空気圧監視システム用リチウムイオン電池の量産を強化するとの記事が載っていた(ただし、6月25日すでに松下電池工業はプレスリリース済)。
 この記事を読んでいて「では、電池に対するこの監視システムはどこがやっている?」ふと思い、とある先輩に聞いてみたところ太平洋工業(7250)がそれにあたるという。

 タイヤ空気圧監視システムとは、それぞれのタイヤ内部に取り付けられたセンサーにより現在の空気圧や温度など測定しパンクを防いだり、空気圧を把握することで燃費向上に役立つという製品。タイヤの中にそれぞれ1個つづセンサー及び送信機がついていて無線で受信機に送り、表示装置に表示する仕組みになっている(詳しくは太平洋工業のホームページを参照してください)。http://www.pacific-ind.co.jp/

 先日、両津大先輩が書いていたブリジストン問題のように、結構タイヤの安全性がいろいろ指摘されており、北米では法制度化の動きもあるそうだ。
 ってなことで、材料性が乏しい株式市場の中で話題性のある製品として、注目を浴びそう。

 4月10日の日経産業新聞によると「年間25万台の生産能力、60億円の売上を目指す」と書いてあるので、これを参考にして単価を出すとおよそ1台で24,000円。先輩アナリストに聞いたところ、「設備負担が大きく、売上も小さいのでまだ赤字。」とのことで、今のところ収益性はよろしくないようだ。

 日経産業新聞の広告?のおかげで、10日の株価は375円と23円高。予想PERが40倍以上と高かったり、まだ収益性は乏しかったりするけど、世界の自動車生産台数およそ6,000万台として今後そのうち普及率が5%、シェアが20%になると勝手な皮算用すると、144億円(キャパを無視した)と結構な大きな売上金額になってしまう。夢を追うなら面白いかも。

 でもやっぱ詳しい話は両津先輩にお任せしたほうがいいですね。すみません、両津先輩フォローよろしくお願いします。(海パン)

 

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