ローランド(東7944)
☆☆☆
昨年7月の高値4990円から、半年で2分の1以下の水準まで値を下げてきたローランドは、デジタルシンセサイザーの世界的メーカーであり、積極的なグローバル展開で業容拡大を続けてきた。前期は円高がマイナス要因となり、連結EPSは145円程度となった模様だが、今期は北米向けの好調持続や欧州向けの伸びなどで業績の回復を期待している。
先般新しい音楽制作、音楽表現の可能性を提供することのできるバリフレーズテクノロジーを搭載した新製品バリフレーズ・プロセッサーを発売。この新製品は今後5年間の同社の大きなビジネスの柱となるものだが、市場での反応は今一つ薄かった。また、Windows2000向けの音楽ソフト6種類を学校教育向けやプロユース向けに発売するなど、新製品の投入も積極的だ。
好材料が出ているにも関わらず、株価は2000円以下に低迷してきたが、本日(4/11)は2100円へと値を上げてきた。今期決算見通しが明らかになる5月あたりから株価の水準訂正が期待されるため、押し目はすかさず狙いたいところだ。
なお、同社はグローバル展開を活発化させており、国際優良株並みの評価が機関投資家からなされる可能性が高い。現状の経営状況からすれば、時価総額537億円は極めて割安との判断ができる。(炎のファンドマネージャー)
|