セーラー万年筆(東7992) 1999/12/16更新

1999/12/16(木) メルマガ「億の近道」同時掲載分
セーラー万年筆(東7992) ☆☆☆☆
 セーラー万年筆が予想を遥か越える上方修正をしてきた(単・連)。売上計画142億を170億に、経常利益13億をなんと20億だ。売上が増える要素は以下の通り。
ボールペン 計画+5億=24億
万年筆 計画+2千万=3.4億
マーキングペン 計画+1億=7億
シャーペン 計画−5千万=3.3億
加圧式塗布具 計画−2千万=6.8億
他社製筆記用具 計画−5千万=8.5億
ロボットマシン 計画+20億=100億
その他 計画+3億=17億

 何が牽引したかは一目瞭然、CD−R製造ロボットである。第三四半期が計画を10億上回り、もうすぐ終わる4Qも10億以上上回るということだ。
 100億の内訳であるが、会社もそこまではっきりとは言わないが、50−60%が台湾のプリンコ社向け(極東貿易経由)残りが何社かであるようだ。ロボットの粗利率は会社曰く35%であるが、今年はセーラーウォッチャー曰く40%近く有るかもしれないと言う。同社の本日の修正の記事内容では、来年もCD−Rロボットは強気と言っているが、我々もその通り。但し期間は夏頃までの約半年で、9月以降はCD−Rの設備投資がどう動くか読めない。おまけに今度出すタクトタイムの速いタイプが出てくると(現在の1.5−2倍弱)、同じ1台のマシンで生産量が増えるわけだが、需給バランスが崩れる可能性もある(今のタイプがかなり新タイプに置き換わった場合)。
 オリジン電気の担当者も、自社製品(スピンクオーター:保護膜形成装置の一種)ベースの数量などを考慮して考えた場合、来年の供給可能枚数は需給を上回りそうと言っている。

 DVDに関してはCD−Rの設備投資のピークがなかなか訪れず、それがDVD−RAMの妨げの要因の1つであると前回記載したが、来年は期待できるかもしれない(同社は現在DVD向けは行っておらず直ぐにシフトできるというがこれが事実ならばの話だが)。
 ただ、CD−Rの需要が落ち、それ以上にDVDが出る、DVDが出てきてもCD−Rの落ち込みをカバーできない、両方共伸長とどのパターンになるのか。
 株価もかなり上昇したが決算発表まで時間があり、まだ上を行くかもしれないが、まずは両メディアをしっかりと勉強しておかねば!!
追ってフォローさせて頂きます。

1999/11/15(月)
セーラー万年筆(東7992) 99/10/20掲載銘柄
 一昨日同社株価がザラ場高値2020円と高値を更新した。
 ここはクオータリーベースでしかディスクローズしないため、10月及び11月足許の状況を的確に読み取ることは出来ない。しかし第3Q(7-9月)のロボットマシン売上は計画を10億円上回り、光ディスク関連企業から聞く限りでは悪い話はない。
 CD−Rはマーケットで安価、及びDVD−RAMの規格の問題などから、想定以上にピークアウトが訪れず、DVD−RAMの積極設備投資が出てくるまで同社のマシンは躍進しよう。万が一ピークアウトが訪れても同社ではDVDへの移行は容易ということであるが、これは実際マシンがでてきてから評価することにしよう。
 さてメールマガジン「億の近道」創刊号で記載したが、同社は来期に入って光ディスク装置のタクトタイムの速い新製品を投入する予定で、来期1Q(1月から3月)は買い控えが起こる可能性がある。しかし前々期15億、前期8.7億の赤字を計上している筆記具(連結)を早急に立て直し損益トントンを目指しており、これが同社のいう通りに進んだ場合の業績は更に飛躍するであろう。引き続き強気で見ていく。
1999/10/20(水)
セーラー万年筆(東7992) ☆☆☆☆
 業績はガタガタ、株価は70円(97年12月)とあわや紙屑同然ラインに近づいていた同社であるが今年に入って急進、年初から10倍に化けた。一体何が起こったのか。
 昨日外資系のセールストレーダーが私に連絡してきて、今までこの銘柄をフォローしていなかった私に説明してくれた。ペンばかり作っているかと思いきや何とロボットの売上が半分以上あるではないか。やっていることはCD-Rの製造マシンをシステムとして売っているという(広義でユーシン精機【6482】と競合関係)。
 台湾向け中心に好調持続で8月から月産4ラインを8ラインに増強し第三四半期は予算を大きく上回っている模様。現状DVD-RAMの設備投資が思ったほど出てこないのはCD-Rの人気が持続しているのが一因とも言われ、来年度もCD-Rは期待が出来、同社のロボットは更に売れよう。
 問題はいつCD-Rのピークが訪れDVD-RAMに移行するかだ。同社はDVD-RAMをやっておらずシフトが起きたときはマイナスと思われるが、同社曰く移行はすぐできるらしい。
 筆記用具の売上が全体の20%弱あるがこの部門は赤字(前期連結での筆記用具は8.7億円の赤字)。しかしこの部門も梃入れし収益トントンを目指す。赤字部門が収支改善した場合の全体収益は、今までの同社のイメージを一新させる可能性があり、ユーシン精機と比較してまだ上値はありそうだ。
コメント ☆☆☆にするか☆☆☆☆で迷った。
ディーラーが相当ついているが純投資組もいずれ買うだろうと判断し☆☆☆☆
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