東京エレクトロン(東8035)
☆☆☆☆
本日同社の決算説明会がキャピタル東京にて行われた。
連結
2000.3期 |
売上 |
4407億
|
+40.4%
|
営業利益 |
358億
|
+461.1%
|
経常利益 |
338億
|
+445.7%
|
NET |
198億
|
+963.8%
|
EPS |
113.53円 |
|
売上は台湾・韓国での半導体製造装置売上が倍増。粗利率は99.3期の28.0%に対し31.1%と、+3.1%向上。これは製造コスト低減及び増
産効果。営業利益率は2.0%から8.1%と販売管理費が前期比196億増えたものの(R&Dで103億、人件費79億)、売上増でカバーし大幅改善を見せている。
連結群は国内製造子会社5社が59億、国内販売・サービス会社6社が31億、海外開発製造子会社5社がマイナス4億、海外サービス12社が26億で合計112億のNET利益である。
部門別では、半導体製造装置(液晶用含む)が3551億(+47%)、コンピュータシステムが124億(−4%)、電子部品が721億(+25%)。
半導体製造装置の地域別売上では、日本が997億(+25%)、米国655億(+17%)、欧州336億(+48%)、韓国368億(+103%)、台湾1010億(+100%)、他186億(+21%)である。
R&D |
371億
|
+38%
|
設備投資 |
190億
|
+12%
|
減価償却 |
194億
|
+11%
|
半導体製造装置のQベース受注額
(単位億円)
|
98/07−09
|
310
|
98/10−12
|
400
|
99/01−03
|
828
|
99/04−06
|
891
|
99/07−09
|
1078
|
99/10−12
|
1563
|
00/01−03
|
1631
|
今期(2001.3期)の会社計画(連結)は以下の通り。
|
計画
|
前年比
|
売上
|
6100億
|
+38%
|
営業利益
|
800億
|
+123%
|
経常利益
|
780億
|
+131%
|
税前利益
|
690億
|
+132%
|
NET
|
420億
|
+112%
|
(予算の前提:1ドル=105円、退職給付債務から年金資産及び引当金を差引いた160億円を2年で特別損失として処理) |
売上・利益全てに於いて過去最高を目論む。 また今期から連結での4Q制決算を発表する。
部門別では半導体製造装置が+46%、コンピュータシステムが+5%、電子部品が+7%、地域別売上(半導体製造装置のみ)では日本が+35%、米国+72%、欧州+4%、韓国+49%、台湾+126%。R&Dは440億、設備投資は九州工場の増設並びに評価用機械で100億弱投資など380億、原価償却は220億になるとしている。
今期は引き続き台湾が好調、そして韓国が昨年、ある1社が積極的であったが今年は別のメーカーが活発する見通で、今年も相当な伸長を見込む。米国は昨年同社の地域毎ではプラスではあるが一番伸びなかったところである、しかし今年は更に情報通信が牽引、及び同社のシェアアップで大幅伸長の予想だ。日本はフラッシュ中心に期待。
半導体製造装置のみであるが、上・下期では上が2500億・下が2700億の売上予想。
上期の売上は3月までの受注が、下期の売上はこの9月までの受注が(受注から納期まで5〜6ヶ月)、上期より下期に売上が多いのは、前年第3Q以上の受注が続くとの考えからだ。また最近日本メーカーの設備投資増が言われているものの、この増加分が1−3にはまだ入ってきていないらしく、これから伸びていくイメージのようだ。
やっと動き出してきた300ミリウエハーも今期に一部、そして来期から動き始めていくであろう同社の活躍の期待したい。
5月22日引値13660円
|