大原の株式専門用語解説
プレミアムとディスカウント

 経営の質が高い企業、IRの質が高い企業は、投資家がそれだけ安心して保有できます。その安心料がプレミアムとなります。プレミアムは、バリエーションに反映されます。よい経営のPER30倍は悪い経営のPER20倍に匹敵する場合があります。

 また、時価総額があまりにも小さいと、流動性が低くなります。売りたいときに売れないリスクが生じます。一般的に、時価総額が300億円以下であれば、相当のプレミアムが必要です。売りたいときに売れない代わりに、バリエーションが安くなっています。時価総額1兆円の企業のPER30倍は時価総額500億円の企業PER15倍から20倍に相当するでしょう。

 一方、経営の質が低い企業は、平均的な企業よりバリエーションはディスカウントされます。ディスカウントは割引のことです。たとえば、IRに電話しても、いい加減な対応しかしてくれないと、ディスクローズ(情報開示)が悪いということで、株価はディスカウントされ、収益水準の割に株価が低いということになります。

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