大原の株式専門用語解説
マクロ経済とトップダウン

  株式投資におけるマクロ的アプローチとは、トップダウンといわれる手法のことです。GDPなどの各種調査及び統計の数字などから、景気の特徴やサイクルを特定していきます。景気の見通しや為替の見通しから、どの業種を重点的に保有すべきかを決定します。

 設備投資が立ち上がる局面では、機械株、IT関連などを物色しますし、住宅投資が活発になるという見通しであれば、ガラスや鉄などの素材産業への投資も有効となります。

 しかしながら、統計数字が数ヶ月前の実態を示すにすぎないため、実際は、今後数ヶ月でどのようなマクロ指標がどの程度の強さで発表されるであろうか、を想定する作業が要求されます。株式投資では、過去の事象より将来の景気の実態を重視するからです。

 トップダウンを用いると、ポートフォーリオの特徴の把握であるとか、銘柄の管理が容易です。例えば、設備投資がよいなら、設備投資関連を30%から35%にウエイトを上げる、などの投資行動をすればよいからです。

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