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タイトル
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執筆者
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2002/02/26
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シリーズ 特別損失の研究 第2回 |
大原部長
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14
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2002/02/25
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投資視点:狙われる利回り採算銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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13
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2002/02/25
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短期投資家VS長期投資家 |
炎のファンドマネージャー
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12
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2002/02/25
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株を買わずにビジネスモデルを買え!! |
炎のファンドマネージャー
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11
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2002/02/22
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未公開株のリサーチについて |
駄洒落商会会長
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10
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2002/02/22
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外貨投資 何がお得か MMF編 |
生涯遊人
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9
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2002/02/19
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シリーズ 特別損失の研究 第一回 |
大原部長
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8
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2002/02/18
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読者のつぶやきに答えて |
炎のファンドマネージャー
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7
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2002/02/18
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炎の随想録:オクチカ活動に寄せて 『生きている証を求めて』 |
炎のファンドマネージャー
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6
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2002/02/18
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お金の流れにまつわる話 |
炎のファンドマネージャー
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5
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2002/02/15
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外貨投資、何がお徳か その2 |
生涯遊人
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4
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2002/02/08
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外貨投資、何がお徳か |
生涯遊人
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3
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2002/02/05
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アナリストが失敗するとき まとめ 最終回 |
大原部長
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2
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2002/02/01
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頭の体操 |
駄洒落商会会長
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1
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2002/02/01
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2つのスキャンダル |
生涯遊人
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2002/02/26 | 特別損失の研究 第2回 |
大原部長
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パート1 〜平等主義は莫大なリストラ費用がかかる〜 パート1 〜平等主義は莫大なリストラ費用がかかる〜 松下のリストラ。 特別損失は株主価値を破壊する。 通常の失業保険に加えてこの種の退職金はなぜ必要になっているのだろうか。 日本企業の特色は、平等主義だろう。 50歳以上の人たちの間で、できる人もできない人にも同額が支払われる。 これは株主にとって最悪の事態だ。 なにが間違っているのだろうか。 リストラをするなら、仕事ができない者から首にしなければならない。 どうして仕事ができない順に解雇できないのか。 退職金に割増分を出すのは、株主重視とはいえない。 特別損失を避けるためには ●株主はよい人材が辞めないように、その人の実力に見合った高い報酬を払うことには反対しない。 米系企業の場合:辞めてほしくない社員は高い報酬を受け取っている。一人一人の給料の額は経営者が決める。同僚同士でもお互いの給料はわからない。ボーナスは、パフォーマンスに100%連動している。しかし、パフォーマンスによるボーナスのほかに、辞めないように引き止め料金をもらっている。自分からやめると引き止め料金は返さなければならない。ある一定の期間を務めることに成功するとその引き止め料金は返さなくてよい。または、会社が辞めてくれといえば、その引き止め料金はもちろん自分のものになる。解雇は多い。しかし、実力さえあれば、どこにでも就職はできる。そうすれば、株主は、辞めてほしくない人間が辞めるなら、その辞めて行く人間から特別利益をもらえる。 パート2 〜事業の売却に費用がかかるのはなぜか〜 最近、構造改革費用という項目の損失を耳にすることが多い。 ところが、事業を止めるとお金がかかるようだ。 人員の再配置や解雇、設備の撤収や除却などがメインの費用だというが、それにしても株主からすれば大損である。 【自分が買いたくなるような事業しか他人には売却できない】 以下は、半導体各社において、最大のキャパシティをもつ工場を列挙したものだ。 表1 半導体前工程工場比較(8インチ換算)
日本企業は、拠点数が多く、拠点あたりの生産数が少ない。 半導体事業をリストラするときに、どういうことが起こるだろうか? ⇒ひとつにまとまっている拠点は高く売却できる リクルート面、人員を集めるときはどうだろうか? ⇒ひとつにまとまっている拠点には世界の優秀なエンジニアが応募する(グローバル) コストはどうだろうか ⇒ひとつにまとまっている拠点はコスト優位性がある 組織運営はどうだろうか ⇒ひとつにまとまっている拠点の組織はまとめやすい いったい、日本の半導体の拠点を誰が買うのだろうか?誰も買わない。 世界の優秀なエンジニアをひとつに集めて、機能的な組織として運営して、規模のメリットを享受する。 ⇒売却損は競争力のなさの証明 (大原)
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2002/02/25 | 投資視点:狙われる利回り採算銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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私の有料メルマガでは、これまで皆様に喜んで頂けるような多くの価値のあるコンテンツを配信してきたとの自負をしております。 皆様に最も喜んで頂いているタイトルとしては産直銘柄(これは直接企業のトップやIR窓口の方と会ったり電話取材したり、説明会に出たりしてまとめたコンテンツです。つまり産地直送の投資情報という意味です)、旬鮮銘柄(IPO銘柄のことです。フレッシュな銘柄という意味でお酒の席で命名しました)、珠玉のカクテルポートフォリオ(私が得意としています5つの小型株で構成したポートフォリオ)、特別レポートなどを提供しております。 最近ようやく全体相場が明るくなってきていると感じられるようになってきましたが、その背景には皆様のようなリスクに果敢に挑戦する方々の前向きなリスクテイクの動きがあるかと思っております。銀行株やハイテク株などの主力銘柄のほか、以下のような有料購読者向けの特別レポートで紹介した高配当銘柄への物色気運が高まってきているようにも思われます。 参考までに以前紹介しました内容を披露しておきますのでご覧下さい。 ★マークは先週末の検証結果です。 【特別レポート 2002/01/22】利回り採算で狙える安定高配当銘柄 景気の低迷で各企業の業績も悪化してきており、大幅な赤字計上から無配に転落したり、減配に追い込まれた企業がある一方で、業績の変動に左右されずに長期に安定して配当を実施する実力ある企業も見出すことができる。 今回は3月決算企業で株価が500円以下に低迷している企業に焦点を当てて、利回り採算から狙える銘柄をピックアップしておいたので参照願いたい。 ●松井建設(1810・東証1部) ●新日本建設(1879・東証2部) ●ライト工業(1926・東証1部) ●朝日工業社(1975・東証1部) ●日新製糖(2116・東証2部) ●フジックス(3600・大証2部) ●丸尾カルシウム(4102・大証2部) ●日本PMC(4963・東証2部) ●三谷セキサン(5273・大証2部) ●日鐵ドラム(5908・東証2部) ●リケン(6462・東証1部) ●ローランドDG(6789・東証2部) 以下はバリュー購読者向けに配信したものです。 ●マイスターエンジニアリング(4695・大証2部) ●東計電算(4746・東証2部) 以上のような内容で1月22日に紹介した経緯がありますが、一部の銘柄はなおも動きがありませんが、押しなべて堅調な推移をしているようです。但し、だからと言ってこれらの銘柄が必ずしも今後も投資成果を高めるという可能性はありませんので悪しからずご配慮下さい。 こうした様々な発想から、私は皆さんに投資アイデアを提供しようと日夜努めております。以前、読者の方でペトロルブはどうでしょうかというご意見を頂いたりしましたが、まさに現在は配当利回りの高さ(ペトロルブは3%、年2回)で狙い目となる訳です。(炎)
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2002/02/25 | 短期投資家VS長期投資家 |
炎のファンドマネージャー
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3月危機が叫ばれる中で、ここに来ての株式相場は比較的堅調な動きを見せている。株式市場に参画している投資家には、短期の視点に立つ方と長期の視点に立つ方が当然の如くお見えになるだろうが、ここ数ヶ月間、とりわけ1−3月期はやや短期投資家の弱気が優位にあったように思われる。短期では確かに3月危機説の懸念、不良債権処理の遅れ、外務省問題による政治の混乱、これによる小泉首相の進める構造改革の具体化の遅れなど、投資家心理を弱気に傾けざるを得ない状況があって、決して長期に株を持つ状況にはないだろう。景気の悪化から企業収益も悪化したまま、好転の兆しが見えないが、ここに来て半導体を中心に米国の景気回復が見えてきたことから、ハイテク企業に業績の回復シナリオが描けるようになってきた。 長期投資家としてみれば、ここは絶好の買いタイミングと考えているのだろうか。 企業業績はまだ明確に明るさが見えない。唯一円安による輸出企業に恩恵が生じる程度で、有利子負債を抱えた多くの企業がこの先の存亡を賭けた戦いを続けている。 株式相場は摩訶不思議なもの。長期投資家にとって短期投資家に安く売却してもらうのは有り難いことであるが、余りに長い下げトレンドに長期投資家もこれまでやや食傷気味なのかも知れない。 それでも、時は既に長期投資家にとって本格的な買いチャンスが到来しつつある。短期投資家が弱気を続け、安易に空売りや繋ぎ売りなどに興じていると思わぬ落とし穴が待っていることになりかねない。短期VS長期の熱き戦いが水面下で繰り広げられていることを、皆さんも念頭に入れておいて頂きたい。(炎)
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2002/02/25 | 株を買わずにビジネスモデルを買え!! |
炎のファンドマネージャー
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楽天の決算説明会が先週木曜日に開かれた。 ブロードバンド化時代となって、日本で最大の総合ショッピングサイトである楽天の事業展開がますます積極的になろうとしている折り、流通総額1兆円を目指す、あの三木谷社長からはその熱い思いが語られ、会場に集まったアナリストや市場関係者の耳に残ったに違いない。 楽天はヤフーと並んで日本で成功しているインターネットビジネスの代表格と言っても過言ではない。そのビジネスモデルは既に他の追随を許さず、ディファクトスタンダードとなっていると言えるが、彼らの悩みは上場の前評判の高さにあった。 前評判が良くて成長性の高さを評価した投資家からの多分な資金が500億円も集まり、その使い道に困っているというのが傍から見た大方のアナリストの評価ではないだろうか。そのために同社では、有力なインターネット関連企業のM&Aを図り、投資家へのエクスキューズに努めている状態と個人的には考えている。 この日は解禁された金庫株制度を活用して上限100億円、10000株の自社株買いも発表したが、こうした新たなM&Aに備えての活動も刺激を与えてはいるだろうが、基本的には楽天というインターネット活用の一大ビジネスモデルをひっさげた代表企業への評価が、ブロードバンド化時代を迎えて高まってきていることの表れであろうかと考えている。 同社ではこれまでいくら楽天を通じて売上があっても月額5万円という定額の料金を徴収する形を取ってきたが、4月1日から100万円を超えて売上があったところからはその超過分に2−3%の料金を徴収するという新料金体系を導入すると発表した。これによって楽天と出店者両社にメリットが発生するというWINWINの構図が描けるという。 同社の時価総額は現在800億円を超えており、前記の経常利益水準(連結で14億円)からすればなおも多少のプレミアムがついていると思われるが、抜群の財務内容や収益力に加えて、積極的なM&A戦略、ブロードバンド時代の中でのビジネスチャンスの拡大など評価の余地は大きい。 一部のアナリストからはかなりネガティブに言われてきたが、このことが上場後の株価を押し下げた要因になっていると思える。しかしながら、株価ではなくビジネスモデルを買う発想に立てば、どのような局面においてもポートフォリオの中に入れておきたい銘柄と言えよう。というのもインターネットの世界では一旦確立されたディファクトスタンダードは崩れないからであります。 本当の投資家ならば単に株価の上げ下げに一喜一憂するだけではなく、素晴らしいビジネスモデルを考え、実践しようとする事業家とともにリスクを分かち合う覚悟が必要です。 「株を買わずにビジネスモデルを買え!!」という冒頭のタイトルをことある毎に思い出して下さい。それが資産形成、億の近道になるのかも知れませんよ・・・。(炎)
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2002/02/22 | 未公開株のリサーチについて |
駄洒落商会会長
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駄洒落商会会長です。 年初に、当金曜日のコーナーをお手伝いいただける方を募集しましたところ、「ひよこさん」という女性の方から、申し出がありました。感謝にたえません。ひよこさん、本当に有難うございます。ご自身では、「株式投資の経験は1年ほど。それまで買い物と旅行とグルメにしか興味のなかったお気楽パラサイト」と申しておられますが、いずれ、当コーナーにも登場していただこうと思います。ただ、当面は、ひよこさんからいただく質問に対して私がお応えする形式で進めてまいりたいと思います。 さて、本日ひよこさんよりいただいております質問は、「株式公開してない企業の業績を調べるにはどうすればよいのですか?また、公開するのに企業側、投資家にとってよいタイミング、市場の環境などがあれば教えてください。」というものです。 難しい質問です。証券会社の調査部で、多くの方から未公開株の調査について問い合わせをいただいた経験がありますが、その都度資料の乏しさに困り果てたものです。 ご自分で調査される際の「材料」としてお手軽なのは、「会社四季報未上場版」(東洋経済新報社)です。年に2回発行され、価格は最新の「2002年上期版」が2400円、掲載企業は約7000社です。株式公開の計画についても記載があります。ここに、掲載がない企業は、「帝国データバンク会社年鑑」、あるいは「日経ベンチャービジネス年鑑」(日本経済新聞社)、「日経経営指標(店頭・未上場会社版)」(日本経済新聞社)などで調べてみます。「日経経営指標」は簡単な損益計算書、貸借対照表のほか、各種経営指標が掲載されています。都内に在住の方でしたら、東京証券会館(茅場町)1Fの(社)証券広報センター証券情報室で自由に閲覧することが可能です。図書館などに置いてあるケースもあるでしょう。 ひよこさんは、「ドクターシーラボ」という化粧品会社にご興味がおありとのことで、私なりに調べてみたのですが、上記いずれの資料にも掲載がありませんでした。 流通チャネルとしては、住友商事の子会社であるドラッグストア・住商リテイルストアーズ(02年4月、朝日メディックスのドラッグストア部門と統合し、社名を「住商ドラッグストアーズ」とする予定。新会社の店舗は64店舗、年間売上高は約200億円となる見通し)が、「ドクターシーラボ」のような「チャレンジ商品」の取扱いを増加させる意向であることが注目されます。 現在のところ、財務データについては入手できておりません。今後、何らかの形で情報入手は可能かと思いますが、その手法は一般の方の参考になるものではないと思います。 「公開するタイミング」を測るのは、さらに難しいでしょうね。個別企業を調べるには、資料の入手が困難ですから、一般論として勉強するしかなさそうですね。 早稲田大学の松田修一先生が監修された「ベンチャー企業の経営と支援」(日本経済新聞社)という本に、「株式公開前と公開後のマネジメントの比較」が図表をもとになされています。ご興味がある方は勉強してみてください。 ・慶応義塾大学(学部生、大学院生、社会人対象) ・多摩大学(学部生、社会人対象) ・山口大学(学部生、大学院生、社会人対象) ・早稲田大学(学部生、大学院生、社会人対象) 機会がありましたら、こうした各種教育機関、あるいは逐次開催されるセミナーなどで勉強されるのもよいかと思います。 このほか、ベンチャー企業研究のための参考文献としては、「なぜ新規事業は成功しないか」(大江建著 日本経済新聞社)などがあげられます。 本日はこんなところで。(駄洒落)
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2002/02/22 | 外貨投資 何がお得か MMF編 |
生涯遊人
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億近ゼミの凡太郎さんから次の2つの質問がきました。 1.外貨建てMMFの金利がFRBの利下げ以降低下しているのはなぜか この質問は外貨建てMMFの仕組みを理解するのに役立ちます。この質問に答えながら、外貨建てMMFの仕組みを説明したいと思います。 外貨建てMMFも日本のMMFも基本的な仕組みは同じです。短期金融商品で運用する投資信託です。資金の運用は、コール市場や短期の債券で運用しています。 債券の投資信託の運用者としては、利回りを上げるためには、タームリスクかクレディトリスクを取りにいきます。 基本的には外貨建てMMFも日本のMMFも元本保証に近い運用を目指し、株式投資の合間の待機資金という位置付けにあるため、運用方針は、積極的に利回りをあげるというより、安全な運用を指向しているため、組み入れ債券のデェフォルトによる基準価格割れという事態は、投資家にも運用サイドにも衝撃的な事態でした。 債券の市場リスクを評価する上で、利回りを利用する方法としてデュレーションと言う概念があります。 そのため質問のように、FRBの利下げにより、債券のクーポンが下がればその下落にあわせてMMFの利回りも下落していきます。 MMFの基準価格は常に10,000円です。10,000円を超える分は毎日決算して、配当として投資家に分配しています。その配当の結果が年率の利回りで表示されます。 MMFの運用を担当するファンドマネージャーに聞きますと、一番気を使うのは、明日あるいは今日の解約がいくらになるか予想することだといいます。MMFは即日解約自由ですから、この解約に備えて、コール市場などすぐに資金手当て出来るところで運用しなければなりません。 ファンドマネージャーにとっては、MMFだろうと、株式の投資信託だろうと、足元の資金が逃げ足の速い資金だと運用がやりにくいということでしょう。 しかし投資家に長期運用を訴えながら、投資信託の乗り換えを薦める証券会社や、自分の運用する投信を見捨てて他社に移籍するファンドマネージャーもいますが…。(生涯)
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2002/02/19 | シリーズ 特別損失の研究 第一回 |
大原部長
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===はじめに なぜ特別損失を調べるのか==== 前回シリーズ、「アナリストが失敗するとき」で言いたかったことは、株式投資は伝統的なPERで論じるべきということだった。 本来、損失はもってのほかであろう。日立が3年前の多額のリストラ費用を計上。日本企業に対する「変化」への期待感を市場参加者は持っていた。今期の赤字はしょうがない。 表1: 特損合計95年 2兆7880億円96年 2兆9840億円97年 4兆8930億円98年 7兆6260億円99年 12兆2570億円00年 14兆8840億円 日本企業の特別損失は97年ごろから顕在化はしていたものの、設備や人員の過剰感が一気に噴出したのは99年になってからである。 収益が上がらない以上、バリエーションで負け組企業を買うことは出来ない。すなわち、逃避資金は、限られた勝ち組企業へ集中する。 大手電機のIR担当者は「弊社は人材バンクと呼ばれています」と嘆いている。引き止めようにも、人情でしか優秀な人材は引き止められない。横並びのシステムの中で、突出した高給を出せないからだ。転職できない人間が残って士気が下がっていく。 特損の実態は、余分に多額の退職金を株主が払うという仕組みである。辞めてほしくない優秀な人材がライバル企業へ転職。負け組から勝ち組企業への人材の大移動が始まっている。つまり、負け組企業の株主は、勝ち組の株主に塩を贈るはめになってしまった。 多くの企業がやっている改革は、「痛みを伴う」構造改革ではない。株主だけが痛みを伴い、従業員は数年分遊んで暮らせる大金を手にした挙句、数ヶ月はゆっくりと休み、旅行をして、ライバルの外資系企業へ高給を持って迎えられる。 どうして特別損失が何度も何度も続き、どうして額が毎年毎年膨れ上がっていくのか。 評価損、割増退職、年金債務、事業の清算といったリストラに、ことごとく、これほどまでの多額の損失が出てしまうのか。一方で特別損失と無縁な会社とはどういう会社なのか。 ==第1のポイント 己の力を知れ 謙虚であればそれほど沢山の事業を営めるはずはない== ⇒不況が来ても不況に無縁なビジネスを探そうとする愚かな経営者が多角化に走る 【第1のポイント 不況を友達として受け入れる態度がない】 事業を営んでいれば、誰でも安定的に儲かることを望むだろう。 この簡単なひとつの常識から、どうして企業はいろいろな態度を見せるのか。 好況。ある事業で生産が追いつかなくなる。 不況になる。 一方、違うスタンスをとる企業もある。 生産拠点は徐々に整備されていく。 不況だから、手間暇をかけ、よい製品が出来る。 また、好況がくる。 生産拠点はひとつのところでじっくり拡張していっている。 【夏になにもしないラクビー選手】 冬のスポーツ、ラクビー。 冬の数試合のためだけに、どれほどのラクビーのための練習を夏にやっているかは、想像に難くない。 夏と冬。不況と好況に置き換えてください。 ラクビーを事業に置き換えてください。 マイケルジョーダン。バスケのスーパースターが、大リーグに挑戦した。 経営者は、そういうことを本当にわかっているのだろうか。 【ローテイション】 適性がある若手にいろいろな経験をさせるローテイション人事。 極めることを禁止する会社で人間が育つということは難しい。 【市場価値は世の中のニーズに基づく】 一流になるために、どうしたらよいのか。 市場価値がないから、特別損失がでる。 努力するなら、ひとつだけを極めるような努力をするべきだ。 新規事業の奨励は、よくよく考えを直さないと、まるでだめな経営になってしまうだろう。 不採算事業という言葉は誰が考えたのか。 経営者はなにがなんでも、よい見通しを形作るような努力を毎日しなければならない。 中学生でも、努力しなければ、勝てないことを知っている。 見通しを形作る。 不況のとき、「やることがない」という思い込みはどうして生まれるのか。 ●特別損失は一日にして成らず
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2002/02/18 | 読者のつぶやきに答えて |
炎のファンドマネージャー
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「オクチカは凄い!!けれど…。」億近に対する読者の方の意見を耳にする機会があった。 すべての読者の満足を満たすことは不可能に近い。最大公約数をカバーできればある程度の満足はいくだろうが、各執筆陣にこだわりがある以上、今のままのスタイルを継承するしかない。 私たち(少なくとも私)の狙いは、皆さんに考えて貰うこと。 オクチカ執筆陣代表:月曜担当の炎のファンドマネジャー
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2002/02/18 | 炎の随想録:オクチカ活動に寄せて 『生きている証を求めて』 |
炎のファンドマネージャー
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億の近道もスタートして以来、はや2年以上の年月が過ぎ、両津氏、大原氏ぢんぢ部長、駄洒落氏、生涯遊人氏などとの交流も佳境に入ってきております。 しかしながら、私にして見ればこうした交流はここに来て多少の限界と壁にぶち当たっているかと思われます。活動をしていくうちにそれぞれの思惑や理想が異なっていることに気がつくとどうしても、一時的にしろ力の配分が違ったものになってきます。 それに比べると私の活動は拙いものです。皆様の顔が見えないことからかなり臆病になっていることを、最近随分と感じるようになりました。多少冒険をするぐらい大胆に仮説を立て、思い切った考え(炎論)をぶちまけていきたいと思うのですが、まだまだ勉強不足です。しかも、最近の活動はかなり目先の株式投資とはかけはなれた世界とも関係をもって動いたりもしておりますので、論じることに力が入り難くなっているのも事実です。 数字を駆使して企業を眺めてみても実際の企業は生き物であって、傍で論じるほど簡単ではないことも事実。深く論じようとすれば時間がその企業にだけ取られることになるし、そうすると多くの企業を見ることができなくなる。 そうしたジレンマが付き纏うことが私のいらいらにも繋がって参ります。 億の近道では私たちようなの活動を多くの皆様にも関心を持って頂き、実際にアナリストとして活動して頂くまでに発展して参りました。これは私のいらいらを多少はカバーしてくれることになるとは思いますが、もっともっと多くの方々が賛同して頂いて、活動の輪に入って頂きたいと願っております。 21世紀に入ったばかりの世界の中で同じ時間にこの日本、いや世界で生きている私たちの生きている証として多くを学び、これからの世代にどうバトンタッチしていくのか、そのために今何をなすべきかを皆さんとともにこれからもじっくりと考えていきたいと思います。 経済的な困難から家族を多少犠牲にしてきた私は、これからも中心軸を世の中のためになること、世の中の人たちが喜んでくれることに置き、活動を続けていく考えです。私の活動を支えてくれる皆さんにこの場をお借りして感謝申し上げます。 以下に私の最近(ここ2、3週間以内)の活動内容をまとめておきました。ぜひともご支援賜りましたら幸いです。 1.私が収入の糧としております有料投資情報メールマガジンのコンテンツ作成のための企業訪問活動、説明会への出席活動 テイクアンドギヴニーズの店舗見学会への出席 IPO企業のトップとのインタビュー IPO企業の上場前説明会 企業訪問 *私は企業訪問した結果を産直銘柄(私が直接企業訪問や電話取材、説明会 出席して良いと思った銘柄)として有料メルマガで多くの読者に配信しています。皆様もぜひご利用下さい。 2.日本パテントリサーチアソシエイツ(NPO)の支援活動 特許・知的財産の事業化支援を行う日本パテントリサーチアソシエイツ (JPRA)の大鐘代表と私は同じ大学のゼミ生同士。お互いに今後の特許・流通・事業化活動が日本経済にとって極めて重要であるという点に賛同し、特許事業化のための企業支援を開始。月に1回の日本初、世界でも初めての特許入札会を開催。その回を重ねることはや8回となって、そこで登場願った企業(近い将来のIPOを狙っている)事業化をサポートし始めた。ここではアナリストとしての本当の物の見方が試される。大企業を分析できればサポートも容易だろうが、相手はベンチャー。上場までにはかなりの困難が待っている。 3.次世代プリペイドカード事業の立ち上げ支援&大豆蛋白質事業立ち上げ支援 JPRAとの関係でスタートした次世代プリペイドカード事業を立ち上げつつある株式会社BISと、大豆蛋白質事業の立ち上げを図りつつある株式会社豆食の立ち上げ支援
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2002/02/18 | お金の流れにまつわる話 |
炎のファンドマネージャー
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”証券会社や銀行、運用機関の事情が株式相場の中身を変質させた!!” 皆様のお金は今どこにあることになっていますか? こういう問いかけに怪訝な顔をなさる方も多いでしょうが、多くの方が銀行に預けておられますので銀行の金庫にあるとお考えになるでしょう。 では金庫にないとしたら皆さんのお金はどうなってしまうのでしょうか? 信用創造によってお金はお金を生み経済の拡大に貢献してきたのです。それがつい10年ほど前までは、企業(個人)は土地を担保にお金を融資してもらい、また新たな土地を買って、それが雪だるま式に増殖を続け、あのダイエーや倒産したマイカルのようなゾンビ企業を生んでしまったのです。 自らの体を削り取ってようやく生きているような巨大企業が、血液まで抜かれてしまうと身動きできずバタンと倒れる羽目になり、その時は大風が吹いて安穏と営みを続けてきた周りの企業も影響を受けることになります。巨大企業とは名ばかりで、銀行も含めて自分達の自由になる資産などほとんどありません。つまりはリスクが取れなくなるのです。 前置きはこれぐらいにして、これから始めるお金の流れにまつわる話については、もう既に皆さんは本や新聞などで見聞きしてご存じなのかも知れませんが、証券市場のことを長い間見てきた私の考えも交えて、多少ざっくばらんにお話できればと思っております。 皆さんのお金は手元にあるわずかのお金はともかく、大半が貯金として民間銀行や国有銀行とも言うべき郵便局に預けられており、これに利子がつくことで皆さんも100%ではないがそれなりに満足なさってきたのです。 さて、ペイオフ解禁がいよいよ4月1日から開始となります。 証券会社などでは今、株式の売買が細っているものだから、ペイオフ、超金利、元本確保ニーズを背景に、クレジットリンク債などの元本確保型商品の提案に努めています。5億円以上の資金を狙って、必死に商品開発を行っているのが現状です。金融工学を使えば様々な金融商品が作れる時代になってきました。 このことはまた改めて触れるとして、皆様が銀行に預けておられるお金の一部は、かつては企業に融資すると同時に、株式の持ち合いのために使われてきました。 こうした銀行の事情で株式相場が影響を受けていますし、証券会社や運用機関の事情で、多くの割安と思われる銘柄が下落の一途を辿ってきています。 同様に、機関投資家も時価総額300億円以下はファンドに組み入れないというような決まりがあるようで、多くのファンドマネジャーはスモールキャップは見向きもしない状態だと思われます。つまり換金性に欠ける銘柄への投資には二の足を踏む状況が見られます。 多くの企業は今IRに熱心になっているが、少しでも自社に関心を持ってもらい、1人でも多くの投資家に支持される努力を重ねていますが、まだまだ遅れています。例えば私が先般注目していた東建コーポレーション(1766)ですが、突然に中間決算発表時に業績の下方修正を行いました。なぜ修正をしたかを会社側から説明があってもしかるべきでした。私は私の有料読者のために自ら電話取材を敢行し、その背景が人員の増強による販売管理費の計画以上の増加という説明を受け、皆さんにも報告しておきました。これは中期計画遂行のための先行投資と考えれば納得のいく話なのですが、多くの投資家は納得しないうちに売却に動きました。投資家はなぜそうなったかの理由を逸早く知りたいはずです。何の理由もないまま突然下方修正されることが問題なのです。 企業はこうした変化を素早く投資家に伝える必要があります。アナリストは時価総額がどうであれ、どのような発行体企業であれ、こうした企業業績の変化を伝えていく責務があるのとだ思います。結果はどうであれ、企業の投資家に対する姿勢はもっと良くなっていってほしいと願っております。このあたりはしっかりとしたIR担当窓口のいる企業の評価が上がることになるでしょう。 話は多少横道にそれてしまいました。市場をリードするはずの証券会社や機関投資家の台所事情で、見向きもされなくなった銘柄にこそ長期的には大きな投資価値があるものと私は考えています。私のひとりよがりかも知れませんが、うちは大企業だぞと言わんばかりの体質を備える企業は、それが小さな企業であればことさら駄目です。 そうした観点からいけば、今は業績の良し悪しを抜きにしてでも、売り込まれてしまったスモール(時価総額300億円以下)でもエクセレントな企業に投資しておくチャンスが到来していると私は内心、考えているが、皆さんのお考えはどうだろうか。 多くの皆さんが悩みながらお金の行く先を決めておられますが、リスクテイクされる皆さんにこそ、輝かしい未来が待っていると期待しております。(炎)
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2002/02/15 | 外貨投資、何がお徳か その2 |
生涯遊人
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今回は、外債投資について書いてみたいとおもいます。 前回の外貨建てMMFが外債投信であったのですが、外債投資は個別の債権に投資するものです。 いま償還日が2004年5月15日、クーポン7.25%、債券価格103.35$の米国債があります。(マネージャパン3月号、外貨商品データファイルより) このように債券投資をするときは、償還日まで持ちきる場合は為替差損益のみ、中途で売却する場合は、債券の価格リスクと為替リスクが伴います。 米国財務省は、財政黒字のために、30年債の発行を一時中止し、新発債の長期債は10年物に移行していますが、米国財政支出の増加によってはこの先どうなるかわかりません。 最上級の格付けがS&P AAA(米国債はこの格付け)、投資適格と見なされるのは、BBB以上の格付けといわれています。 結論からいうと、今の時点での外国債投資はお勧めできません。それは米国の金利が低いからです。当然新発債の金利は低い状況で、長期に固定するのは損です。また既発債も債券価格が高いため、途中売却だとあまり有利にはなりません。 もし株式は元本保証でなく、債券は元本保証だと思っている方は、注意してください。 金利水準が低いうちは、外貨建てMMFなどで回し、米国経済が回復し金利水準が高くなったときが個別の債券投資のチャンスとなります。(生涯)
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2002/02/08 | 外貨投資、何がお徳か |
生涯遊人
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円安傾向が継続しているため、外貨、外債などへの個人の投資が増えている。火曜日の日経新聞の夕刊でも、個人投資家が、外貨建て債券への投資を増やしているとでていた。 【外貨預金】 一番一般的な外貨投資。ドル円、ユーロ円が多いが、さまざまな通貨の預け入れが可能。10万円程度からはじめられる。電話、インターネットなどを使い、預け入れ、解約が比較的簡単。その分お徳度は低い。 為替手数料は、往復2円から0.2円まで(利率、手数料とも米ドルの場合)。 【外貨建てMMF】 海外の債券で運用する投資信託の一種。主に証券会社が扱うが、銀行も参入してきた。日本のMMFの米ドル版と考えてよく、元本保証ではないが、比較的堅実な債券で運用しているため、元本割れはまず起こらないと思われる。 その点、外貨建てMMFは、金利上昇のメリットを受け、定期でもないため、解約が自由なので為替が大きく円安に振れた場合など、すばやく解約でき有利。
今回外貨預金と、外貨建てMMFを比べてみましたが、外貨預金の場合、インターネット経由で手数料が安くなったり、キャンペーン期間で金利の上乗せや手数料優遇がありますが、総じて外貨建てMMFのほうが有利に思えます。(生涯)
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2002/02/05 | アナリストが失敗するとき まとめ 最終回 |
大原部長
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【失敗からしか学べないことがある】 みなさま、いろいろご感想をありがとうございました。失敗は誰にでもあります。肝心なのは、言い古されたことかもしれませんが、失敗から学び取る姿勢ではないでしょうか。 わたしは、自分の失敗から以下の教訓を導きました。このコラムがみなさまの大切な資産を守るために、少しでもお役に立てれば幸いです。 〜教訓〜 ●高いPER(50倍以上)を避ける ●産業の中で割安というロジックを信用しない ●営業利益を信用しない ●伝統的な尺度である株価収益率は、時価総額÷純利益で計算できるが、特別損失に対して厳しく見ること。特別損失があったとしたら、割高になるような銘柄は、本来は避けるべきである。 ●同じことであるが、PSRやEV/EBITDAはあくまで参考程度に止めておく。PERを基本に投資すること。 ●日本の会計制度を信用しない。市場はPLを信用していない。言い換えれば、在庫など、BSの分析が今とても重要になっていることを認識すること。 ●フリーキャッシュフローを重視すること。在庫や買い掛けの増加など、運転資金の増加に対しても、厳しく見ること。フリーキャッシュフローで買えないような銘柄は、避けた方が賢明である。 ●経営者の壮大なビジョンを信じる前に、組織全体の士気や、産業の行く末、技術やシステムの評価など、総合的な評価を行うこと。経営者自身でも達成できるかどうかわかならいような中期経営計画なるものを作成して、発表しなければならないような企業とはどういう企業なのかを真剣に考えること ●国際的なバリエーションから見て割高なのかどうかを議論すること ●常識的に考えること。世の中の消費者の数は限られているのだから。 ●自己の分析に対しても、批判的な精神を保つこと さて、以上をまとめます。 ☆☆☆アナリストが失敗しないための3か条☆☆☆ ☆その1 ☆☆その2 ☆☆☆その3 次のテーマに移っていきます。 ○特別損失を出さないためにはどうしたらよいのか、みなさんもご一考下さい。失敗してしまうのは仕方がない。どのような教訓を学び取るのか、それが重要。 ご感想をお待ちしております。(大原)
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2002/02/01 | 頭の体操 |
駄洒落商会会長
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読者の皆さんと勉強を開始しようと、意気込んでいたのですが、今週はコンビニのローソンの業績下方修正(02年2月期は3期ぶり減益見通し)に続いて、本日(1日)、ファーストリテイリングの1月の月次売上高(既存店増収率は前年同月比35.2%減)が発表されるなどの騒ぎでろくな準備も出来ていません。深くお詫びしたいと思います。 21日から週に、イトーヨーカ堂、セブン−イレブンが5日連続ストップ安となりました。 正直なところ、今年一年を展望した場合、小売セクターで推奨すべきサブセクターが見当たりません。個別銘柄をいかに発掘していくか、次回以降にご期待ください。
【頭の体操コーナー】 唐突ですが、少し、考えてみてください。 化粧品専門店をどう運営していくかという問題です。
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2002/02/01 | 2つのスキャンダル |
生涯遊人
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ふたつのスキャンダルが日米で同時進行している。 米国の破綻したエネルギー会社「エンロン」をめぐるものと、日本ではNGOの参加をめぐる外務省のスキャンダルだ。 それぞれの経緯は、米国が昨年5月に発表した、「国家エネルギー政策」でチェイニー副大統領らが、エンロンのレイ会長らと複数回合い、巨額の政治献金の見返りに政府が、エンロンに有利な政策を約束したのではないかとの疑惑がでている。 確かにに日米ともに、テロとの戦い、経済対策、構造改革という重大な問題に直面しており、それらを最優先に処理しなければならない状況であろう。 クリントンの不倫疑惑の時もそうだが、「偉い」人の疑惑はなかなか解明されないものである。あの時も結局よく分からなかったが、すくなくとも、責任ある立場の人は、説明責任があり、そのことがまた不正に対する拗止力にもなっている。 仮に日米政治家の資質がどうしようもないものだとして(性悪説の立場にたてば)、それらの政治家を排除できる組織があるかどうかが重要になってくる。 大原部長推薦の「ビジョナリーカンパニー」のなかに次のような一節がある。 かつて国家の繁栄は優れた国王の資質にかかっていた。しかし1787年の米国の憲法制定会議の最大の課題は、誰が最も賢明な指導者かということではなく、アメリカの建国者たちが考えたのは、「われわれがこの世を去ったのちも、優れた大統領をずっと生み出すために、どんなプロセスをつくることができるのか。どのような国を築きたいのか。国の原則は何か。その原則をどう運用すべきか。われわれが目指す国を築くには、どんな指針と仕組みをつくるべきか」(日経BPビジョナリーカンパニーより引用) 時代を超えて生存できる組織作りを目指したわけである。 トマス・ジェファーソン、ジェームズ・マディソン、ジョン・アダムスらアメリカの建国者たちは、人間というものの本質がわかっていたのだろう。
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