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タイトル
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執筆者
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20
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2002/04/26
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円高の理由 |
生涯遊人
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19
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2002/04/26
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三菱自動車 |
両津勘吉
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18
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2002/04/23
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無料企業健康診療所だより |
大原部長
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17
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2002/04/19
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グリーンスパン議長証言 |
生涯遊人
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16
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2002/04/19
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光ファイバー用のガラスの作り方(2) |
海野六郎
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15
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2002/04/19
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頑張れ、ベンチャー企業! |
駄洒落商会会長
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14
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2002/04/16
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小説”完全なる投資”からの抜粋 〜Lycos Club 億の近道 「大原の演習問題」より |
大原部長
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13
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2002/04/16
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大原の企業健康診断カルテ |
大原部長
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12
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2002/04/15
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同志社大学商学部資格試験講座 証券アナリスト講座”証券分析とポートフォリオマネジメント”に出席して |
炎のファンドマネージャー
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11
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2002/04/12
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DVDに搭載されるブルーレーザーはどうなる? |
億近産業調査部
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10
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2002/04/12
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システム障害は経営の怠慢? |
生涯遊人
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9
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2002/04/09
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外国銘柄紹介 CoWare |
大原部長
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8
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2002/04/08
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証券アナリスト講座ガイダンスに出席して |
炎のファンドマネージャー
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7
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2002/04/08
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銘柄研究:ユニカフェ(2597・東証1部) |
炎のファンドマネージャー
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6
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2002/04/05
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光ファイバー用のガラスの作り方(1) |
海野六郎
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5
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2002/04/05
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勝負の分かれ目 |
駄洒落商会会長
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4
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2002/04/05
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両津のつぶやき:スバルのインプレッサ |
両津勘吉
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3
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2002/04/05
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米国経済の死角 |
生涯遊人
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2
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2002/04/02
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シリーズ キーワード 『従業員の士気』 |
大原部長
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1
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2002/04/01
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当面の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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20
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2002/04/26 | 円高の理由 |
生涯遊人
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最近の円高傾向にふれている理由としては、いくつか考えられる。 1.日本の投資家のドル買い需要の減少。 それぞれについて検証していきたい。 まず日本人投資家のドル買い重要の減少についてだが、毎年4月には新年度入りによる新規投資と称して、年金資金などからの資金による新たな投資があった。海外投資のなかで外債に占める割合は大きいが、最近この外債投資の手法に変化がみられている。 ヘッジ付き外債投資と呼ばれるもので、かつては外国債券を買う場合には単純に外貨を購入し、その資金により外国債券を購入していたが、これだと債券の値動きと為替の変動という2重のリスクをとるために、リターンも大きいがリスクも大きかった。 2、3の米国貿易赤字の拡大と、米国産業界のドル高非難は、今年が中間選挙の年であることを考えると、ブッシュ政権も無視できない。 ブッシュ政権は安全政策面で日本との協調を重要視し、日本の経済政策に不満があってもとりあえず安全政策面のため日本に対し過度の要求は控えている。これは、財務省主導のクリントン政権と異なり、チェイニー、アーミテージ、ライスなど国防省、国務省主導のブッシュ政権の顔ぶれをみると当分変化はないだろう。 このことを考えると、塩川財務大臣の130−135円の相場発言は、日米ともにそのレベルがいまのところ心地良いレベルということではないだろうか。 中東情勢の混迷化による米国の指導力の低下、また先週のグリーンスパン発言による、米国経済への100%信頼できない状況も、さらなるドル高に対する足かせとなっている。 先週のこの欄でも述べたが、個人消費主導による米国の景気回復が、在庫調整を進め、さらに新規の設備投資というメインエンジンに火をつけなければ、力強い景気回復には至らないとグリーンスパン議長は述べている。 この先設備稼働率の上昇があり、新規の設備投資が拡大するまでは、まだドル信任とはならない状況が続いていく。(生涯)
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19
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2002/04/26 | 三菱自動車 |
両津勘吉
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ホンダさん頑張ってますね。最近の株価は停滞気味でしたから、今回の決算及び見通しを受けて来週はきっと強含むことでしょう。 さて、今回は2つの自動車メーカーについて簡単にコメントします。 まずは三菱自動車。ダイムラー出身者が社長にいよいよ就任。この方は技術屋ではなく、なんでもブラジルの事業を改革した方とか。管理+ブラジルと聞くと日産のゴーン社長を思い出します。ゴーンさんも非技術屋でミシュランブラジルを建て直したのだ。 1)前期は国内市場でエアートレックやekワゴンを投入。今期はコンパクトカーを出す予定だが、ここはトヨタ、ホンダ、日産の各社ともメチャクチャ力を入れているところであり、ターゲット層と価格帯の設定が非常に難しい。特に日産のように自社製造で軽を持っていないところはアグレッシブな戦略を取り易いが、三菱の場合は軽を持っている。90万円台をメインにすれば地域によっては自社の軽自動車とカニバリ(共食い)が発生する。このプラットフォームは新型。 2)米国では昨年ランサーを投入。今年度は日本の現行モデルのランエボのマニュアル仕様とエアートレックを投入。 3)欧州は今年にエアートレック及び他に若干投入するかも。 つまり、今年度は目立った新型車やモデルチェンジが大してなく、向かい風の吹く中でどうやって台数を伸ばすかが大きな課題。北米は台当りインセンティブが増えないとしながらも、新車を除く既存車種は大丈夫なのか?フリート率も3割横ばいというが…。 次にトラック。先行きは排気ガス規制強化による買い替え特需が発生する時もあろうが、その前に小泉政権であり続ける限り、公共投資及び補正予算に期待は出来ず、トラック及びダンプは望み薄。しかも利益の源泉は国内市場にあり、先行きはどうなるのか? 国内のトラック企業は4社。丁度1社分だけ製造能力が過剰となっており、どこか1社倒産し工場閉鎖すれば、他の3社はフル稼働となり営業利益率は高まります。 日産自動車の内示&辞令が4月の頭に発令され、社長以下、担当者レベル数名が日産ディーゼルに出向となりましたが、これは非常に重要な意味があります。 話を三菱に戻します。ターンアラウンド計画で営業利益率を4.5%とするとコミットメントしておりますが、日産と同様に売上高は目標を定めておりません。足元の決算では売上3.2〜3.3兆円ですから単純に1440億円〜1500億円。仮に売上が3兆円に低下したとしても1350億円となり、これが果たして最終年度である来期に達成できるものでしょうか? 上述の新車モデルも考慮すると、第2の日産を想像した上で三菱へ投資するのは時期尚早ではないでしょうか(短期トレーディングの方はどうぞご自由に)。 三菱の最大の欠点は経営と三菱バッジ。経営はダイムラー流になればまだ良いですが、けれど三菱グループに居る限りは他の三菱グループ御老体からの横槍もありましょう。また三菱バッジを付けている限り、三菱という名の甘えやブランド力を意識した社員がいる事でしょう。この高いプライドを持った社員が多ければ多いほど、三菱自動車再生の足を引っ張ることになりましょう。 日産との違いはここにあります。日産の場合、財閥ではなく頼りにしていたIBJ(興銀)や芙蓉系の体力が消耗し、もう後が無い状態になってしまい、社員はゴーン氏の描いた構想を実行に移す以外方法が無かった。危機感は非常に高かったわけである。 また三菱自動車のブランドは高くありません。確かに走り屋のモルガンスタンレーの平形さんや私など、走りに興味のある人間にとっては良い車ですが、私達はスバルの技術者が曰く「カルト層」でして、一般には評価されません。かつての日産と同様です。 ダイムラーが社長を送り込んで、改革が成功するか? 楽しみにしております。 次は日産のマーチについて。 マーチが売れているらしい。親日産派の私にとってはポジティブな話で大いに結構なことだ。だが、今回は辛口のコメントを一つ。 1週間で25000台の受注でビッツやフィットを上回った。すごいね〜。しかしながら自動車メーカーってのは新型車を○月○日発売とかいっているが、実際はその前から受注活動しているもの。これはトヨタもホンダも皆やっている。初期受注に惑わされては絶対ダメ。あくまで何ヶ月かして落ち着いたときに安定的にどの位売れるかがポイント。 しかし今回のマーチの受注や他マーケティングは以前の日産では出来ない芸当ですね。さすがルノー経営者。こういう繰り返しがほんの少しづつ積み重なってブランド力になっていくものです。 マーチのプラットフォームは重い?
実は売れ筋クラスではマーチが一番軽く、意外なのはフィットの重たさ。フィットは排気量がマーチよりあるにも関わらず、走りがマーチより下なのはこの車重が原因。しかしマーチとフィットのみの比較だけだが、燃費はマーチよりフィットの方がはるか上らしい(上記データではなく実際の走行で)。 マーチは独身OLをターゲットにしておりますが、なぜかパワー志向。OLなら燃費を前面に打ち出してくるのが本筋ではないかと思いますが、日産ではパワーだと言っている。これって矛盾しない? パワステの評価も良くない。日産では最小回転半径4.4メーターをうたい文句にしているが、やたら低回転時に軽く、電動パワステの悪いところが出ていると言う(操舵感やノイズなど)。 日産よ もっと良い車を期待する。(両津)
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2002/04/23 | 無料企業健康診療所だより |
大原部長
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お待たせしました。お入りくださいな。 ◆三菱マテリアルさま(5711)◆ で 症状は? 「株価も堅調ですから一応健康診断をと思いまして」 診ましょう! もう一度測定しましょう。 技術力は? 「一応 なんでもできます」 うそ! すごいじゃん。 「はい。リクエストにお応えします。出来ました! お茶の子さいさい こんなもんです」 心がこもっていませんね。 「こんなもんでしょうか」 うーん。何か違うんだよなー 一番得意なものは? 「うーん。なんでもできますよ!ぼく天才?」 うーん。なるほど なるほど 診断結果: 器用貧乏ですね。 診断: もう少し 得意な分野を極めてからもう一度くるように ☆☆☆ ⇒ 期待料込みの評価ですから、期待を裏切らないように努力しなさいよ お大事に♪(大原)
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17
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2002/04/19 | グリーンスパン議長証言 |
生涯遊人
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今週17日に、グリーンスパンFRB議長が議会で定例の証言をおこなった。その要旨は次のようなものだ。 1.インフレ期待は低い、将来の景気拡大局面でも、インフレ封じこめに十分な政策調整の機会を持つ(利上げに慎重)。 2.米国経済は過去半年驚くべき強靭さを示した。しかし景気回復を見極めるために、最終需要の動向を注視すべきだ。 3.在庫調整が景気回復をリードしたが、在庫投資の押し上げ効果がなくなる前に、最終需要が立ち上がらないと景気回復は短命に終わる。 4.個人消費と、住宅投資は堅調を保ってきたが、ここからは、家計部門の押し上げ効果は限られるだろう。家計の負債も懸念材料として残る。 5.最近の原油価格上昇で向こう数ヶ月は消費下支え効果は弱まるだろう。 6.住宅市場の一部でバブルが始まっている可能性はあるが、全国的なものではない。 7.半導体分野などで設備投資の回復はあるが、過剰設備を抱えた分野では低迷しているため、全体としては、企業の設備投資は緩やかに回復するだろう。 8.日本経済は深刻なデフレ圧力にさらされているが、安定の兆しも示し始めた。世界経済が明るい方向に向かえば日本の不況は世界経済にとって重大な問題とはならないだろう。 FRBは3月のFOMCで政策運営方針を、それまでの景気配慮型から中立型に変更しているために、いつでも政策変更が可能で、実際、持続可能で底堅い景気拡大が視野に入ってきた時点で政策変更を行うとしている。 グリーンスパン議長が3と4で述べたように、景気回復のシナリオとしては、 このサイクルが景気拡大のステップであり、現在は2が終了して3が始まったところなのか、あるいは3が進展しているのか判断に迷うところだろう。 またこの日は、2月の米国の貿易収支が発表された。 貿易赤字の拡大、グリーンスパン議長の米国経済の見通しなどを受け、ドルは軟調に推移し、ユーロは0.8900台乗せ、$円は129台後半から130前半あたりの水準まで売り込まれている (生涯)
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2002/04/19 | 光ファイバー用ガラスの作り方(2) |
海野六郎
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駄洒落商会会長です。 海野さんより、原稿をいただいております。海野さん、有難うございます。 【光ファイバー用のガラスの作り方(2)】 3)VAD法(the method of vapor phase axial deposition) 日本人が考え出したと言われる光ファイバーの製造方法です。何も無理してEnglishでの略称をつけなくても良いものを・・・。日本語では「気相軸付け法」と言われています。 ●ガラス粉集合体を作る。 ●脱水工程
●ガラス母材の透明化 ●さらにガラスを太らせる こういう種棒の先にガラス分を堆積させていく方法は、突然出てきた発想ではありません。単結晶の製造に、ベルヌーイ法(Verneuil
method)という方法があります。これは、酸素水素火炎中に粉末原料を一定量ずつ落下させ、融解して耐火支持棒上に堆積させていく方法です。人工ルビーや人工サファイアなどの単結晶は、このベルヌーイ法で作られます。 (次回予告) 光ファイバー用ガラスの量産
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2002/04/19 | 頑張れ、ベンチャー企業! |
駄洒落商会会長
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駄洒落商会会長です。 小泉内閣も発足以来1年が経ちました。何もかも「虚無的」(死語?)になりがちな情勢が続いていますが、営々と自助努力を続けておられる方々が少しでも報われてほしいものと思っております。 本日は、以前にもご紹介しました友人の経営コンサルタント二条彪氏が4月25日に2冊目の著書を出されることをご報告したいと思います。 ●経営戦略・営業活動に関する誤算 ●人材に関する誤算 ●お金に関する誤算 ●社長の言動に関する誤算 (駄洒落)
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2002/04/16 | 小説”完全なる投資”からの抜粋 〜Lycos Club 億の近道 「大原の演習問題」より |
大原部長
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(*掲示板「大原の演習問題」に書き込んである「完全なる投資」は33回を数えましたが、基本的に、わたしのアナリストとしての日記です。一応、フィクションですが…) 〜瀕死状態〜 日本の半導体産業が瀕死状態に陥ったのは、グローバルな戦略が皆無だったからだった。 設計のあり方、製造のあり方という基本となるべき「べき論」がされなかった。 日本の産業史において、これほどの敗戦は過去に例を見ないだろう。 アジア諸国民の反日感情は大きな改善を見せなかった。 明治以降の覇権主義と古来日本の文化が不必要に結びつき、国家と右翼という異質なものが、戦後の日本人の中で融合してしまった。 国家が私企業に恩恵を与える場合、それは予算を通したものであり、予算は国内事業と同義であった。 みずほが過剰にNTTに貸す、NTTが過剰な性能のものをNECに要求する、馬鹿高い設備をNECがつくり、膨大な利益を得る。 そういうことのために議員がいて、なぜか、NTTやNECというのは、「政治屋」と運用業界から皮肉をこめて言われている。 〜王の相談〜 王様がいった。「水を民に分け与えよ」 王は続ける。 「公共の福祉のためだ」 王は利権を、商人は金利を、業者は儲けを。 みごとな円じゃ − 完全なる円の中で投資が行なわれる。 業者が商人の株を、商人が業者の株を、王は両者の株を持ち合う。 ところが突然、外国からの使者がやってくる。 王は困る。「わしの株はどうなるのか」 王は困り果てる「ではどうしたらよいのか」 完璧なビジネスモデルが逆流し、アナリストは王の味方をする。 規制緩和 − 株を買わないものが、デフレのメリットを受ける。 大衆は、賢いものが生き残る。 何がいいたいのか? システムが崩壊する前に、それに気がつくためには、どうしたらよいのか? 〜つづく〜(大原)
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2002/04/16 | 大原の企業健康診断カルテ |
大原部長
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先週から無料企業健康診断診療所を開設し、多くの方々にご利用いただきました。この場をかりて 厚く御礼申し上げます。 こんな形で普段、Lycos Club 億の近道のメイン掲示板で活動させていただいております。 今週から診断結果は5段階で表示されます ☆☆☆☆☆−−− とても健康です 【本日の来客者】
【星和電機 (6748) ☆☆ 】 さっそく、お越しいただきました。 症状は?
もともと表示機メーカーですから、半導体基盤などの製造技術はありません。パッケージングといって、ウエハーから個片を切り出したあとの、電極やランプ化する際の工程は設計できるでしょう。 ●パッケージなど、携帯機器など数量が出るものについては、カスタムな設計力が乏しい。(表面実装型は手がけていないのではないでしょうか。すくなくとも技術面では室外向けのランプLEDの特許しかない) 技術論では、 星和については、既存のビジネスが衰退していく中での、攻めの経営が注目されます。しかし、現在の株価は、青色発光ダイオードで特許回避=すごい=世の中を制覇?という安易な発想で買っている人もいる感じです。 わたしなら、ここで降ります。 【富士機械 6134 ☆☆☆☆】 症状 (ポイント) 1.あなたは仕事に専念していますか 2.あなたは当面の生活費の心配はありませんか 3.あなたは将来に向けて資格取得など、十分な準備をしているでしょうか うーん。何も問題は無いなあ… 一昨年無理をして食べ過ぎた反動でしょうな…まあ、一年ゆっくりとしたんだからねえ…回復に向かうでしょう。 ◆競合関係 市場動向◆ ○ライバル 韓国のMirae(MRAE ナスダック上場)の1−3月の売上が2.5倍になっています。
◆人気化するかどうか◆ EMSなどの中国シフトの流れ⇒なにか中国関連銘柄ない? あるある富士機械 機械株は高いなあ⇒なにか安いのない? あるある富士機械 ある程度の人気は出るでしょう ◆今までの強さと今後の競争力について◆ これまで⇒速さが重要 ソフト開発⇒重要です シェアをもっと上げる必要があります。 ◆業績シミュレーション◆ 四季報3/2003売上予想 45000についてこれはないなあ…600億円はいくだろうなあ営業黒字です。800億円なら60億円の営業利益かなあ。 ◆IR◆ 前はひどかったけど、いまはどうなのかなあ。 ◆診断書◆ ○目標株価2800−3000円程度かなあ 山勘です:(想定保有期間1年) それでは、早く元気になってください♪ 【コマツ電子 5977 ☆☆】 で症状は? 診てみましょう。 健康な企業の資産内容と比べてください。
固定費が高すぎますね。 装置産業でシェアが少ないために、景気循環ごとに大勝負をすることになります。 コマツは将来的に確信をもてませんが、サイクルの回復期にあり、短期的な上昇は期待できるかと思います。 【東海観光 9706 ☆】 遠いところをわざわざお越し頂きありがとうございます。 症状は? カチャ BPS57円も前期EPS−17円で今のBPSは37円 売上5億円で営業損失が10億円? 不動産開発ですか。 診療所では荷が重過ぎます。 とにかく、今すぐ入院してください。 株価は正直高すぎると思います。 上がるかなあ…わかりませんねえ・・・・ わからないです。 ですから、診断不能としておきますね。
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2002/04/15 | 同志社大学商学部資格試験講座 証券アナリスト講座”証券分析とポートフォリオマネジメント”に出席して |
炎のファンドマネージャー
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証券アナリストとして23年にも及ぶ活動をしてきて、全く初めての経験であるが私の大学時代の恩師からの依頼を受け、4月13日よりの同志社大学アナリスト講座の講師としての大任を拝命されたことで、その第1回目の講義に赴いた。 第1回目は証券分析とポートフォリオマネジメントという講座全体の目的と課題について概観したほか、日本の証券市場の構造と特色について考察。実務上の問題やアナリストに課せられた課題などもまじえて180分という時間があっという間に過ぎてしまった。 卒業を控えた就職先が決まっている4回生は知識として持ちたいとの意向だったし、多くは証券アナリスト希望者であった。 私自身も改めて受講生の皆さんと二人三脚で目標成就に向かって頑張りたいと考えている。 最後にこうした若い世代との交流の場を与えて頂いた杉江先生に感謝申し上げたい。(炎)
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2002/04/12 | DVDに搭載されるブルーレーザーはどうなる? |
億近産業調査部
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DVDの規格統一でブルーレーザーが搭載される日が近づきつつあり、前回、松下のGaAs赤外光と日本ガイシのSHGの組み合わせが有望とお伝えしたが、元技術者の方から「それはない」とのメールを頂戴した。 SHGの歴史は古く、皆チャレンジしてきたのだが赤色出力を変換した場合の青色出力が低く、満足な出力が得られるSHGを作り上げることができなかった。しかし日本ガイシは持ち前の加工技術でクリアーしたようである。だが赤色のSHGによる変換では決してベストな組見合わせではないのは事実。 ベストはやはりGaNをベース基板にエピタキシャルを積み上げる構造が一番シンプルである。ところがこのGaN基板を作り上げるのが至難の業で、真性半導体やGaAs、InPのようにチョコラルスキーで引き上げるのは2000度程度の温度と非常に高い圧力を必要とし、とても引き上げられるものではない。かといってサファイヤ基板でレーザーを作り上げるとなると収率がぐっと低くなり、現実的ではないと云われてきた。 しかし昨年、住友電工が手を上げた。サファイヤなのかGaAs、それとも他の酸化物かはわからないが、この基板の上に厚めのエピを施し、レーザーを当てて剥離しGaN基板を得るという手法。だがこれだとスループットが非常に低くなると想定されるが、それ以上に単価がバカ高だ。
LEDの場合、2インチだと約1万枚のチップが得られ、そこで満足に使えるのは70−90%の間の収率。レーザーでもLEDとほぼ同じ程度の面積であるから個数は同程度。しかしながら問題は異常に低い収率。 50万円の基板にこの程度の収率では話にならないのが実際のところであるが、先日の日経新聞に新たな参入者が掲載された。丸紅がCPI製のGaN販売に乗り出すという記事。たぶん研究者の方だと思われるがベンチャーを立ち上げ、経理を奥さんに任せ独自のアイディアを製品化したものと思われる。 しかしGaNベースのライバル陣も指を咥えて見ているわけではない。サファイヤベースでも良質な結晶が得られる努力が重ねられており、その一つがSiO2を使うやり方。サファイヤ上にSiO2を敷き、フォトリソで溝を形成する。その上にGaNのエピを成長させるのだが、溝から成長するエピはSiO2の高さを越えた時点で横方向に成長し出し、SiO2を覆うように成長する。結晶欠陥は垂直方向に伝達されるため、横方向に成長した結晶は下にある欠陥を拾い難い性質があるという(前述の技術者)。 最近では欠陥の多い基板でも高出力を得られるようになり、エピ技術がかなり前進してきている。米国クリーがSiC基板で高出力なLEDに成功するなど色々な手法が考えられているが、どの技術者も自信を付けて来ているようだ(しかしSiCはサファイヤよりコスト高なはず)。 ブルーでどこが利益をゲットするのであろうか? 日本酸素から「GaNのMOCVDは当社だけ」と聞いていたが、コンペティターもやっていました。
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2002/04/12 | システム障害は経営の怠慢? |
生涯遊人
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10日はクレジットカードの引き落とし日のところが多いことだと思う。 日本の銀行の利点の一つに金勘定が正確だということがあったように思える。日本の銀行の場合現場の個々人が優秀なために、そのようなケアレスミスが少ないような気がする。 さてこのように優秀な人的資源と、多くの施設をもちながら、それを生かせない日本の銀行は、やはり経営に問題があると言わざるを得ない。 合併や統合というものは、規模を拡大しそれぞれの長所を高めるために行なわれるはずだが、名前は一つでも、中の会社では3行がばらばらでは、何の意味もない。 外資系企業の場合、良くも悪くも1−2年のうちに、勢力ははっきりすることが多い。片方の人間は上層部ではほぼ一掃されてしまうのである。そのために規模が大きくなっても意思決定の速度は変らないのである。 【今週為替マーケットで話題になっていたこと】 1.MSCIの見直しにより日本株の引き上げ、外人投資家の日本株買いのための$売り円買い 2.年金資金の新規投資の資金が外国株、外国債券に向かうため$、ユーロ買いがおこるのではないか
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2002/04/09 | 外国銘柄紹介 CoWare |
大原部長
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CoWare (米国 非上場)の挑戦 (小説 完全なる投資より) 【抽象言語C/C++で半導体を設計する】 日本、米国、中国、台湾、韓国、欧州が激烈な戦いを繰り広げる半導体ビジネス。日本に勝機はあるのだろうか。そう尋ねられることがめっきり多くなった2002年の春。 MOSというトランジスタの製造方法と設計力が結びついてしまっている。これまでは、それでよかった。 フローは、以下のようになっている。 (顧客側 上流工程) (半導体側 下流工程) 半導体メーカーは下請け的な地位にいることがわかる。 少量多品種を生産するとき、半導体メーカーは以下の点をアドバイスする。 1)標準品でつくった方がいい場合 2)セミカスタム 3)フルカスタム 半導体ビジネスのトレンドは、残念ながら、スループットの向上と大口径化と微細化であって、そのいずれもが少量多品種生産にとっては不利に働く。 そういうとき、顧客が考えるのは、次の2点である。 1)大ヒット製品(たとえばソニーのプレイステーション2)の心臓部は自分で開発し半導体も手がけたい 2)そうでない製品は、フルカスタムを避けて、できるだけ安くまかないたい 残念ながら、この2点も、半導体メーカーには不利に働く。 それならば、ということで、米国や台湾のビジネスマンは、当然の経営判断をすることになった。 ◆MOS半導体はより高速、低電圧になる 生き残れるのは、5つの分野だけだ。だが、どの分野もそれぞれ専業メーカーが覇権を争っている。 1)最大手スタンダードセルメーカー(ザイリンクスなどのFPGAなど)など、各機能品(MPUやメモリー)のトップメーカー 日本は、製造装置で東京エレクトロン、アドバンテスト、ニコンなどが踏ん張っている。部材も強い。しかし、この1)〜4)までをすべて垂直統合でこなそうとした日本総合電気メーカーの入り込む余地はない。 汎用ソフトのMATLABが扱えれば、DSPの設計はできる。物理的な障害は、装置メーカーとファンドリーが解決する。無数のCADサポーターがそれぞれの機能をサポートする。デザイナーは、設計に専念できる。 これは、単なる、経済原則にすぎない。 分業というのは、それぞれに得意な分野をそれぞれが担うということであり、半導体では、それは設計と製造を分離する必然性をいう。 国際的な分業は以下のようなフローである。 1/5のソフトウエアー技術者の給料で設計し その循環を1回繰り返し、2回繰り返し、3回繰り返すとどうなるのか。 ソフトウエアーが分離すると、その矛先は、セットメーカーに及ぶ。 最終セットの上流工程から、抽象言語が絡んでくる。ソフトで実現する部分が多くなる。すると、どうなるか? セットは不要になる。半導体がセットになる。 ソニーは半導体メーカーになる、いや、ならなければソニーは終わりだ、ということを意味する。 【CoWare1996年設立】 CoWare(米国)は、ARMをサポートするシステムを作り上げている。 社名のCoWaveとは、SoftwareチームとHardwareチームの共同(=Co)作業を可能にさせるという野心で作られた。 セットメーカーにとっては、どのようなアーキテクチャーを選択するかということが最大のポイントである。 フローは、以下のように変わる 【新しい手法 SoC システム オン チップ】 顧客側=半導体メーカー側 随分と簡単になる。しかし、問題は山のようにある。それはあえて書かない。というのは、多くの努力を結集すれば、いずれ時間が解決できる問題だからだ。 見習うべきは、その大胆な発想である。いや、理路整然とした説得力であろうか。 自分がやらなくて、誰がやるのだ − パワーは自分の内からあふれているように見えても、実は、自分を支えてくれる関係者から与えられているものだ。 CoWareの挑戦が成功する保証はない。 (以上は、億の近道のクラブ ライコス掲示板 「大原の演習問題」セクションで連載中の小説 「完全なる投資」からの抜粋です) (大原)
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2002/04/08 | 証券アナリスト講座ガイダンスに出席して |
炎のファンドマネージャー
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同志社大学商学部資格試験講座 4月13日からスタートする上記講座に対してのガイダンスを実施するために、私は母校である同志社大学を6日に訪れた。昨年秋の消費者金融サービス学会以来のキャンパスであったが、懐かしい思いには変わりはない。 商学部の担当者である尾崎氏と開始前に打ち合わせを行い、13時15分から約1時間半の時間で説明に当たった。一体どのような方々が受講されようとしているのか心配ではあったが、それぞれに熱心に私の話に耳を傾けていたのが印象的であった。 それぞれに思い入れがあるようで頼もしい学生さんたちであった。奈良から来ているというH氏は、ヘッジファンドのファンドマネジャーを志望。商学部ではなく経済学部にいて、計量分析や統計学の先生について勉強しているとのこと。また、名古屋出身のM氏は実家が自動車関係の仕事に従事しているとのことで、私は彼に思わず「松島さんの後を追って自動車セクターのアナリストになりなさい」と言ってしまった。もうひとりのO氏はなかなか温厚そうな人物で、時々話しかけてくる態度が朴訥ではあったが、内に秘めた闘志を感じることができた。皆さん大いに頑張って下さい。 私のプロフィール紹介ではメールマガジンである「億の近道」についても解説。1万6000名の読者の存在を話しておいたが、彼らの中から新たな執筆陣に加わる仲間が出てくれることを期待している。 私はガイダンス出席に際して尾崎氏から「証券アナリストという職業についてお話して下さい」と依頼を受けていたので、それなりの準備はしておりましたが、ふと京都に着いてから書店に足を運び、証券アナリスト養成のための書籍コーナーを覗いてみると、あの一吉証券経済研究所の近藤さんが書かれた一冊の本に目がいった。題名は「アナリストの仕事」。アナリスト業30年のベテランである近藤社長が述べられている、アナリストという職業についての解説は興味深い。 アナリストの仕事 (近藤一仁 著・日本能率協会マネジメントセンター 1500円) 帰りの新幹線の中でこの著書をじっくり最後まで読むと、参考図書に私の恩師である杉江教授の証券論のほか、大原部長の著書・インベストメント(北星堂書店)が掲げてあったので驚いた。但し著者名に大原部長(山本潤氏)の名前はなく、残念だった。この著書はちょっと高いけど私の講義の副読本としても考えております。イノベータ−ズフォーラム様のご協力をお願い致します。 さて、13日からは本講座の開始です。ガイダンスに出席された方はもとより、多くの証券分析や企業分析にご興味のある学生の方々、更にオクチカの読者の方で京都周辺にお住まいの方もぜひお申し込み願えれば幸いです。13日は本講座の目的と課題、日本の証券市場の構造と特色についてお話を始めます。 なお、オクチカ学生連盟も近い将来発足できれば良いかと思います。学生の方でもし、ご希望があれば事務局までご連絡下さい。(炎)
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2002/04/08 | 銘柄研究:ユニカフェ(2597・東証1部) |
炎のファンドマネージャー
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本日は、ユニカフェを取り上げたい。本銘柄は3月29日付け(株)アイリス・ジャパン有料コンテンツに掲載されているが、その後のユニカフェへのヒアリング等をふまえて、新たに加筆・修正したものである。 【業界における同社の位置付け】 コーヒー焙煎業界は、大きく3種類に分類することができる。缶コーヒー向けが主流の「工業用焙煎」、喫茶店・スーパー向けが主流の「業務用焙煎」、そして「家庭用焙煎」である。ユニカフェは、サントリー、アサヒ飲料、ポッカコーポレーション等向けの工業用焙煎で業界トップのシェアを誇る。 【缶コーヒー出荷量動向】 今2002年3月末決算期では、コカ・コーラがシェアトップ。出荷量伸び率トップは「ルーツ」が貢献したJT(2914)の模様である。JTについては公式データがなく、出荷量推定1500から1700万ケース、伸び率は300%程度と推定される。
上位の各社で対前年比伸びているのは、JT以外には、コカ・コーラの+200万ケースぐらいである。なお、サントリーが▲100万ケース、UCC▲200万ケース、アサヒ飲料▲400万ケースといずれも苦戦している。 【事業内容】 工業用焙煎コーヒーを主力とした同社は、サントリーとの提携などにより業務用・家庭用の売上増に注力。 大型外食チェーンやファーストフードチェーンへの展開を図るほか、スペシャリティコーヒーで全国2500店舗の自家焙煎店の開拓に努める意向である。 【業績上の留意点】 加工数量の未達や製品価格の下落、特損計上によって先般、今9月中間期の業績を下方修正したが、下期はコーヒー相場に下げ止まり傾向が見られるほか、上期からずれ込んだ新製品の寄与、若手スタッフによるスペシャリティコーヒープロジェクトの立ち上げ、サントリー系のサンカフェの本格稼働、営業組織の改革によって収益の回復を見込む。このため通期では7.2%の減収、7.9%の経常減益、EPS124円を確保する見込み。 【株価評価と投資視点】 同社の神奈川総合工場は、世界一のコーヒー工場としてコーヒー原産国からも高い評価を受けている。 99年の上場以来、業績の停滞を反映して上場後に6100円という高値をつけた株価は、その後下落歩調を辿り、直近も1500〜1600円で下値模索を続けている。
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2002/04/05 | 光ファイバー用のガラスの作り方(1) |
海野六郎
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まず、ガラスとは・・・「結晶質でない固体無機物」としておきましょう。わかったようで、良くわからない表現ですが、ここで深入りをすると、出られなくなります。 SiO2のガラスは、石英ガラスと呼ばれ、熱膨張率が極端に小さいという性質をもっています。 1)良くあるガラスの作り方 普通のガラスの作り方ですが、粉体の原料を混ぜ合わせて、加熱して溶かして、それを急冷します。古代オリエントのガラス製容器も、現代家屋の窓ガラスも製造方法はこの「熔融法」です。ガラスの特徴として、作ってしまったらそれを精製することができない…ということがあります。したがって、不純物を含まない高純度の原料が使われます。 2)MCVD法 さて、光ファイバー用の石英ガラスでは、歴史上考えつかなかった高純度が要求されました。さらに、屈折率が微妙に高い中心部分をどう作るか。
SiCl4,GeCl4 ともに、空気中の水分と反応して分解してしまう厄介物です。常温では液体です。これらを暖め気化させて、酸素と共に石英ガラス管の内側に流します。そこを、外側から酸素水素バーナーで強烈に加熱しますと、以下のような熱反応が起きます。
SiO2とGeO2は、ガラス化した固体として、石英ガラスの内側に付着します。GeO2はSiO2に比べて微量であり、ガラスの屈折率を高める働きをします。GeCl4の濃度を高めて、これらの一連の作業をすると、屈折率の高いガラス層ができます。 これが、USAのベル研究所で考え出された光ファイバーのガラス母材の製法です。MCVD法(Modified Chemical Vapor Diposition)と呼ばれ、原料系も反応系も閉鎖されており、不純物の混入は極力抑えられ、また、原料ガスの組成を変えることで生成されるガラスの屈折率を制御できるので、MMF用ガラスに適した製法です。 (続く) 注)化学式の半角数字は、右下の小さな数字と思って見てください。 次回は光ファイバー用のガラスの作り方(2)です(海野)
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2002/04/05 | 勝負の分かれ目 |
駄洒落商会会長
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駄洒落商会会長です。 今年1月25日に角川文庫から刊行されました「勝負の分かれ目」(下山進著 上・下)についてコメントしたいと思います(当初は99年11月講談社より刊行されました)。 登場するのは、英国のロイター、日本の時事通信社、日本経済新聞社、(株)QIUICK、米国のブルームバーグです。それぞれのメディアが伝統的なニュース提供業務と金融情報の提供を中心とする通信業務を巡って試行錯誤を繰り返しつつ、互いに熾烈な競争を演じながら、メディア自体が「マーケット」の主役になっていく様子が描かれています。 現在はインターネットによる株式取引が一般化しておりますが、「市場のコンピュータ化」、「金融と情報の融合」がいかなる経緯で実現してきたのか、上記各社の経営がいかなる決断によりなされてきたのか、何が「勝負の分かれ目」になったのか、本書をひもといてみることで、ネット時代の情報の価値を考察してみるのもいいのではないでしょうか。 少し長いのですが、一読をお奨めしたいですね。(駄洒落)
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2002/04/05 | 両津のつぶやき:スバルのインプレッサ |
両津勘吉
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丸型ライトで日本の走り屋からソッポを向かれたように見えるインプレッサだが、実は良い走りをする。私の従兄弟が先月、旧型インプレッサを売却し、新型に乗り換えたが、走りはGOODとのこと。 まず旧型の話から。旧型インプレッサを改造し、ノーマルの280馬力から約320−330馬力までフジツボのれん分けショップからのアドバイスを受けながらチューンしたEJ20ターボはとてもご機嫌。矢田部のテストで駆動系には手を付けず、ゼロヨンを13秒程度とレーサーも驚く腕を持つ私の従兄弟は、湾岸の帰りで海底トンネルを全快でカッ飛んでいます。 しかしこれより速い車はいくらでもある。その代表がRB26DETTという強力エンジンを搭載するスカイラインGTR。燃料系と排気系を少しいじっただけで400−450馬力は軽く出てしまい、湾岸を280キロで走るインプレッサを軽々と抜き去っていきます。320−330キロは出ていることでしょう。 ところがもう1台走りの代表選手がいます。マツダのRX−7です。654cc×2ローターの13Bにターボを搭載。ロータリーはハウジング内をローターが回転運動することにより、動力を取り出すことがレシプロとの大きな違い。バルブ機構を持たず、サイドハウジングに設けられたポートをローターが回転することにより開け閉めしているため、サイドポートの表面積やその開け方で特性がガラリと変化する。大きく開ければ高回転まで気持ちの良いレスポンスが得られる反面、低回転はほとんどトルクがなく、ただ回っているだけの状態。このポートの加工が職人芸であり、チューナーの腕の見せ所。 話がそれましたが、スバルEJ20はロータリーのように低回転が苦手です。3000回転程度でもクラッチ操作に気を付けなくてはならず、トルクの少ない4A−G(レビン、トレノに搭載されたトヨタ初のDOHC4バルブエンジン:有名な話だがヤマハが腰上(ヘッド)を開発)よりはるかに運転し難い。 …と思っていたら、新型がかなりマイルドなセッティングで登場。インテークにバルブをつけ低回転をカバーし、エンジンも補強。車体もフロントにサブフレームを入れてボディ剛性強化。ところがウエイトが重くなり、ドッカンパワーがなくなったとの意見が聞かれたが、それでも速い。特にスバルのボディ剛性は評判良く、コーナーリング派にとってはベストな車種であろう。 丸型ライトで失敗したが、マイナー変更が1年以内にありそうです。がんばれ富士重工、三菱に負けるな!(両津)
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2002/04/05 | 米国経済の死角 |
生涯遊人
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いずれも予想を上回る強い数字が発表され、米国経済の力強さが確認されている。しかし設備稼働率、設備投資などがまだ回復していないため、全面的景気回復とはいいきれない。 ここから5,6月にかけて、米国経済の本格回復があるのか、また日本経済の回復があるのか、今年後半を占う重要な時期にさしかかっているかもしれない。(生涯)
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2002/04/02 | シリーズ キーワード 『従業員の士気』 |
大原部長
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経営者は、問題点を正す。 結局のところ、経営者だけが叱咤激励したとしても、焼け石に水ということになる。 問題が小さいうちに、修正し、それを克服していく。 他人の立場に自分を置いて考えてみなさい − みなが問題意識を高く持ったときに、現れる特有なもの、それが、「士気」という言葉である。 他人に仕事を押し付け、自分の仕事を自分で制限していれば、組織は動かない。 自分が埋没しないためには、自分の個性を埋没させないためには、他人のことを優先して考えなければならない。 どうして、給料を余計にもらっている経営者と同様に、給料の安い自分が、懸命に他人の心配までする必要があるのか。 モラルが高い社会にこそ、一流の会社が生まれてくる。 しかし、無能なはずの上司が上司であるのはなぜか。 給料の高い、安いという他人との比較で、自己の行動が影響してしまうのは、はなはだ、情けないことである。 社会人になったうえで、「あいつが評価され、自分は評価されないのはおかしい」といっているような人間を、組織に貢献できる人格者に変えることは無理な話である。 社員教育は、人格に影響を与えるようなことはできない。 従業員の士気を保つ秘訣は、実は、たった一つしかない。 よって、中途・新卒採用こそ、企業の士気を決定つける経営の最重要課題のひとつになっている。 ●他人がどうちゃらこうちゃらと他人の話ばかりするやつを組織には入れないこと − 従業員の士気を高める唯一の前提条件(もちろん、立派な経営者じゃないとだめだけどね) ※上記は、億の近道 オフィシャルクラブ ライコス 大原の演習問題に掲載されている「小説 完全なる投資 1〜17」の一部です。小説「完全なる投資」は、大原が朝、会社に行く前に、書いている日誌です。日本復活の課程を2010年まで追う予定です。(大原)
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2002/04/01 | 当面の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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3月相場を終えたが、1−3月相場は意外性のある展開が見られた。 官製相場と揶揄された今回の相場も3月末で一区切り。ここからは景気の実体が気になる展開となる筈。4月1日からのペイオフ解禁による資金の行方がどうなるのか、不良債権処理が本当に進んでいるのか、構造改革の行方がどうなるのか、一連の政治スキャンダルから政治改革が進む可能性の示唆など注目すべき点は多い。株式市場にとって需給動向も鍵を握っているが新年度入りで年金資金をはじめとした公的資金の買いが期待されること。海外市場を中心に多少でも景気回復への兆しが見えてきそうなことなどから、ここでの調整局面はむしろ中長期的な買いチャンスが到来したと前向きに考えたい。 6月あたりまでの相場展開においては、今後の政局動向や景気動向を睨んで新たな政策対応が打ち出されるのかどうかに焦点を当てておきたい。 3月通過の安堵感が強まり、政策対応が緩慢だと一旦は10000円割れの攻防も覚悟する必要があろうが、既に大底は打っており、これまでの相場のリズムからは押し目買いスタンスが奏効しそうだ。 これからは3月決算銘柄の業績修正も相次ぐだろうが下方修正と上方修正銘柄とに二極化する公算もあって銘柄の選別色が強まることになろう。 (出所:アイリス有料メールマガジン「特別レポート」3月29日号より抜粋)
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