No.
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日付
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タイトル
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執筆者
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2002/03/29
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報道のあり方について |
生涯遊人
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25
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2002/03/29
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ブルーレーザー |
両津勘吉
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24
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2002/03/26
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特別損失の研究 弟7回(最終回) それでも投資家は企業を信じる |
大原部長
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23
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2002/03/25
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炎のファンドマネジャー7つの投資アドバイス |
炎のファンドマネージャー
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22
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2002/03/25
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ラーメン屋の宿命とアナリストの宿命 |
炎のファンドマネージャー
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21
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2002/03/25
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炎のファンドマネジャーの中期狙い銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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20
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2002/03/22
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光ファイバーに関して |
海野六郎
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19
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2002/03/19
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特別損失の研究 弟6回 差別化できず競争力を失ったツケ |
大原部長
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18
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2002/03/18
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レンブラントとプリクラ |
炎のファンドマネージャー
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17
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2002/03/18
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特選注目銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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16
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2002/03/18
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関心高まる官民挙げての知的財産戦略 |
炎のファンドマネージャー
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15
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2002/03/15
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ブルーレーザーについて |
両津勘吉
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14
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2002/03/12
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SRI研究 |
帆
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13
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2002/03/12
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特別損失の研究 弟5回 評価損 |
大原部長
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12
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2002/03/12
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特別損失の研究 第4回 新卒の定期採用を続けたツケ |
大原部長
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11
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2002/03/12
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経営研究素材 HOYA(7741)☆☆☆☆ |
大原部長
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10
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2002/03/11
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資源のリサイクル VS 情報のリサイクル |
炎のファンドマネージャー
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9
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2002/03/11
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久しぶりに泣けた説明会 |
炎のファンドマネージャー
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8
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2002/03/08
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持ち株会社 |
駄洒落商会会長
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7
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2002/03/08
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為替相場動向 |
生涯遊人
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6
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2002/03/04
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番外編:本当に穴株でチャレンジしたい方に贈るレア物銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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5
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2002/03/04
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ここでの相場勘と売買戦略 |
炎のファンドマネージャー
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4
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2002/03/04
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技術はトレンドを作る!! |
炎のファンドマネージャー
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3
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2002/03/01
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SRI |
帆
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2
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2002/03/01
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外貨投資、何がお徳か その3 |
生涯遊人
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1
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2002/03/01
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特別損失の研究 第3回 |
大原部長
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26
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2002/03/29 | 報道のあり方について |
生涯遊人
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先週のニュヨークマーケットで、某通信社の「ムーディーズの日本格下げ」という誤報で、131.70ほどにいた$円は、瞬間的に132.28円まで上昇し、10分後の記事の修正ですぐに131.70まで戻した。その後は、$高の地合をうけ132.00台まで上昇した。 最近、通信社の誤報あるいは、さまざまなニュースにより相場が動いてしまうことがある。 しかし、先週のようにニュースにより為替が大きく動くことも多く、短期売買にとって、情報は生命線になるためなかなかコスト削減はすすまない。 というのも、誤報だけでなく、同じニュースが時間を変えて配信されたり(同じニュースで東京と海外が時間を変えて反応したりする)、なんで今このニュースが出るのかという(識者の為替予測などはインタビューした直後でなく、通信社の事情で配信する時間が変ってくる)変なニュースもある。 経済記事だけではなく、すべての報道において、マスコミの影響力は大変大きいのだが、どうもセンセーションだけを狙った記事が多すぎるのではないかとおもってしまう。 ためしに、経済系の雑誌をみていると、特集も内容も毎年同じようなものだ。日本経済がこの10年、相も変わらず同じことを繰り返しているかもしれないが、マスコミのほうもいいかげん、全社そろっておなじ切り口で騒ぎたてるのは、あなた方が批判している、変化できない日本の官僚機構や、会社などの組織と同じではないでしょうか。 日本のマスコミというのは、日本語という強力な貿易障壁に守られた、実は一番グローバル化とは程遠い、遅れた業種ではないかと思います。 と偉そうなことを書きましたが、「億近」も発行数は、微々たるものですが、読者の方々に少なからず影響を与えていることを思えば、一執筆者として肝に銘じなければいけないなと自戒しています。 情報は、分析してこそ真価を発揮します。読者の方々は、くれぐれも、情報の取捨選択と分析を心がけてください。(生涯)
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2002/03/29 | ブルーレーザー |
両津勘吉
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DVDのブルーレーザーの本命は松下−日本ガイシになると考えていたが、ブルーレーザー&SHGの元研究者の方から、両社の共同開発製品はDVDには載らないとの指摘を受けた。 しかし調べてみるとどうも他の方式の技術革新が進んでいるらしい。別の友人に電話をするとGaN基板OKだとか。チョコラルスキーでは困難極まるGaNをどうやってインゴット作るのか? ブルーレーザー地獄に嵌っておりますが、日進月歩のこの世界は非常に面白い。ブルーレーザーの情報大歓迎します。(両津)
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2002/03/26 | 特別損失の研究第7回(最終回) それでも投資家は企業を信じる |
大原部長
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人間は失敗をする。 甘えが充満しているのだ。 要は、失敗を教訓に、一段づつ上の階段を上っていけばいい。 そうはいっても、どうしても失敗がつきものの世の中。 それでは、前向きの特別損失、言い換えるなら、許される特別損失というものがあるのか。 投資家の立場で、ある企業の失敗に遭遇したとき、「ああ、この集団なら、失敗しても、必ずやり直せる。だからこいつらなら、大丈夫だ」と思える組織とはどういう組織なのか。 失敗を恐れないで、何度も挑戦できる企業集団はいかに育まれるのか。 行動する中で、誤りは必ず出てくる。 損失は早めに。 そういう小さな目立たない損失や失敗を訂正するためには、小さな金額だけで十分であろう。 こういうことを論じていると、なんだ、企業も人間と同じようなものではないのか、そういう感じがしてくる。 病気は早く直す。 そういう前提に立って、「間違えながら、行動し、行動しなながら修正していく」という考えに立たなければ、株主に報いるような経営はできないだろう。 間違えないように、間違えないようにと、過度に緊張してしまい、結局、自力が出させない。 間違いを長期に渡って隠そうとしたり、自分の非を頑として認めないで、事態が悪化して、どうしようもなくなってから、どうにかしようとしたりする。 それでは、間違いを認め、失敗から何かを学び、前向きに生きることが出来る人がいて、一方でそれが出来ない人がいる。 投資の本質は「信」であるとわたしは考えるようになった。 全力をあげてやりとげたいものがないならば、考えてほしい。 他の誰かが全力を出し切り、なんとしてもやり遂げたいものがあるときに、そのチャンスが与えらていない場合がある、そういうことを思ったことぐらいはあるだろう。 自分は、生きている。 そういう思いは、内面的なものであって、表層にはなかなか出てこない。 カネではない。 それよりも利益率の高い事業、若い組織、アグレッシブな社風、そういう誰にでもわかるような形で伝わるものしか評価されないだろう。 株価は、いつも、業績の「結果」でしか企業は評価されない。 結果ではなく、その過程における真摯な姿勢に対して、企業を評価できるようになったとき、何かが変わるのだろう。 そういう投資が世の中には必ずある。 投資で成功できるパターンを見出そうとするあまり、本当に大切なものを評価できなくなることだってあるだろう。 今、投資家と企業との対話はどうなっているのか。 特別損失の土壌というのは、信頼関係の構築を怠った勝手な無責任や無感動な経営の中で大きく増殖するのではないのだろうか。 株主と企業との間で、だました、だまされた、という低次元の争いはどこからくるのか。 投資とはなにか。もう一度、深く考えてみるのもいいかもしれない。 ⇒投資家は、自己を見つめなおし、自分のやりたいことに確信をもち、その確信を実行に移すとき、どうしても託したい人間がいるならば、それは、完全な投資になりうる ⇒真剣に取り組んでいる集団が、最善のプランを実行するとき、どうしても必要な資金があるのであれば、それは、理想の投資になりうる ⇒逆に、サラリーマン経営者が数時間の会議で設備投資を決定し、いい加減な立場で人ごとのように損失を拡大させることに投資家は抗議すべき ⇒特別損失はあってはならない。カネをかけてリストラをするなら誰でもできるし、経営者はいらない ⇒特別損失は従業員と経営者の甘えから発生する。行動しないまま、なんとかなるという傲慢さが損失の土壌。 何とかなると思い行動しない企業はシェアが低い。 いつもやらなければならないことが山ほどあると謙虚に粛々と行動している企業はシェアが高い。 利益を後世に伝えるものは設備投資であるが、経営者は心を後世に伝えることができる。 投資の本質はその完全さにある。
【表彰式】 最後に東証1部の会社で、特別損失を中間期に計上しなかった優秀な企業を表彰して終わりたいと思います。 3521 エコナック (大原)
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2002/03/25 | 炎のファンドマネジャー7つの投資アドバイス |
炎のファンドマネージャー
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このコーナーを締めくくるにあたり、これから本格的に株式投資を始めようという個人投資家の方々に、いくつかの投資の極意や楽しみ方などをアドバイスしておきたいと思います。 1)リスク分散の極意 2)生活の中から見つけ出す発想で 3)とにかく株式投資を楽しもう 4)相場の流れを掴もう 5)成長株を見つけよう 6)株価の勢いに惑わされるなかれ 7)信頼できるアナリストと仲良くなろう もちろん、この億の近道にこそ優良なコンテンツが存在していることは皆さん既にお判りのことでしょう・・・。(炎)
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2002/03/25 | ラーメン屋の宿命とアナリストの宿命 |
炎のファンドマネージャー
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行列のできるラーメン店として有名な、池袋の大勝軒の親父の生き様が先日のTVで紹介された。最愛の奥さんを無くしてからの親父さんのラーメン人生が人柄ににじみ出ていて面白かった。 中には親父の顔を見に永年通ってくる常連客もいるというから凄い。長い経験の中で培われた味が、常連客をひきつけるのだろう。それでも毎日毎日厨房に立つ親父の姿は痛々しい。 アナリストには店などないので行列などできないが、日々の活動からくる作品(レポート)を見て教えを乞いたいと押し寄せてくるのなら、アナリスト冥利につきるだろう。本日の日経金融ではアナリストランキングが発表され、それなりに機関投資家からの評価の高い、これまでと余り変わりばえしないアナリストが上位にランキングされていた。 さて、ラーメン店に行列ができるためには味が一番だろうが、この味を良くするのと同様に、アナリストの評価を高めるために努力しないとならないのは高度な分析力となる。企業の提供する情報だけでなく、分析を加えて初めて内容は充実したものとなる。この点は多くのアナリストが追い求めている課題と言える。 アナリストの宿命は、ラーメン屋と同様に味を良くする努力を絶えず行う必要があるのかも知れない。でも、これほどの優秀なアナリストが揃っていても日本経済が良くなるという保証はない。飽くことなき探究心を備え、多くの投資家においしいネタを提供できるアナリストとしての宿命をまっとうできれば、どれほど幸せだろうか?(炎)
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2002/03/25 | 炎のファンドマネジャーの中期狙い銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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●東建コーポレーション(1766) (このコンテンツは3月14日にアイリス・ジャパンの有料メルマガで配信した内容から引用しております。) 同社は私がこれまで何度か紹介したことのある銘柄です。今期はITへの先行投資や人員への先行投資の結果減益となることから株価は1200円まで下げてしまいましたが、先般2部上場の発表で1650円まで急騰。しかしながらここに来てまた値を下げてきました。果たして今後の株価の動きはどうなるのでしょうか? ●地主に賃貸住宅などの建設を提案し、建築、施工・管理・仲介までを請け負う同社は、平成18年の売上高1000億円、経常利益77億円を目指し、業務のIT化を積極推進。中部から北関東など営業エリアを拡大し、成長を続けている。 ●同社は3月20日より東証2部に上場。 ●株価は今期減益を発表して以来、冴えない展開を続けてきたが、3月18日に東証2部上場の発表を受けて1650円の高値をつけた。3月14日の出来高は85100株と急増。そこから短期上昇の動きを見せた。これまで不動産関連としての評価から低PERに甘んじてきたが、見直しの余地。 時価総額84億円 ●ゼファー(8882) 東証2部 (このコンテンツは2月28日に紹介したアイリス・ジャパンの有料メルマガより引用しております) ●1994年設立の東京・千葉を中心とした分譲マンションの企画・販売会社。創業者である飯岡社長(元リクルートコスモス)の品質を重視する確固たるコンセプトや、経営戦略が顧客ニーズにマッチして急成長。創業後7年目の前12月期は売上高252億円、経常利益28億円という業績を上げるに至っている。
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2002/03/22 | 光ファイバーに関して | 海野六郎 | ||||||||||||||||||
駄洒落商会会長です。前回ご紹介しました、大手ハイテクメーカーで光関連事業に従事しておられる海野六郎さんより、光ファイバーに関するコラムをいただきました。今後、数回にわたる連載となる予定です。 【第1回 通信用の光ファイバーにも2種類あります】 億近読者の中にも、光ファイバー回線をお使いの方もいるかとおもいます。通信速度は速いでしょうか? 「光ファイバー」という単語は誰もが知っていても、その実体はというとあまり知られていないのが現実です。 以下、一般的な通信用光ファイバーについて簡単に解説致します。 通信用の光ファイバーは、石英ガラスできています。その中心部分の屈折率をやや高くなるように作られており、その屈折率が高い部分に光が閉じこめられ、光の伝送をする訳です(ううん、難しい説明ですね。)。 光ファイバー通信に使われるのは、波長が、0.85μm,1.31μm,1.55μmといった光で、これらはいずれも赤外線です。したがって、人間の目には見えません。
ざっとこんなところでしょうか。 1000倍の断面模型を描いてみてください。SMFでは、光の通り道がいかに細いか、おわかりいただけるでしょう。出始めの頃の光ファイバーはMMFが主体でした。いろいろ理由はありますが、接続しやすいことが、最大の利点でした。1本の光ファイバーだけでは、どうにもこうにも使えません。接続点が必ず出てきますし、通信線路の両端は交換機等の機器に接続されます。光ファイバーとその接続は、絶対に逃れられない問題です。光の通り道が細いと、わずかのずれを生じた接続でもアウトです。接続という当面の大問題では、MMFが有利でした。 MMFの不利な点は、伝送能力(容量や距離)がSMFに比べて劣ることです。また量産にも限界があり、80年代の後半には、今後迎える光ファイバーの需要増をまかなうには、SMFの大量製造が求められました。 注1)ファイバー(fiber)という名称ですが、光ファイバーには繊維の性質は全くありません。細いから、ファイバーの名が付けられたのでしょう。グラスファイバー(glass fiber)とは、名前は似ているが全く違う物です。 注2)μmは、マイクロメートル(micrometer)と読みましょう。SI単位系では、μは10の6乗分の1を表します。ミクロンは、今では使われません。 【予告】 次回は、光ファイバーのガラスの作り方です。(海野)
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2002/03/19 | 特別損失の研究 第6回 差別化できず競争力を失ったツケ |
大原部長
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〜前回までの結論〜 ★企業評価のポイント: ★リストラに信じられないコストがかかるわけは?: ★差別化、競争力、マーケットシェア(要旨) ⇒経営の第一目標は人材と設備などの資源が不良化することを未然に防ぐこと ★企業がシェアトップを目指さなければならない理由 ★シェアトップが好ましい理由 ★シェアトップの悪い点 【モデルケース】 市場には2社しかいない。トップ企業と2番手企業だけである。トップ企業が70%のシェア、2番手が残りの30%シェアとする。市場規模は1000億円とする。 ⇒ここでは、固定費を売上の20%としたが、トップ企業も2番手企業も、好況期の売上の20%が固定費とし、営業利益を計算してみる。(表1参照)
⇒雌雄を決するのは、固定費の額であるが、この問題を突き詰めると、「好況期にどれだけ経営資源を備えるべきか」、「好況はいつまで続くのか」などの不透明な部分を読むという最重要の経営課題となる。 2番手企業は、好況期の売上規模420億円にあわせた設備を持たなければならない。 好況期に意識的にシェアを落とすことが可能であり、不況期にシェアを上げることができるところが、競争に勝てる。 トップ企業は最低でも14%の利益率を確保できるが、2番手企業は不況期に急速に収益性が落ちる。 たとえば複写機におけるキャノンとミノルタ、ウエハーにおける信越化学と小松電子を見てみる。
しかし、好況へ向かうとき、投資家はどう振舞うか。 しかし、一度、景気後退局面となると、設備投資をやって固定費が上がっている2番手以下が苦しくなる。 強いものがより強く、弱いものがより弱くなるような方向に物事は動きやすいとはいえないだろうか。 シェアを上げていくためには、利益を犠牲にしてまで、価格競争をしていてはだめで、需要に見合ったぎりぎりの固定費でぎりぎりまでやっていくんだという思想が重要である。 景気のサイクルに勝つ経営とは そのためには 【シェアの変動と株価へのインプリケーション】 不況期に突入すると、2番手以下の企業の株価は大きく下落すると思われる。 ⇒トップ企業の株価は安定し、2番手以下の企業の株価は急落する さらにいうと、 ⇒やるべきことを決めたら、他のことやる余裕なんかない。 東芝の常務は「半導体で台湾勢に負けたとは思わない。ハンディキャップなしで勝負すれば勝てる」といった。それはそうだ。 ⇒ハンディキャップを相手に感じさせるのが経営者の仕事 なぜ、「勝てる」ではなく、「勝てる可能性しかない」のか。 それがシェアを取るということであって、簡単にシェアを口にするべきではない。 ⇒社員一丸となって絶対に勝ちたいと思わせるのが経営者の仕事!!!!
【池に魚がいなくなった村】 あるところに村があった。 池には沢山の魚がいた。 村人は池のまわりに住み着いていた。 ある年、魚が異常繁殖した。 よそ者が村に住み着くようになり、村は瞬く間に漁師でいっぱいになった。 ところが、次の年、魚はそれほどは捕れなくなった。 村の長たちは、村人の生活を守るために、ある決まりをつくった。 「よその村から、新規にこの村に住み着くことは許されない」 それから数年間、村の人口はわずかに減っただけだった。 村人たちは、暮らしに困るようになっていたが、これまでの蓄えがあったので、なんとかやっていけた。 だが、とうとう蓄えがなくなった。 村の長たちは、村人の命を守るために、ある決まりをつくった。 「この村から出て行くことを決意したものには、優先的に池からの収穫を分け与える」 長たちは、長年、村に貢献してくれている土着の人々と、大漁にひきつけられてきた新参者を区別するために、このようにした。 「生まれたときからこの村に住んでいたものには、3年間暮らせるだけの魚を市場で売却してもよい。その後、1年以内に村を出て行くこと」 「そうでない新参者は、半年分の暮らしができるだけの収穫を得たら、ただちに村を出て行くこと」 村を出て行く者たちがいっせいに池に走った。 去っていくものが、池にいる魚という魚を捕り尽くしてしまった。 池には一匹の魚もいなくなってしまった。 村人は、池の魚が、また、いつかのように戻ってくれることを、今も祈っているという。 −−−大原
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2002/03/18 | レンブラントとプリクラ |
炎のファンドマネージャー
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絵心のある人ならお判りのことかと思いますが、ベラスケス、ルーベンスと並ぶ17世紀の3大画家であるレンブラントは、若い時代から老年に至るまで自画像を描いてきたことで有名であります。 人は生きている証としてセルフポートレートを描こうとすることが指摘されておりますが、現在のプリクラもその代表と言えます。17世紀の著名な画家であるレンブレントが自画像の中にセルフポートレートの欲求をぶつけたのと同様に、現在の中高校生はプリクラにそうしたセルフポートレートの欲求のはけ口を知らないうちに求めていると言っても良いでしょう。 先日NHKの市民大学講座でこの話が紹介されたのですが、その途端にプリクラの本家でありますアトラス(7866・時価850円)株は一気に値が飛んできました。 先日同社の岩田社長とお目にかかりましたが、プリクラの新製品「くっきぃー」は早くも完売。次のバージョン開発にも余念がないようだった。 来期はプリクラ新製品に加え、ゲームソフト分野でも「真・女神転生」を発売し、新たな成長を期待して良さそうだ。
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2002/03/18 | 特選注目銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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●バンプレスト(7854) 先日バンプレストの中期事業計画説明会が開催され、上場来低迷してきた業績に明るい見通しが示された。上場してから良いところがなく下げてきた同社株も、このところ多少は底打ち傾向が見られるようになった。 バンダイ系の同社は、夢・感動を創造する企業として「愛ディアYOUモア」を提案し、心豊かな社会つくりに貢献することを経営ビジョンに置いて事業展開。先日2002年4月1日から始まる中期3ヵ年計画を発表した。 更にその他事業においては、インターネット・物販などの新規事業での展開を積極的に図る意向で、アミューズメント施設の景品を自宅で獲得できる「プライズパーク」サービスを開始するなど、ブロードバンド化への対応も進めている。 このうちアミューズメント事業では売上高240億円、営業利益16億円、家庭用ゲームソフト事業では売上高80億円、営業利益8億円、その他事業で売上高60億円、営業利益2億円を目指している。
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2002/03/18 | 関心高まる官民挙げての知的財産戦略 |
炎のファンドマネージャー
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【特許・知的財産をめぐる最近の注目記事】 政府は知的財産戦略会議の初会合を3月20日に開催する。これまでの米国の知的財産戦略と比べ、大きく立ち遅れてきたわが国の特許・知的財産戦略がようやく本格的に推進されることは、今後の株式市場を見る上でも重要なポイントと言えよう。 そうしたこれまでの経緯を踏まえて、やっと現内閣は動きを取ることになった。遅いが始めないよりはましだ。 以下にはその知的財産戦略に関しての新聞記事をまとめておいたほか、最近の上場企業と関係した特許や著作権に関しての記事をまとめてみた。株価コメントも添えておいたので参考にして頂きたい。 「福田康夫官房長官は26日の記者会見で、3月20日に「知的財産戦略会議」の初会合を開くと発表。同会議は小泉首相が主宰し、竹中経済財政担当相、尾身科学技術担当相、平沼経産相ら閣僚10人と、民間有識者11名で構成。座長は阿部博之東北大総長が就任。 1.青紫レーザー開発 三洋電機(6764)、来春から量産 平成14年3月14日(木) 【日経新聞】 株価コメント: 2.エイベックス(7860)、BoA新曲でヤラレタ! 平成14年3月12日(火) 【夕刊フジ】 エイベックスが邦楽で国内初のコピー防止機能付き音楽CDを発売する13日を前に、BoA新曲「Every Heart―ミンナノキモチ」がコピーされ、ネット上で違法に登録されファイル交換されていることが12日までにわかった。CDのコピー防止機能が破られたか、プロモーション用ビデオや同時発売のアルバムCDから複製されたかは不明だが、早くもコピー防止機能の実効性が問われた形となった。 株価コメント: 3.スチールハウス 中国企業に工法 新日鉄(5401)、ライセンス供与 平成14年3月12日(火) 【日経新聞】 新日本製鉄は中国最大の建材メーカーの北新建材集団(北京市)にスチールハウス工法のライセンスを供与すると発表。北新建材は同工法で年間3万戸以上の供給を計画。同工法は鋼材を使ったツーバイフォー住宅の建設手法で、耐久性や断熱性の高さに優れる。新日鉄は日本で技術特許やビジネスモデル特許を取得済み。 株価コメント: 4.複製防止音楽CDデビュー エイベックス(7860)が第一弾 一部機器で再生できず 市場定着は不透明 平成14年3月13日(水) 【日経】 エイベックスは13日発売のシングルCDを手始めに、順次コピー防止機能を施し、将来はすべてのCDで採用する計画。イスラエルのミッドバー・テックの技術を使用し、ハードディスクやCD―Rでのデジタル信号の複製を防ぐが、一部のカーステレオやパソコンでは再生も出来ないものがあるのが欠点。 ★上記の通りに早くもこの技術が破られた・・・。 5.協和発酵(4151)、幹細胞で基本特許 再生医療競争に参戦 未来戦略 平成14年3月8日(金) 【日経】 再生医療には幹細胞は欠かせない材料で、胚性幹細胞(ES細胞)と体性幹細胞があるが、ES細胞は受精卵を壊して作成するので倫理面での問題が多い。体性幹細胞は成長する臓器は限られるが障壁は少ないと見られる。協和発酵の発見した体性幹細胞は、既に発見されているものと比べても再生能力が高いと見られ、同社は再生医療サービスの中核技術と位置付けている。患者体内にあるこの幹細胞を刺激して幹部の修復を促す薬の開発を計画している。また、この細胞に関する一連の基本特許を成立させ、ビジネスを有利に進めることも狙っている。 株価コメント: 6.薄型テレビ 有機ELテレビを発売へ 三洋電機(6764)が03年度 にも 平成14年3月3日(日) 【毎日】 三洋電機は世界で初めて03年度中にも有機EL(電界発光=エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを発売する方針を明らかにした。有機ELは厚さ1ミリ程度の超薄型ディスプレーで、自ら発光するためバックライトを使う液晶より消費電力が少なく画質は液晶をしのぐが、コストが液晶の数倍する。三洋は昨年12月に有機ELの基本特許を持つ米イーストマンコダック社と提携している。 7.青色LED訴訟 日亜の請求棄却 平成14年3月1日(金) 【日経】 豊田合成が青色LEDの構造に関する特許2件の特許権を侵害したとして、日亜化学が計3億5000万円の損害賠償を求めた2件の訴訟の判決が東京地裁であった。「豊田合成のチップは活性層の構造や材質が日亜の特許とは異なる」として請求を退けた。 8.知的財産 ネット外販 大日本印刷(7912) 特許持つ微細加工技術 など研究費回収スピードアップ 平成14年2月24日(日) 【日経】 大日本印刷は3月より金属の微細加工や薄膜塗布など電子部品関連の生産技術の特許約100件を、知財の電子取引市場「イェット・ツー・コム」に登録、異業種企業に外販する。最近は多額の研究開発費を投じてハイテク部品を開発しても短期間でライバル企業が追随するため、研究開発費の回収が難しくなっており、知財を積極的に外販する米国流の姿勢に改める。 株価コメント: 9.ナノチューブに紛争の影 米特許のカベに日本挑む ナノカーボン革命6 平成14年2月25日(月) 【日経産業】 米ハイペリオン・キャタリシス・インターナショナルは84年12月、ナノチューブの物質特許を出願、87年に米国で成立した。三菱商事などはこれを警戒しナノチューブ事業には参入していない。昭和電工と信州大、遠藤教授は82年に製法特許を出願したが、物質特許を取得して権利を主張するという考えはなかった。日機装は83年9月に製法特許、84年9月に直径50ナノ―2マイクロ(マイクロは百万分の1)、同9月に直径10―50ナノメートルで物質特許を出願し成立している。先発明主義の米国へ同社の製品が輸出される場合は、どちらが先にナノチューブを見つけたかが問題になる。NECもハイペリオンと日機装とは違う構造の物質特許を持っている。ハイペリオンと日機装の特許は2004年に切れるが、ハイペリオンは応用特許を多数出願しており、2005年以降、他社が参入が相次ぐと特許紛争が頻発する恐れがある。 10.三井物産(8031)、医薬品製造受託に進出 平成14年2月21日(木) 【NIKKEI NET】 三井物産は富士製薬工業(4554)と共同で、他社が開発した医薬品の製造受託事業に乗り出す。特許期間の切れた医薬品の商標権、製造・販売権を買取り、富士製薬の製品として販売する事業も立ち上げる。医薬法制の見直し論議が進んでおり、将来製薬各社は外部に生産委託した医薬品の販売が出来る見通しで、製造のアウトソーシングが増加すると判断した。 株価コメント:
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2002/03/15 | ブルーレーザーについて |
両津勘吉
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最近、ブルーレーザーに関する記事が多くなってきている。特に先般発表されたDVD規格統一について、どこのブルーレーザーが使われるのかに関してのレポートを目にしない。新ネタ好きのエレクトロニクスアナリスト達はなぜ書かないのかな〜。 先般、某証券2社にどこが使われるの?と質問したところ、返ってきた答えは日亜化学や豊田合成などなど。どうもエレクトロニクスアナリスト達はサファイア基板ベースのものになると思っているようだが、果たしてサファイアベースで光記録に使えるブルーレーザーが製造できるものなのか? 対してGaN基板はまだまだ時間がかかりそう。化合物半導体のエピタキシャル成長に使われるMOCVDはメジャーなところで世界に3社しかない。エムコアと日本酸素ともう1社(名前が出てこない)。しかしGaNでは日本酸素しかMOCVDを手掛けておらず、彼らからもGaN基板ベースの量産装置はまだない。現在出荷されているのはサファイアベース。 しかしこの道の研究をされている専門家で、億近産業調査部の某氏によればGaN基板は非常に難しく、新聞記事が一人歩きしている観があるとのこと。しかし現実にはDVDにブルーレーザーは2003年度から搭載される可能性は大きく、一体誰が供給するのか? 今週、三洋がGaN基板ベースでブルーレーザーを来年から量産とあり、あの記事には驚きました。有機ELもそうですが、三洋は歩留まりが悪くても根性で立ち上げるような気がしてならないからです。しかしながら三洋のブルーレーザーは出力が5ミリワットと低く、読み取り専用です。もっと高い出力が得られ、更に歩留まり良く量産できる企業を考えますと、松下のGaAsにSHGの組み合わせが最右翼ではないでしょうか? 松下の化合物半導体技術が優れているとの話はあまり聞きませんが、大原さん曰く、赤崎先生に近いとの事です。しかし私は別の角度から松下を見ておりまして、彼らは化合物半導体技術を有するどこかの企業と親密な関係にあると勝手に想像しております。ですから松下の赤色レーザーは特に問題は無い。 しかしながら出力効率を上げるのが難しいと言われているSHGですが、これは日本ガイシが担当。現在30ミリワットまで出力は出ておりますが、100ミリワットも視野に入っている模様。このSHGは古い技術ですが今までなかなか出力を上げることが出来なかったのを日本ガイシが成功に漕ぎ着けました。細かい加工をするのでこの工程の歩留まりが気になりますが、これは光導波路(AWG)の加工技術を応用したものでして、日本ガイシに言わせれば既存の加工技術。つまり難しいことは特に無いとのこと。 現在、R&Dラインのみで来期からの松下のサンプル出荷に合わせて製造していきますが、量産ラインは直ぐには作らない。というより量産ラインと呼べるほどの装置が必要ないのです。装置2−3台もあれば充分で、設備投資は少なくて済みます。 しかしこのSHGをよく日本ガイシが成功したなと感心しますが、特許庁のHPから第二高調波(SHG)の検索を実施すると意外な事に気付く筈です。日本ガイシ名で昨年年末段階で公開されているSHG特許は3件ですが、その3件とも単独申請ではありません。 しかももっと突っ込んでいきます。SHGの材質はニオブ酸リチウム。この材料を日本ガイシはどこかから購入してくるのでしょう。どこから購入するか私は裏が取れません。しかしながらこの材料を扱う企業の中に化合物半導体技術を有する企業ありまして、そこは松下と取引関係にあるようです。この企業がどこかはアナリストなら簡単にわかることでしょう。 ちなみにこの企業、GaN基板は一切扱っておりませんが、将来はやってみたいと研究のボスが小さな声でポロリ。 MOCVDでも化合物用でないタイプを製造している東芝機械が、いつ参入するかも楽しみですね。元東芝の半導体技術者であった成瀬氏が(常務OR専務)EB量産&外販で東芝機械に来られて早7年。モロ技術者ですが東芝機械の範疇を越えて非常に親切丁寧に色々なことを教えてくれます。半導体の勉強をしたいなら成瀬氏の元に行くべきです。がんばれ成瀬さん。 DVDで日本ガイシが絡むとは思いませんでした。しかしもう一つ大きなビジネスチャンスが到来しようとしております。それは昔から言われているNA−Sバッテリー。 仲の良い東京電力がいよいよこの4月からNA−Sバッテリーの事業化を開始するようです。しかも東電だけではない。ほとんどの電力会社に私の友人が技術者として勤務しておりますが、昨年、北海道電力の発電技術者に電話した時のことです。 北電技術者「NA−Sバッテリーは有望だぞ。」 電力会社には勢力図といった方が良いのか、それとも派閥といった方が良いのかわかりませんが、まあ あるようです。最大の対立は東電と関西電力でして、両社とも子分を引き連れて火花を散らす間柄?東電は東北と北海道と緊密。四国は一匹狼。九州は東かな? 日本ガイシが我々に言う売上(期待)と東京電力の数字には乖離がありますね。日本ガイシは多分1年後にNA−Sバッテリーの量産ラインが完成すると予想しますが、金額は初期投資50億円で償却は建物除いて12年。R&Dラインでは効率悪く1KW当り単価20万円だと若干の赤字がでましょうが、それも量産ラインの立ち上がるこの1年の間。 複数の電力会社が営業を開始しますので量産ラインが完成する1年後からはビジネスとして大きく育っていきましょう。 ではまた。(両津)
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2002/03/12 | SRI研究 |
帆
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さて、前回、帆さんにSRIの紹介をしていただきました。今回もコラムを寄稿していただきました。 【SRI Watch - i Today (新たな風) by 帆】 去る2月15日、朝日新聞文化財団より毎年恒例の『企業の社会貢献賞』が発表された。今回大賞に輝いたNECをはじめ、部門賞に5社が選ばれた。 実は筆者は企業の社会貢献担当の方々とご面談できるチャンスを非常に大切にしている。 ますますのご活躍をお祈りしたいのと同時に、この方々がもっと多くのひとびとに評価されて良いと思う。その意味で社会の関心を集める機会である『企業の社会貢献賞』の存在を筆者は一定の評価をしている。 さて、これまで日本のSRIシーンを見つめてきた筆者は、先週一週間これらの企業の株価を密かに見守っていた。2月15日(金)から22日(金)までの受賞企業の株価の変化率を以下に示そう。なお富士ゼロックスはあえて米国ゼロックス社の株価を引用している。
■潮流 ■社会の風
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2002/03/12 | 特別損失の研究 弟5回 評価損 |
大原部長
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持ち株や不動産の時価評価でどうしてあんなに損が出てしまうのか。 株主から調達した資金で銀行株を買って値下がり。 資産は事業を行うためにある。 ●銀行は経営のモニタリングをしてくれる いま、銀行がやっているのは、事業会社の株の叩き売り。 要するに、 ●株価は操作できると思い込んでいる経営者がまだ多数いる(創造的会計をやっている) ⇒他力本願の経営だから多額の評価損がでる 表1 :評価損計上額が大きい20銘柄対象:金融を除く東証1部銘柄(2001/9中間)
時価総額が200億円以下の熊谷が、どうして有価証券だけで1000億円も損がでるのかね? 【評価損を出さなかった50社のリスト】
みなさん、共通項は見つかりましたか?
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2002/03/12 | 特別損失の研究 第4回 新卒の定期採用を続けたツケ |
大原部長
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シチズン時計に訪問。 それはさておき、希望退職者に30ヶ月の割増給料を払うと決めたシチズンに、どうして割増なんか払わなければならないのか聞いてみました。 Qいったいいくら希望者を募るんですか? あいまいな採用制度、 ●まず会社はビジネスユニットごとに最適なリーダーを選ぶこと 外資系の場合、必要最低限の人員しか雇わないのは当たり前。 日本企業は、定期採用。 ⇒定期採用は理に合わない 外資系は、大学を卒業しただけでは、ジュニアとして給料は数年間は変わらない。 ●努力した量と能力に合わせて仕事は与えるべき 採用がルーズだと ⇒不要な人員が紛れ込む ●事業を急拡大できると思い込んでいる経営者には、会社は経営できない ご感想をお待ちしています。(大原)
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2002/03/12 | 経営研究素材 HOYA(7741) ☆☆☆☆ |
大原部長
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●HOYAの1994年の改革を見習おう! 1995年10月の日経ビジネスの記事を引用させていただく。 「特集―第1部その5―さらば「日本的経営」―HOYA,現状を破壊し競争力再構築 現状に安住せず,常に時代に合わせて自らを作り替える。この「立ち止まることへの恐怖感」が企業の活力を醸成するのだとすれば,この1年余りの間にその姿を最も変えた日本企業,HOYAに触れざるを得ないだろう。 山中衛社長は断言する。今回の大改革を盛り込んだ中期経営計画(94〜96年度)が発表されたのは94年1月31日。そのわずか2カ月後から始まった日本的システムの“破壊と再構築”は従業員の驚きもよそに,スケジュール通り,実行に移されている。 「眼鏡レンズなど当社の柱を成している事業は成熟産業であり,今でこそ利益は出ているものの,放っておくと赤字になりかねない。一方でエレクトロニクス関連は急成長している。50年以上の間に培われてきた現在のHOYAの企業体質では,この変化の速さについていけない。抜本的なリストラクチャリング(事業の再構築)抜きには,将来の成長はあり得ないと判断した」 「成長」に集中,「成熟」はスリム化 41年11月,東洋光学硝子製造所として創業したHOYAは,45年10月に食器製造,62年5月に眼鏡レンズに参入して以来,この3つの事業を中核に据えて業容を広げてきた。しかし,91年3月に発売したガラス磁気メモリーディスクなどエレクトロニクス関連商品の爆発的なヒットで,事業構造は急速に変化している。 ソロモン・ブラザーズ・アジア証券の予測によると,92年度には全体の0.7%にすぎなかったガラス磁気メモリーディスクの売り上げは,99年度には37%まで上昇する。連結ベースで見たエレクトロニクス関連事業の営業利益は,今年度中にも眼鏡,食器などかつての柱だった伝統事業を追い抜き,150億円に迫る勢いだ。 山中社長は言う。「経営資源を成長分野に集中し,組織,人事をエレクトロニクス事業にふさわしい内容に作り替える一方で,眼鏡ガラスなどの成熟事業では,コストを数十%から50%削減する。眼鏡ガラスなど成熟事業も,目を海外に転じれば成長の余地は十分にある」。 事業部や子会社の統合。管理職を一気に半減するなど小さな本社化の推進。七百数十人が一度に出向。こういった大ナタのすべてが,成長市場への資源の集中,成熟分野のスリム化,というリストラの2本柱から来ていることは,改めて指摘するまでもない。 「これだけのことをやるんだから,もちろん,リスクはある。それでも,何もしないリスクと比べれば,明らかにプラスの方が大きい。あとは根回しなどせずに,トップダウンで一気に断行することだ」 トップダウンでなければ構造改革など不可能,という点で,山中社長,鈴木哲夫会長の考えは,完全に一致する。 リストラ案の骨子は,少数のスタッフ以外には一切,内容を明らかにせず,会長と社長の2人だけで3カ月かけて作り上げた。他の取締役は中期計画を社内に公表する2カ月前の93年11月,合宿を行って人事,資源配分の詳細など詰めの議論に参加しているが,リストラ案の存在そのものは,直前まで知らされていなかったという。 鈴木会長は「エレクトロニクス事業の成長,眼鏡など以前の主力事業の成熟化がリストラを決めた直接のきっかけ」と認めたうえで,「それだけではない」と強調する。 「以前から,終身雇用と年功序列を柱とする日本的経営システムは,それこそ日本でしか通用しない,と感じ続けてきた。企業の価値は資本と労働をいかに効率よく利用するかで決まる。HOYAを含めた日本企業は,このままでは外国企業に太刀打ちできない」 資本の効率を計る指標としてHOYAが重視してきたのがROE(株主資本利益率)だ。年次報告書の1ページ目に連結業績概要としてROEの推移を示すグラフを掲載しているのはもちろん,一般社員に配布する社内報でも96年度に8%という目標を明示し,ROE重視の姿勢を徹底している。 90年度,8.4%に達していた連結のROEは,92年度には4.8%まで低下した。「赤字になっている他の企業と比べれば,うちは随分まし」という社内の空気と裏腹に,鈴木会長をはじめとする経営陣が危機感を募らせていったのは,想像に難くない。 さらに経営陣を揺さぶったのが,日本の労働生産性の低さだった。VAW(Value Added over Wage)。単純に言えば各企業,各国の労働者が給与の何倍の付加価値を生み出しているかを表す指標である。現在,ドルベースで換算した日本の賃金は世界でも突出した高水準にあるが,VAWの場合,生み出す付加価値が高ければ,給与の絶対額そのものは問題にならない。 HOYAが日本国内と自社の米国,アジア,欧州拠点を比較したところ,米国は日本の2倍,欧州は2.5倍,アジアは10倍という極端な結果となった。赤字に転落したわけでもないHOYAが,従業員の動揺を覚悟のうえで人事制度にまで手をつけた背景には,ROEとVAWに裏打ちされた日本的経営システムに対する強烈なアンチテーゼが存在する。 「終身雇用に全く意味がない,と言う気はない。社員の70%は終身雇用でもいい。しかし,少なくとも年功序列は不必要だ」と鈴木会長。「何十年か前に食器の技術者として入社した人が,今は仕事がなくなっているのに会社に残っている。本人のためにも会社のためにも果たしていいことなのだろうか」と問い掛ける。 94年1月,中期経営計画の骨子を知らせる社内報の号外版には,次のような一文がある。 「仕事に必要のなくなった社員は,会社に拘束せず,本人の能力を最も生かせる場(HOYAグループ内外)へ容易に移動できるように,選択の便宜・斡旋・経済的な支援を行う」 昨年の発表以来,会社都合の退職一時金に加えて年収1年分,選択定年加算金を受け取れる転職支援制度を利用してHOYAを離れた従業員は,中高年者を中心に200人を上回った。 江間取締役は人の流動化をむしろ良い会社の条件として挙げる。「企業が1つの製品,事業だけで50年,100年と存続できることなどまずあり得ない。だとしたら,常に新しい事業,独自の製品を生み出せる力を持っている企業こそ,良い会社であり続けることができる。社内競争なくして,そのような活力など絶対に生まれない」。 リストラ初年度となった94年度(95年3月期),HOYAは電子部品の好調で単独の経常利益,連結の純利益ともに4年ぶりに最高益を更新,配当は1円増やして年18円とした。95年度も最高益の更新を見込み,配当をさらに増やして年19〜20円とする可能性が高い。 立ち止まることのリスクは大きい HOYAはオーナー型企業の強みを生かし,日本的経営というタブーを打ち破ることで業績を上昇軌道へ戻した。「問題を先送りするだけでは,かえって傷を広げてしまう」と山中社長。 HOYAの壮大な破壊と再構築が成功したのかどうか,結論を出すのはまだ早いだろう。ただ,ひとつ確かなのは,この変化の時代に市場で生き残り,成長を手にする企業は,従来の日本的経営ではあり得ないとHOYAが動き出したこと。そして立ち止まっていることのリスクの方が大きいと判断したことだ」。 以下に1999年5月の日経産業新聞から引用をする。 「鈴木哲夫HOYA会長に聞く――株主・経営者・社員、利益共有で企業価値創造。 前期の連結決算で、売り上げ、経常・純利益とも過去最高を記録したHOYA。発行株式の時価総額もここ六年で四倍近くに膨らんだ。「企業価値創造には株主と、経営者や社員との利益共有策が必要だ」という鈴木哲夫会長に同社経営改革の軌跡と今後の方向を聞いた。(聞き手は三宅伸吾) ――業績好調です。 ――二年前の社内分社制度などの導入効果は。 ――何を経営指標にしていますか。 ――日本ではこれまで株主は片隅に置かれていました。 ――従業員はどう位置づけていますか。 ――産業界で取締役改革が一挙に始まりました。 【研究課題】 ●一連の改革がHOYAに出来て、他のほとんどの日系企業にできなかった理由を考えましょう 読後感すっきりのHOYAの記事でも読んで、気分を晴らしてください。HOYAは特別損失を出さない企業の典型といえるだろう。 さて、「特別損失の研究」をシリーズにしていますが、いい会社に投資するための反面教師ですから、あと数回は続けます。我慢してください。そして、その後、「差別化とはなにか」(数回シリーズ)、理想企業像についてのシリーズ(5月ごろ)、「理想企業へ近づいている銘柄の紹介」(夏ごろ)を予定しています。(大原)
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2002/03/11 | 資源のリサイクル VS 情報のリサイクル |
炎のファンドマネージャー
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またまた日曜の「発掘あるある大事典」でリサイクルがテーマとなっていたので取り上げてみました。 資源をリサイクルして使う動きは、地球環境が重要視されるようになって一段と活発になってきましたが、これと同じように情報がリサイクルして活用される動きは、株式市場においても活発になってきている感が致します。 この相場展開はいつかもあったなあー。とベテランの投資家なら感じて貰える筈。株式相場は過去の経験則を備えた投資家が、動物的感覚や経験を呼び覚ますことで行動に移していくことによって、少なからぬ変動を生じてきます。 在庫調整などの循環要因はまさに情報のリサイクルと言っても良いでしょう。在庫の循環がある一定の状況を示した場合において、株価が上昇に転じるとの予測に基づいてそれを投資家にアピールするなら、株価の上昇が起きる可能性は高いのです。 今回は空売り規制という政府の株価対策が奏効したとは言われていますが、大和証券商品企画部資料など、情報のリサイクルとも言うべき株価の底打ちを示すデータでも今回の上昇相場が示唆されておりましたので、これらの好材料が複雑に絡み合っていたと言うべきでしょう。 多くの読者の皆さんがある情報に基づいて株式を買ったり、売ったりされているのですが、証券市場に流れる情報などは、大半がかつて流れた情報のリサイクルに過ぎないとも考えられます。 オクチカのメンバーでは、この情報コンテンツをまったく新たにメークすることで、より付加価値の高いコンテンツとして提供する活動を続けております。特に技術者レベルではこれまで世にない技術を判りやすく語るなど、画期的な試みが続いております。 株式市場の関心を持って最近参画された方々にとって見るものすべてが新鮮に映るかも知れません。新聞の一語一句、億の近道の一語一句が目新しい世界なのかも知れません。 既に新聞や雑誌で語られた事柄なども多々あろうかとは思いますが、今後もできるだけ新しいコンテンツの提供に努めて参りたいと願っております。
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2002/03/11 | 久しぶりに泣けた説明会 |
炎のファンドマネージャー
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●介護ビジネスの日本ロングライフ 本日実施された日本ロングライフの上場前説明会では、久しぶりに泣けてしまった。大阪に本社を置く日本ロングライフは名前の通り、高齢化社会をサポートする老人介護ビジネスを行う民間企業として、ここに来て急速に成長。4月10日にナスダックジャパンに上場を予定しており、本日はその上場前説明会があったのだ。 この説明会で壇上に立った同社の遠藤社長は、創業時の苦労を集まったアナリストの前で語ったが、本当にじーんと来るお話であった。久しぶりに感動した説明会で、私と一緒に出席したアナリストも思わず涙ぐむ始末。 老人介護事業はいずれは自分にも関わる大事な事業。このビジネスの内容が充実していることが、将来の私たちの生活の安定に繋がるものと確信した次第。世の中には相変わらず目先の利益にとらわれた事業を展開する企業が多いが、この企業は全く違う。入居者本位の立場で社長自らが率先して行動を起こし、その経験を従業員に徹底しているのだ。 いつまでも官に任せておいたのでは老人介護事業のサービス向上ができない。クロネコヤマトが官から民にサービスを移行した結果として、より便利なものになったのと同様に、介護事業もこうした民間事業者がサービス向上を競って初めて私たちが便利で快適な生活が送れるようになるのだと感じた次第。 株主にとって利益背反となるのではとの意見も出たが、民間で苦労を重ねてきた同社の今後の活動に大いにエールを送りたい。(炎)
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2002/03/08 | 持ち株会社 |
駄洒落商会会長
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駄洒落商会会長です。 前回から、お手伝いいただいております「ひよこ」さんから、以下のような質問をいただきました。 ひよこさん、毎回有難うございます。今後とも、「億近」金曜日をどうか宜しくお願いします。 また、今後、「海野六郎」さんにもお手伝いいただけることになりました。海野六郎さんは、大手ハイテクメーカーで、光関連事業に従事されています。自己紹介文をいただいております。 「持ち株会社」は、企業グループ全体としての経営を統括し、資金調達やグループ会社への経営資源の最適配分を担う会社のことを指します。傘下企業の株式を所有するが、自らは生産活動など事業を行なわない「純粋持ち株会社」と、自らも事業活動する「事業持ち株会社」に分かれます。 戦前、持ち株会社形態をとる財閥企業が産業を支配し、そのことが日本経済の民主的発展を妨げたとの認識に基づき、戦後は独占禁止法で「持ち株会社」の設立が禁じられていましたが、97年に国内企業の国際競争力を維持する観点から、一定の条件のもとに解禁されました。 さらに、商法の改正により、99年には「株式交換」制度、01年には「会社分割」制度が導入されたことで持ち株会社の設立が容易になったために、持ち株会社への移行が相次いでいます。 こうした法整備の進行に加えて、「合併に伴う様々な軋轢を避け、かつ単なる業務提携以上の統合効果を狙う」という極めて日本的な理由も、持ち株会社設立を後押ししているようです。 大企業が小企業を吸収する吸収合併の場合は、経営統合が比較的スムーズに進むようですが、最近は、金融機関など同規模の会社の経営統合が増加しています。「合併」による経営統合ですと、ポスト、給与体系の調整が難しく、従業員のモラールダウンなどデメリットの方が表面化してしまう恐れがあります。「持ち株会社」は、経営統合に参加する企業のブランド、組織、給与体系などを残しながら、情報システムの統合などを進めることが出来るメリットがあります。 ただ、「非効率な部分」が温存されるようでは、やはり経営統合の意味がありません。投資家としては、事業の「選択と集中」が、「株式交換」や「会社分割」などの手法を用いて迅速に行なわれるかどうかをチェックしなければならないでしょう。 「持ち株会社」のコーポレート・ガバナンス(企業統治)の問題も今後の重要な課題です。現行法上、持ち株会社(親会社)の株主は、子会社に対して一定の情報収集権は認められていますが、子会社取締役に対する違法行為差止請求権、株主代表訴訟提起権などが認められていません。「株主代表訴訟」を免れるために、持ち株会社を設立してその傘下に入るケースも有り得るわけです。早急な法整備が必要でしょう。 今回はこんなところで。読者の皆さんの「億近」金曜日へのご参加をお待ちしております。(駄洒落)
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2002/03/08 | 為替相場動向 |
生涯遊人
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円高の流れに一気に傾いてしまった。 マーケットでは、132−135円のレンジ相場で、円安の流れは変らないとたかをくくっていたため、131.50を抜けたところでは一気に損切りの$売りがでた。 大きなものはだいたい終わってしまったのではないかといわれているが、この手の外貨売り円買いが、2−3月はコンスタントに毎日出てきているため、これが$円の頭を押さえていたとも考えられます。 しかし、ほとんどのマーケット参加者が132−135円、$が下落しても130円がいいところだろうと思い、$買いにポジションを傾けていたのが、131.50、130.50を抜けてきたところで、一気に損切ってきたことが大きな売り圧力になりました。 また、日本株の予想外の上昇も円買いの理由となりました。 しかしまだマーケットでは、日本株、ひいては日本円に対する不信感も根強く、ファンダメンタルの変化がない中での、ショートカバーがどこまで継続するかは半信半疑のところににいます。 125円より円高に行かない限り、しばらくは126−131円のレンジで$の底値固めの展開となるでしょう。(生涯)
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2002/02/18 | 番外編:本当に穴株でチャレンジしたい方に贈るレア物銘柄 |
炎のファンドマネージャー
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(この手の銘柄は超レア物として市場に存在しておりますので積極的にチャレンジすることはできるだけ避けて頂きたいと思います。本当に納得した方のみが取り組む銘柄です。) BSL(3113・東証2部) 時価:42円 時価総額 49億円 本日夕刻、同社の首脳から電話を頂いた。 「炎さん、(もちろん実際は本名で呼んで頂いております)本日下方修正を発表しました。」というものであった。 「それで、赤字になったんですか?」と私が聞くと、 「いや、実は黒字にはなったんですが、先般発表した黒字の予想が縮小してしまいました。」とのこと。 「それで株価はどうなったんですか?」と私が尋ねると 「動きがありませんでした…。」と相変わらずの株価低迷を嘆くような口ぶり。 私にしてみれば、もともと同社の業績など信頼に足らない内容であったから、今回の黒字化(実際にそうなるとは今でも思えないが…)はそれなりに意味のあることと受け止め、もう少し株価の反応があっても不思議ではないと思った次第。 ところで、先日同社を訪れた際にはオフィスの玄関にはスイスサラジン銀行の名前が書いてあって、BSL(旧ヒラボウ)がサラジンのお金で運営されている証を感じ取った。私の有料コンテンツの購読者の皆様には以下のコメントを出しておいたが、その後の株価は一向に動く気配がない。 あのフジタでさえ週末は高値48円(引けは32円)まであったのですから、低位株も捨てたものではないでしょう。現預金はしっかり社内にありますので、投資先の再建や上場に至るような成功事例が出てくれば評価は変わる筈です。 目先は以前から所有していた銀行がやみくもに売却している状況で、まだ多少の売り物が出てくるだろうから慌てて上値を追って買う必要はない。 こうした活動の最中であるが株価は低迷。12月19日には37円という水準となり、現在も40円台での推移を余儀なくされている。会社側が予測している今期の業績黒字化が達成できないとの見方が株価にも反映されていると考えられるが、現状の株価水準は一株純資産(39円)にほぼ見合った水準であり、これ以上の下落余地は小さいと考えられる。昨年高値290円からの下落傾向はもうそろそろ最終局面に入ったと見たい。 本日発表された今3月期業績見通しは期初予想に対して以下の通りとなった。 期初→今回の修正見通し 問題は来期以降どうなるのかという点。内容がまだ明らかではないが、黒字化が可能となってきた点を評価すれば多少の株価上昇が期待される。つぶれることがないならオプション感覚で取り組めるだろう。当面は1カイ2ヤリだろうが、住金的な動き(38円から55円までついた)もいずれはあっても良いと見るがどうだろう。 本日の格言:「穴株もみんなで買えば恐くない。」「穴株は忘れた頃にやって来る。」(炎)
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2002/03/04 | ここでの相場勘と売買戦略 |
炎のファンドマネージャー
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まさに踏み上げの感が強まった本日の株式相場。空売りなどしていた方々にとっては今回の上昇相場をどう見たら良いのか戸惑うしかなく、一旦は買戻しの動きを取って様子見するしかない。 NY株高を反映して値嵩ハイテク株やUFJなどの銀行株が一斉に高くなるなど、空売りが入っていたと思われる銘柄に買い戻しの動きが入って狙い撃ちされてきたのが指数の上げに繋がっていると考えられる。 こうした動きが一巡する局面はもう間もなく訪れると見られるが、高値を形成する場面では短期的につられてしまいがちとなるので注意したい。但し、中期的な上昇トレンドが実現するのなら、多少の目先の重い動きがあってもまたすぐに上昇相場に救われることになって、下手な買い方も気にしないで済むことになるが…。今回はあくまで病み上がりの中の上昇相場。慎重姿勢を依然貫くことが大切と考えられる。 ここでは8月高値期日銘柄から9月高値期日銘柄を狙い撃ちする方針や、低位材料銘柄の中からつぶれないとの安心感が出た銘柄などが引続き物色対象として考えられるだろう。 8月期日銘柄については、既に三井造船(7003)などが動意づいているが、本日は一連の倉庫株も動いてきた。唯一ミサワ(1923)など再建への具体的中身が見え難い銘柄についてはなおも下値模索の動きが続いているが、12月19日の安値190円に対する2番底形成の動きと見れば冷静に取り組めるだろう。 9月高値銘柄については、私が先日お世話になりました何と一回の取引で710円という格安なネット証券も併営していますブティック型証券のゲット證券のホームページ(http://www.get-sec.co.jp/)をご覧頂いてもお判りの通りですが、 8756 日産火、1948 弘電社、8755 安田火、4651 サニックス、6113 アマダ、9506 東北電、1792 日東大都、8752 三井住友海上、7007 佐世保、6208 石川製、8236 丸善、8083 サンテレホン、8318 三井住友、6362 石井鉄、4526 理ビタミン、2112 塩水糖など9月高値銘柄の期日が到来します。 まず、第一関門は高値から安値までの半値戻りが目標になるかと思いますので、一つの目安にされて取り組まれたらいかがでしょうか。 今回の上昇相場では銘柄にもよりますが、それぞれに全く異なった動きを見せておりますので、ある程度は今後の想定される動きを自分なりに考えて取り組まれる必要があります。 まずは王道銘柄。それからは二番手、三番手に移行していくのが常ですから皆様もよく考えて取り組まれることを期待しています。まあ、結局は日頃からコツコツと取り組んでこられた方が多少の利を得ることになるのでしょうが、今度はどこで利益を確定させれば良いのかが判らないことになります。買うのは良いが利食いをどこで入れるかは結構難しいものです。まあ、久しぶりに贅沢な悩みと言っても良いでしょう。 短期ではなくここでは長期で取り組むことも、意外な成果を生む可能性があります。長期で保有すれば税金が掛からないとの優遇税制があるからです。長期と短期に分けた戦略が奏効する可能性があります。(炎)
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2002/03/04 | 技術はトレンドを作る!! |
炎のファンドマネージャー
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今は世界企業であるホンダやソニー、松下もかつては町の発明家や技術者が細々と行っていたビジネスであることは衆目の一致するところ。株式市場はそうした世界企業にならんとする町の発明家や、技術者にチャンスを与える場でもあると私は常々考えている。 私たちの生活は、そうした生活に役立つ技術によって豊かになってきた。但し、豊かさというのは人によって感じ方が異なっていて、素晴らしい技術は多くの人々に支持される商品となって始めて生きてくる。 技術の開発者にとっては業績など後からついてくるもので、技術とは無縁の人たちとは考え方が些か違っている。これはある意味致し方が無いが、株式市場では目先の収益を求めがちになって、今期、来期、下手をすれば月次情報などで振り回されてしまう。 前回、私が述べたようにビジネスモデルやビジネスの基盤となっている技術は何かという点を良く理解して、市場の動向を見据えて長期的な成長が果たせるのかどうかを見抜く目が必要である。 結果としてどうなるのかは判らないが、結果はあくまで自己責任。本当にロングができるのかを見極めるのが本来のアナリストの役割である。細かいトレンドはともかく、企業の成長性を長期で判断し、長期スタンスで株式投資してもらうための分析や情報提供ができないといけないが、現実は厳しい。 そうした長期の世界を見極めることなど至難の業、とあきらめてしまいがちであるが、若い皆さんにはたっぷりと時間が残っていますから、この億の近道などでしっかりと技を磨いて頂きたいと思います。 さて、冒頭のタイトルはこれまで世の中に無かったような技術が登場して、新たなトレンドを形成していくことを意味しています。例えば、携帯電話など10年前には余り考えられなかった世界ですが、またたく間に広がって、今や多くの企業にとってビジネスチャンスと考えられるようになりました。 このように、知らない間に私たちの生活は大きく変化し、株式市場においても新たな潮流が形成されようとしているのです。 先日説明会がありましたデジタルアドベンチャー(4772・NJ)でも、ブロードバンド化への対応を具体的にどのように行うのかについて話がありました。説明にあたった蛭田副社長の話にも熱が入っていた。つまり彼らの戦略は、タレント待ち受け画面などのB2Cのデジタルコンテンツ事業に続くB2B事業の積極的な展開に向け、ブロードバンド化に対応してオンラインゲームを日本のみならずブロードバンド先進国である韓国の企業とタイアップして行うというもの。 説明会では具体的にカジノなど、デモゲームを臨場感あふれる内容で紹介されたが、今後は見知らぬ人同士がオンライン上のカジノで遊ぶこともできる時代となる。つまり、これまで考えられなかった交流の場が広がってくることになるのだ。 こうした生活の変化をもたらそうとしているのが、様々な技術。技術が生活や社会のトレンドを作ると言っても過言ではないだろう。 皆さんもそうした観点で技術を眺め、それが株式市場や企業の成長にどのように繋がっていくのかを考えて頂きたいと思います。(炎)
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2002/03/01 | SRI |
帆
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大原です。 帆さんは、大手生保でSRIのファンドマネージャをしていらっしゃいます。 SRI(Socially Responsible Investment)とは、企業の財務的側面だけでなく、社会性や倫理性も考慮して投資対象を選ぶ投資スタイルを指します。“社会性”や“倫理性”といったものは、絶対的な基準がただひとつ決まっているといったものではなく、それぞれの投資家の“価値観”に基づきます。従来の株式投資を“効率性”を追求するものとすれば、SRIは“共感”に基づく投資と言うこともできます。SRIは個人の価値観を反映したものですが、それが多数の支持を得られれば社会的な意味を持つことになります。 SRIの歴史は20世紀初頭の米国において、キリスト教のいくつかの宗派で教会の資産運用に、アルコール、タバコ、などにかかわっている企業を投資先から除外したことからスタートしたと言われています。 その後、SRIのテーマは、顧客対応、雇用問題、フェアトレード、コミュニティなど幅広い分野へと広がっています。 ありがとうございました。(大原)
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2002/03/01 | 外貨投資、何がお徳か その3 |
生涯遊人
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外貨投資を考える場合、究極の投資方法は、やはり証拠金による為替取引だろう。ヘッジファンドも基本的には、銀行などに証拠金を積んで、その範囲内で大掛かりな為替取引をする場合が多い。 証拠金による為替の取引というのは、株式の信用取引と考え方は同じです。株式の場合はだいたい、証拠金の3倍まで株式を購入できるが、為替の場合はもう少しレパレジット率(元本の何倍まで取引をふくらませることができるかという比率、もちろんこれが高いほど大きな金額の取引が可能で、その分投機的な取引きといえる)が高い。 国内の業者では、20倍程度、海外の業者で30倍程度です。20倍のレパレジット率というのは66.5万円の証拠金を積んで、$1,000万の取引ができます(1$=133円のとき)。30倍のレパレジット率なら44.3万円の証拠金で$1000万の取引ができます。 当然レパレジット率が高いほど、低い証拠金で大きな取引ができます。ちなみに1000万$の取引だと相場が1円動くと、10万円の損益がでます。 証拠金取引の利点としては、次のようなものがあります。ドル円の取引を例にします。 1、相場が上がろうと、下がろうと利益が出せる。外貨預金にせよ外貨建てMMFにせよ、円安方向にいかないと損失が出ます。 2、少ない資金で取引がはじめられる 3、手数料が安い。国内業者で10銭前後、海外業者で2−5銭ほど 4、金利が有利。これは$を買って持っている場合、日米の金利差分のスワップ金利を受け取れます。10万$で1日500−600円ほど、逆に$を売り持ちにしている場合はその金利分を払わなければなりません。 5、どの業者も大体24時間対応なので、いつでも相場に入ることができる。 だいたいこんなところが他の外貨投資商品にない利点です。株式のディトレードにも似ていますが、買った$をずっと持ち続けることも、短期の売買に徹することも両方可能です。 国内の業者と海外の業者の比較ですが、海外の業者のほうが、手数料も安く、様々な商品(為替だけでなく、株式先物、国債先物、貴金属先物など)を扱っていますが、取引の場合は英語ですので言葉の問題があります。 またペイオフ解禁以降は大手銀行といえども全額保護ではありませんが。(生涯)
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2002/03/01 | 特別損失の研究 第3回 |
大原部長
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従業員のための老後負担を株主が負う日本 vs. 企業が面倒を見る必要のない中国】 過去勤務債務関連の特別損失が相次いだ2年前。 モデルケースを考えた。 年平均5%で運用できるなら、いま運用資産が750億円あればよい。 しかし、年率0%でしか運用できないのであれば、2000億円分を年金資産として保有していなければならない。 仮に、企業が、運用前提を5%から0%に見直したとしよう。 企業の運用前提、従業員の平均年齢、退職金額、すべてが株主価値に重要に関わってくる。 表1
さて、この企業の年間売上が1000億円だとしよう。 しかし、年金運用の前提を5%から0%に抜本的に引き下げたなら、2000億円から750億円を差し引いた1250億円が特別な費用として発生する。 この費用は誰が払うのか。 償却年数を10年とすると、毎年125億円の費用が発生するため、この企業は毎年赤字となる。 一括で償却すれば特別損失は1250億円にのぼる。自己資本がそれ以下なら債務超過企業となってしまう。 ⇒企業によって年金運用の期待運用利回りに差がある。いまだ4%以上の利回りを期待しているところもある。 ⇒日本の雇用慣行にのっとり、社員をたくさん抱えている企業は想定利回りが高すぎる企業は危険である。 ⇒401kなど、年金改革をしっかりとしている企業は安心である ⇒従業員の長期雇用を見直し年棒制などを採用している企業は安心である ⇒多くの現金、含み益をかかえている財務基盤のしっかりとした企業は安心である
【マブチモーターのケース】 連結従業員数52000人。退職給与引当金3億円。 たとえばシチズンが年金運用前提を0%に落とさなければならない状況に追い込まれたなら、おそらく200億円以上の特別費用がまたも発生するだろう。 マブチの生産拠点は中国。 数百億円、数千億円という特別費用をどうして株主は支払わなければならないのか。
???株主として、どちらがよいだろうか??? 中国⇒アルバイトがすこしでも長く務めたいと願って、ステップアップのための努力を賢明にしてくれ、契約更新は3ヶ月ごとで絶えず緊張感の中で働いてもらえる 日本⇒年功序列で自分の年収分の働きさえしない中年社員に彼らの老後の年金負担さえさせられる いつも、人員関連の損失が出るのは偶然ではないだろう。(大原)
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