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2002/09/30
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これからどうなるのか!? 時価総額6億円以下のJASDAQ上場の穴株的企業 |
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2002/09/30
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割安株を探せ! | |
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2002/09/30
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今週の株式相場展望 | |
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2002/09/27
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役所の資格商売 | |
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2002/09/27
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閑中忙あり その2 | |
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2002/09/24
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ショートコメント |
海パン刑事
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2002/09/20
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Z復活 |
両津勘吉
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2002/09/20
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チャネルの多様化進むアパレル業界 |
小野小町
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2002/09/20
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ニッコウトラベル |
海パン刑事
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2002/09/17
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ダイヤモンド・ザイ 「株」データブック 秋号 アナリスト・コメントの背景にあるもの | |
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2002/09/14
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米国の政治姿勢 | |
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2002/09/13
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閑中忙あり | |
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2002/09/10
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大地震に備えた株式投資 |
海パン刑事
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2002/09/09
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日本経済再生への道(その1) | |
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2002/09/09
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今週の株式相場展望 | |
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2002/09/06
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為替相場動向 | |
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2002/09/06
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パンジシールの獅子 |
小野小町
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2002/09/06
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防災関連銘柄 |
海パン刑事
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2002/09/06
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企業分析:日東電工(6988) | |
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2002/09/02
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見捨てられたナスダックジャパン銘柄を育成しよう!! | |
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2002/08/02
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ラ・パルレ(4375)に対する見方 | |
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2002/09/02
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9月の株式相場展望 |
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2002/09/30 | これからどうなるのか!? 時価総額6億円以下のJASDAQ上場の穴株的企業 |
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東証では上場廃止基準を厳格化することを明らかにしたが、JASDAQ市場においても同様に上場廃止基準が明確となり、そうした基準を満たさない銘柄はこれから一体どうなるのでしょう? 先日、南野建設(1783・ジャスダック)が上場基準を満たすための1350万株(一株33円)の第三者割り当て増資を発表したことで株価がストップ高を演じたが、これによって、これに類する銘柄が今後穴株的に注目される可能性が出てきた。
以上の中から、特に選定した注目銘柄はユニオンペイント(4622)、国際電設(1953)、郡是高分子(4227)である。 ●ユニオンペイント(4622) 時価105円 PER5.5倍 配当利回り2.4% 有利子負債3.5億円 ●国際電設(1953) 時価117円 PER4.6倍 配当利回り5.1% 有利子負債4.2億円 ●郡是高分子(4227) 時価100円 PER3.4倍 配当利回り 0% 有利子負債12億円 皆さんはこれらの穴的要素の強い株からどれを選定されますか?少なくとも上場を維持するためには時価総額が5億円以上ないといけないので、これらの銘柄では株価の上昇か何らかのファイナンスが必要となるでしょうが、こうしたことは水面下で行われていますので一般には判らないので突然の発表というようなことにもなるのです。
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2002/09/30 | 割安株を探せ! | |
【類似企業比較から見出す割安銘柄】 このところ内需株が堅調です。参考になるかどうか判りませんが、8月28日に配信しました弊社の特別レポートをアレンジしてお送りします。ご参照下さい。 <マンション・アパート建設、不動産仲介関連銘柄編> 比較対象会社(コード) 株価 時価総額/今期予想経常利益/倍率/PER/現金残 ●三光ソフラン(1729) ●東建コーポ(1766) ●スルガコーポ(1880) ●大東建託(1878) ●高松建設(1762) ●積和不動産(8846) ●エイブル(8872) ●レオパレス21(8848) ●スターツ(8850) ●幸洋コーポ(8866) ●センチュリー21(8898) (炎)
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2002/09/30 | 株式相場展望 | |
【先週の相場を振り返って】 3連休明け後の先週の日経平均株価は、NYダウの2番底形成場面を迎えたことと、政府の具体策が出てこないことへの失望売りが重なり、一旦は9100円ぎりぎりまで下落したが、NYダウが反発したことに加えて不良債権処理の加速などの政策期待から、週末にかけ反発の動きを示した。 セクター別に見るとジリ高歩調を辿ったのは水産、鉱業、建設、食品、紙パルプ、石油、不動産、鉄道、バス、陸運、倉庫、通信などで内需関連中心の物色が続いたことがわかる。また政策期待から銀行・証券・保険などの金融株がしっかりの動きとなったのが目についた。 【各主要セクターの動き】 ・銀行 【米国株動向】 前週に8000ドル割れとなったNYダウは想定通り2番底形成の動きに入ってきた。9月25日の安値は7665ドル。7月24日の安値7532ドルまであと一歩まで下落。その後、反転して木曜日は7997ドルまで戻ったものの、GEなどの企業業績悪から週末には7701ドル(安値7694ドル)と急落。まだまだ不安定な状況が見られる。 【インデックス動向】 日経平均週末株価 9530円 【今週の株式相場展望】 いよいよ明日、9月中間期末を迎え、明後日より10月相場インとなる。これまでは政策的見地から9月中間期末高を狙った買い支えが相場の下値を限定的なものとしてきたが、週末のNY株安から週明けは波乱の動きになることは容易に推察できる。10月相場ではより一層の政策の具体化が鍵となるが、整理回収機構への公的資金投入や銀行への資本注入に消極的な柳沢金融相の留任で動いていることが伝えられたが、実際にどうなるかが市場動向に影響を及ぼすだろう。小幅の内閣改造から政策に多くを期待できないことは明らかであり、更なる痛みを国民に求めることはありうることだ。今年度の後半戦突入は来年3月期末に向けてのスタートでもある。9月末株価が9500円より上であれ、下であれ目標となるハードルとなることは明確である。楽観的なシナリオを描くなら9月6日の日経平均8969円が大底となり、底練り相場を経て来年3月末には11000円という展開も考えられるが、米国の景気・企業業績が不透明でNYダウの下落基調がなおも続きそうなこと、イラク攻撃の可能性などに加え、不良債権処理や構造改革の遅れが国内景気の停滞とあいまって日本の株式相場に重くのしかかってくることが考えられる。 今週もそうした内外情勢から全体相場は政策頼みの展開となり、日経平均で9200円〜9600円のレンジを想定しておきたい。ただ、このところ、銀行株が強く、日経平均以上にTOPIXの動きが良くなっている点に注目する向きもある。 今週のIPO銘柄は4日にアインメディカル(2746)、北雄ラッキー(2747)といったローカル企業が登場する。 **本日は想定通り、下げて終わったが結果として上半期の日経平均は9383円、TOPIXは921ポイント、OTCは1089ポイントとなり、OTCは昨年9月末に比べプラスとなったが、日経平均、TOPIXともマイナスで終わったことになる。こうした流れの中で、結構しっかりに推移している以下のような銘柄も見出せる。 【指数の推移】 日経平均 TOPIX 日経店頭平均 結局勝利したのは日経店頭平均であった。果たして後半戦はどうなりますか? 【今日の値上がり人気株】 天馬(7958)、大東建託(1878)、北越紙(3865)、三菱紙(3864)、鹿島(1812)、西濃運(9076)、近畿車輛(7122)三菱証券(8615)、ジーンズメイト(7448)、ライトオン(7445)ミサワH(1923)、三井金(5706)、王子紙(3861)内需関連株が堅調な動き。2部では日本精鉱(5729)が連日の新値追い。大東建託高で東建コーポも値上がり。ワタベ(4696)、オーベクス(3583)などもしっかりの動き。(炎)
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2002/09/27 | 役所の資格商売 | |
昨日、新聞広告をみていたら、FP(ファイナンシャルプランナー)FP技能士試験に対応と出ていた。要するにFPという民間資格を技能士という国家資格にリンクさせることにより箔をつけさせようということなのだろう。 最近は、勤務先以外で通用する実力が大事という危機感と、失業保険の教育給付金を利用することにより、資格をとろうということが流行りのようです。資格の良し悪しは別として、ここで国家資格と民間資格のことについて少し考えてみたいと思います。 やはり、同じような資格ならば民間の資格よりも国家資格のほうが権威があるような印象を受けます。実際、難関といわれる資格は国家資格が多いと思います。 ちなみにFP技能士はなんと厚生労働省の資格なのですが、この技能士という資格は、都道府県中央職業能力開発協会というところが管轄しています。 結局、役所は資格の認定という権益を、財団法人をつくることにより拡大しているのではないか?…という疑問が湧いてきます。なにより、重要と思える資格は役所の直轄とし、あとの資格は財団法人と言う下請けに回すという手口です。 日本のスキーを管轄する団体でSAJ(財団法人日本スキー連盟)という団体があります。ここは、たぶん運動関係でしょうから文部省に届け出をだしているんでしょうが、べつに、役所の資格商売とは関係のない1925年から続く、スキーの普及と発展をめざす由緒ある民間団体です。 厚生労働省のところでも述べたように、医師などの重要な資格は役所の直轄ですが、ある意味でどうでもいいものは天下り先の財団法人が認定するというのが、役所の資格商売の方法です。 このような役所の利権を、小泉さんの構造改革で是非つぶしてもらいたいものです。(生涯)
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2002/09/27 | 閑中忙あり その2 | |
駄洒落商会会長です。 バカのひとつ覚えのように、しまむら(8227)、菱食(7451)、西松屋チェーン(7545)を推奨し続けてきましたが、中間決算発表(8月中間決算銘柄)も本格化してきます。 このほか、ファーストリテイリングの期末在庫がどの程度なのか、この点に関する経営陣の意識がどの程度であるのか、といった点も注目ポイントです。
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2002/09/24 | ショートコメント |
海パン刑事
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●夢見つけ隊(2673) 7月掲載 中高年男性を中心とした通信販売業。一般の通販とは異なり変わり種製品を扱う。 ●エプコ(2311) 7月掲載 低層住宅の排水設備の設計及びソリューション事業を展開。前期実績の経常利益率34%の優良企業。 2002年7月中間期の連結経常利益は126百万円。2003年1月通期の連結経常利益の通期予想は239百万円。差し引き下期予想は113百万円。下期は株式の公開費用(20百万円)がなくなることや新規顧客の増加などを考慮すると現状の計画はかなり保守的。今期連結経常利益280〜300百万円程度、連結EPS35000円が期待できそう。これをもとにした今期連結予想PER8倍弱はかなり割安。(海パン)
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2002/09/20 | Z復活 |
両津勘吉
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Zが復活した。 車好きの私の長男も毎日のように質問攻めしてくる。車の”勉強”をしているようで、最近では昭和40年代のZの質問が散見される。なんでも同級生に同じ車好きがいるようで、その子の近所にS30Zが駐車されているらしく、2by2を発見。「昔は2シーターじゃないのか?」と聞いて来たもんだ。あと非常に答えが難しいのだが、「どの車が一番速い?」との質問には困る。 ここで少し話が脱線するが、9月4日億近に読者と執筆人の掛け橋になる内容が…。その読者の方はポルシェオーナーだそうで、Zはポルシェのパワー、ハンドリング、ブレーキを超えられないと。 輸入車にはパワー制限がないことを読者の皆様はご存知だと思いますが、国産車には旧運輸省が口頭通達のような曖昧な形で出した指導があり、ここで280馬力に制限がされています。排気量が2リッターターボ、3リッターターボでも280馬力なのはこのためです。ですからドイツのように何キロ出しても構わないアウトバーンがある国ではパワーに上限がなく、ポルシェターボならノーマルで400〜500馬力が当たり前となります。当然のことですがそのパワーを支えるために、あちらこちらの部品を強化する必要が出てまいりますので海外スポーツメーカーはそれなりの材料とセッティングを施しています。 しかし国産車でもサスペンションやブレーキなどは小手先のチューンでも驚くほど良くなります。特にエンジンは100万円程度費用を掛ければフェラーリ、ポルシェのノーマルなら簡単に勝負できるくらいに化けます。 一番安上がりは13Bエンジン。これって生産中止になったRX−7に搭載されていたエンジンですが、旧セブンに搭載されていた12Aに対し排気量が大きいこととポートが初めから大きくなっており、マフラーと軽いコンピュータチューンでOK。 過激なのはノンターボのままサイドポートを埋め尽くし、ローターに対しダイレクトに吸気させるペリフェラルポート。マツモトキヨシスポンサーのセブンをチューンしているRE雨宮社長の雨宮さんによれば、「ぺリフェラルポートにする前に自分の腕と相談しろ」というシロモノ。ポートの開け方にもよるが6000回転以下はただ回っているだけの状態で、トルクゼロのイメージ。 次にピストンエンジンですが、チューンの代表といえばやはり日産のZやセドリックなどに搭載されていたL型エンジン。このL型、私の記憶では下はスタンザに搭載した1600CCから、2800CCまでのバリュエーション。ジムカーナ、ラリーで有名なチーム北斗(現在名はチームグルービー)の会長である須藤氏が横浜で中古車を経営していたが、自ら莫大な費用をかけたL型エンジンはNAチューンながら怖くてアクセルを開けられないほどだという。そのエンジンを元副会長の中村氏(運転については色々お世話になりました)が操ったが、生まれて初めて怖いと感じたという(須藤氏、中村氏はキミの高校の第1期生だよ:ぢんぢ部長へ)。 昭和40年、50年代、Zやスカイラインを改造し、誰が一番速いかというような特集が雑誌に多くあった。L28をフルチューンし当時、日本1番に輝いた男が川崎にいる。川崎で一番有名なガソリンスタンド。そう鮫島石油だ。プロゴルファーの丸山氏のスポンサーになっている企業で、川崎市宮前区では超有名。そのライバルスタンドが東名川崎インター手前にある出光。現在kカンパニーが経営しているが、昔は農家だったIさんが経営し、私はそこでバイトをしていた。当時は国産Zに初めて3リッターターボが搭載された時で、覆面パトも含めて、交通機動隊はそのスタンドで休憩したあと獲物を取りにいったものだ。 そのZターボを操るとんでもない運転をする警官がいた。私が現役バリバリの走り屋で40キロ制限の尻手黒川線を夜間は1*0キロで走っていた若い頃でも、その警官とだけは勝負したくなかった。名前は白○さん。いつもガソリンを20リッターしかいれず、スタートは見事なホイールスピンスタートで東名に勝負しに行く。覆面パト警官とは非常に仲が良かったから”誰誰には気をつけろよ”と教えてもらっていたが、白○さんだけは別格。車外に出ることも殆どなく、給油中も車内。エンジンも止めず給油&サイン終了でスタートダッシュと、亀有交番前(TV)ではバイクに跨ったホンダ巡査のイメージ。 話が反れましたが、某米系投資顧問に勤務する某氏がポルシェに乗っておりました。しかし同じマンションにGTRに載っているお兄さんがいたそうで、運転させて欲しいとの交渉をしたそうです。なんでも800馬力仕様に改造してあるそうで、直線ではポルシェノーマルを全く相手にしない加速。 車というのはその国の規制によって大分変って来ます。フェラーリが速いといったって、日本の公道でインプレッサやランエボについて行くのは難しいでしょう。あれだけ速いGTRでも箱根の無料道路ではインプレッサに敵わない。まあそれ以上に腕の差が大きい訳ですが。 私とチームグルービーの方では曲がる速度が全く違います。私は交差点の直角を一車線のみドノーマル仕様で80キロで曲がったことがありますが、プロの領域になりますと次元が違います。 長男がZを購入しろと迫ってきますが、買うならS30。日産復活を信じる方が増えつつありますが、私の走り屋復活も近いか?(両津)
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2002/09/20 | チャネルの多様化進むアパレル業界 |
小野小町
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アパレル業界では秋物商戦が本番を迎えています。柔らかいエレガンス系が主流だった春夏に対し、秋冬は黒を基調としたやや固めの「ベーシック」と「フォークロア」がテーマとなりそうです。店頭ではプリーツスカートやウェスタン調のブーツ等が早くも売れ始めています。 しかし主力の販売チャネルである百貨店は厳しい状況にあります。全国百貨店の衣料品売上高は7月まで4ヵ月連続マイナスとなりました(8月の東京地区は若干プラスに転じましたが)。一時的なものかはわかりませんが、某アパレルの方に取材した折にも昔に比べ百貨店の販売力が弱まっているという話を耳にしました。海外高級ブランドと量販店との間に挟まれブランドアイデンティティーを訴求しにくくなっているのも一因のようです。こうした中、各社は新たな販売チャネルの開発を積極的に進めています。 例えば、婦人服の人気ブランド「組曲」や「23区」を展開するオンワード樫山(8016)はファッションビルや駅ビルなど百貨店以外の販売チャネル開拓を加速しています。これら新業態を通じた販売は前期に2年前の倍の132億円に拡大。売上構成比は低いですが今期も2割増の売上げを見込んでいます。 また主力購買層の団塊ジュニアが結婚適齢期を迎える中、郊外のショッピングセンターを中心にファミリー層をターゲットとしたブランドも増えています。トレンドを取り入れながらも百貨店より価格を抑えているのが特徴で、中でもワールド(3596)が2000年春に投入したブランド「HUSHUSH(ハッシュアッシュ)」は新規出店の増加もあり今4〜7月で売上高は前年同期比3倍、既存店ベースでも同20%増と高い成長を続けています。 一方「ビームス」に代表されるようなセレクトショップも好調です。セレクトショップとは国内外の複数ブランドからバイヤーが独自の感性で仕入れた商品を販売する業態を指し、上場企業ではユナイテッドアローズ(7606)やポイント(2685)等がそれに該当します。ちなみにユナイテッドアローズは秋物の立ち上がりも好調で8月の既存店売上高も前年同月比27%増と高い伸びを続けています。消費者も単一ブランドで全身を固めるのでなく、複数ブランドを自分なりに組み合わせて着こなす傾向にあります。トレンドを取り入れつつ自在に商品を組み合わせられるセレクトショップの人気はしばらく続きそうです。 百貨店を中心に展開する国内衣料品メーカーの需要予測精度は、情報端末の高度化もあり年々向上しています。ただそこから一歩ライバル企業に先んじるには、使い古された表現ですがいかに「リスク」を取れるかがポイントとなります。大規模なヒット商品を生み出すのは難しくなっていますが、価格とそれに見合う価値さえ伴えば潜在的な需要を掘り起こすことは可能です。今後は店頭販売→追加投入といった消費者ニーズに追随する従来型のSPA(製造小売)から、商品面で消費者ニーズを先取りするリスクのとれる(いわゆる提案営業?)企業に勝機があるのではと思います。(小町)
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2002/09/20 | ニッコウトラベル |
海パン刑事
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●ニッコウトラベル(9373) 【要約】 1)第一次ベビーブーマー層はお金と時間に余裕がある引退期に近づいている。この為、こうした年齢層をターゲットにした企業に投資妙味が出てきそう。こうした中で熟年層をターゲットとしたニッコウトラベルに注目。 【50〜54才の人口に注目】 総務省のホームページを見て日本の人口の年齢構成で気づくのは、 【概要】 可処分所得の多い熟年世代をターゲットとした海外パック旅行の販売を手掛ける。 【同業他社比較】 四季報予想の連結経常利益率を比較するとユーラシア旅行社02/9期2.2%、エイチ・アイ・エス02/10期1.5%、近畿日本ツーリスト02/12期2.2%、東急観光02/12期2.2%。一方、ニッコウトラベル03/3期9.3%となっている。決算期の差はあれ利益率での優位性は高い。 【特徴】 同社のツアーはゆっくりと旅を楽しんでもらうというのが基本コンセプト。 【四季報では増額を予想】 前回の四季報予想では今期の連結経常利益は会社計画と同じく440百万円。しかしながら、今回の四季報では520百万円に増額されている。四季報によれば、ツアー数を絞り込んでツアー当りの催行人数が増えて採算が向上。また北米、エジプト、トルコのツアーを9月から再開。・・・・イラクへの武力行使あっても会社計画の営業利益4億円強は確保か。と増額を示唆している。実際、ツアー数は2割以上削減され、ツアー当りの催行人数も18人程度から20人程度に上昇している模様。 ただ、リスク要因としては米国のイラクに対する武力行使。やはり熟年層の人はあぶない橋を渡ってまで旅行はしないので武力行使があったらキャンセルの続出は覚悟しなくてはならないでしょう。武力行使が終わって落ち着いた頃からの投資でも遅くないかもしれません。第一次ベビーブーマー層マーケットの拡大で恩恵を受ける企業として覚えておいて頂くと幸いです。(海パン)
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2002/09/17 | ダイヤモンド・ザイ 「株」データブック 秋号 アナリスト・コメントの背景にあるもの | |
●富士通(6702) ☆ 「弱気」 【ダイヤモンド・ザイ 「株」データブック 秋号 アナリスト・コメントの 背景にあるもの】 誌上で星5つの☆☆☆☆☆でレコメンドさせていただいている大変便利な株式のガイドブック、ダイヤモンド・ザイ 「株」データブック。データブックでは掲載500社中、300社程度に対してわたしの所属する会社からコメントを出しました。アナリストの投資判断は5段階。買い、強気、中立、弱気、売りの5段階で、日本株が歴史的な低水準にあるため、誌上を見渡すと、「強気」「買い」の判断が前号よりも多くなっています。 ところが、企業によっては安値圏にあるのにも関わらず、厳しい判断「弱気」「売り」をせざるを得なかった企業もあります。こんなに株が下がっているのにどうして弱気なんだというお叱りも受けそうですが、企業の存続自体に疑問符のつく銘柄については、厳しいコメントを掲載しました。 いままで外国企業は、日本企業を買収できませんでした。株式交換が認められなかったからです。日本企業は甘ったれで世界が厳しく競争する中、多角化を改めず、コングラマリットが10社以上残っているという極めて脆弱な産業構造になってしまっています。 ようやく政府もこれじゃいかん、ということで、外国企業による株式交換を認める方向らしい。ビックニュースととらえていいと思います。 たとえば、富士通は10年前自己資本が40%近くあったが、いまでは倒産の危惧さえささやかれ始めています。富士通とIBMでは従業員の規模では2倍の差しかないが、時価総額では10倍近い差がついてしまいました。かつての盟友、GEと東芝は時価総額で30倍近い差がついてしまいました。GEは1/30、3%の新株発行で東芝を100%買収できます。そして、買収されたらいいとこどりの解体作業を始めることも可能です。 富士通の51%を交換するにはIBMは5%の自社株を容易すればよい。企業統治能力が全くない富士通が飲み込まれるのは、日本のソフト産業の安定にとっても好ましいことかもしれません。 さて、IBMが仮りに富士通を買収すれば、富士通を解体することになるでしょう。半導体部門は叩き売られるでしょう。HDD部門は二束三文で売りにでるでしょう。ファナックなどの関連会社の株式、銀行の持ち合い株式はすべて叩き売られるでしょう。 そうならないためには、彼らはどうしたらよいのでしょうか。 ところが、経営者のやることは、せいぜい他社との緩やかな業務提携か責任のはっきりしない合弁にとどまるに違いありません。 それでは外資の餌食になるであろう富士通や東芝の株を買えるかとなると、これはまだまだ下落する可能性があり難しいでしょう。たとえば、富士通が第3者による再建の粗治療で自己資本50%を回復するためには、買収後第3者割り当てで大量の資本注入が必要になります。その過程で、強烈なダイリューション、希薄化が起こるでしょう。 投資家を裏切り続けて来た大手総合メーカは、ついに消滅の危機を迎えています。1年後に存在しているかどうかもわからないというのが私の正直な実感です。 一般的に、外国企業による株式交換解禁によって、割安の株価が見直されるという期待で被買収企業の株を買ってよいのだろうか? これは機関投資家は乗ってきません。 さて、解体作業はどうなるのか、その解体作業の成り行きが不透明すぎるからです。そして、買収企業の株主が株価が下がることに納得しないでしょう。ということは、被買収企業は買い叩かれるということになります。買い叩きとは、実際の価値の半分程度の金額ということになるでしょう。 そうなる前に、今の経営者が大胆な事業交換が実施できるか、その実行力を期待するしかないわけなんです。 たとえば、富士通は他社のソフトウエアサポート部門を購入する代わりに半導体やHDDなどは他社へ100%売ることが可能なのか? しかし、50:50にこだわる経営者はここでまた挫折してしまう。日立とNECのDRAMの合弁会社は1+1=マイナス2になってしまっている。相乗りの合弁ではまったく価値が創造できないということがわかりますね。それでは各分野で名実ともトップのメーカが買収を先導するしかありません。 結局、日本勢だけで業界の再編ができるかといえば、今までどおり期待倒れになる可能性が高いでしょう。すったもんだの挙句に、変てこな合弁という形になるでしょう。 投資家は、ゆっくりと、その合弁企業のIPOの結果を見ればよいということになり、本体を買う意味は全くないという結論になるでしょう。 自主的な事業交換が表に出てくれば証券会社のアナリストたちは強く買い推奨を出してくるかもしれません。しかし、自己資本が枯渇している企業を買い推奨する度に、へんてこりんなエクイティファイナンスで重大な希薄化が起こっている実態を軽視してきた結果、彼らの投資判断はいつも楽観的という批判が世の中に渦巻いているわけです。投資家はもうだまされないでしょう。 NECはいったいいくらの優先株を発行しているのでしょうか。富士通の大量のCBは今後も追加的に発行され続けるでしょう。 東芝の自己資本比率は13%ですが、半導体というビジネスのリスクの大きさを考えたときに、考えられない財務内容です。少なくとも半導体事業は自己資本の範囲で投資すべきです。そうなると、自己資本は50%以上ないならば事業のリスクに見合いません。つまり、50%÷13%で買収後は段階的に3倍程度の希薄化が起こる危険もあるわけです。 ところが、証券会社のアナリストは一部評価が甘すぎます。東芝にいたっては8人が「強気」か「買い」としています。日立は7人が「強気」や「買い」としています。富士通は5人、NECは3人が「強気」もしくは「買い」の判断です。 全く、事業というものがわかっていないという辛らつのわたしの批評も間違いではなかったのかもしれません。 企業の国際的競争力の強化目標という国策を持たなかった日本という国の悲劇です。 わたしは本当に追い込まれて、自主的な事業交換は行われないという感じがしています。何もいわない株主の存在がありますし、何よりも、日本の経営者にそれほど大胆な人がいないでしょう。 追い込まれても敗戦を認めなかった太平洋戦争は57年も昔のことです。陸軍と海軍が勝手に動いて同じ国の中にいながら、意思疎通が出来ず、敗戦が決定的になってからも終戦の決断ができませんでした。 国民は、複雑化する証券税制に嫌気をさしているというよりは、むしろ、税制や法制度改革が競争力を高める方向に一度も向かわないで、矮小化されて、根本的な解決が見出せない政府や日本企業に嫌気がさしているわけです。米国がこけて、有利な状況がつくり出せるはずなのに、残念なことです。 とはいえ、しっかりとがんばっている企業は黙々を世界を見据えて戦っているわけですから、投資家とすれば、政府に何も期待することなく、そういう優良企業だけをしっかりとフォローしていればよいということになるのかもしれません。 長々と書いてしまいました。こういう背景があって、厳しいコメントをダイヤモンド・ザイ「株」データブックに載せているということが言いたかったわけです。(大原)
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2002/09/14 | 米国の政治姿勢 | |
木曜日のニューヨーク市場では、原油の値段が1$程下がり、また金曜日はドルが全面的に買い戻される展開となった。 米国は19世紀のモンロー主義で、米国は欧州の問題に関与しないから、欧州は米国の問題に関与しないでくれという単独主義の伝統があり、米国は他国の問題に関与しないという政治スタンスが強くなったり弱くなったりする傾向が時の政府や、国民の空気の影響で多分にあった。そのことが米国が国際連盟に加入せず第二次世界大戦の歯止めになんら手が打てなかったという歴史がある。 その米国が欧州からの圧力かどうかわからないが、イラクに国連の武器査察を求め、それを拒否する場合は戦争という姿勢に、少なくとも単独主義ではなく、国連という国際協調の枠組みのなかでのイラク問題の解決という方向に舵を切ったことが、原油市場、為替市場では好感されたようだ。 また金曜日には財務省の黒田財務官が、非公式の会合でデフレ阻止のためにドル買い円売り介入も視野に入れると発言した(未確認)というニュースが流れ、それがドル円を119円台〜120円台に押し上げる原因となった。 ニューヨーク市場では、122円後半で取引を終えた模様で、来週は119−124円に円安方向の展開となろう。(生涯)
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2002/09/13 | 閑中忙あり | |
駄洒落商会会長です。 さて、本日付日経新聞には、しまむらの業績観測記事が掲載されました。
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2002/09/10 | 大地震に備えた株式投資 |
海パン刑事
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前回では防災(地震)関連として銘柄をあげてみましたが、いつ起るかわからない、大地震に備え、どの銘柄に投資すればリスクヘッジできるかを考えてみました。
ちなみに94年12月末と95年1月末比較で 上昇率上位の傾向を見ると関西に強い電気設備会社やゼネコン、住宅、不動産などの上昇が目立ちます。ちなみに、11位以下では16位 太平洋セメント(9.3%)、17位 板硝子(8.8%)、18位三和シャッター(8.4%)、といった周辺銘柄も上昇率上位に入っていました。 なお、時価総額2000億円以下の上昇率、下落率を見てみると以下のとおりで上位は建設株で独占していました。
もし、都市部を中心とした地域で大規模な地震が起きた場合、おおよそこうした傾向で株価は上昇もしくは下落する可能性が高いでしょう。株式投資を行う上で地震リスクを考慮されているのであれば、リスクヘッジとしてポートフォリオの一部分にあえて不人気なゼネコン株を入れるのも良いかもしれません。もちろん、時価総額200億円以下のランキングを見ていただくとお分かりのとおり、その後破綻した企業もあるため、地震がくる前に倒産してしまいそうな銘柄は避けましょう。
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2002/09/09 | 日本経済再生への道(その1) | |
億の近道には、多くの研究者や技術開発者が集まっていると聞くが、これまでの日本のR&Dシステムの変革が日本経済再生の道に繋がるとの議論を今回は提起したい。 多くの証券アナリストは現在、会計原則に基づいて企業が作成するバランスシートや損益計算書をベースに過去の定量的分析をまず実行し、それとともに企業経営者などのインタビューを通じて得られる定性分析のための材料を得て、それぞれがレポートとして作成し投資家に供しているが、そこに現れるデータは土地や工場設備など(タンジブルアセット)目に見えるものが中心であり、目に見えない資産(インタンジブルアセット)については評価の対象にはなっていない。 無形資産には借地権、電話加入権などのほか、ブランド、ノウハウ、組織文化などの知的資産及び特許権、実用新案権、著作権などの知的財産などが含まれている。 さて、こうした水面下で繰り広げられているM&Aは潜在的に存在すると考えておきたいが、こうした点を念頭に入れるなら知的財産の評価は決して軽んじることはできないだろう。 97年より特許庁では特許の流通促進を目指して、以下のような政策に取り組んでいるとのことだ。 これらの施策が効果を上げれば、特許の流通が活発化し、効率的な市場が形成されるとの期待は高い。 ところで特許の評価というのはコストアプローチ、インカムアプローチ、マーケットアプローチの3つが存在するとの考え方があるが、発明協会が平成10年に実施した調査結果では、特許出願300社を対象に実施した結果であるが、特許の価格の決定については研究開発に要したコストに見合った金額を定める方法(コストアプローチ)が最も多い。次いで自社製品で利用したり実施許諾をしたら得られたであろうキャッシュフローを見積もって算定する方法(インカム・アプローチ)が多く取られているとのこと。 さて、特許の事業化というと私がここ1年にわたり支援してきたNPO団体の日本パテントリサーチアソシエイツ(JPRA)の活動はかなり先進的である。特許の入札会を過去1年以上にわたって行ってきた実績が特許庁に認められて、9月25日から27日にかけて東京ビッグサイトで開催される独立行政法人 工業所有権総合情報館主催の特許流通促進セミナーの中で、初日に開催される特許入札会を開催することになったのだ。これには私も1アナリストの立場で出席を予定している。 こうした取り組みはまだまだスタートしたばかりであるが、今後も日本経済再生に向けての取り組みとして、様々な形で実行に移されるだろう。 (次回はその2として特許の信託化についてレポートしたいと思います。)
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2002/09/09 | 今週の株式相場展望 | |
【先週の相場を振り返って】 先週の株式相場は、これまで下値の目途と考えられてきた日経平均9500円を割り込むと一段安の動きになった。7日連続安のあと、木曜日は一旦は反発の動きを示したが、依然として下値不安が強く、多くの市場関係者が下値目途として8500円や8000円という水準を予測。また、戻り目途が今度はこれまでの下値目途である9500円になるとの見方があり、投資家の買い意欲は鈍ったままとなってしまった。 日経平均週末株価 9129円 TOPIX 894ポイント 日経店頭平均 1093ポイント NYダウ 8427ポイント NASDAQ 1295ポイント
【今週の株式相場展望】 週末の米国株が反発して終えたことに加えて、小泉首相の緊急経済対策指示を受けて20日に政府から上場投信の買い付けなど株価対策が打ち出されるとの報道もあり、売り方もこれ以上売り込みにくいとのムードが出る可能性があり、週初は多少の反転が期待できるだろう。少なくとも9000円割れから8500円までの下落過程が今週に見出されるなら、格好の買い場と判断する投資家も多いだろう。 **本日は想定通り株式相場は反発の動き。但し、ここからの戻り相場後の展開がポイント。波乱はあると見た方が無難だろう。(炎)
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2002/09/06 | 為替相場動向 | |
今週、ドルが売られた背景には、3つの理由がある。 これらの理由で116円台までドル円は売り込まれた。1)と2)の理由はドル売り要因であり、3)の理由は消極的な円高要因である。 外国為替市場は2国間、あるいは多国間の要因の綱引きであるから両方とも悪い材料であっても、どちらかがより悪いかということで今回、米国株の下落が日本株の下落を上回った格好となった。 政治的な要因としては、米国のパウエル国務長官の政権1期目で辞任するという報道がドルにとっては、悪い材料となった。 ネオコン派というのは新保守主義と呼ばれ、イラク即時攻撃に積極的な派閥だ。夏ぐらいまでは、穏健派の巻き返しにより、戦争回避が予想されたが、ここにきてパウエル長官の進退から、ネオコン派優勢で対イラク戦が間近なのではないかとの憶測が台頭してきた。 戦争、テロとの戦い、低迷する株価、経済情勢いずれをとっても短期的に世界経済が上昇する要因はみあたらない。各国中央銀行は、とくに米国はさらなる金融緩和をめざし、より効果がある時期を見計らっている状態であろう。 1−2年のタームでみれば、さらなる金融緩和の継続、株価の低位安定が続き、金融緩和の効果が出はじめ、資金がジャブジャブになり、それがやがて株式市場に回帰してくるまでは、今しばらくの時間がかかるのではないだろうか。(生涯)
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2002/09/06 | パンジシールの獅子 |
小野小町
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「9.11」の2日前、アフガニスタンでもうひとつのテロが発生しました。標的となったのは北部同盟の指導者、アハマッド・シャー・マスード(1952〜)。ちなみにマスードは戦闘名で現地の言葉で「運のいい人」という意味です。旧ソ連の7度にわたる攻撃を退け、敵将から別名「パンジシールの獅子」と恐れられていたゲリラ戦の天才です。 私が初めてその名を知ったのは2000年の冬でした。もともと写真集を見るのが趣味なのですが(好きなのは土門拳やユージン・スミス等)、たまたま図書館で見た長倉洋海氏(1952〜)の「旧友の手紙を読むマスード」という写真が印象に残っていました。 その後、写真展が開かれたので見に行ったのですが、たまたまその日トークショーがあり長倉氏からアフガニスタンの話を聞きました。同氏がマスードに初めて会ったのは旧ソ連侵攻後の1983年、以来度々この地を訪れては取材を続けています。 伝聞で人を評価するのは危険なことですが、マスードは誰にでも分け隔てなく接する人柄で、民衆から慕われていたそうです。捕虜も拘束・拷問することなく2年たてば本国に帰していました(中には帰りたがらなかった者もいたそうです)。それまでアフガニスタンがどこにあるのかすら知らなかった私ですが、新聞に記事が載ると目を通すようになり、彼は今頃砂漠の中で厳しい戦いを続けているのだろうかとぼんやり考えたりしました。 パキスタンの支援を受けたタリバンはその後も圧倒的な強さを見せ、国土の9割を制圧。追いつめられたマスードは2001年春に欧州へ出向き「これは内戦ではなく侵略戦争である。パキスタンの支援を止めてくれれば半年でタリバンを追い出してみせる」と訴えました。また「このままアフガニスタンのテロリストをほっておけばいずれ世界中にそれは飛び火する」とも言いました(この話を聞いた長倉氏も当初は大袈裟な話と思ったようですが)。 欧米の支援を必要としていたマスードですが「私達は物乞いに来ているのではない。決めるのはあなた方だ」と最後まで毅然とした態度を貫きました。しかし支援は得られず、成す術もないまま暗殺の日を迎えました。 現在、アフガニスタンは平和への一歩を踏み出そうとしています(大統領が暗殺の危機に遭うなど基盤は脆弱ですが)。ところで元々この地にテロリストを集めたのは他ならぬ米国です。冷戦時代、旧ソ連の南下を防ぎたかった米国は世界中からテロリストを呼び寄せ養成所で訓練を施しました。マスードも、かのビンラディンも元はここの出身です。 冷戦後、各国のアフガニスタンへの関心は薄れましたが、残されたテロリスト達は世界中に散らばり不気味に暗躍しています。 話は変わりますが先日、南アフリカのヨハネスブルクで環境開発サミットが開かれ約180カ国の代表が話し合いました。しかし更なる援助を要求する途上国と不況下で援助疲れの感のある先進国の溝はなかなか埋まらないようです。過去の代理戦争、経済発展に伴う環境破壊いずれも第一次産業への依存度の高い途上国に被害は集中してきました。 中でも今後、懸念されるのが水不足です。今後30年間で水の需要は世界的に5割増え、全人口の半分が水不足に直面すると言われています。水はその地域の経済や衛生に深く関わっており、放っておけば食糧不足や感染症、更なる貧富差の拡大が予想されます。ちなみに日本はフランスに次ぐ水の輸出国で、海水の淡水化プロジェクトでは世界シェアの半分を占めるなど技術面での期待が寄せられています。 さて「平和が訪れたらもう一度大学へ戻り勉強したい」と言っていたマスードですが、今仮に生きていたら何を考えただろうと思うことがあります。彼は高邁な思想は掲げず、常に身近なところから改革を実践しようとした人でした。私は普段「平和」等について考えたりする方ではありませんが(せいぜい悩むのは今日のおやつは何かとか←平和)、あれから一年と思うと少し胸に重いものを感じる今日この頃です。(小町)
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2002/09/06 | 防災関連銘柄 |
海パン刑事
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先日8月30日付の新聞各紙で、政府の中央防災会議が東海地震について最悪のケースでは死者8100人、建物の全壊が23万1400棟にのぼるとの試算が出ておりました。 【耐火金庫】 キング工業(7986) ペイオフ、金庫窃盗団関連も 【火災警報装置】 能美防災(6744) ホーチキ(6745) 【防護服】 帝国繊維(3302) 救助器具、防災服など防災関連で収益の大半を占める。 【防塵マスク】 重松製作所(7980) 産業用防毒マスクシェア8割。米3Mが2位の株主。 【住宅関連】 積水ハウス(1928) 住宅業界トップ企業 【ゼネコン・道路会社・橋梁】 ほとんどの上場企業 【鉄鋼】 新日鉄(5401)など 【免震関連】 オイレス工業(6282) 免震装置トップ。 【ソフト・調査・GIS】 システムソフト(7527) 自治体向け災害支援システム もちろん、防災(地震)関連はたくさんあるため、上にあげた銘柄はほんのわずかです。
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2002/09/03 | 企業分析:日東電工(6988) | ||||||||||||||||||||||||||||
●企業分析 日東電工(6988) ☆☆☆☆☆ by 大原 & 満月 【株価評価 買い】 バリエーション:☆☆☆☆ 10年間の長期成長率10%程度が可能で現状のPE30倍以下 【日東電工の経営】 「グローバル・ニッチ」を戦略に立て、「変化はチャンス」をスローガンとする素材メーカ。 山本社長は述べている。 「技術者に義務と責任感を持たせるような経営」を目指す。 【経営のトラック・レコード】 経営者の功績は4つの新分野を切り開いたことだろう。 1)液晶パネル向けの偏光膜を中心とする光学フィルム事業(世界シェア60%で1位) 数字は以下の通り。 【経営の決断力とスピード】 昨年度、日東電工の伝統的なビジネス、工業用テープ事業の営業利益率が過去最低水準の2.5%に落ち込んだ。 【財務内容】 自己資本比率60%を超える。流動比率は2倍を超える。売上高回転率は1倍と資産効率はまずまず。 【日東電工の競争力に関するコメント】 ●高いシェア(光学フィルム) たとえば住友化学というライバルとの比較を以下に行った。数字はあくまで推定である。
投資余力で見ると110億円÷5億円で22倍の差になってくる。価格低下の影響でライバルが苦しいときに、敢えて大きな投資をしてくるだろう。その戦略は正しいと思われる。 ●光学フィルムと封止材料という事業の性格 同様のことが封止材料にもいえる。 ●川上メーカが出てこない ●圧倒的な供給量を確保し、参入を未然に防いできた ●開発力とマンパワーに秀でている ●コストダウンの余地がまだある ●新素材と知的財産で優位に立っている ●参入リスク小:技術的な参入障壁−光学接着剤が屈折率を好みに制御している ●プラットホームのリスク小:フラットパネルに必要になる汎用的な技術である−有機ELでも偏光フィルムは必要になる ●代替リスク小:動画対応などの技術の進歩や技術革新の波にさらされない リスク ●光学フィルムの価格低下リスク ●液晶関連銘柄としての市場の位置付け ●タイミングのリスク 参考: さて、屈折率が違うと光の透過するスピードに差がでてきてしまい、干渉やちらつきの原因となる。 ビニールを伸ばしただけの製品にどうして付加価値があるのだろうか。投資家であれば、彼らの技術障壁の低さを危惧するのは当然のことだろう。安く大量に生産できるフィルムであり、その光学接着剤についても、高価な材料は何一つ用いていない。 固定費も驚くほど低い。ならばどうして彼らの高いシェアは達成できたのであろうか。もちろん、開拓者であったというスピリッツに負う事も大きい。前述したように、技術的な強みもないわけではないのである。 新規参入や、川上や川下との交渉力、要素技術や、組織の運営力、そして財務力など、総合的に見て、もっとも安定している会社のひとつであろう。 さて、ゼミの水曜版でも満月さんから偏光フィルムの原理についてはかなりの詳しい説明があると思うので、満月さんのレポートを参考にしていただきたいと思う。(大原)
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2002/09/02 | 見捨てられたナスダックジャパン銘柄を育成しよう!! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
米NASDAQがナスダックジャパンからの撤退を決めたこともあって、このところのNASDAQジャパン銘柄は人気が離散している。今日取り上げてみたレントラックジャパンもその一つ。決して業績が悪くなっているのではないが、株価は上場して以来冴えない展開が続いている。 レントラックジャパン(2314・NJ) 時価 915円 今期予想連結EPS105.1円 【事業の概要及び資本関係】 同社は主にPPT(Pay Per Transaction=出来高払い制による収益分配方式)システムを使ったビデオレンタル店向けの映像ソフト(VHSソフト・DVDソフト)等の貸与・課金サービスを行っている。PPTとは米レントラック社が開発した仕組みで、映像ソフトメーカー等(作品の著作権や作品供給者等)から同社に貸与される映像ソフト・CD等を期間限定でPPTシステム加盟店舗に貸与し、加盟店においてエンドユーザーにレンタルされた出来高に応じて加盟店、映像ソフトメーカー等及び同社にて収益を分配するシステム。同社のPPTシステムの仕組みは映画業界における興行収入に応じた収益分配方式と同じ考えに基づいている。 【PPTのビジネスモデル】 同システムにおいて加盟店は初期コスト(ハンドリングフィー・1本当たり1000円程度)を支払った上で商品を一定期間借り受け、エンドユーザーのレンタル回数に応じた売上(トランズアクションフィー・レンタル料金の半分)を一定の比率のもとで加盟店・映像ソフトメーカー等・同社の三者で分配する形になる。また、リース期間終了後に加盟店がPPT商品を買い取る場合においても、対価(リースアップフィー・ビデオであれば1年で、DVDなら2年で期間満了)が発生する。同社にはこの3つの収入が得られる。 【このビジネスがもたらすソリューション】 エンドユーザーのニーズ…見たい時に見たい、多くの作品を見たい 上記のように、エンドユーザーの満足度を満たすことが映像ソフトメーカーやビデオレンタル店の利益の最大化、ひいては業界の発展につながるとの考えのもと、三者の満足度を向上させるためのPPT関連事業を中心に事業基盤を拡大してきた。 同社のPPTシステムへの加盟店舗数は、前期末で全国に3235店舗となっている。全国にはビデオレンタル店が約6500あるとされるが、このうちの約半分に既に導入されている。また、ビデオメーカーのうち139社が利用。但し全タイトルとは限らないし、売り切りもある。 同社は創業して13年で映像メーカーとレンタルショップの関係を構築。業界全体がほぼ横ばいで推移する中にあって、同社の業績は順調に推移してきた。 【ポイント】 1)13期連続の増収を達成しており、今後も更なる継続的な成長が可能であること。
同社の平成15年3月期第1四半期連結業績は、売上高5,537百万円(前年比4.2%減)、営業利益は372百万円(同81.0%増)、経常利益は357百万円(同94.7%増)となり、営業利益、経常利益ともに大幅に増加した。これは、PPT関連事業において、ワールドカップ開催の影響があったものの、DVDソフトの出荷枚数が23.6万枚(前年比55.3%増)と順調に推移したため、売上高が若干の減少にとどまる一方、利益率の高い取引が少なめに推移したことや、一時的に広告宣伝費が減少したこと等によるとしている。足下の業績は好調であり、今期の業績見通し(単独決算)は表記の通りを見込んでいる。 また、同社は、株主に対する利益還元を経営の最重要事項の一つとしており、株主還元の一環として、今期1株当たり配当予想を前期比2倍の14円にすることを公表した。 *8月29日に850円まで下落した株価であるが、本日は940円まで戻ってきた。(炎)
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2002/09/02 | ラ・パルレ(4375)に対する見方 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
週末の小町さんの体験レポートは興味深く拝見させて頂きました。私も既に2回ほど先方にお邪魔しておりますので、小町レポートは大いに考えさせてくれるものでありました。ただ、単に体験レポートという一方的な視点ではいけないと思いますので、今日は会社側への質問に答えてもらうことと致しました。 まずは、先日私の有料メルマガで配信した内容を掲載しておきたいと思います。更に、今回の小町さんの体験レポートにあった点を会社側のIR担当者にぶつけて答えて貰いましたので、それも掲載しておきたいと思います。 1.アイリス有料レポートから ■産直銘柄 2002/07/10■ エステティック業界初の上場ということで上場時に注目された同社であるが、上場後の人気は今ひとつである。 【産業への考え方】 エステやマッサージ業は医者以上に顧客と健康を語り合える人たちである。その人たちの教育と意識向上に成功した企業は、社会貢献度が高まるだろう。 【企業概要と類似企業】 全国に直営エステティックサロン「ラ・パルレ」を展開している。前期末の店舗数は80店舗(北海道8、関東38、東海・甲信越16、関西・中国12、九州・沖縄6)。現社長の大石洋子氏が1代で築いた企業。会社設立は平成2年9月。 上場日 5月1日 (ナスダック・ジャパン) *ブランドエクイティの向上とは「優れたサービス・商品力、顧客満足度を向上し、高レベルに維持発展させることでブランド価値を高め、顧客ロイヤリティを獲得していく。そのことで企業価値を上げていこうという、経営戦略」 【業績推移】
【収益・財務指標(前期実績)】 ROE 25.2% 【セグメント別売上高推移(百万円)】
【市場の現状と事業の現状】 主要顧客層は20代〜30代 物販も含めて約4000億円の市場のうちTBCが年商400億円とマーケットリーダーの地位にあるが、同社では当面の売上100億円突破から500億円を目指す意向。このためエステ専業から上場を機にチャネルを拡大させる考え。 【店舗稼働率】 【顧客数】 【今期の業績】 前期比7.7%の増収、上場費用1〜2億円を入れて今期経常利益は12%増を見込むが、本業だけの伸びでも+10%は見込めるほか、売上の30%占める化粧品などの外販も考えており、想定以上の伸びが期待される。 【IR】 これまでは機関投資家中心にIRを行ってきたが、7月からは一般個人投資家に向けても行っていく。既に東海東京証券にて先週末にプレゼンを実施した。 【株価】 上場直後に34万円の高値をつけた後、6月27日に18.4万円の安値まで下落。その後反転の動きを見せ、時価21.3万円。それでもまだ公募価格26万円は下回っている。 2.小町さんの疑問や意見に答えて(同社IRより) <小町さまの体験レポートでのご指摘に対して> 同社では実際には顧客の苦情等については本社対応できっちりやるシステムが用意されており、お客様の誤解を受けぬよう誠心誠意の対応を行っているとの考えを持っている。それでもし問題が出て来た場合は、毎月の見直しを行うシステムも運用しているそうだ。 ◆お試しコースなのにトータルで約3時間かかるとの指摘について ◆厳しい食事制限や運動の義務はないものの(本当か?) ◆施術は30回くらい… ◆5kg痩せるのに50万払うとの指摘について ◆マッサージや低周波(アブトロニックの強力版)は私には少々痛かったです(効いているといわれましたが)。 ◆今日契約すれば割引になりますよといわれましたとの指摘について ◆中には学生やOL、主婦でもローンを組んで通う人がいるとの指摘に対して ◆ソニーCPラボラトリーのサロンはフェイシャル(45分)とメイクアップ(15分)の2種類のサービスを一回2,000円と低価格で提供し成功を納めています。また仏の高級ブランド「ゲラン」が日本橋三越内に出店するサロンも、一回8,000〜18,000円という値頃感 ◆美容業界は一般に個人事業主が多く、チェーン化に成功するケースはきわめて稀でした。 ◆料金体系等の情報開示が適切になされ、消費者が納得できるサービスを提供 ☆以上、長くはなりましたがご参考下さい。エステティック業界については、矢野経済研究所から「エステティックサロンマーケティング総鑑2002年度版」という調査資料が出ておりますので、それをご参考下さい。小町さんをはじめ億の近道の読者の皆さんにおかれましては弊社へのご理解を賜りますよう今後とも宜しくお願い致します。(ラ・パルレ 田嶋)
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2002/09/02 | 9月の株式相場展望 | |
【8月の株式相場を振り返って】 1.先週の相場動向を振り返って 前週の流れを受けて週初こそ日経平均が10162円の高値をつけ終値でも10000円を維持したものの、その後は反落の動き。10000円台維持すら叶わず、相場の頭が重いことが確認されて週末のかけ再び下落歩調を辿った。これで7月下旬から1ヶ月以上にわたっておよそ9500円から10000円での相場展開が続いてしまったことになる。また、6月以来、3ヶ月連続して陰線をつけ、昨年9月や本年2月の底入れ場面のような展開にはなっていないことが改めて認識されつつあり、相場の先行きに暗雲が漂い始め、一段とムードは悪化してしまった。大半のセクターがインデックスに連動して下落歩調を辿っているが、この中では鉱業、倉庫、ガス株などの市況関連やディフェンシブ銘柄が比較的底堅かった。 日経平均週末株価 9619円 TOPIX 941ポイント 日経店頭平均 1143ポイント 2.8月の相場はお盆休みもあって小動きの展開に終始 NYダウやNASDAQが月半ばにかけ堅調に推移したにも関わらず日本の株式相場はお盆休み入りで商いが閑散となり、9月中間期末に向けての持ち合い解消売り懸念もあって買いが手控えられたことなどもあって小動きの展開に終始。日経平均の相場レンジは8月6日の安値9439円と8月26日の高値10162円の間での往来となった。NYダウは月初から一旦は8000ドル台ぎりぎりまで下落したが、その後は22日にかけて9077ドルまで上昇。月末にかけては反落の動きを見せた。7月24日のボトムから中期的な上昇トレンド入りしたとの考えもあろうが、ITバブル崩壊の傷跡が癒えていないことによる景気の先行き不透明性、イラク攻撃の可能性などこの先のNY株の動向にも意見が分かれる状況になりつつある。円ドル相場については7月19日の1ドル=115.8円をつけた後、これまでのような円高トレンドは止まっており、8月は1ドル=117円〜121円での安定した推移を示した。 日経平均月末株価 9619円 TOPIX 941ポイント 日経店頭平均 1143ポイント
【今週の株式相場展望、今月の株式相場展望】 先週の地合を受けて今週は更に下値を探る展開を予想する向きが多いので、一旦は日経平均が9500円を割り込むような場面も想定されるが、運用ということを考えるとそうした悲観ムードの時こそ銘柄の選別をしっかり行ってより割安な銘柄を買うチャンスと考える方々も多いに違いない。相場の裏の裏をかくなら、総悲観ムードの時だからこそ想定される相場レンジの下限で投資が可能とも考えられる。 **上記の相場展望は週末に作成されたものです。本日の株式相場はやはり続落の動きとなり、日経平均は一時9500円を割り込む場面もありましたが、引けではかろうじて9500円を維持して終わりました。(炎)
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