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タイトル
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執筆者
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2002/12/27
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両津勘吉
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2002/12/27
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両津勘吉
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2002/12/27
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小野小町
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2002/12/24
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大原部長
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2002/12/20
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両津勘吉
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2002/12/20
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両津勘吉
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2002/12/17
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大原部長
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2002/12/17
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大原部長
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2002/12/16
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キノコ産業は有望か ユニチカのハナビラタケ人気に見るキノコ産業への期待 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/16
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ベンチャー支援道半ば 〜炎の胸の内を明かす〜 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/16
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株式市場の機能麻痺 |
炎のファンドマネージャー
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14
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2002/12/16
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今週の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/13
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駄洒落商会会長
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2002/12/13
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小野小町
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2002/12/10
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大原部長
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2002/12/09
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頑張れ!!おこしやす京都チーム |
炎のファンドマネージャー
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9
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2002/12/09
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社会的責任投資について |
炎のファンドマネージャー
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8
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2002/12/09
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炎の高配当利回りJASDAQ銘柄紹介 |
炎のファンドマネージャー
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7
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2002/12/06
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ブランド力の弱い自動車企業はどこがダメなのか? |
両津勘吉
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6
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2002/12/06
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為替相場動向 |
生涯遊人
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2002/12/03
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億近3周年ポートバトルに寄せて |
大原部長
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4
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2002/12/03
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シリーズ 2002年を振り返る その1 |
大原部長
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3
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2002/12/02
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公認会計士が体験した決算説明会報告 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/02
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炎の注目株 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/02
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今月の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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2002/12/27 | 今年のIR大賞 |
両津勘吉
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今年も色々な役員、IR担当と出会いました。年末恒例、私の独断と偏見に基づく勝手なIR大賞を発表します。 <ワースト大賞受賞企業> Sカンパニー:本人に電話しているにも関らず、日程の話になると「希望日をメールで送ってください」?今あなたと話してんのに! 経営評価するがIR部隊に問題がある。 Tカンパニー:電話して取材したい旨、連絡すると希望日をFAXするよう指示されるが、FAXして待っても待っても音沙汰なし。また電話すると担当者は電話に出ず。いつになったらアポが取れるのか? Sカンパニー:セルサイドレポートをよーくチェックし、気に喰わないことがあるとアナリストを呼び出すって本当? <IR大賞受賞企業> ブービー賞:キーエンス(6861)情報開示がV字型?回復。 駆け込み寺:昭和電工(4004)化合物半導体を調べていると壁にぶち当たり身動き取れず。こういう時は決まってこの方に御相談。アナリストの駆け込み寺的存在。 広報、IR担当者の方々、来年度も宜しくお願いします。(両津)
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2002/12/27 | ホンダの値引きはユーザーにとって魅力的 |
両津勘吉
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車好き長男がホンダディーラーに行きたいとおねだり。私も価格チェックしなければと考えていましたので行って参りました。 長男、長女、私もスポーツ後に訪れたため3人ともジャージ姿で、ディーラー営業マンもなんだか売る気の無い様子。しかし軽く買う素振りを見せ、どの位値引きするか聞きましたところ、オデッセイで30万円、ステップワゴンとストリームで20万円でした。1発目でこの価格ですから他社との競合を持ちかければオデッセイでキャッシュ40万円、オプション部品定価ベースで多少色を着けて45−50万円まで行くかどうか。いや〜 ホンダさんは凄い値引きをしますね。 もっと凄いのは自社登録。これって販売台数嵩上げのためにディーラー自らがナンバーを取って登録することです。皆さん、先ずはYAHOOのトップページを開いてください。そこのショッピングコーナーに自動車がありますので、そこをクリック。次いで中古車物件情報をクリックするとメーカー別ページが出てきますので、ホンダ、そしてステップワゴンの順にクリックしてみてください。そして東京地区→走行距離とクリックすると走行距離の少ない順に出てきます。2002年モデルで走行距離0.1万キロの物が現れます。Dタイプの169.8万円をクリックしますとオニキス京王八王子支店のものがありますが、コメントに登録済み未使用車と記載され、これが自社登録車です。しかし他の車を見ているとホンダディーラー自らが未走行車を販売しているケースもあり、如何に自社登録したかが窺えます。 私はここに出てくる関東地方の某業者に電話しましたが、今年は全メーカー中、ホンダの自社登録による良質物件が非常に多かったと言っており、そこの企業の今年1年間における未走行車入手の内、ホンダが相当部分を占めたそうです。 自社登録は売れないマツダや三菱が多いかと想像しましたが、この業者曰く、ある程度売れていてメーカーも強気で生産している車ほど自社登録が出易いそうです。ですからマツダのタマは意外に出てこないとか。 先般、ホンダは来年度も国内販売を強気で行くことを宣言しました。車を購入される方は決算間近の2月、3月を狙うか、それとも強気の販売がコケソウな来年度の自社登録車を狙っては如何でしょうか。 ちなみにマツダはディーラーの結集したチラシを12月に配布しており、ナビ付き3リッターMPV304万円、トータル340万円の自社登録を、ナント260万円で販売。2002年登録のデミオの短期レンタに回した1.5万キロを58万円ですからね。 日産はウイングロードでかなりの自社登録を見かけますが、売れ筋モデルでは見かけませんし、ディーラーでの値引き交渉も容易ではありません。 エルグランドで徹底的に粘ったのですが、営業マンは「ウチの外人経営者は値引きを絶対許さん」だそうです。(両津)
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2002/12/27 | 発泡酒・タバコ増税の影響 |
小野小町
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今月13日に来年度の税制改正大綱が発表され、発泡酒とたばこへの増税が決定しました。来年5月から発泡酒は1缶(350ml)当たり約10円、たばこは7月から1本当たり0.82円(1箱当たり16.4円)増税される予定です。アナリストの評価は多々分かれていますが、結論から申しますと現時点ではビール各社とJTへの影響は小幅に留まるとみられます。 初めに発泡酒ですがそもそもビールの違いは何か?酒税法によればビールは麦芽使用比率が50%以上、発泡酒は50%未満の麦酒を指します。更に発泡酒は麦芽使用比率が25%以上・未満で分類されますが通常市販されているのは25%以下のものです。1缶(350ml)当たりの税金は、ビールが77.70円、発泡酒は36.75円と発泡酒はビールの半分以下です。 発泡酒が普及したきっかけはキリンが98年に発売した「淡麗」です。ビールでアサヒに首位を奪われそうになったキリンは、シェアを死守するためより低価格の発泡酒を発売。これに追随し各社は次々と新商品を投入しました。味も家庭で飲む分にはビールに遜色ない水準に改良され、不況も追い風となり市場はここ数年で急拡大しました。 増税案は以前から浮上していましたが2003年は実現可能性が高いといわれ、業界では最近まで1缶20円増税説が有力でした。しかし今回の増税幅が予想より小さかったため各社はそのまま価格を転嫁する可能性が高そうです。特に今年は2月にキリンが10円安い新商品「極生」を投入したのを皮切りに1缶135円という10円安い価格が定着。今回の増税を機に再びそれが10円戻る格好となります。10円の値上げをどう受け止めるかは消費者次第ですが、缶チューハイ等他製品にシフトする可能性もあり発泡酒の需要は若干減少するとみられます。また来年秋の酒類販売の規制緩和を控えディスカウントストア等で価格競争が激化する可能性もあり動向が注目されます。 こうした中、早くも来年の新商品が発表されています。2月にはキリンが痛風の原因となるプリン体を90%カットした「淡麗アルファ」、アサヒがスーパードライに近い軽快な切れ味の「スパークス」、サッポロが炭酸を強化した「鮮烈発泡」を発売する予定です。2003年も厳しいシェア争いが続くのは確かなようです。 一方たばこは98年12月以来4年ぶりの増税となりますが、値上げによる需要減少が懸念されます。前回1箱20円の値上げをした際には、前期までの3年間で市場は約5%縮小しました。 国内市場シェア7割を持つJTの場合、たばこ1箱当たり20円値上げすると粗利ベースで約70億円の増益要因となります。ただ一方で販売数量が1〜2%減少するとこの分の利益は相殺されてしまいます。現時点で値上げ幅は不明ですが、1箱当たり20円の値上げで良くて収支トントンかマイナス、30円なら価格効果が数量減を十分カバーするとみられます。 需要と価格のバランスが難しいですが、JT側からすれば30円の値上げが妥当な線かと思います。ただ前回の増税時にフィリップモリスが「ラーク」の価格を据え置きシェアが低下した経緯もあり20円に留まる可能性も高いです。ただ想定以上に需要が減少した場合でも追加的なコスト削減で対応する方針で、業績へ大きな影響はあまりなさそうです。 ただこの冬のボーナスも減少(きびちー←実感)と消費者心理が悪化する中、身近な娯楽である酒類やたばこに影響が及ぶ可能性は十分考えられます。特に発泡酒は不況下で親しまれてきた商品だけに今後はいかに付加価値の高いブランドを開発できるか、各社の戦略が問われそうです。(小町)
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2002/12/24 | 2002年をふりかえる その4 |
大原部長
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【大原のイチオシ 辛うじて勝ち越し】 今年のイチオシでは、外れまくってしまい、本当に、皆様にはご迷惑をおかけした一年となった。 <1月のイチオシ (1勝1敗)> ○弱気 太陽誘電 6976 ☆☆ →正解 2000円が1200円台 <2月のイチオシ (3勝1敗)> ○弱気 シチズン時計 7762☆☆ →正解 650円が530円台に <3月のイチオシ (0勝1敗1分)> オービック 4684 ☆☆☆☆☆ → 半分正解 2万円が2.5万円に。そして2万円に逆戻り <4月のイチオシ (0勝1敗)> ×強気 村田 6981 ☆☆☆☆ 失敗。8700円が5000円に <5月のイチオシ(0勝2敗)> 松下 6752 ☆☆☆ → 1700円が1100円台に <9月のイチオシ (6勝1敗1分)> ○買い 日東電工 6988 ☆☆☆☆☆ → 正解 3000円が3600円に。今3300円 <10月のイチオシ(0勝1敗)> ×買い 兼松 8020 ☆☆☆☆☆ → 大失敗 120円が75円に <11月のイチオシ> 売り 東芝 6502 ☆ → ? 今後の楽しみ 370円が360円に 今年のイチオシの成績表:10勝8敗 ・・・トホホホホ 今年は、イチオシの半分を海パンさんに譲り、わたしは、株式投資の世界から見た日本の現状を紹介してきたつもりだ。しかし、やはり株のメルマガ。当たり外れで騒ぐのもたまにはいいかもしれない。 わたしの失敗のクセがよく出ている。 【居酒屋 元気に開業中】 さて、今年は、ライコスの居酒屋掲示板も盛り上がった。 当初からのなじみ客で一杯になっており、積極的に発言していただいた皆様に感謝したい。 【無料企業健康診断所開業中】 4月に開業した無料企業診断所「ライコスのメイン掲示板」にたくさんの患者さんがいらっしゃいました。700を超えるカルテがそろった。初診大歓迎! http://club.lycos.co.jp/bbs/list.asp?cid=l0600001 【自分で選んだ今年のベスト・エッセイ】 この1年で、わたしが自分で選んだベスト「大原の火曜日」は、2月19日号だ。 一番大切なものは、戦う姿勢だ。 しかし、世界で、もっとも乱暴な競技は、ビジネスである。 【再掲】2月19日号◆株式ショートコメント◆ ●日立(6501) ☆ またも追加で希望退職制度。一定年齢以上ならボーナスを含めた年収で2年分の年収を退職金に上乗せする。希望者は拒まない。何人になるのかもわからない。大体4000人程度が今回は応募するのかなあと人事部。投資家を馬鹿にしているのか? 多くの優秀な技術者が転職するだろう。ライバル企業へと。サムソンやTSMCはまた強くなる。 サムソンを強くするために、インテルを強くするために、日立自身を弱くするために、日立は、つまり、株主は、従業員に割増で多額の退職金を払う。ふざけている。 評価の一番低いものから強制的に解雇する。それが痛みを伴うリストラではないのか。 どうして評価が一番低いのか、その理由がはっきりしている従業員には、しっかりと会社がフォローして、合格できるまで鍛え上げろといいたい。会社が死ぬ覚悟でフォローしてもやる気のない者がいるとすれば、それは、本人のせいだろう。強制解雇で割増退職金もゼロでいい。 たとえば、ギターがやたら上手い者は、いつ、どこで練習しているのか?仕事をサボったものと全力で仕事に取り組んでいるものとを区別もできないようなら、リストラはするな。 仕事ができるやつが抜けて組織は猛烈に弱体化する。 そもそも評価をAからFと仕事のできる順につけて、給料もランクにあわせるべき。仕事の内容自体に値段をつけて、誰がやっても同じ仕事(たとえば経理なら経理)なら同じ値段を払うべきだ。できないものから首にするのは企業が存続する最低の条件だ。その存続条件が守れないなら、解散を勧告したい。 企業が存続するための最低条件をクリアしていないのに、どうしてリストラなんかをするのか。年金債務はどうするのか。割増退職金は誰が払っているのか。みんな株主の負担ではないか。 余談:【やめてほしくない人がやめる日本。やめてほしくない人はやめない外資】 キーパーソンを社内に引き止めたかったら、多額の報酬を出さなければならない。多くの外資系では、勝手に転職したら、前年の多額のボーナスを返済してもらうといったコールオプションを会社が保有している。転職防止条項があるのだ。 本当に事業を担って付加価値を創造しているのは誰なのかを定めるのが経営者の仕事だ。 だから、やめたくないものがやめたら、会社が実質儲かる仕組みを会社は用意している。 【横並びの閉じた世界で泥棒になる】 日本の会社員は、居酒屋で仲間と飲むことが多い。 居酒屋で飲むことで、大体の従業員に泥棒従業員根性がしみついてしまう。 ひとりひとりの従業員がメチャクチャ会社に儲けさせるのは、契約上、当たり前のことだろう。 【2003年 反乱が始まるだろう】 外人投資家は怒っている。 国際的な運用会議では、アジア株だけで日本株は不要だという意見が出始めている。 【東芝が好きな日本のアナリスト】 日本株だけを選択肢にいれると、東芝は唯一の半導体関連銘柄になってしまい、フラッシュメモリーがいいときに、薦めたくなる。 単純に、サムソンの方がいいからである。PER7倍のサムソンは来期もフラッシュメモリーで増益になる。サムソンには液晶やDRAMがあり、リスクもある。しかし、両事業とも、グローバルでナンバーワンである。 東芝の収益の殆どは、電力会社などの、国内成熟産業から来る。 東芝の社会インフラ部門は従業員を半分にするだろうか? 半導体を買いたければ10人いれば、10人ともサムソンかTSMCを選ぶはずである。東芝を選ぶ人はゼロだろう。 グローバルな会議で東芝の社長がプレゼンをしても、興味のある投資家は、数人しかいないだろう。 財務が破綻しそうな会社のPEが2倍か3倍で取引されているときに、どうして同様に財務が悪い東芝に来期20倍も払う必要があるのか。 これこそが、わたしが、グローバルな比較で、バリエーションが重要と主張する理由である。 みなさま、今年一年間、ご購読ありがとうございました。 来年もよろしくお願いします。(大原)
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2002/12/20 | アートンvsゼオノア |
両津勘吉
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●JSR(4185) 同社の独壇場であったVAタイプTFT用フィルム、同社製品名アートンの対抗馬が10月から現れ、証券界化学アナリストの間で噂になっている。 最近の液晶フィルムパテントを検索していますとノルボルネン系で押し出しにチャレンジするものが目に付きます。JSRはアートン製造で他企業と組んで製造を行っておりますが、証券界ではゼオンに負けじとJSRが動きを見せるであろうと言われております。(両津)
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2002/12/20 | ソニーと日亜化学工業が提携 |
両津勘吉
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ソニーと日亜化学工業が青紫色レーザーの共同開発に合意したとの報道が成された。それによると2003年春をメドに量産の可能性と記され、ブルーレイディスク用途の405nmレーザーだ。 今回の提携にはソニーが量産に踏み切るため、日亜化学工業からソニーへのパテント供与が必ず含まれていよう。しかし一方的なものではなく、一部クロスの形になっているのか? 私の勝手な推測だが、ベースはGaN基板で量産立ち上げの為に問題になっているパテントの壁を突き破るために提携したと考えております。しかしそうなった場合、ソニーは日亜化学のパテントを回避することが出来なかったということになり、「優秀な技術者を多く抱える同社でさえも」と感じてしまう。しかしどの企業も新聞報道こそしないものの、業界技術は相当なレベルまで積み上がっている様子。日亜のパテントを回避する新技術がいずれ現れることでしょう。 先般、パテント検索をしていましたらp型アニールとは違う方法のものを見つけましたが、その企業は青色量産をどうするのか楽しみです。
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2002/12/17 | ザイ・データブックでのわたしの投資判断(買い、強気、中立、弱気、売り)の背景 |
大原部長
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今回のデータブックへも、クレイフィンレイの山本として、わたしは100銘柄近くに投資判断している。 今回、もっとも重視したのは、財務内容、配当利回り、株主優待、PBR、来期見通し、そしてPERのバランスである。
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2002/12/17 | 2002年を振り返る その3 |
大原部長
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=株式市場はグローバルな比較で成り立っている= 企業が株主のものであり続けることができるかどうかは、株主が厳しい態度で経営者に接することが出来るかどうかにかかっている。 われわれの眼から、もっとも効率的な企業に見えるマブチモータ(6592)は、世界からは、どうして中国に本社を移さないのかという疑問の声が絶えない。 日本株は外人にも開放されている。 日本電産という会社を1年前、2002年の年初のチャートブック新年号に紹介した。 どうして安い給料で死ぬほど働かなければならないのか。 従業員にタフな企業は社長もタフだ。 価格交渉はタフな仕事だ。 しかし、それでは株主が迷惑なのだ。 さて、今年も残り少なくなった。わたしは、今月初めから、出張でニューヨークにきている。新年まで滞在する予定だ。 ここにも一人、アジアに職を奪われようとしている人間がいるのである。(大原)
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2002/12/16 | キノコ産業は有望か ユニチカのハナビラタケ人気に見るキノコ産業への期待 |
炎のファンドマネージャー
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繊維、樹脂などの開発・販売を手掛けるユニチカの株価が先週末、大きく上昇を示した。業績的には黒字経営を続けている同社であるが多額の有利子負債を抱え、株式市場からはリスキーな株と見られていたのか、11月18日には30円という安値まで落ち込んでいた。この水準で時価総額は143億円。その後上昇傾向にはあったが、12月3日〜11日まで8日間にわたって41円という安値をつけた銘柄である。 そのユニチカ株が先週末突然の急騰。株価50円で週末を迎えた。週明けの今日も株価は50円で変わらず。根強い人気を集めた。この結果時価総額は238億円となった。 只のような原材料から高価な食材を作り出すという、まるで現代の錬金術のような産業がキノコ産業と言える。既に雪国まいたけ(1378)やホクト(1379)などの2銘柄が株式市場に上場され、認知されてきたが、今後も未開のキノコの人工栽培が続くことで、この産業は活気を帯びると期待される。 世界的な問題として考えられるのが食糧危機。キノコ産業は食糧危機に答えを見出せる無限の可能性を秘めているとも考えられる。 キノコ産業は既に上場した2社の成功からユニチカなど新規参入企業、ベンチャー企業などの新規参入など競争も激化するだろうが、新たな食糧資源、健康食品素材として市場ニーズに応えていきながら大いに飛躍が期待される。 雪国まいたけ VS ホクト ★あなたならどちらのキノコを食しますか?
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2002/12/16 | ベンチャー支援道半ば 〜炎の胸の内を明かす〜 |
炎のファンドマネージャー
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私の本業は「証券アナリスト&ファンドマネジャー」と胸を張って言いたいのだが、実はこのところセカンダリーマーケットだけではなくIPO前のベンチャー企業についてもウォッチする機会が増えた。いくらウォッチしても現実に多くの収入には繋がらないが、本業の勉強にも役立つと思い研究の意味もあって取り組み始めたと考えて頂くと幸いである。つまり、実際にほそぼそながらコンサルタント的な活動も行っている。 有料メルマガの作成・配信は私の活動の糧となっているのだが、現実にはこの億の近道と同様にボランティアに近いものとなっている。私は両津氏や大原部長、ぢんぢ部長、駄洒落商会、生涯遊人などボランティア精神あふれる方々との交流から、この億の近道へスタート当時から参画し、少しでも証券市場の発展、多くの皆さんが少しでも株式市場の中に入って来られることを願って、日々活動を続けてきたとの思いを持っている。ある意味では私の活動こそが、ベンチャーなのかも知れない。それもまともな事業にもならないベンチャーなのかも知れない。自らが運営するベンチャー企業を家族の生活を犠牲にしてまで支援している姿を皆さんは想像できますか?決してまともではないと思われるでしょう。両津氏や大原氏など多くのスタッフは、財政事情にこと欠くベンチャー企業の経営者としての私を心配をしてくれている。 でも私はやりたいことをやるだけ。最初から最後まで証券アナリストとしての職業をまっとうする覚悟はできている。でも家族の犠牲がいつまでも続く訳にはいかない。私にはこれまたベンチャラスな2人の子供たちがいて、日々の生活を送っている。 さて、多くの上場企業との出会いを通じて知りえた情報は、株式投資に役立つだけではなく多くのベンチャー企業にも役立てて頂けるものと考え、取り組み始めた活動がベンチャー支援のための経営コンサルタント業である。これも相手が自分と同じような立場にあるベンチャー企業であるから法外な報酬を頂くわけにはいかず、ほとんどボランティア的な活動に留まってはいるが、そこでの一番の課題は資金調達。優れた特許を事業化するにも先立つものがないとどうしようもない。日本にはベンチャーキャピタルなるものが存在しているが、彼らはレイトステージでの投資が圧倒的。立ち上げ時に一緒に関与してくれるケースは少ない。しかも横並び。 彼らの限界も大いに感じられる昨今であるが、最近では大手に混じって新たなベンチャーキャピタルも登場して、技術基盤のしっかりした企業への投資を行っているやに聞く。新横浜にある「TSUNAMI」もその一つ。 私のところには友好企業を通じて多くのベンチャー企業の社長が訪ねてくることが多い。それを私の有料コンテンツで紹介するケースもある。既にお会いしたベンチャー企業の社長さんの数はここ1、2年で100社近くに達しているかも知れない。これまでお目にかかった上場企業の社長さんの数には及ばないが相当な数になってきた。今後もこの数はますます増えてくるに違いない。 将来のIPO企業を今から見出しておくのも私の重要な活動の一つと考えている。但し、ここに来ての株式市場の低迷はIPO企業にも影響しているだけではなく、まともに銀行の融資が受けられない中小ベンチャー企業の悲鳴に繋がっているとの思いがある。私の力の無さを痛感する日々の連続。お金は国民経済にとって大事な潤滑剤の役割を果たすもの。銀行や証券会社はその循環にとって極めて役割を担っている。 銀行機能の喪失。国民の大事なお金がまともに循環しない閉塞状況を生じていることを多くの皆さんが感じているに違いないが、先日の大原部長だけではなく、私もこのところのベンチャー企業の苦しみを見ていて、このコラムで声を高らかに主張せざるを得ない。 銀行は国民のお金を預かり、それを資金ニーズのある企業に短期的に貸し出す。企業は採算を考えその資金を短期で活用する。証券市場は長期資金ニーズの高い企業へエクイティの発行を通じて資金を提供する。中小ベンチャー企業は将来のIPOを図る条件で、株式を発行して資金調達するのが通例。このIPOの入り口が狭き門となっていることが資金循環の妨げになっている。 つぶれるべき企業が居座り、お役所的特権に守られた大企業がわがままし放題、株主へのリターンも考えることのできないまともな経営ができない企業が野放図に活動している様は、日本経済の先行きを暗くする。 ベンチャー=チャレンジャー。新たな世界に大いに挑戦する企業がいないと日本は良くならない。混沌とした閉塞的な状況を打破する人々がいてこそ、新たな世界が広がってくる。 先般上場を果たした大学発ベンチャーであるアンジェスMGへの阪大の先生方からの批判が起きているそうだ。その詳細はわからないが、これとて一種のねたみがあってのものと推測する。これからも産学協同の事業が必要になってくるに違いない。証券市場はそうした世の中の流れを先取りしてIPOの道筋をつけたのであろうが、これがブームに終わってはいけない。株価のつき方がやや異常なだけに創業者はみかけ上は濡れ手に泡の状態だというのが問題なのかも知れないが、R&Dニーズの高い企業に資金供給する道筋がついたことは喜ばしい限りであるに違いない。 私が今支援している企業にはこうした大学発ベンチャーも含まれるほか、省エネに繋がる有望商品を取り扱っている活躍期待の高い企業であるが、目の前の仕入れ資金調達ニーズに迫られているベンチャー企業、HACCPER水の事業化に努める有望ベンチャー、PCのパワーポイント上にマーカーを入れられるソフトを開発したベンチャー企業、シックハウス症候群を防ぐ天然接着剤・塗料を手掛けるベンチャー企業、IP電話のハード開発に努めるベンチャー企業、次世代型プリペイドカードの事業化を図ろうとしているベンチャー企業などなど数多い。これらにまともに資金援助をしていては私も体力がもたないのでベンチャーキャピタルや事業会社、エンジェルの力を借りることになる。これらの大半は特許を絡めた事業であり、今後ともますます目利きの能力が必要となってくるに違いない。 幸いにも億の近道には多くの技術の造詣の深い方々が集まっており、今後、皆さんにお世話になることもあるかもしれません。いずれにしてもベンチャー支援も道半ば。2002年も残すところあとわずかになってきましたが、これからもセカンダリー市場だけではなくIPOを目指すベンチャー企業ともおつきあいしていく考えである。 日本経済の再生、復活を賭けて戦う私の活動はなおも苦難の道が続くだろうが、人との出会いを大切に、やりたいことをやれる今を大切にしていきたいと考えている。(炎) |
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2002/12/16 | 株式市場の機能麻痺 |
炎のファンドマネージャー
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直接金融の仲介役割を果たすはずの証券市場の機能が麻痺してしまい、企業の一部では間接金融に頼ろうとする企業が見出せるようになった。 今年のIPO(新規上場)銘柄の数は昨年に比べ大きく減少する見通しである。IPOしてもそれほど大きな資金調達ができる訳でもなく、上場しないで銀行からの借り入れで済ますケースも増えている。 株式市場は間接金融の機能が麻痺しても市場に潤沢な資金を供給できる基地的役割を果たす筈であるが、今年上場できた企業は限られていた。多少は問題があっても市場の判断に委ねられて資金を供給する機能を果たせないと株式市場は本当に機能不全に陥ってしまう。 多くの優れた中小ベンチャー企業が私の事務所を訪ねて来られるが、彼らのズバリのソリューションは目先の資金調達。加えて事業アライアンス先である。私としては何とかして資金の調達をお手伝いしたいと考えて資金の出し手である金融機関やベンチャーキャピタルへの紹介を試みるのだが、そう簡単に資金供給ができる訳ではない。それでも最近のベンチャーキャピタルは比較的積極的に資金を出そうとしているケースが多いのが救い。結果としてうまくいくかどうかは不明であるが、理解するスピードが速まるなら彼らの存在意義は大いに高まるだろう。 売上があっても利益がないと駄目だろうと私は考えているが、彼らの発想はまず売上。いくら黒字でも貸し出しはできないとの社内ルールがあって、実績のないベンチャーには貸し出せないとの返事。リストラで人員削減を実行しており限られたスタッフで活動していることが災いして、超多忙の中、ろくに吟味もしないで結論が出せるはずもなく、余りにそっけない返事である。 こうしたIPO前のベンチャーへの処遇と同様にIPOを果たした企業への投資も同様に滞っているに違いない。業績展望が明るいにも関わらず市場性に乏しいJASDAQ銘柄を中心に投資ファンドを作ろうという気運が盛り上がりつつあるが、これは妥当な試みだろう。私のところにもJASDAQ上場の地方企業に足を運んで頂く機会が多いが、押しなべて業績は底堅いが市場性の問題から株価が低迷しているケースが多い。株価こそ低迷しているが高い配当利回りを背景に運用成果を高める機会は多いとの認識から、今後こうした市場性なき好パフォーマンス銘柄への投資が底流で着実に成果を上げるならかすかな希望が持てるのであるが、その解決までの道のりははるかに遠い。政策当局者のみならず、多くの投資家が株式市場の機能麻痺を重要な問題として意識し、市場に参画する意識が高まってくることを希望する。(炎)
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2002/12/16 | 今週の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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折角9200円台に戻ってきた日経平均が再び調整の動きを見せた地合からは、この先もなお重苦しい展開を続けるとの見方をせざるを得ない。週末の米国株式がミニトリプル安に見舞われ、NYダウ、NASDAQともに大きく売られたこともあり、ハイテク株に影響を受けやすい日経平均は週初更に下値を探るものと考えられる。 *このコメントは15日深夜に作成し、私の有料メルマガにて配信したものの一部を抜粋しております。
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2002/12/13 | 閑中忙あり |
駄洒落商会会長
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駄洒落商会会長です。 前回書きました「EDLP(Everyday Low Price)」の本家、米国ウォルマートが西友の第1回新株予約権の行使を発表しました。これにより、ウォルマートは西友の株式33.4%を保有する筆頭株主となります。また、西友は520億円のキャッシュを手にして(払込みは27日)、脆弱な財務基盤を補強することが出来ます。 ただ、気をつけていただきたいのは、今回の行使価格は270円ということ、株式数が増加することにより、西友の1株当り利益が薄まる(希薄化)などの点です。本日、西友の株価が331円(前日比18円安)で引けたことは、このあたりが原因ですね。 今後は、ウォルマートの主導のもと、西友の費用構造改革が本格化し、文字通り「EDLP」実施へ向けた取組みが始まります。 西友における仕組み作りが注目されますが、前回も書きましたように、「日本人独特」の消費慣行に適応する形で、コスト削減が図れるかどうかがポイントですね。 今日はこのへんで。(駄洒落)
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2002/12/13 | 見学&銘柄レポート |
小野小町
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●イオンモール(8905) 先日、9月19日に富山県高岡市にオープンしたイオン高岡SC(ショッピングセンター)を見学する機会がありました。今回は地方でこうした大型SCを開発・運営するディベロッパーのイオンモールを紹介致します。 【特徴】 SCの開発・運営を専門に行う国内最大級のディベロッパー。明治44年創業の生糸を商う「岐阜繭糸」が前身。1970年にジャスコ(現イオン)が買収し、73年に「ジャスコ興産」へ商号を変更。89年からグループ内でSC開発を本格的に開始し昨年6月に「イオンモール」へ社名を変更、今7月24日に東証一部に上場した。現在全国で14のSCを運営しているが、近年はシネマコンプレックス(複合映画館)の誘致も積極的に手掛けている。 【業績】 今中間期は既存店が好調の他、前期出店した3店舗の収益が上乗せされ2けたの増収増益を達成、通期予想を若干上方修正した(この数字には高岡SCの収益は織り込まず)。 【データ】 株価3000円(100株単位) 【今期連結業績予想】 売上高300億円(前期比19%増) 【高岡SC概要】 敷地面積128,094m2(商業施設64,534m2)、駐車台数3600台(無料)の北陸地方最大のSC。投資額137億円。核店舗にジャスコ、準核店舗として「トイザらス」やホームセンターなど大型専門店を配置。店内に吹き抜けを利用した全長200mのモールを導入し両側に約120の専門店を配置する構造。テナントにはスターバックス、タワーレコードなど人気チェーンの他、8つの大型スクリーンを有するシネマコンプレックスも導入。初年度は売上高200億円、来店客数1000万人が目標。営業時間は9:00〜22:00(一部23:00) 【見学の感想】 地方のショッピングモールを見学したのは今回が初めてでしたが、吹き抜けを活用しているせいか室内とは思えないくらい明るく、スペースにゆとりを感じました。
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2002/12/10 | 2002年を振り返る その2 |
大原部長
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キーワードは日本迷走 1)肥大化した行政の非効率を是正できないことがはっきりとした2002年 インターネットやネットワーク環境が整備されつつあるのに、日本国の大規模な「バックオフィス」が効率化(縮小)されることがない。 2)税収が圧倒的に足りないことがはっきりとした2002年 税金が足りない。 3)グローバルなビジョンがないことがはっきりとした2002年 移民を受け入れないために、人口が減少しつつある。 4)馴れ合いの果てにリスクがもはやコントロールできないことがはっきりとした2002年 アジアに職を奪われたために、日本人が破産し、銀行が不良債権を抱える。 5)為替以外に日本人を救うすべがないことがはっきりした2002年 為替が大幅に円安に行けば、アジアに奪われた職を取り戻すことができる。 6)日本脱出がはじまった2002年 当然のことだが、国際的な企業は日本脱出して、国際市場で競争しようとする。 銀行の株が下がれば、日本人全体(個人、株式会社、国家)が大損をするということがわかる。追加でまたまた銀行にカネを寄付しなければならないからだ。 日本人はバブル崩壊をいち早く経験したが、その結果は、まだバブル後最安値の水準で株価は喘いでいる。 自己責任といえばそれまでだ。親戚からカネを貸してほしいといわれて、カネを貸す。 株主としての対策は、政府や銀行の親戚や友達には気をつけろということだろうか。 読者は、タイタニック号が沈むときに、自分だけは救命ボートに乗れるだけの準備をしているだろうか。 先週に強烈に批判した「150分の149クラブ」を思い起こしてほしい。 2003年、運用の作戦は簡単な話となる。 純粋にカネ儲けに徹する企業を買えばいい。社会的責任だとか福祉だとかいっている企業は最後には問答無用で株主を裏切るからだ。 中国語や英語がますます盛んになる。 〜プレスリリース〜 200x年xx月xx日 本日、日立、東芝、NEC、富士通など、総合電機業態8社は、149/150クラブを設立する運びとなりましたことを発表させていただきます。 わたしたち、149/150クラブの存在にも関わらず、資本主義の犬である、証券会社、運用機関の証券アナリストなるものたちが、積極的に、われわれの株式を推奨している事態を早急に改善する必要を訴えます。 株主がいくらなにを主張しても、まったく変わらないという会社がこの世にはごろごろごろごろしている。 しかし149/150クラブは社員に1、国にゼロ、株主はマイナス1である。(大原)
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2002/12/09 | 頑張れ!!おこしやす京都チーム |
炎のファンドマネージャー
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大学生で編成されたおこしやす京都がスタート以来頑張ってきたが、ついに最下位に落ちてしまった。 銘柄(コード) 株価(12/05) 差異% 平均すれば▲4.51%だと思いますが、どうなのでしょうか? さて、本ポートフォリオトータルの評価はともかく、今回のバトルでは日経平均がプラスでTOPIXはマイナスとなるなど225優位の展開です。全体相場は銀行株などを中心になお不安定な動きを見せておりますが、225の上昇に寄与するような国際優良株(特にアドバンテスト)が牽引役となり下値を支えている格好です。 頑張れおこしやす京都チーム!!皆さんもぜひとも応援願います。(炎)
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2002/12/09 | 社会的責任投資について |
炎のファンドマネージャー
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私のところに一通のアンケート用紙が届いた。そこには社会的責任投資(SRI)アンケート調査と書かれてあったが、大手証券系IR会社からと見られるこのアンケートは、恐らく大勢の機関投資家のアナリストやファンドマネジャーの皆さんにも送付されたに違いない。 このところ企業の社会的責任(CSR:Corporate
Social Responsibility)を問う声が高まっているが、そのアンケートはそうした社会的責任への取り組みを投資基準とする社会的責任投資(SRI:Socially
Responsible Investment)への調査を狙いとするものである。 一般投資家の皆さんも単に目先の株価の上下に惑わされず、きちんとした社会的責任を果たしている企業に投資する習慣を身につけることがこれからは必要なのではないでしょうか。投資のポイントとして今後は多少気になさると意外と成果が上がる可能性もあるかも知れませんよ。 以下にこのアンケートから抜粋した質問事項の一部を掲載しますので、皆さんも考えてみて下さい。(炎) Q1:社会的責任投資をご存じですか?
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2002/12/09 | 炎の高配当利回りJASDAQ銘柄紹介 |
炎のファンドマネージャー
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●イフジ産業(2924) 【事業内容】 液卵、冷凍卵の大手。業界3位であるが製パン・製菓、外食・惣菜大手への納入シェアではトップ。 【発行済み株式数】 505万7308株 【業績動向】 今上期の販売数量は1万7650トンと前年同期比7%増となった。鶏卵相場が4%上昇し、液卵売上が11%増となる一方、ゆで卵や茶碗蒸しなどは原料高による採算悪化や販売先の与信の問題などから販売を抑制したことから、38%減となった。この結果、全体では同5%の増収、同17%の経常増益となり、四季報の数値を下回ったが経済環境悪化の中では好調さが目についた。通期では下期の卵価弱含みを想定。前期比3%の増収、15%の経常増益を見込む。 【液卵需要の伸びが続く】 液卵は鶏卵から卵殻を除いたものであるが割卵の手間が省け、しかも卵殻汚染による心配もなく衛生的で卵殻の廃棄問題もない。また、保管・輸送効率が高く、製品の均質化が図りやすいなどの利点からコスト削減を進める食品加工・惣菜メーカーなどでの採用が増加しており、年率5%前後の伸びが続いている。 【株価動向】 昨年8月に公募価格735円でデビュー。上場後に840円の高値まであったが、その後は500円前後に低迷。安定した成長を続けている割には株価の人気は今ひとつ。同族経営の色彩があることや、市場性の問題が株価の頭を抑えてきたが、ここまで下落すると配当利回りが4%台に達し、配当狙いの買いも入る可能性が高い。 地味な銘柄ではあるが、シェア拡大が期待できる隠れた成長企業としてマークしておきたい。
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2002/12/06 | ブランド力の弱い自動車企業はどこがダメなのか? |
両津勘吉
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●三菱自動車編 【自動車ダメ企業の特徴】 1)デザイン悪し(かつての日産) 今回は製造面から自動車メーカーを覗いて見よう。三菱自動車を例にとる。私は製造技術に疎いので間違っていたら後でご指摘願います。 <三菱自動車水島製作所> 水島製作所は効率化のチャンピオンで、98年に優秀賞を受賞しているほどだ。自動化率が16%(大体こんなもん)程で、タイヤやフロントガラスは勿論のこと、ダッシュボードまでもロボットで自動装着している程である。 同社は各ロボットメーカーの得意分野を把握した構成にしており、川重、ファナック製などを使い分けている。つまり不二越、安川など1メーカーの比率を高めてライン組換え時のテーチング軽減を図るよりも、むしろセクション毎にメーカーを換えてプログラミングを実施している。非常に思考は素晴らしいと考える。 しかしながらスポット溶接を見ているとどうも気になるところがあった。同社にはスポットで非常に強いファナック製ロボットを導入しているが、ロボット動作が遅く感じてしまう。 けれど遅い原因はファナックにある訳でも、三菱のテーチングにある訳でもなさそう。その後のトリム工程にいけば理由がわかる。 重い、売れず、インセンティブ 販売面で問題ある三菱自動車。ブランド力弱い背景には、製造面での問題も抱えているといえよう。(両津)
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2002/12/06 | 為替相場動向 |
生涯遊人
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ここにきて、クロス円の円売りがリードしながら、ドル円がじわじわとあがっている。ドル円は125円を超えたが、まだ127−128.00円という強力なレジスタンスがあるために、まだ120−125プラスマイナス2円のレンジの中のマーケットと解釈している。 ここにきて円売りを仕掛けている主体はまだ、短期のプレーヤーか、モデル系が主体で、とくに資本移動を伴う実需の円売りが出ている感じもしない。 海外のヘッジファンドや投資銀行は12月が新年度入りなので、例年12月の第2週からクリスマスをはさんで、年末年始は相場が動くことが多い。彼らが新規の仕掛けをしてくることが多いのと、クリスマス年末年始をはさんで、市場が薄くなることも関係している。 いまのところ日本サイドとしての悪材料はある程度、織り込み済みだと思うので、米国が焦点になってくるのだろう。米国は昨日も、新規失業保険申請件数が355,000と約1年9ヶ月ぶりの低水準となり、経済がいったんは落ち着きをみせている。それを受けて米国株もダウが一時9000ドルまで戻し、落ち着いた状態になっている。 そのため、ユーロの1ユーロ=1ドルというドロー状態でマーケットが膠着しているのだろう。また、イラクの査察後の戦争の問題もいずれは注目材料となってくるだろう。 しかし当局はやはり円安方向にもっていきたいのだろう。円安方向に動いているときは、「まだ1円しか動いてない、たいしたことない」とか、「為替は市場がきめること」といったコメントが124−125円あたりでは出始めている。 仮に127−128円を抜けてくる場合は、ドル円は125−135円の円安方向にシフトする可能性がある。
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2002/12/03 | 億近3周年ポートバトルに寄せて |
大原部長
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狙いどおり絶対水準で10%のリターンを確保。面目を保った。 折り返し点でなかなかの好成績だが、財務リスク銘柄がいけなった。 また、東北Pは、PBRでみると安いのだが、PEでは買えない水準にある。 足元、投信が高配当利回り銘柄を物色しているために、利回り中心でポートを組んだ成果が出ている。 ポートはひとつでも足を大きく引っ張る銘柄があると負ける。 そういう意味で、バリエーションにこだわる大切さを痛感している。 失敗しないためには、PEだけではなく、PBRの裏付けがあるとか、配当利回りの裏付けがあるとか、株価をバランスよく支えるものがなければならない。 11月4日の段階 (実は11月1日、2−3日早めにすでに提出していた) あとは、今、わたしが一瞥して、いいなあと思っているが、調べる時間がなくて調べられない企業は、 でも、マーケットは本当に偉い。
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2002/12/03 | シリーズ 2002年を振り返る その1 |
大原部長
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日本企業の構造的な問題点がくっきりと現れた2002年だった。 昨年秋から、借金の多い企業を狙い撃ちにした動きが表面化。 日経平均はバブル後最安値(ザラ場8200円台)を記録した。 しかし、ここからの上値は限られるという見方が一般的だ。 わたしが年初に立てた計画は以下のようなものだった。 〜ライコス掲示板 居酒屋億近 ログ480より 1月7日(抜粋)〜 2002年 億近 火曜日 合計40〜50回を1年間通して見たときに、ちゃんとした書籍のようになっている美しさを備えていたいと思います。 今年については言いたいことをしっかり主張し、それにそったマーケット展開になった。 (1)投資家としての過去の失敗の原因を検証 とくにグレアムから学ぶ 特別損失を学ぶことで、日本企業の構造的な問題点が明らかになり、そのような構造的な問題点のあった総合電機各社のパフォーマンスは散々だった。 時価総額が大きいだけで、バリエーションの支えがないNECや富士通は特に悲惨な結末となった。 「HOYA基準」で企業を見ると、駄目な企業の駄目なところがよくわかる。過去ログ649〜659「居酒屋億近」を参照。(http://club.lycos.co.jp/bbs/list.asp?cid=l0600001) わたし個人の株式運用は、3月にスパっと日本株から完全撤退。 そのみずほ銀行は3月に連続ストップ高を演じた。 その後、日本株は5月にダブルトップを形成し、その後は下落の一途をたどった。 その後は、ご承知の通り、暴落。 日本は増税しなければもうやっていけない。 日本の高い法人税は全く改善されない。 企業のリストラ努力が今後本格化する。 アジア企業にくらべて日本企業はバリエーションが高い。 そういう最悪の環境下に陥っても、通用する投資スタイルというものがある。 株が利回りで買えるようになった意味は大きい。 (大原)
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2002/12/02 | 公認会計士が体験した決算説明会報告 |
炎のファンドマネージャー
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このレポートは私が懇意にしております公認会計士の資格を持った方が実際に決算説明会に出席して率直なコメントを寄せて頂いたものです。証券系のアナリストとは多少違った切り口でズバリのコメントを寄せて頂きました。ご参照下さい。(炎) ◆株式会社高速(7504:東証) 2002年9月中間期は概ね会社予想通り、M&Aによる拡大策を継続連結経営成績
1.厳しい景況の中、着実に業容を拡大 1)高成長と財務健全性の両立 2)14年9月中間期の業績 2.成長戦略の裏づけ ― 同社の財務構造に注目! 商社は取扱高、すなわち、売上高が非常に大きいため、運転資金の外部資本依存度が高い場合には、売上高を増加させるための運転資金負担をキャッシュフローで賄うことが難しくなり、結果として成長の代償として、有利子負債の大幅な増加、すなわち、財務内容の大幅な悪化を余儀なくされることが多い。 3.今後の見通し及び投資スタンス 食品用軽包装資材業界では同社はガリバー的存在であり、零細または小規模な製造業者と各地に点在するユーザーを繋ぐという商社機能が未だに高い価値を持つ数少ないマーケットである。製造業者や小売業者が実力を蓄積することによって、商社機能を代替するということは、この業界ではまだ現実的なものとは思われない。特に製造業者に対しては、かなり強力な交渉力を有しており、ユーザーからの値引き要請はほとんどメーカーに転化できている模様である。
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2002/12/02 | 炎の注目株 |
炎のファンドマネージャー
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●レントラックジャパン(2314) カルチャーコンビニエンスクラブとの関係が深い同社を私は今年の7月の上場以来、ウォッチしてきたが、公募価格1300円に対して情けないほど下落を示してきた。どこに問題があるのか判らないが、まだまだ理解されていないためだろうと考えている。 貸し出し回数に応じた収益分配方式をビジネスモデルをバックにレンタルビデオ業界とともに大きく成長を遂げてきた。その同社であるが、上場後の株価は冴えない。 その内容をもう少し見てみると、角川の持つ映像コンテンツライブラリーをPPTシステムに乗せる目的で提携を行ったとしており、同社は既に角川の株式26万2000株を取得。角川は同社株の40万株(6.79%)を今後取得するというのだ。 角川グループとの関係構築で同社はCCCとの関係重視から他社との事業アライアンスを組みながらの展開を期待できることとなった。角川にはDVD化していない映像や紙媒体も豊富で今後は双方のメリットを考えた展開が大いに期待できるだろう。この出資で角川書店は第3位の大株主となる点も意外性を持たれるだろう。 こうした発表はあったが、株価的にはまったく反応薄だが、株価水準の低さなどから考えて格好の投資タイミングだと考えられる。(炎)
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2002/12/02 | 今月の株式相場展望 |
炎のファンドマネージャー
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いつもは今週の相場展望をお伝えすることになっていますが、本日は月初ということもあって今月の株式相場を展望することと致します。 さて、先日、日興ビーンズ証券より年末までの相場展望についてアンケートを頂いたが、これに対して私は以下のように答えておいた。 「75日線の突破によって多少、ムードは好転。但し、ここに来ての株価上昇は先物も含めてヘッジ売りの買戻しが大半と見る。買い戻し一巡後は再び頭重い展開を想定。個人は年内一杯タンス株中心に売り継続。外国人投資家が不在となるクリスマスシーズンを控え、一気の上昇は考え難い。9300円程度では目先の上値の壁が意識され、反落の公算。一旦は8800円程度までの押しも想定され、その後再び戻りを入れる可能性はあるが、9300円を抜ける確率は極めて小さい。」 こう答えておいてまた研究をしてみた。その結果としては先週の日経平均がもしかしたら高値になるのではないかとの判断もできる。日経平均は一部の指数の上昇に寄与度の高い約5銘柄が買い上げられてのものだけに信憑性に乏しい。むしろTOPIXの動きに注目すべきではないか。有力テク二カルアナリストにも話しを聞いてみたが、その結果としては、11月19日の安値8246円を2番底として上昇を続けてきた日経平均を含めた株式相場が本格的な上昇基調になったとは断言できないとの考えを持った。テク二カル的には10月10日の安値をつける前の高値である9884円を抜けてはじめて基調が転換することになる。その前に上値サポートラインとして9458円があるので、一旦はこのラインまで上昇することはあっても、基本的には戻り売りのパターンが続くと見ている。 年内の日経平均は25日線のレベルである8703円程度までの押し目を形成し、再度上値挑戦があっても、このあたりが限界となるものと考える。既に日経平均は一目均衡表の雲の上限を突破しているが、TOPIXはまだ実現しておらず、本当の2番底が実現しているとは断言できない。通常は1番底に対して2番底形成は約3ヶ月が必要であり、再び到来するだろう3月危機に向けては再度下値を模索する動きも想定できることに十分な注意が必要と考える。つまり、先日の10月10日で大底をつけたという点もまだ予断を許さない。来年2月頃において訪れる市場環境の悪化場面を想定すれば今買いの対象となっている銘柄が逆に悪役を演じることもありうる。 結論から言って今月の相場は慌しい個別銘柄中心の展開となり、全体相場が一部のインデックス貢献型銘柄によって上昇するような展開は考え難い。日経JASDAQ平均に見られるような現物小型銘柄の中から個別に独歩高するものが登場して年末特有の動きをするとの期待を残しているが、目先的な動きに個人投資家が乗るかどうかはそれぞれの判断に委ねられる。出遅れ銘柄を中心に買いの対象を絞っての売買に心掛けて頂くことが肝要かと考える。 また、全体相場の動向を踏まえて大きく上昇した銘柄については売りを念頭に入れておくと成果が上がる確率が高いだろう。セクター的には化学や鉄鋼(電炉)などの基礎資材絡みが中国向けの輸出好調から注目される。自動車はボックス圏の動きであり、高値圏に接近する場面では一旦の売りが望ましい。銀行、証券などの金融セクターはまだまだ動きが鈍いだろう。ガスなどディフェンシブな銘柄への人気も地味ながら継続しよう。 いずれにせよ、今年も残すところ1ヶ月足らず。苦しい1年ではありましたが、冷静な目で相場を眺めつつ新たな年に向けての希望を持って臨みたいものです。皆さんもお体を大切に年末相場を乗り切って下さい。(炎)
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