株式ニュース バックナンバー 2001年04月分

2001/04/27(金

【外人買い入るが連休控えで模様眺め機運強く日経平均は4日ぶりに反落】

 朝方は外国人投資家の買いが入り強張ったものの、連休控えも手伝い模様眺め機運が強い中、利益確定売りが出て日経平均は4日ぶりに反落。
 富士通が反落しアドテス、東エレなどの半導体製造装置関連や造船、海運などの中低位株が安く薬品、証券株などが軟調。半面、銀行株が続伸。長谷工が賑わい大手ゼネコン株も買われたほか新日鉄などの鉄鋼、丸紅などの商社株がしっかりでソニー、NECも高い。

(日経平均終値・13934.32▲38.71 出来高10億7509万株)

 

【来週の株式展望】
【来週は大型連休の谷間で市場参加者は減るが新政権への期待が相場を下支え】

 来週の東京株式は大型連休の谷間であり、市場参加者が減少することが予想される。小泉新政権の政策運営を見極めようとのムードが強いが、構造改革や景気回復への期待が相場を下支えすることになろう。
 今後の注目材料は明日28日に開催されるG7と、4月7日に予定されている小泉首相の所信表明演説や、4月5日から4月11日の各党代表質問である。

 ワシントンでのG7は、米経済の減速と日本の不良債権問題が主要議題に。
 塩川財務相がどのような政策運営を打ち出すのか注目する向きもいるが、今月上旬に政府が決定した不良債権の最終処理策を各国に説明し、理解を求めるに留まることになろう。小泉首相は構造改革へ向けた基本方針などを説明する程度で、G7からは株価を刺激するような材料は出にくい。

 内外の機関投資家は、経済対策への取り組み方や銀行の不良債権処理の進捗状況に関心を示しており、ここからは具体的政策に焦点が当てられることになる。今後を占う意味で7日に予定されている小泉首相の所信表明や、各党の代表質問への注目度は高い。

 今週取引時間中に14000円台に3回も突っ掛けた日経平均の14000円台乗せがいよいよ実現の運びか。23日に25日線と75日線がゴールデンクロスを提示した関係から下値は切り上がり、13600円台が精々と見られる。上値は14124円突破が鍵。転換足が再陽転を提示するのかどうかの瀬戸際だからだ。節突破なら大型連休明けにも200日線(4/27現在14677.94円)チャレンジも。

 

2001/04/26(木

【米国株高と小泉新内閣への期待感から日経平均は3日続伸】

 米国株式高や小泉新内閣への期待感から幅広い銘柄に買いが入り、日経平均は3日続伸。ただ、一時14000円台を回復したが、引けにかけ伸び悩み。
 日立、東芝などハイテク電機株や東エレなど半導体関連株が買われたほか建設、造船、銀行、海運株が軒並み高。証券、電力株やNTT、ドコモもしっかり。鉄鋼株は住金、神戸鋼が続伸したが川鉄、NKKが値を消すなどまちまち。半面、山之内が大幅続落し年初来安値を更新したほか三共、武田も売られるなど薬品や繊維の一角が軟調。アイワはS安まで売られ日産自は反落。

(日経平均終値・13973.03△145.53 出来高14億4150万株)

 

2001/04/24(火

【NASDAQ安で続落して始まったが、引けにかけ買われる展開】

 NASDAQ安から続落して始まったものの、小泉新総裁誕生で買い戻しや押し目買いが広がり、日経平均は引けにかけ買われ3日ぶりに小反発。
 朝安のアドバンテス、京セラが切り返しTDKが3日ぶりに反発。自動車株が上伸。大手ゼネコン株が軒並み高となり東レ、三井化、フジクラなどが高値追い。不動産、海運、銀行、電力株などがしっかりの動き。半面、次世代携帯電話サービスの開始を延期すると発表したドコモがNTTとともに反落。NEC、ソニー、松下通は続落。鉄鋼、造船、証券、商社などが甘い動き。

(日経平均終値・13743.18△27.58 出来高8億8143万株)

 

2001/04/23(月

【小泉氏優勢を歓迎して強張ったがハイテク株中心の利益確定売り出て小幅安】

 自民党総裁選での小泉氏優勢が伝えられ朝方こそ歓迎ムードが強まり、日経平均は14000円台乗せがあったものの、ハイテク株中心に戻り売りや利益確定売りが拡がり、引けでは小幅続落。
 NEC、富士通が反落。ソニー、TDK、東エレが続落し自動車株がジリ安歩調を辿った。また、銀行株の一角が小甘く商社、不動産の一角が軟調。半面、NKK、川鉄などの鉄鋼株が高く造船、電線株が人気を集めた。昭和電工、商船三井、日通も買い人気を集め、薬品、石油、電力・ガス株が強張り、証券株も堅調。

(日経平均終値・13715.60▲50.07 出来高9億9295万株)

 

 

2001/04/20(金

【IT関連株が利益確定売りに押され日経平均は3日ぶりに反落】

 米国株高から下値不安は乏しいものの、ここ数日急伸した主力IT関連株への利益確定売りに、日経平均は3日ぶりに反落。
 ドコモ、NTTなどの通信株が軟調に推移、東芝、三菱電、ソニーなどのハイテク電機株の一角が甘く電線、半導体製造装置関連株や銀行・証券株が下落。半面、造船株が総じて堅調で鉄鋼、非鉄、海運がしっかりの動き。このため商いは10億株を超える活況となった。

(日経平均終値・13765.67▲102.61 出来高10億3556万株)

 

【来週の株式展望】
【来週の株式相場は調整含み、13235円〜14028円のレンジ内の変動を予想】

 チャート的にも4月SQ明け後の相場は上値指向、日経平均は年初来高値更新と考えられていたが、この件に関しては「3月28日に付けた戻り高値抜けはこの4月相場にも期待(4/3号)」、「ボックス圏での日柄整理の後、SQ明け後の保合い放れに期待(4/6号)」としたためてあるので、もう一度目を通してみて下さい。

 米国の緊急利下げ、米国株式の大幅反発も加わり、日経平均は19日一時1月24日以来の14000円大台替わりを果たし、14032円の高値を更新。ただ終値ベースではこの日、日経平均、TOPIX共々3月26日の終値とほぼ同水準で取引を終えたことで、二段上げ上昇相場入りはまだ。

 TOPIXも新値10本足の陽転値1341.66を抜けなかったことから、来週の株式相場は調整含みと見ておきたい。下値では外国人投資家、投資信託、公的資金の買いが入り、上値は持ち合い解消、利益確定の売りに制圧されることから、日経平均は13235円(25日移動平均線)〜14028円(転換足の節)の動きを予想する。

 来週は自民党総裁選、次期首相と新内閣の経済政策に対する取り組み姿勢を見極める必要があるし、26,27日の大手電機企業の決算にも注目しなければならない。大型連休前でもあり、極端なポジションは取り難いことから大きな振れは考えなくて良いでしょう。踊り場形成後の連休明けの相場に注目となります。

 

 

2001/04/19(木

【米国株急騰を受けて日経平均は一時3ヶ月ぶりに14000円台乗せ】

 米国株式の大幅高を受け、買いが先行。日経平均は一時3ヶ月ぶりに14000円の大台を回復したが、連日の急騰に対する警戒感から値嵩のハイテク株に利益確定売りが増加し、後場に入っては伸び悩んだ。値上がり銘柄数721に対し、値下がり銘柄数は568だった。
 アドバンテストや村田、TDKなどのハイテク株、東芝や富士通、NEC、シャープの大手電機株がしっかり。

(日経平均終値・13868.28△226.49 出来高10億3059万株)

 

2001/04/17(火

【NASDAQ安でIT関連株中心に売られ日経平均は続落】

 米NASDAQ市場の下落から半導体などIT関連株を中心に売られ、日経平均は続落。
 京セラ、アドバンテストなどの値嵩株やNEC、富士通などのハイテク電機株が売られ電線が軟調。ドコモが続落し、鉄鋼株が利食い売りに安く商社や銀行の一角も軟調。個別に五洋建、丸善が売られた。半面、ソニーが続伸し電力の一角が買われヨーカ堂が堅調。ファーストリテが後場急伸し、石原産、TOTOなどが個別に人気を集めた。

(日経平均終値・13067.09▲187.80 出来高8億5674万株)

 

2001/04/16(月

【米国企業決算発表、自民総裁選にらみ模様眺め、日経平均は4日ぶり反落】

 本格化している米国企業の決算発表や、自民党総裁選の行方を見守ろうと買い手控え気分が強まり、日経平均株価は前週末比130円83銭安の13254.89円と、4日ぶりに反落した。また、TOPIXは同5.07ポイント安の1294.13と小幅続落。
 アドバンテスト、京セラ、松下通が軟化し、富士通、NEC、東芝も安く、朝高のキヤノンも値を消した。半面、川鉄、NKKなど鉄鋼株が軒並み高だったほか、三井金、三菱マの非鉄株もしっかり。雅子皇太子妃殿下懐妊の報を受け、育児用品のピジョンがストップ高するなど関連銘柄がにぎわった。

(日経平均終値・13254.89▲130.83 出来高8億8403万株)

 

2001/04/13(金

【週末にも関わらず米国株高を好感し日経平均は小幅続伸、鉄鋼株が人気化】

 週末控えで引けにかけて伸び悩んだものの、昨日の米国株高を好感して日経平均は小幅ながら続伸。
 川鉄との事業統合が伝えられたNKKが商いを伴なって上げたほか、鉄鋼株や三菱化学、兼松、山村硝子、日本カーボンなどの中低位株が物色された。電線株が続伸しドコモ、ソフトBKは小じっかり。半面、朝高のソニーやNECなど輸出ハイテク株の一角が利益確定売りに押され値を消したほか証券株も総じて冴えなかった。

(日経平均終値・13385.72△33.28 出来高10億4222万株)

 

【来週の株式展望】
【20日の税制調査会と米国株動向に注目、日経平均は13300円を挟む動き】

 今週の株式は波乱の週となった。週初の9日は日経平均が542円安と急落。今年2番目の下げを演じた。11日は逆に今年2番目の上げは554円高。しかし日経平均は先週末との比較で僅か2円高に留まり、週間を通じては「波乱なし」の結果となった。

 週初の急落は緊急経済対策の閣議決定を受け、当面の買い手掛かり材料がなくなった事。米国株式の波乱、自民党後継総裁への橋本行政改革担当相の出馬表明によるもの。週後半の株価上昇は、20日にも取りまとめられる予定である証券税制改正に前向きな発言が相次ぐ等、緊急経済対策の具体化に期待が高まったことと、半導体市況の底入れ期待を背景とし日経平均に寄与度の高い主力のハイテク株が買われた為。

 来週の株式市場における注目点は三つ。24日の自民党総裁選もさることながら、20日の税制調査会と米国株式の動向である。総裁選については橋本氏優位の状況にあるが、地方予備選の結果によっては小泉氏が浮上。いずれにしても過半数に達しないことから上位2名、橋本氏と小泉氏の決戦投票にもつれ込むことになろう。

 20日の税制調査会では、市場の期待を裏切らない税制改正が構築されるのか否か、証券税制改革の先送りは失望売りを招いてしまう事に留意。米国株価は米企業の決算発表が本格化するが、下方修正にも抵抗力がついてきており、決算発表が株式相場の大きな下振れ要因とはなるまい。日経平均的には週間を通じて13300円を基準として、上下500円程度のボックス圏の動きと見ておきたい。

 

2001/04/12(木

【NASDAQ高を受けてハイテク株中心に物色気運高まり日経平均は続伸】

 前日の米市場でソロモンSB証券が主要半導体関連株に対する投資判断を格上げしたことから、NASDAQが3日続伸したことを受けて、前場の日経平均はハイテク株を中心に物色気運が高まり、続伸。
 ドコモが堅調で京セラ、東エレなど半導体関連株が急伸。NEC、ソニーなど主力ハイテク株もしっかりで銀行、鉄鋼の一角が小高い。個別に山村硝子や商船三井、帝人が年初来高値を更新。半面、NTTが軟調で自動車、薬品の一角が甘い。Jエナジー、NKK、日産自が安く日石三菱、鈴丹、しまむらが下げる。

(日経平均前場・13395.07△220.14 出来高4億3982万株)

 

2001/04/10(火

【自民党総裁選の行方を見極めたいとのムード広がり日経平均は続落】

 自民党総裁選の行方などを見極めたいとして見送りムードが広がり、日経平均は続落。
 ドコモが小安く、ソニー、富士通など主力ハイテク銘柄が軟調。トヨタ、キャノンなどの国際優良株の一角が売られた他、銀行、証券株も冴えない。半面、NTTが小じっかり。日産、本田が堅調。パイオニア、リコーも買われた。NKK、東洋紡が賑わい片倉、呉羽化がS高。建設、不動産株が軒並み買われ好決算発表のジャスコは年初来高値を更新。

(日経平均終値・12620.27▲221.49 出来高7億8758万株)

 

2001/04/09(月

【米国株安と緊急経済対策発表後の材料出尽くし感から日経平均は大幅安の展開】

 先週週末の米国株安と緊急経済対策発表で材料出尽くしとなり、買い手掛かり材料に乏しい中、日経平均は500円を上回る今年2番目の大幅な下げを記録。経済対策に対する期待感が剥げ落ち、利益確定売りが強まる地合となり、様子見気分の強い1日となった。
 主力のハイテク輸出関連株の他、自動車、銀行、証券株が軒並み安。三井不、地所も下げ足を速めた。半面、東映がS高のほか、日揮、東洋紡、三井造が昨年来高値を更新した。

(日経平均終値・12841.76▲542.00 出来高6億9658万株)

 

2001/04/06(金

【好材料出尽くし感台頭で伸び悩みの展開、日経平均は小幅高に留まる】

 NY株が急騰を演じたことや、緊急経済対策が発表されたにも関わらず材料出尽くし感が台頭したことや、週末ということもあって伸び悩み。日経平均こそ小幅続伸とはなったが、TOPIXは4日ぶりに反落。
 ドコモ、ソフトBKの情報通信関連株がほぼ全面高となったほか、精密、電線、証券株などがしっかり。半面、銀行、損保株が売られ薬品、電力、石油の一角も甘い。朝方しっかりだったトヨタ、日産の自動車株も弱含んだ。

(日経平均終値・13383.76△2.38 出来高9億7519万株)

 

【来週の株式展望】
【緊急経済対策の実現性と後継総裁選びの動向に注目、SQ後の保合い放れ期待】

 今週末に正式決定となった緊急経済対策は、1)不良債権の直接償却を直ちに実施する。2)銀行の株式保有を自己資本に制限する。3)株式取得機構を設置し時価で買い取る。以上の3本柱。しかし「銀行保有株式取得機構」の設立や証券税制、土地流動化など関連法案の提出時期が明示されなかったことで、利益確定売りや一部失望売りが出て、一時300円近い値上がりをしていた日経平均は急速に値を消してしまい、週末6日の日経平均は僅か2円高のほぼ変わらずで取引を終了する結果となった。

 緊急経済対策の発表を受けて森首相が正式に退陣を表明したことから、来週は本格化する後継総裁選びに市場の関心が移ることになろう。市場では「新総裁が誰でも経済対策の遂行に向けて危機感を持って対応できるかどうか、その実行性とスピードに注目」との見方が支配的となっている。

 今週の株式相場は名実ともに新年度入りしたことで、需給の改善や緊急経済対策への期待が相場を押し上げたが、来週は緊急経済対策の具体的な実現性や後継総裁選び、米国株式の動向等を見守りながらの神経質な展開を強いられることになろう。

 STC指数からは12967円以下は売られ過ぎ、13853円以上は買われ過ぎと分析されることから、日経平均は13000円〜13800円のゾーンでの保合いの動きが予想される。ボックス圏での日柄整理の後、SQ明け後の保合い上放れに期待。

 

2001/04/05(木

【緊急経済対策への期待感が強まり日経平均は3日続伸】

 NASDAQは続落となったが、緊急経済対策への期待感が強まり、中低位株を中心に広範な銘柄に買い気が波及。ほぼ全面高の様相を呈し、日経平均は3日続伸。
 住金、日立造船など低位の鉄鋼、造船株が年初来高値を更新。千代化がS高となり化学、非鉄、商社、海運株が活況。ソニーが一段高となりNEC、京セラが上伸。NTT、ドコモが堅調を持続したほか証券株の一角が高値追いとなり電力・ガス株も堅調。半面、自動車、精密、薬品株が軟化。Jエナジーなど資源株が売られ日商岩井が反落。三井不動も軟調となった。

(日経平均終値・13381.38△138.60 出来高11億2915万株)

 

2001/04/03(火

【緊急経済対策への期待と値頃感の台頭で日経平均は4日ぶりに反発】

 4日発表の緊急経済対策への期待感に加え、ここ数日のスピード調整を受けて値頃感が台頭。広範な銘柄に押し目買いが入り、日経平均は4日ぶりに反発。
 銀行、証券株が高く不動産、建設株も堅調。トヨタ、日産などの自動車や薬品の一角が高く、商社、鉄鋼、造船、化学など中低位株が総じてしっかり。クロサキが個別に買われ年初来高値を更新。半面、ソニー、アドテスト、京セラなど値嵩ハイテクの一角が小甘い展開。古河電も軟化。

(日経平均終値・13124.47△186.61 出来高8億186万株)

 

2001/04/02(月

【買い手掛かり難の中を戻り売りに押される展開で日経平均は小幅続落】

 4月相場入りとなったが、買い手掛かり難の中を戻り売りに押され、日経平均は前週末に比べ小幅ながら3日続落。
 ソニー、日立、富士通などのハイテク株が総じて安くNTT、東電、東ガスなどの公共株が冴えない展開。トヨタや本田が安い一方で日産は高く自動車株はまちまちの動き。半面、新規上場の三菱東京、UFJ、みずほなどの銀行株がしっかりの動き。朝安のキヤノンが切り返し京セラ、アドバンテストなどの値嵩株やCSK、セガが買われ、日本カーボンが4日ぶりに反発。

(日経平均終値・12937.86▲61.84 出来高6億5686万株)

 

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