オプション バックナンバー 2000年3月分
2000/03/30(木)
 日経平均は節目と見られていた2万500円を一気に抜いた。新年度入りで今まで様子見の一部機関投資家が持たざるリスクを感じ、買いに転じた事も指数を押し上げる事になった。先週来下げのきつかったソフトバンクや光通信が上げに転じたことも買い安心感を誘った。
 4/3の日銀短観は、製造業のDIが前回12月のマイナス17からマイナス11に6ポイントの改善。6月はマイナス4とかなりの改善が見込まれており、景気回復を後押しすることになろう。5―6月相場を見据えた大局観を重視すれば強気を堅持するところなのでしょうが、STC指数の警戒ゾーン入り、騰落レシオが高値圏の120%に急接近と短期指数が過熱気味であり、目先の調整(スピード調整)を視野に入れておく必要がありましょう。
200プットにへッジを兼ね、打診買いの準備を…。
2000/03/28(火)
 昨日日経平均が2万281円と昨年来高値を更新したことで、STC指数のKラインが96.4ポイントまで急上昇。本日もう一日日経平均が上値を追えば、Dラインも90ポイント台乗せの警戒ゾーンに達し、この場合は195Pに打診的な買いを入れる局面となりましたが、反落では手が出せません。ここは無理をせず、T・S波動日足VOLの80ポイント台乗せを確認してからプットを狙うことに致しましょう。31日が変化日であり、この日月末のウインドウドレッシング買いが入ったところで効率良くプットを拾う方針とします。
 勿論STC指数の90ポイント台乗せ、T・S波動の80ポイント台乗せの警戒ゾーン入りとが一致といった条件を満たした時に行動を起こします。節抜けを果たした相場であり、下値目途は25日線が基本。1万9700円〜800円どころでプットの利食いを考慮するとなれば、2万400円〜500円のラインでのプットの仕込みが理想。
2000/03/27(月)
 本日月内最終売買日(3月決算物)は、明日権利落ちとなるソニーの動向に注目しておこう。分割による指数の下落に警戒している向きが多いからだ。それに超値嵩の情報通信・ネット関連株の一角が、指摘しておいた様に3分の1戻りを達成した後、予想通り戻り待ちや利益確定売り圧力が強くなり、反落していることも要注意。新年度の需給好転期待から押し目買いが入り、底堅い展開が続いているが、押し目らしい押し目も入れずに上伸なら、月末月初で相場は一山形成してしまうことも頭に入れて取組む必要がありましょう。
 日経平均は20050円〜20169円に節を従えており、終値ベースでの節抜けは一旦調整を入れてからが理想と捉えている。現時点では二番底を確認しておらず、二番底模索の展開の中でコールの仕込みを考慮したい。
2000/03/23(木)
 3/2の2万202円から3/15の1万8765円までの下げ幅の61.8%の戻り1万9653円を達成した日経平均は、半値押しの1万9260円近辺までの調整があれば理想的。1万8765円に対する二番底と捉え、買いの手を振ることにしましょう。二番底の変化日は29日。この日STC指数が10ポイントを割り込めばロングコールの出番である。
 決算期末を控え、機関投資家中心に見送り色はまだ強い。ソフトバンク、光通信等信用買い残の多い値嵩の情報通信関連株中心に、利益確定売りも年度末一杯続く可能性があり、押し目買いスタンスで。
2000/03/21(火)
 米FOMCを今晩に控え様子見気分が台頭、売買代金も前場4606億円と細っている。2月2日以来続いた32日間連続しての売買代金1兆円台乗せが途切れてしまうのかどうかが話題に。米FOMCで利上げはFFレートの25ベーシスに留まる見通し。
 先週16日に発表の2月の卸売物価指数が原油価格の高騰を受け、前月比1%上昇と上げ幅を拡大させたが、食品・エネルギーを除くコア指数は前月比0.3%の上昇と予想の範囲だったことで、0.5%以上といった大幅な利上げ懸念は大きく後退している。ポイントは今後の金融政策を占う意味で重要なステートメントの中身である。
 さて、オプション。1万8700円台での200Cの買い指示は狙い目ズバリでしたが、指し値に難点。第一弾の戻り目途を1万9577円に置いただけにちょっぴり残念。次は二番底模索段階でコールを拾う方針とします。
2000/03/16(木)
 日経平均についての見通しとして、1万8700円〜1万8800円までの調整有りと指摘しておきましたので、1万8765円まで下げたことにより値幅的にはほぼ届いたと判断。T・S波動日足VOLのエネルギーラインはTOPIXが13日、日経平均は予定通り変化日15日に20ポイントを割り込み、売られ過ぎゾーン入りを果たした事で、15日の安値1万8765円で底打ちとの見方をしている。まずは1万9577円に向けてのリバウンドを期待。
 200Cについては85円での指し値が入らなかった。225先物の1万8720円での200Cの理論価格は88円03銭であり、90円前後までの下げがあって然るべきでしたが残念です。
2000/03/14(火)
 テクニカル的に日経平均はストキャスティックの20%割れと、10日移動平均線から3%以上下方乖離とが同時に示現すると、その後日経平均が上昇に転じている事から、「自律反発に転じる余地が大きい。」と指摘する向きがある。
4月以降は、年金資金や郵貯の大量満期に伴う個人資金の流入が期待できることと、景気回復期待から外国人投資家が再び買い姿勢を強めることが予想され、相場の出直りに期待が寄せられているが、ソフトバンクや光通信といった主力の情報通信関連株はまだ売り物を消化しておらず、今までの様に短期間で一気に戻る可能性は薄い。もう少し日柄をかけてからの出直りと考えておきたい。
 押し目コール狙いとしても、TOPIXの1540ポイント台で行動を起こすのがベター。
2000/03/13(月)
 寄り前に発表された99年10―12月期のGDPは、前期比1.4%減、年率換算で−5.5%成長と、事前の平均予想−0.9%を下回る結果となった。GDP数値は市場予想を下回ったが、先週発表された1月の機械受注が2ヶ月連続して増加した事、今回GDP発表の中で設備投資が+4.6%と市場予想を上回ったことで、景気回復に対する期待が徐々に高まりつつあり、投資資金は値嵩情報通信株から低位内需株の一角に流れ込み始めているのはプラス材料。今までの二極化現象が是正され、株式市場の正常化に繋がるからである。
 全体相場としては、3月6日以降月末にかけての調整を指摘。日経平均的には1万8700円〜1万8800円までの調整を頭に入れておく様(2/28号参照の事)にしたためておきましたが、いよいよ1万9000円割れが現実のものとなりそう。今週は3月15日の変化日に注目と言っておきましょう。
2000/03/09(木)
 米株式市場はNYダウ、NASDAQ指数共々反発であるが、NYダウの反発は投資家が“ニューエコノミー”株を売って散々売り込まれた銘柄の押し目買いに動いた為。有力アナリストは「NYダウは高値圏に動くのか安値圏に動くのか判断しにくい状況にある。」と述べ、先行きの不透明感は依然払拭されていない。FF金利先物は、8月物が6.5%を付け、夏場まで0.75%までの利上げを織込んでいると指摘されている事も株式相場の先行きを読み難い状況にしている。
 肝心の日本株式は、米国株式の動きに左右されやすい外国人投資家に代わって、投信や個人投資家などの国内投資家が相場のリード役を担っている為、米国株式市場との連動性を弱めさせているが、日経平均の2万円の水準では持合い解消売り圧力が強く、トレンドを変化させるまでには至っていない。
 200Cの310円でのショートは明日のSQで清算とし、元本以上を確保した195Pの残りのものについては、本日中にキャッシュ化しておきましょう。
2000/03/07(火)
 一部でネットバブルの崩壊がスタートしたとの声が挙がっているが、確かにソフトバンク、光通信、トランスコスモス等転換足が陰転を提示してしまい、チャートは悪化。ただ、なし崩しの下げではありませんので戻り天井を確認した後、ショートを考えればいいでしょう。情報通信、ネット株の中心銘柄が調整入りとなると、TOPIXの上昇は余り期待できない。
 先週ショートを掛けた200コール(310円売り)や、昨日仕込みした195プット(20円買い)は値幅取りの対象と致しましょう。但し、元本確保の半分利食いを念頭に置いて臨むことが肝要。
2000/03/06(月)
 米国株高の材料だけで相場が上昇するには無理があった。日経平均、225先物共々、前場中頃から急速に伸び悩んでしまい、前引けでは2万円台を維持出来なかった。週末には先物、オプションの3月限のSQ算出を控え、又来週13日〜17日の間には99年10―12月のGDPの発表が予定されており、米国株式より国内要因を見極めたいとの声が大半。
 10―12月期のGDPは、年率で5%台後半から7%台のマイナス成長が予想されているが、経済企画庁は「穏やかな改善」との判断は変えておらず、予想の範囲内なら悪材料出尽くし感が台頭も。
 2月29日の200コール、240〜250円のショートの指示は怪我の功名というか310円以上でショートが掛かった。運も味方した事でもあり、SQ清算でどうか。
2000/03/02(木)
 日経平均は2万円台に乗せ心理的な節をクリアした事から、大台固めからもう一段高を期待したいところですが、TOPIXは1754ポイントの節を抜けておらず、押し目を待つ方針を堅持したい。TOPIX先物に大口のへッジ売りが出ている事から、来週末のSQに向け踏み上げ色が強まるのではといった観測もあるが、TOPIXをもたつかせている代表銘柄、ソフトバンク、NTTドコモ、アドバンテストの頭が重くなっており、指数の上昇は余り期待できない。
 ここはSTC指数の90ポイント台の警戒ゾーン入りを待って、方針通りプットを拾う事に致します。前場段階で日経平均のDラインが88ポイント、TOPIXのDラインが86ポイントであり、来週6日に90ポイント台乗せの警戒ゾーン入りを果たす予定。参考まで。
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