オプション バックナンバー 2000年4月分
2000/04/27(木)
 200日移動平均線(4/26現在18581円47銭)を下回った日経平均は、18000円の攻防にステージが移った。1/17の安値18068円、昨年12/16の安値18006円が意識され、今のところは終値ベースでは18000円の大台をキープしているが、今晩発表の米国のGDP、雇用コスト指数次第で、再びNY株式の波乱が考えられ、上値は追えない状況。
 日本オラクルの上場に際してのリバランス売りや、日経平均新規採用組の調整で17200円〜300円までの下落も一部で指摘されているが、昨日T・S波動日足VOLの人気ラインが20ポイントを切り、売られ過ぎゾーンに入った事から、18000円以下での弱気はリスクが大きい。スペキュレーションなら190コールの買い下がり。恐い方は190コール、180プットのストラングルのストラテジーで対処。転換足の17972円が大きな下値支持線として作用するものと考えている。
2000/04/25(火)
 日経平均は銘柄入替えによる余波が残りまだ動きは鈍いが、TOPIXの戻りは快調。急落前の先々週17日の水準までリバウンドを入れた。4月17日の安値1511ポイントから1675ポイントまで、実に10%強の短期の上げを演じ、3月30日の1751ポイントからの下げ幅に対しても、3分の2の戻りを達成した。
 一方、日経平均の方は「225銘柄入れ替えショック」が尾を引いてモタ付いているが、辛抱も明日26日のT・S波動日足VOLの人気ラインの変化日までと考える。今日、明日と相場が穏健な展開となれば、先週のエネルギーラインが20ポイント割れに続き、人気ラインも売られ過ぎゾーンに達し、いよいよ相場の底打ちが確認できる事になる。STC指数のDラインも本日10ポイント割れの売られ過ぎゾーンに届き、かなり強力な底打ちが期待できることになる。
 問題はロングコール。週末からの大型連休を控え、タイムディケイによるプレミアム価格の目減りが一層激しくなってしまう。タイミングが非常に難しい。
18000円台前半の仕込みなら、先週打診買いの200Cはロスカットに努め、190コールへの乗換を考慮。
2000/04/24(月)
 今週で2つの大きな需給悪も改善される。一つは225銘柄入れ替えによる持ち高調整売りの一巡。もう一つは日本オラクル組入れの為の処分売り。公募、売り出し97万株の払い込みは27日。総額7975億円の公募であり、時価総額上位の情報通信(特に店頭)関連株の先週の急落に少なからず影響を与えてしまった。週末にかけ10本近い投信の新規設定があり、市場のセンチメントの好転に注目。
 TOPIXや日経店頭平均と比べ、日経平均の戻りが小さいが、早晩修正高へ。まず、19041円を抜き複合型のツツミ線形成に期待。お次は225先物の20220円の窓埋め目標。
 ロングコールは、大型連休控えでタイムディケイによるプレミアム価格の目減りに留意して取り組もう。
2000/04/20(木)
 17、18日号で、「日経平均は18500円が下値支持線として作用することになろう」といった見通しを立てておいたが、安値は18日の18547円までと予測通りの展開。そして昨日19日のテレフォン(0990―521―961)では、TOPIXの底打ち宣言(17日)に続き、日経平均も底打ち宣言をさせて頂いた。
 T・S波動日足VOLのエネルギーラインが、20ポイント割れの売られ過ぎゾーンに達し、STC指数もK、Dライン共々10ポイント台と、底値ゾーン入り。加えて、陽線のはらみ線を形成したとあらば、底打ち宣言をせざるを得ない。肝心のコールの手当ては、一日ずらして今日の寄り付きと指示を出しておいた。(資金3分の1)対象は200C、205Cとし200Cは185円、205Cは100円でゲット出来た筈。基本に則り、プレミアム価格倍増では必ず元本確保の利を入れておく様に。
2000/04/18(火)
 米株式の急反発を受け、買いが先行し反発して始まったが、一時300円を超える上げを演じた日経平均は、前場中盤から急速に値を消し、再び19000円を割り込んでしまった。TOPIXは33ポイント高と、大幅に反発して前場取引を終えたが、日経平均は103円安と続落。
 日経平均が下落した最大の要因は、225銘柄の入れ替えという特殊要因が働いてのもの。大量入れ替えに伴う売り物に押され、225銘柄の下落が突出する格好となった(前場値上がり数882、値下り数379)。
 日経平均採用銘柄の大幅入れ替えに伴う事前の売りが出ており、相場の正常化は来週以降とのコンセンサスができつつあるが、明日19日の変化日にSTC指数、T・S波動日足VOL共々売られ過ぎゾーンに達する見込みであり、一足先にコールに打診的な買いを入れることに致しましょう。ここまで来れば下値は限定的。200日移動平均線が18552円(4/17現在)であり、1万8500円が下値支持線として作用することになると思われる。仮にあったとしても、年初の安値18068円まで。二段構えでコール拾い。
2000/04/17(月)
 日経平均は200日移動平均線(4/14現在18545.23円)の攻防戦に焦点を当てておこう。200日線が上昇波動を描いている限り、高値トライの芽が残されているからである。NASDAQ総合指数は200日線3474ポイントを割り込んだ。3/31の株式展望で天井打ちを指摘しておいたが、大正解。NY株式は戻り売りのパターンであるが、日本株式は違う。米国は景気のソフトランディング模索。一方、日本は景気の回復途上にあり、景気のステージが全く違うということを強く認識すべきです。
 特殊チャートT・S波動日足VOLも、本日前場段階でエネルギーラインが20ポイントを割れの売られ過ぎゾーンに達した。3/14以来今年2度目となる。18800円前後で推移すれば、明後日人気ラインも20ポイントを割り込む。そうなればかなり強力な買い線を提示することになる。先週12日の20800円台乗せと逆で、回りが弱気になった局面で買いの種を蒔くのが賢明な投資家と言えるのである。T・S波動の裏付けがあれば尚更であろう。
 4/12に仕込んだ195のプットは、90円が1280円に急伸。仮に90万円投資した方は1280万円にもなり、資金14.2倍はビックなプレゼントになった。
2000/04/13(木)
 昨日、日経平均は3/29に付けた20809円の高値を抜いたが、転換足は見えざる節20839円を抜けずじまいで再陽転を提示できず。本日はNY株安と速水日銀総裁の「ゼロ金利解除に向けた条件が整いつつある。」といった発言から、円相場や長短金利も上昇傾向を示した事が相場に水を差し、日経平均は377円安と反落。昨日の上げを帳消しにしてしまっている。
 出来高、売買代金から市場エネルギーは縮小しているが、「日本オラクルの東証上場(4/28)まではエネルギーの増加は見込めない」との指摘もある。20700円前後で仕込みしたプットは、プレミアム価格倍増あるいは20200円台で半分手仕舞いの方針。
2000/04/11(火)
 前日のNASDAQ指数が258.25ポイント安と、史上2番目の下げ幅を記録。こうした流れを受け、東京市場でもハイテク株や情報通信株に売りが先行したが、ただ売り物も下値を切り下げる様な売りが出ておらず、指数の大きな下げには繋がっていない。直近で買われた通信セクターは、NTT、テレコムが買われ、NTTデータ、DDIが反落とマチマチで焦点が定まらない。
 急反発を演じていた情報通信関連株の上げ一服から、再度内需関連株を見直す動きも見られるが、全体相場を押し上げるまでには至っていない。日経平均は20500円を挟んだ展開が予想されてしまっている。
 5月限195のロングプットは20700円近辺で考えるとして、ショートは5月限210コール、200プットのストラングルのストラテジーを奨めておきます。
2000/04/10(月)
 3月の米失業率が予想の範囲に収まった事で、過度なインフレ懸念が後退。週末のNASDAQ総合指数は178ポイント高と、過去最高の上げ幅を記録した事が買い安心感に繋がった。NTTグループ3社が物色され、ハイテク情報通信関連株の組入れ比率が高い投資信託の基準価格が持ち直したことから、投信の解約増加に伴う換金売りも減少。
 森新首相がIT関連投資を軸に景気回復に重点を置く、との所信表明を行った事と、堺屋経企庁長官が景気見直しについて楽観的な見解を述べたことも株価の刺激材料に。
 9日(日曜日)のテレフォン(0990―521―961)ではザラバで日経平均の20600円台までの反発を指摘しておきましたが、更に上値を追えるかどうかはハイテク株の戻り次第。今日現在のSTC指数Kラインの90ポイントラインは20676円。参考まで。
2000/04/06(木)
 前日のNASDAQ指数が上昇に転じたことから、好業績のハイテク情報通信関連株に買いが入り、指数の押し上げに繋がろうといった大方の見方は覆されてしまった。指数の頭を重くしたのはソフトバンク。ソフトバンクが上昇に転じれば、一緒になって売られてきたハイテク情報通信に買いが入りやすくなるが、肝心のソフトバンクは4700円高があって5000円安のS安と、値動きの荒い展開ではまだ腰の入った買いは入らない。
 日経平均は大引け20240円を割り込むと25日移動線(4/5現在19925円)までの下げが濃厚。ロングコールは本日の引け値を確認してからの判断とします。
2000/04/04(火)
 前日のNY株式は、NASDAQ総合指数が過去最大の下げ幅349.15ポイント(7.64%)安を記録したが、東京株式は至って冷静。前場の日経平均株価は104円安に踏みとどまっている。内需関連株、国際優良株買い、ハイテク情報通信ネット関連株売りを鮮明にしており、情報通信株の大幅下落をその他の銘柄でカバーし、指数の大幅な下落に至っていない。
 NASDAQ指数もソフトバンクも光通信も、予告通り大幅な下げを演じてしまっているのにロングプットのチャンスが到来しなかったもどかしさはあるが、これも相場であり、無理はしないでおきましょう。
2000/04/03(月)
 注目の3月の日銀短観は、大企業製造業のDIが8ポイント改善の▲9、6月のDIは▲5と、市場予想の範囲に留まったものの、5期連続して改善を示した事と、大企業の設備投資(今回初調査となる)も改善に向かう事が確認され、株式市場の下支え要因に。朝方は円高懸念や小渕総理の緊急入院などから不安定な展開を強いられ、日経平均もしばらくマイナス圏で推移していたが、その後日銀の円売り、ドル買い介入で為替相場が1ドル=105円台の円安に振れた事から相場全般上昇に転じたが、日経平均の20809円は一寸した上値抵抗ライン。節抜けには日柄、値幅共整理が不足している。
 中途半端な水準から反発でもあり、ロングコールはまだ見送りの方針とします。
あくまで投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり内容を保証したわけではありません。
投資に当たっては投資家自らの判断でお願いします。
億の近道 on the Web 質問・要望事項はこちらまでメールを。


当ページの無断転載・引用を禁じます。
バックナンバーへ戻る
オプション戦略へ戻る