オプション バックナンバー 2000年7月分

2000/07/31(月

【165Cの寄り付き45円、安値35円から引け70円に反発】

 日経平均は下げ足を速め、寄り直後の9時28分に443円安は15394円の安値を付けたが、その後はジリ高を辿り、大引け直前にプラスに転じる場面があった。
 日経平均の15300円台は、昨年3月10日以来の安値水準。その後ディーラー中心に買い戻しが断続的に入り、大引け間際はインデックス買いで日経平均は一時プラスに。株式先物9月限は、120円高の15870円はこの日の高値圏での引けと相成った。

 先週27日には、日経平均のT・S波動日足VOLが20ポイント割れの売られ過ぎゾーンに達したのに続き、週末28日にはSTC指数が10ポイント割れの売られ過ぎゾーンに届いた事から、昨日30日のテレフォン(0990―521―961)では「TOPIXの1410ポイント、日経平均的には15500円台割れに視点を当て165コールの買い場探し」と申し上げておきましたが、回りの15000円の声をヨソに今日のところは一応反発である。
 165コールは45円で寄り付き、安値が35円大引けは70円は5円高。まずはプレミアム価格倍増に焦点を当てておきましょう。

2000/07/27(木

【二度目の買いは160Cの100円台割れ狙い】

 NY株安に加え、海外投資家売り、保合い解消売り、信用取引の期日接近に伴う処分売りなど、需給悪化が嫌気され買い手不在の中、小口の売りで日経平均は前場400円を超える大幅な下げを演じている。先物市場で、月末償還の日経平均株価連動仕組み債に絡んだ仕掛け的な売りが断続的に出たことも、センチメントを冷やす要因となった。

 日経平均は転換足の節、16328円をあっさり割り込み、5/26の16008円が意識される展開に。16300円を維持出来なかったことで、リバウンド相場は25日線(26日現在17167円)近辺に限定されようが、16000円からの下値も限定的であり、買いを優先させる局面と考える。

 本日27日がT・S波動からの変化日とお伝えしておきましたが、前場段階でT・S波動日足VOLの人気ラインが、14.9ポイントと20ポイントを割り込み、売られ過ぎゾーン入り。
 170コールは100円台割れから二段構えで買いと致しましたが、二度目の買いは165コールを対象とします。今日、明日と100円前後で買い指し値を入れておいて下さい。

2000/07/25(火

【相場の転機近し、方針通り170Cの100円台割れに買い指し値を】

 TOPIXはSTC指数、T・S波動日足VOL共々売られ過ぎゾーンに達した。後は、転換足の重要な節1487ポイントを終値で維持できるかどうかがポイント。
 一方、日経平均の方は、STC指数のKラインが11.5ポイント、Dラインが16.1ポイントと、10ポイント割れの売られ過ぎゾーン入りが間近(昨日ザラバでKラインが10ポイントを割り込むも引けにかけ戻した為、終値ベースでは10ポイント台を回復)。
 T・S波動日足VOLのエネルギーラインは、25ポイントまで低下。本日前引け段階で17.6ポイントと、20ポイント割れの売られ過ぎゾーン入りであり、相場の転機近しと判断する。T・S波動からの変化日は27日。それまで方針通り、170コールの100円台割れに買い指し値を入れておきたい。
 NY株式については、NASDAQ指数が3940ポイントをキープできるかどうかに焦点を当てておきたい。節割れなら、3840ポイント前後までの下げが浮上してしまう。参考まで。

2000/07/24(月

 【週前半の突っ込みは買い場探し、16000円台前半なら170C狙いで】

 今週は、米国では27日の4―6月期の雇用コスト指数と、28日の同じく4―6月期のGDPに注目が寄せられており、結果を見るまでは動き難い展開が予想されている。
 肝心の東京株式は、日経平均が転換足の重要な節16832円を切ってしまい、下値模索を余儀なくされてしまっている。転換足の次なる節は16328円であり、16300円が下値支持線として働くのかどうかに焦点を当てておきたい。
 STC指数のKラインは10ポイントを割り込み、売られ過ぎゾーン入り、Dラインも一両日中に10ポイントを割り込む予定であり、STC指数からは週前半の突っ込みは買い場探しということになる。
 T・S波動日足VOLのエネルギーラインは、16500円以下の水準で20ポイントを割り込む。一方、人気ラインは16300円台の突っ込みで20ポイントを割り込む見込みであり、いずれにしても今週前半の下落局面はコールの買い場と判断する。
 16000円台前半の仕込みなら、180Cではなく170Cを狙うのがベター。100円割れから二段構えで手当てしておくことを奨めておこう。

 昨年10月以降月末月初高が続いているが、今回も同様のパターンを想定。週末にかけては投信の新規設定が相次ぐし、STC指数、T・S波動と売られ過ぎゾーンに達するとなると、ここからは買い方に数段分があると考えざるを得ない。

2000/07/18(火

 【ゼロ金利政策解除は9月以降、180Cの押し目狙いを】

 日銀政策委員会は、金融政策決定会合で昨年2月に導入のゼロ金利政策を維持することを決めた。日銀は「ゼロ金利政策解除の条件が整った」と利上げに対し前向きな発言をしながらも、「そごうの破綻の影響を見極めたい」といったマーケット重視の結論に至ったが、ただ、企業業績の好転を通じた景気回復の動きは確実と見ており、解除に向けた基本姿勢は変えていない為、市場の混乱が収まれば、次回8/11の会合でゼロ金利解除に向け議論を進める可能性はある。

 日銀が解除に前向きなのは、1)70年代の物価狂乱、2)80年代のバブル景気と、過去2度に渡って金融政策に失敗しており、「早めに対応したい。」といったことと、日銀の独立性の問題が絡んでのもの。しかし、ゼロ金利解除は円高抑制、長期金利低下、株式市場への資金流入等を阻害する事になり、自律回復に向かっている景気や株式市場等に与える影響を考慮すれば、次回8月の金融政策決定会合での解除も時期尚早であろう。
 やはりメインシナリオは、9/14の日銀政策決定会合での利上げとなろう。それまで日経平均は懸案である18000円台乗せが十分可能だ。

 180Cの押し目狙い。

2000/07/17(月

 【185C価格倍増、半分利食いが鉄則】

 日銀の政策決定会合の結果は、現段階では判らない。午後3時過ぎの引け後判明するが、今回もゼロ金利解除は見送りの公算大。そごうの民事再生法の適用申請が、自律回復に向かっている景気や株式市場などに及ぼす影響を見極める必要があるとの見方が急浮上。速水日銀総裁は「足下の状況は大型倒産で金融株を中心に下落。動向を注視している。」「そごう問題に見られるように金融システム安定の達成には多くの課題が残っている。」とコメントしていることから、本日の日銀政策委員会の会合ではそごう問題による金融株・建設株を中心とする株価への影響や、消費者心理や企業の投資意欲に与える影響などについて論議される見通し。

 前場の東京株式は、先週末の米国株式高とゼロ金利解除後退を受け、買いが先行し終始堅調に推移。

 先週、17000円トビ台で仕込みした185コールは、早くもプレミアム価格倍増まで値上がりしており、元本確保の半分利食いを御忘れなきように。

2000/07/13(木

 7/3号では「日経平均の転換足は17666円に見えざる節を形成し、この節を抜けずば16950円〜17188円までの調整を考えておきたい。」又、7/6号では「70円〜80円で仕込みの170Pは高値165円があり半分利食いの元本確保。17000円台割れも視野に入れ、残り只の物のプットで勝負」、そして7/7号では「下値は引続き25日移動平均線(17081円)を目途」としたためておきましたが、前場の日経平均は256円安の17085円の安値があって17161円は181円安の引けと、読み通り17000円の相場が視野に入ってきた。

 「そごうショック」は、法的解決に伴う負担の増加から興銀を中心とするみずほファイナンシャルグループの株価を直撃した他、経営不振企業の再建策の見直しや、消費の冷え込みといったマイナス面が懸念され、ゼネコン株、消費関連株の一角にも売りが殺到し、投資マインドを一気に冷やしてしまったが、ここは方針通り、17000円トビ台の水準で残り170プットを外し、8月限185コール(又は180コール)のドテン買いと打って出ましょう。

2000/07/11(火

 6月短観、5月機械受注で景況感の回復が確認され、ゼロ金利解除観測が急浮上。日銀サイドからも、利上げ慎重派の山口副総裁が「解除に向け潮はかなり満つつある。」と発言の他、昨日は速水総裁が「日本経済は利上げに耐え得る」と利上げをほのめかす発言を行い、外堀を固めつつある。短期金利は6月下旬以降急速に利上げを織り込み始めており、9月までにゼロ金利解除はほぼ100%実施の見通し。「景気データが十分に備わっていない。」「企業部門から家計への回復の循環が伴っていない。」「円高や経営不振企業への悪影響を及ぼす。」といった反論はあるものの、退場すべき企業が存続し続ける構造調整の遅れや、年金生活者、預金者へのしわ寄せなど“ゼロ金利の異常性”への弊害も大きく、日銀は金融政策変更に踏み出す事になろう。

 問題はゼロ金利解除の時期である。早ければ7/14の日銀総裁講演を経て「7/17の日銀政策決定会合でゼロ金利解除」との指摘もあるが、日銀が威信をアピール(マーケット無視)するなら別だが、そうでなければサミット開催前でもあり政治的には無理である。従って、利上げは8月以降、特に9月上旬の第2四半期のGDPを見てからと判断するが、どうだろう。

 肝心の東京株式は、7/17の日銀政策決定会合での利上げなしを前提に本格反騰ではないが、一寸したサマーラリー相場を期待。月末月初の相場ではいよいよ日経平均は18000円台回復の運びとなろう。
 25日移動平均線目途に、8月限185Cの押し目狙い。

2000/07/10(月

 先週週末発表の米6月雇用統計は、失業率(+4.0%)、時間当たり賃金(+0.4%)は予想の範囲だったが、非農業部門の雇用者数が25万人の増加予想に対し、わずか1万1000人の増加と予想を大きく下回ったことから景気減速観測が高まり、週末のNY株式はNYダウ、NASDAQ指数共々反発した。ただ、米株式は今後第2四半期の決算発表が本格化することから、大きくポジションを傾けにくく、不透明さは残っている。

 国内では、ゼロ金利解除による株価下落のリスクを避けたいといった投資家も多く、日経平均は転換足の節17666円を目前にして利益確定売りが騰勢を強めることが予想される。

 先週日経平均の17600円台乗せで、STC指数のKライン、Dライン共々90ポイント台の警戒ゾーンに達した後、現在も70ポイント台と比較的水準が高いことから、冷静に押し目を待つ方針とします。

2000/07/06(木

  米アナリストによるレーティングの引き下げを契機に、NY株式は半導体関連株中心に反落。東京市場もハイテク・情報通信株を中心に売りが先行し、日経平均は一時254円安の17154円まで値下りしたが、日経平均は転換足の見えざる節17666円を抜けなかった事から、17188円以下の押し目 は当然。

 70〜80円で仕込みの170Pは高値165円があり、早くも半分利食いの元本確保。17000円台割れも視野に入れ、残り只の物のプットで勝負は、基本中の基本。

2000/07/04(火)

 寄り前に発表された注目の6月の日銀短観は、大企業の製造業の業況判断指数(DI)がプラス3と予想外の改善を示したが、中小企業のDIは引続きマイナスであり、全体としてはまだら模様の改善となり、株式市場はサプライズの材料として受け止めることがなかった。事前に景況感の改善を先取りして相場が上昇していた事も、上げ一服の要因。

 昨日、騰落レシオが122.8%、年初来高値銘柄も308と、共に昨年4月以来の高水準に達したことから、スピード調整が望まれるところであり、冷静に押し目を待つ姿勢で臨みたい。

2000/07/03(月)

 本日前場段階で騰落レシオ(120%台乗せ)、STC指数(Kライン92.3%、Dライン94.4%)、T・S波動日足VOL(エネルギーライン85%、人気ライン84%)等の短期指数が、揃って過熱ゾーンに達したことから、東京株式は押し目を入れやすい状況にある。中期指数は冷静であるので、前回(17364円→16761円)程度の押しを考慮。日経平均の転換足は17666円に見えざる節を形成。この節を終値ベースで取り払えば別だが、そうでないなら押し目待ちがベター。その際の押し目ゾーンは16950円〜17188円と計測され、500〜600円程度の調整を考えておきたい。

 今晩のNY株式は半日立会い。明日は独立記念日で休場であり、見送りムードに拍車が掛かってしまう恐れがある。

 オプションは株式先物と同様、午後3時10分まで取引が行われるので、日経平均が17666円以下の引けならコールは一旦手仕舞いと致しましょう。上級者は170Pのドテン買い。

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