バックナンバー/オプション99年11月 1999年11月分
1999/11/18(木)
 昨日日経平均は再び1万8000円トビ台をなめに行った(安値1万8071円)が、指摘しておいたように1万8000円を割れることはなかった。16日の当欄では「1万8000円の値固めから再度高値にトライと判断していいでしょう。」としたためておいたが、基本的には今もこの気持ちは変わっていない。
 1万8100円割れ買いの1万8500円台売りのチャンスが今週は二度もあったが、相場に付きっきりでないと出来ない芸当であり、一般の方には難しい相場であったと言えまいか。TOPIXが一寸した節1611ポイントを抜き、ショートカバーやらリスクへッジ買いが舞い込んだとしても長続きする相場とも思えず、無難に行くなら比率に重点を置いたストラングルのストラテジーで臨むべきと考える。
1999/11/16(火)
 18500円以上の頭は重いが、去りとて直近では1万8000円を割り込む事も考えにくい状況。1万8000円台の値固めから再度、高値にトライと判断していいでしょう。
 昨日は目先の上限ライン1万8500円台に一時的に乗せた事から、12月限170Pに打診買いを指示しておきましたが、幸いにして55円で拾えた方はプレミアム価格倍増での110円にて元本確保が出来た筈。残り半分只の物に対しへッジを兼ね190Cの100円〜105円で拾い、一時的に変則的なストラングルのストラテジーにしておくことを奨めておこう。理由は米FOMCでの政策決定で利上げあるなしで一寸した振れが考えられるからです。
1999/11/15(月)
 日経平均が指摘しておいた1万8233円の節を抜き、保合い放れを提示した相場であることから押し目買い気運が強い。今までの上値抵抗ラインが今は逆に下値抵抗ラインをと作用しており、下値としては1万8000円の攻防戦に焦点が当てられることになる。上値としてはTOPIXの1611ポイントに焦点を当てておこう。大引けにてこの節を抜くとチャート上は上放れを提示することになり、一時的にせよショートカバーやら先物へのへッジ買いが舞い込むことになろう。勇気はいるが日経平均の1万8500円台で170P(1万8500円での理論価格は55円)に打診買いを入れTOPIXが1611ポイント以上の引けでロスカットに務める戦略で臨むことにしましょう。
1999/11/11(木)
 225先物が前場一時1万8500円を割り込んだ。昨日1万8500円で大量1080枚の買いが入ったが「仕掛け的な買いが入って上げた分、今日は値を下げた」といった声が上がっていた。ただ、為替など相場を取り巻く環境が落着いていることなどから、下値は強いとの見方が圧倒的。明日は11月限オプションのSQを迎えるが、某有力外資系証券は昨日よりショートカバーを入れており、SQは波乱無しとの見方が妥当か。
 権利行使価格1万8000円のプットは元本確保して頂いたが、空いている枠で12月限170Pを買い対象と致しましょう。TS波動日足VOLの人気ラインの変化日は15日であり、週明け15日に焦点を当てることにしましょう。
1999/11/09(火)
 二極分化というより情報通信関連株への一極集中が続き、投信の一人相撲の感は否めない。指数の上げの割には如何に人気の圏外に置かれている銘柄が多いことか、大半の投資家の「儲けはさっぱり」の声からも判ろうかというもの。情報通信関連株を除けば、日経平均は1万4000円の実感ではなかろうか。
 この意味合いでは情報通信株を制する者は相場を制すると言っても過言ではないとかと思う。業種別通信の転換足の陰転が相場の屈折点と捉えることとし、今後の推移を見守ることにしよう。大きな変化の週は12月第一週から第二週にかけてであり、それまではショート(ロングプット)は無理しないでおこう。
1999/11/08(月)
 月曜日はオプション太郎君とテクアナの先生の会話をお楽しみ下さい。
テクアナ
「11/4号では11月限180P85〜90円を拾う作戦と致しましたが、翌5日の180Pの寄り付きは75円であり10円方安く拾えた筈。そして昨日、日曜日のテレフォン(0990―521―961)では11月限180Pの買いを奨めておきましたが、今日の寄り付きは40円であり、いい買い場となった。」
太郎君
「先生が昨日のテレフォンで180Pを50円割れを目安に拾っておく様にと言っておりましたが、正直言ってSQ直前でもあり、一瞬ためらいましたが、乗り掛かった船でもあり、40円で4枚買い増しておきました。」
テクアナ
「180Pは90円の高値が入ったが40円の買いを全部利食いとすれば75円の2枚の買いは只の物となるので75円買いでSQまで勝負とする手もある。手堅く半分利を入れコストを下げるとか自分で工夫して取組んでみたらどうか。」
太郎君
「私は40円買いを半分90円で利食いとし、残り4枚のコストを35円に下げておくことにします。」
1999/11/04(木)
 日経平均は1万8233円を抜き、3ヶ月半に及ぶ保合い放れを提示したことから踏み上げ的な買い(先物へのへッジ買いを含む)が舞い込んできた。しかし、これで日経平均のT・S波動日足VOLのエネルギーラインもTOPIXに続き80ポイント台の警戒ゾーンに達することになるので、11月8日の変化日を待たずして期近のプットを狙っても面白いということになります。
 某有力外資系証券は11月SQ日に1万7500円のノックアウトオプションを組んでおりますので、ここでは11月限180Pの85―90円を拾う作戦と致しましょう。期先12月限のプットはレバレッジ効果狙いで170Pか165Pを買い対象に。
1999/11/02(火)
 10/14号で指摘しておいた様に、1万8233円を引け値ベースで抜かない限りは保合い放れとなりません。日経平均は7月16日の1万8623円、8月24日の1万8397円、10月7日の1万8228円を各々高値とし、漸次上値が切り下がっていることに留意。
 TOPIXのT・S波動日足VOLのエネルギーラインは、昨日80ポイント台乗せ。STC指数のKラインも90ポイント台に届き、TOPIXは買われ過ぎと判断。肝心のNY株式もNASDAQ指数が買われ過ぎゾーンに達したことで、相場は今週から来週にかけ山場を迎えると判断していいでしょう。オプションは来週中盤にかけてロングプットを狙うことにしましょう。あくまで相場の上昇局面で仕掛けを考えましょう。
1999/11/01(月)
 T・S波動からの日経平均の変化日は29日とお知らせしておきましたが、10月27日の289円安で変化日は11月8日にズレ込んだ。出来高にもよるが、今週は1万8270円前後までの上げがあればT・S波動日足VOLは80ポイント台の警戒ゾーンに達する見込み。それまでは慎重に臨むことに致しましょう。
 NYダウについては今晩堅調ならT・S波動日足VOLのエネルギーラインとSTC指数のKライン、Dライン共々警戒ゾーン入りを果たす。NASDAQ指数も同様。NY株波乱で日本株安の構図からプットの打診買いなら可。ここでは期先の165Pの90円前後を取り上げておきます。
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