フジミインコーポレーテッド(店5384) | 2000/06/14更新 |
2000/06/14(水) |
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フジミインコーポレーテッド(店5384)☆☆☆☆
海外中心に回復傾向だが、まだ数字には現れていない状況であり、前年比マイナスが続くものの、予算ベースでは計画をクリアーしている。 ご存知の通り、IBMが2.5インチ超でガラスディスクを採用しだしたが、同社ではPC(ローエンド)までガラス化されるのは無理があろうとの考えであり、当然AVのデジタル化でもコスト上の問題からアルミディスクとなろうと「億の近道発行プロジェクトチーム」と同様の考えだ。 AVが立ち上がっても、そう直ぐに売上面での貢献があるわけではないが、株価の面では大きなポジティブ材料になろう。 ただ、1つだけ気をつけないといけないことがある。通常ディスク1枚に対し両面を用いヘッドを2個搭載するが(1プラッタ2ヘッド)、昨年片面しか使用しない1プラッタ1ヘッドが出てきたことで、同社の今期計画にはこれ以上1プラッタ1ヘッド方式が出てこない前提での予算なのだ。片面しか使用しなければ、それだけ同社の研磨剤も需要が落ちることを意味しているが、我々は片面だけでは容量当たりのコストを考えると、そう大きなニーズがマーケットにあるとは考えていない。
CMPについては、「過去のイチオシ銘柄」の荏原(4/5掲載、執筆・大原部長)をご覧ください。
この部門は利益があまり出ないのでNA。
となっており、計画以上の推移であります。 |
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2000/05/09(火) | |||||||||||||||||||||||||||
フジミインコーポレーテッド(店5384)
☆☆☆☆ シリコンウエハー用、HDD用、水晶デバイス用の研磨材で世界的に高いシェア(70%)を誇っています。売上構成は、HDDが15%、シリコンウエハー35%、水晶デバイス9%、CMP向け6%。その他30%。 ウエハー向け売上は、前期2000年3月期に75億円と2桁の伸び。今期2001年3月期はさらに90億円を見込み、20%程度伸びるでしょう。HDDは、98年3月期にピーク69億円の後、前期は最悪期で40億円を割り込みました。しかし、今期に入り、4月の単月売上は3億円後半と、久々に40億円ペースに戻りました。私は、アルミ基板が安定的に伸びることに確信があるため、今期のHDD売上は50億円に回復すると見ています。 一般的にHDD部材は、ここ数年、一台当たりのディスク枚数が減少していくという逆風に加え、業界の慢性的な供給過剰下で、HDD単価の厳しい下落に苦しんできました。さらに、アルミ基板研磨に収益を依存していたフジミは、ガラス基板、プラスティック基板への代替の脅威にさらされてきました。しかし、ここにきて、ようやく明るさが見えてきました。 アルミがガラスに替わる。そうなると、研磨材の消費量は激減します。世の中は、いずれそうなっていくというコンセンサスです。アルミは、横ばいを維持できれば上出来という悲観的な見通しのもと、フジミの株価は、97年の7500円から下落、今年に入って、一時3000円を割り込みました。現状は4000円程度までリバウンドしています。 ガラスディスクのよさは、平坦度です。平坦度は、記録密度の向上に欠かせません。ヘッドとディスクの距離をできるだけ狭くしている関係上、平坦度はもっとも重要な要素でした。アルミがガラスと同じレベルの平坦度を出すためには、基板を厚くする必要がありました。しかし、基板を厚くすれば、それだけ重くなり、モーターへの負担が大きくなってしまいます。そのため、アルミを厚くすることは不可能でした。ところが、記録密度が劇的に向上し、HDDの1台当たりのディスク枚数が2枚程度になると、モーターの負担が軽くなり、結果として、アルミを厚くできるようになりました。価格はアルミがまだ安い。 今年からAV用途にHDDが普及していきます。このHDDはローエンド品です。すなわち、コスト重視の製品になります。ガラスがこのセグメントをとることはありません。プラスティックは平坦度の面で難しいでしょう。量産実績があるアルミの優位がはっきりしました。
フジミの業績不安はかなり軽減されています。リスクは低い。会社は5/23の決算発表で、今期予想EPS180円程度で出してくるでしょう。しかし、期中増額修正で200円程度になると読んでいます。それは、HDD向け売上を40億円程度で出してくるからです。高い市場シェア、強いモメンタムが揃う今期は、6ヶ月以内に6000円台が見込まれるはずです。 同様の理由で上村工業(大4966)も買いです。読者のみなさん、理由はおわかりですか????(大原部長) |
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